INTERVIEW: Perfume on Expressionless Pop and Gay Fans
(Perfumeの感情抜きポップとゲイファンについて)
キャー欧米のアート誌インタビュー、キター!!
元記事はこちら
http://enjp.blouinartinfo.com/news/story/983020/interview-perfume-on-expressionless-pop-and-gay-fans
いや…実はワタクシずいぶん乗り遅れまして、記事の出たのは12月12日。もうネット上にも完全翻訳が上がってます。「Perfumeを海外へ」のブログとしては、これは大事件と思いつつも、頭が動かずなかなか文が書けない…。…でもこれは結構面白いことなので書いておこう…。
まずは敵を知るべし。この雑誌、全く聞いた事がなかったんですけど、Wikiによるとフランス系カナダ人のLouise Blouinさんという女性が経営するアート誌、またウェブサイトの出版社だそう。雑誌はArt+Auction誌、 Gallery Guide誌、 それにModern Painters magazines誌、それにこのPerfumeの記事の掲載されたBlouinartinfo誌というネット上のマガジンを運営。各国別にオーストラリア、カナダ、中国、ドイツ、香港、ブラジル、インド、ロシア、英国版など20か国ほどの現地版サイトが運営されている。またこの会社はその他にもフランスのアート出版社やアート作品のセールスのデータベースを持ってたり、なんだかアート関連ではすごい会社みたいです。
興味本位にこのBlouinartinfoの他の記事も見てみたけど、いかにもな現代美術のショーやアーティスト関連の記事ばかりですね。こういうものにPerfumeが掲載されるというのも非常に面白い。
しかしながらこの記事、英語で書かれているので、一見欧米での記事かと思ったのですが、この記事そのものはBlouinartinfoの日本版(日本向け)の英語の記事なんですね。最初は国際版・インターナショナル版の記事かと思ったんですがそうではないらしい。なのでターゲットは日本に住む外国人、または日本のアートシーンに興味のある外国人向けでしょうか。日本人向けには日本語のサイトがあるんですが、このPerfumeの記事の翻訳は日本語版には載っていないので、やはり海外向けの「日本の今のアート」の記事と言っていいんでしょう。
とにかく世界各国のアートシーンをBlouinartinfoの名でそれぞれの国別に紹介してる会社なんで規模がとんでもなく大きいですよね。まーとんでもないメディアが興味を示してくれたもんだな…と思う。とはいってもこの記事は結局日本版での記事なんで、例えばアートファンであっても日本に全く興味の無いオランダ人やロシア人がこの記事にたどりつくとは思えない。なのでやっぱり既存の海外のPerfumeファン向けの宣伝と考えた方ががいいかもしれません。インターナショナル版に載ったらすごいけどな…。
さて内容は、ネット上で素晴らしい翻訳が既に出ているのでここでは大まかな内容をざっとまとめて紹介。
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まずPerfumeの基本情報と来月のドームコンサートの紹介。3人は、まず「LEVEL
3」が出て嬉しい。日本のメディアが「Perfumeは海外で売れてる」と騒げはちょっと照れる。でも嬉しい。ニューアルバムのプロモーションのインタビューで同じ言葉を繰り返すとちょっと魂がこもらなくなるかも。いろいろと新しい実験もやりたいけど、2013年は忙しかったのでなかなか難しかった。
今年はヨーロッパツアーがあった。アチラは観客の反応が違う。刺青のファンの話。ファンの男女の比率も違う。そうでない人も多い。とあるゲイのファンとのユーモラスな会話…。
中田さんが作曲担当のPerfumeは、他とは違うタイプのグループ。歌も歌うけどそれ以外の演出も大きい。真鍋さんのライゾマティクスの演出で “surreal,
otherworldly sheen to the live onstage performances of Perfume”(シュールで別世界的な輝きのPerfumeのパフォーマンス)。
