フランスのワインを学ぶシリーズ。
仏ラングドック=ルシヨン地方の赤ワインのブレンド/Domaine de Cigalus Rouge 2020
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● アルザス地方/Alsace
🍇 ロワール地方/Loire ●●
● シャンパーニュ地方/Champagne
● ブルゴーニュ地方/Bourgogne ●●
● ボジョレー/Beaujolais
● ジュラ地方/Jura
🍇ボルドー地方/Bordeaux ●●
🍇シュッド・ウェスト地方/Sud Ouest 南西地方 ●
★ ラングドック=ルシヨン地方/Languedoc=Roussillon ●●●
↑ 今回はこれ
🍇ローヌ地方/Rhône ●●●
● プロヴァンス地方/Provence
● コルス島(コルシカ島)/Corce
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今回クリスマス・ディナーで開けたのは、またまたラングドック・ルシヨン地方の赤ブレンド。少し前に買っていた数本の赤の中からスコアの高いものを選択。そしてこの赤は、ペアリングにローストの赤い肉/ビーフがいいとあった。今回のディナーはロースト・ビーフ。それならこれがいいだろうとこれを選んだ。
この2020年の赤は VIVINO.comでのスコアが4.2点。南の重いワインで4.2点ならまた新しい試みで学びが期待できる。というのも私は重い赤は難しいと思ったから。ボルドーもローヌ地方も、アルコール分の強い重い赤ワインはあまり好みではなかった。北の白に比べて南の赤は私には難しい。スコアが4.2点なら比較的「いい赤ワイン」の経験ができる。今回は沢山の葡萄のブレンドらしいので、さてどのような味なのか楽しみ。
というわけで開けました。
Gerard Bertrand, Domaine de Cigalus Rouge 2020, IGP Aude Hauterive
合わせたのはプライムリブ・ロースト・ビーフ
さてワインのお味は?
開けて注いで味見。フルーティ。ベリー系。最初からいいですね。料理をしながらチーズをつまんで少しずつ飲む。なんだろう…フルーツ…沢山の味が練り込まれた感じ。旦那Aは「複雑だね、いろんな味がする、ココアパウダー、ダークチョコレート、これは複雑…」などと言う。私にはなんだかプラムとかレーズンとか、チェリー、ベリー系…なんだか一言では表わせない。
アルコール分は14.5度。しかし初日はアルコール分をあまり感じない(だからいい)。強いワイン、フルーティ…しかし丸い印象。少し前に飲んだボルドーの「Château Lassègue」ほどではないが、少し粉のような味もする。食事を始めて暫く経つころ(十分に空気が入り、お肉と合わせながら飲んだ状態)どこかスパイスのような、ほんの少しピリピリするような感じもある。このスパイスの感じが赤身の肉にいいのだろうか。とにかく色んな印象…複雑。十分美味しいと思う(個人的に好みかどうかは別の話)
このワインもアルコールが高いにもかかわらず1日目はアルコール分をあまり直接感じない。これは大切。アルコールを感じないからおいしく飲める。
翌日25日のディナー。ほぼ同じメニューのご飯で飲む。少し酸味とアルコール分が増した。ピリッとする。
3日目。さて…まだ飲んでる。まだ美味しい。いやもしかしたら前日よりも美味しいのかな?アルコールも予想したほど前に出ていない。しかし早いペースで飲んだらちょっと酔った。
たぶん美味しい。このワインは以前飲んだボルドーの「Château Lassègue」に比べてフルーツが前面に出ているけれど、それでもやはり1日目は丸くパウダリー。全体にまろやかで飲みやすい。2日目からアルコール分が少し前に出てくる。酸味も増す。スパイシーなピリッとした感じもある。しかし3日目になってもまだまろやかさも残っていて嫌なアルコールの味があまりしない。これがいいワインということなのだろう(勝手に想像)。しかしボルドーの時も思ったが私は1日目のまろやかな味が一番好きだと思う。
さてこのワインが好きかどうかはまだわからない。もしかしたら個人的にダークなフルーツやスパイス味が好みではないかもしれない。私は基本的に酸っぱいのが得意ではない。しかし資料を読むと、この濃いフルーツ味やスパイス風味のシャープさが赤みの肉に合うという話もある。なるほど。経験が少なすぎてまだよくわからないけれど、ペアリングの良し悪しも大切なのだなと思った。
それではワインの情報
Gerard Bertrand, Domaine de Cigalus Rouge 2020, IGP Aude Hauterive
● Gerard Bertrand
さてワインのお味は?
