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その後、無事第12回が見られました。新しいスケジュールの録画予約も出来るようになりました。返す返すTV Japanさん騒いでごめんなさい。
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帰蝶は操る女
★あらすじ
1551年 将軍足利義輝(向井理)の仲裁で織田と今川は和議を結ぶ。病床の織田信秀(高橋克典)は息子二人を呼び、居城・末盛城を信長の弟信勝(木村了)に託すと告げる。失望する信長(染谷将太)。美濃では光秀(長谷川博己)が妻木の熙子(木村文乃)を嫁に迎える。稲葉山城では、斎籐道三(本木雅弘)が土岐頼芸からの贈り物の鷹で毒殺されそうになる。土岐氏への挙兵を家臣に伝える道三。
さて今回の「麒麟」の軸は二つ。
●尾張の織田家。
病床の信秀が末盛城を弟信勝に託したことで不機嫌な信長。信秀の最後。
●美濃の道三が土岐頼芸に暗殺されそうになり、土岐氏攻めを決意。
織田家の話では、帰蝶さんの話が面白い。やっぱりこのカップルは面白い。帰蝶さんが強いんですよ。
家族会議の後、父信秀の決断にがっかりして「父上は信勝の方がかわいいのじゃ」と信長がぐずぐず泣くのを見て、帰蝶さんは
「どーれ、私にまかせなさい」
と病床の信秀に直談判。走るように信秀のもとへ。おおおぉ…これはこれは…もうこの場面で私は思わず
「やっぱマムシのむすめじゃわ」
と思いました。結構気が強いのね。おもしろい。
そしてお付きの者達を外に出し、息も絶え絶えの信秀を「織田家を継ぐのはどちらか教えて。信長がどれほどのものか知りたい」と問い詰める。切実に見えて実は結構怖い顔。
信秀は何か言うのだけれど「信長をよろしゅう頼む」しか聞こえない。帰蝶さんは大粒の涙。
そして信長の元に帰って来て、帰蝶さんは信長に信秀の言葉を伝える
「信長はわしの若い頃に瓜二つじゃ。まるで己を見ているようじゃと。良いところも悪いところも。それゆえ可愛い…そう伝えよと。最後にこう仰せられました。(信長に)尾張を任せる。強くなれと」
お~い~帰蝶さん
それ全部あなたの創作でしょ ひゃ~コワイコワイ
帰蝶さん策士やのぉ。嘘を言ってでも信長を持ち上げてやる気にさせてるのね。なんとあっぱれ。さすがマムシのむすめ。すごいじゃん。
彼女の言葉を聞いて信長はふわ~っと嬉しそうな笑顔。お子ちゃまかキミは?
そして信長が去った後の帰蝶さんの氷ような冷たい表情。ほぉ
間違いないですね。このドラマの帰蝶さんはちょっとヌケてるピュアなお子ちゃまノブちゃんを操る女なのね。おもしろいわー。これでなぜオリジナルの配役が沢尻さんだったのかちょっと納得。
しかし川口さんがまた素晴らしいんですよ。同じ女策士でも、川口さんの帰蝶は優等生なのね。彼女はきちんと頭で考えて効果的な結果を出す優等生的な女策士なのだな。やるべきことを黙ってやる。強い。いやーノブちゃんはこれから操られますね。
え…じゃあ帰蝶さんは信秀の枕元でなぜ泣いたのか?
もしかしたら信秀は「信長には任せられん」と言ったからかもしれませんよ。というのも、この場面の帰蝶さんの表情は決して穏やかではないのですよ。その後もかなり深刻な顔をしている。決していい話を聞いた顔には見えないんですね。そして信長に話す時は、もう心を決めている…ように見える。いや~川口さんはすごい女優さんかもしれませんよ。目がすごい。かっこいいわ。
そして道三の鷹暗殺事件。美濃はきな臭くなってまいりました。
…ところでこの回は「光秀の嫁」のタイトルなのに随分簡単に流しましたね。だって光秀と熙子さんて、今までほとんど会話らしい会話もしていない。光秀も「麒麟がこない」とずいぶん悩んでた割には、突然「とりあえず結婚するか」と思ったんですかね。以前から叔父さんにも勧められていたのだろうし。ずいぶん簡単。昔の人はそういうものか。
このさっぱりとした結婚が、今後の二人の関係を示しているものなのか…どうでしょう。これからしみじみ仲良くなるのかな。
そして信秀様さようなら回。
信秀様がいなくなるぅ。悲しい悲しい悲しい。信秀様本当にかっこよかったわ。大きな大きな親分。月代に痺れる。とにかくかっこいい。低い声も素敵。そう。高橋さんは声がいい。渋い~かっっっこいい。もうこれでおしまいなんてかなしー。