公式にフルが解禁されるまでMVの感想は待つつもりだったのですが、もうそろそろいいかな。いや…とある所でフルを見たんで感想を書きます。(今公式に上がってるのはshort ver.ですよね…Perfume Locks!でフルって言ってたけど)
さて今回のMVの監督は「Spring of Life」「Spending all my time」「未来のミュージアム」の田中裕介さんだそうです。この監督さんの作品、ワタシ 好きです。
特に(私個人的には)「Spring of Life」は傑作中の傑作。なんと音楽のPVで泣いてしまったという…。そんな経験はおそらく後にも先にもこれ一つでしょう。なんなんでしょうかね…。あの囚われたイノセントなロボットガールズにSFのロマンを見たんだなきっと。琴線に触れられちゃったわ…という感じ。あのPVは今後もPerfume最高のPVであり続ける可能性がありますね…私の中では。
「Spending all my time」もいい。あの禁断の世界感が素晴らしい。「Spring of Life」も「未来のミュージアム」もそうなんだけど、この監督さんの撮るPVにはストーリー性がありますね。Perfumeが存在するストーリー。そんな物語性のある内容のためなのか、田中さんのPVに出てくるPerfumeはまるで別人のように見えるんです毎回。表情も毎回全然違う。それが本当に面白い。アートですよね。だからこの監督の作品はすごく好き。
★「Sweet Refrain」のMV
[MV] Perfume 「Sweet Refrain」 (short ver.)
2013.11.27 release
今回はストーリーというよりも見せ方にこだわった感じですが、なんというか…Perfumeのいる風景を見てるようなMVです。今回のPerfumeの3人は現代美術の動く彫刻かオブジェ3体。そんなマネキンみたいなPerfumeが何体も動いたり踊ってたりして展示されてる美術館の中を、こちらも歩いて見てるような感じ。
彼女達の動きも画面の構成もすごく面白いです。見れば見るほどいろんなものを発見できる。何度見ても飽きない。彼女達を彫刻に見立てて遠くから全身を眺めるような感じなので、3人のそれぞれの衣装の形が違うのも効果的で面白い。複雑なダンスも動く彫刻のようにステキです。高度なダンススキルのあるPerfumeだからこそできるPVでしょう。ほれぼれとする。黒っぽい衣装が白い空間に映えるのも綺麗だし、それぞれの立ち位置や動きも綿密に計算されつくして構成されているのですごいです。本当に面白い。
なによりもこのPVではPerfumeの3人がPerfumeに見えない。これは一大事。今後のいろんな可能性も見えてきて大変期待できます。田中さんのPVは本当に面白い。
さて明日はそんな田中さんのPVと関さんのPVの世界感の違いを比べてみたい…。