とはいっても3人は昔ながらの女性的(おしとやかで素直なお人形)なイメージだ。おそらくボーカルに感情を込めないのがキャラクターにも出ているのかも。グループとして他の日本のアイドルグループとPerfumeを比べるつもりはない。自分達がいいと思う事をやっている。
ソーシャルメディアでファンとの交流は行っていない。Twitterのことも最近理解した。ファンは彼女達が音楽制作でもっと実験してもいいのではと思うが、彼女達は「一人辞めるわけにもいかないしこれからもPerfumeは変わらないと思う。」
アイドルとして過去に恋愛等、私生活での規制はあったが、それは世間知らずの子供の時期にはいい環境だった。今はもうキャリアも長いので恋愛も自由でしょう❤
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うわ…思ったより長くなった。いや…一番書きたかったのはこのタイトル
Perfume on
Expressionless Pop and Gay Fans(←この部分)
きゃーキタキタキタキタ…。これ煽り?(笑)
いや…この記事、最初インターナショナル版だと思ったんで一大事だと思った。というのも、アートな世界にはそうでない人々はつきものでして…。(実際は日本版なんでそれほどの影響力は無いかもしれないけど)
私は以前から、Perfumeには絶対に海外のゲイファンがつくと見ているんですよ。ニューヨークなんて絶対にPerfumeのファンになるはずの人がいっぱいいる。いや…いなきゃダメなの。
だってね、ゲイの方・特に女装のドラァグクイーンにPerfumeがウケないわけがないもの。彼らは綺麗でかっこよくてステキでお洒落で最先端で面白いものが大好きなんですよ。自分達もそうありたいと思ってる。だからステキなポップスターはよくゲイアイコンになるんです。マドンナもカイリーちゃんも共にゲイアイコン。
ドラァグクイーンの多くは自らもショーをやるエンタテイナー。彼女達は女装してステージに立ち、口パクとダンスでオリジナルのショーをやるんです。…もうこれだけでもPerfumeを好きになってくれそうだ。それにダンス系の曲は彼等/彼女達の日常。ゲイクラブでPerfumeの曲がガンガンかかる可能性も十分あると思う。
ましてや、アジア人がわざわざ西洋にまで行って、わざわざ隙間市場で勝負しようと思っているのなら、ゲイの方々の好きな方向性は決して間違っていないんです。アートでかっこよくて綺麗で唯一無二のダンスのAdorable(チョー可愛い キャー ❤)な女の子達なら、彼等/彼女達はきっと支持してくれます。人種の偏見が無いのも彼等/彼女達の特徴。アジア人の特殊性も決してハンデにはならない。彼等/彼女達が支持してくれるのなら、おしゃれな高校生や大学生にも間違いなくウケます。そんな方向性は決して間違ってない。
目指すのはお洒落でステキなポップスター。もちろん今までどおりで大丈夫。…いや衣装はもっとギラギラしてもいいな…。
今の真鍋さんとのアートなPerfumeの見せ方もそう。中田さんのダンス曲もそう。かっこいいダンスもそう。彼等/彼女達がPerfumeを支持をしてくれないわけがない…。
Perfumeみたいなアジアから来た特殊なグループが、そもそも米大衆音楽のビルボードチャートを目指すなんて間違ってるんです。海外でPerfumeが目指すのは、お洒落でキュートでかっこいい知る人ぞ知るステキなポップスター。
以前のきゃりーぱみゅぱみゅさんのニューヨークでのライブのドキュメンタリーにも、客席にそうでない人が写ってました。そうそう彼等/彼女達は新しいものや面白いものが大好き。
「Perfume? あ~あのジャパニーズの可愛いお人形みたいな女の子達3人でしょ。音楽もいいのよね。ダンスも最高。今度のショーでアタシも振りコピしなくちゃ…」などとドラァグクイーン達が話題にしてくれればしめたもの。
そんなことから、このタイトルのGAYの文字にはかなり興奮した。記事そのものはファンとのユーモラスなエピソードというだけなのに、わざわざタイトルにこの文字を入れたのは、記者もその辺りのことを多少考えてこの記事を書いてると思います…だといいな。
近い将来、ニューヨークでのライブでは是非「不自然なガール」や「Spending All My Time」でヴォーギングをバシバシ決めて現地のそうでないお姐さん達の文化に敬意と感謝を示していただきたい。「遠く日本に可愛い妹・娘が育った」ときっと大興奮で喜んでくれると思う。是非やってほしい。
がんばれPerfume ❤