開けて注いで味見。フルーティ。ベリー系。最初からいいですね。料理をしながらチーズをつまんで少しずつ飲む。なんだろう…フルーツ…沢山の味が練り込まれた感じ。旦那Aは「複雑だね、いろんな味がする、ココアパウダー、ダークチョコレート、これは複雑…」などと言う。私にはなんだかプラムとかレーズンとか、チェリー、ベリー系…なんだか一言では表わせない。
アルコール分は14.5度。しかし初日はアルコール分をあまり感じない(だからいい)。強いワイン、フルーティ…しかし丸い印象。少し前に飲んだボルドーの「Château Lassègue」ほどではないが、少し粉のような味もする。食事を始めて暫く経つころ(十分に空気が入り、お肉と合わせながら飲んだ状態)どこかスパイスのような、ほんの少しピリピリするような感じもある。このスパイスの感じが赤身の肉にいいのだろうか。とにかく色んな印象…複雑。十分美味しいと思う(個人的に好みかどうかは別の話)
このワインもアルコールが高いにもかかわらず1日目はアルコール分をあまり直接感じない。これは大切。アルコールを感じないからおいしく飲める。
翌日25日のディナー。ほぼ同じメニューのご飯で飲む。少し酸味とアルコール分が増した。ピリッとする。
3日目。さて…まだ飲んでる。まだ美味しい。いやもしかしたら前日よりも美味しいのかな?アルコールも予想したほど前に出ていない。しかし早いペースで飲んだらちょっと酔った。
たぶん美味しい。このワインは以前飲んだボルドーの「Château Lassègue」に比べてフルーツが前面に出ているけれど、それでもやはり1日目は丸くパウダリー。全体にまろやかで飲みやすい。2日目からアルコール分が少し前に出てくる。酸味も増す。スパイシーなピリッとした感じもある。しかし3日目になってもまだまろやかさも残っていて嫌なアルコールの味があまりしない。これがいいワインということなのだろう(勝手に想像)。しかしボルドーの時も思ったが私は1日目のまろやかな味が一番好きだと思う。
さてこのワインが好きかどうかはまだわからない。もしかしたら個人的にダークなフルーツやスパイス味が好みではないかもしれない。私は基本的に酸っぱいのが得意ではない。しかし資料を読むと、この濃いフルーツ味やスパイス風味のシャープさが赤みの肉に合うという話もある。なるほど。経験が少なすぎてまだよくわからないけれど、ペアリングの良し悪しも大切なのだなと思った。
それではワインの情報
Gerard Bertrand, Domaine de Cigalus Rouge 2020, IGP Aude Hauterive
● Gerard Bertrand
南フランス・ラングドック地方を代表する大手ワイン生産者。Bertrand氏は元々はプロのラグビーの選手だったが、父親からBertrand家の葡萄畑を引き継いでワインの生産に携わるようになった。バイオダイナミック農法を取り入れたワイン造りと多様なポートフォリオで知られる。彼の代表的なワインには、Cote des Roses、 Château L'Hospitalet、Cigalus などがあり、果実、花、スパイスの香りが特徴で、気軽にワインを楽しむ人から質の高いフランスワインを求める愛好家まで、幅広い層に支持されている。…このGerard Bertrandの名前はお店でもよく見かける。
● 産地
ラングドック=ルシヨン地方/Languedoc – Roussillon
おっとっと…たった今まで RoussillonをLoussillon とスぺスミスをしていましたね。いかにも日本人らしい間違い。や~ねぇ…恥ずかしいな。Languedoc=Roussillon が正しいスペルです。今までの全記事を直さなければ。
Languedoc – Roussillon とはスペインの直ぐ上、地中海を南東に望む地域。ここのワインは今まで2本飲んだ。
● Domaine de Fontsainte, Corbiere Rouge 2021
● Les Costieres de Pomerols, Picpoul de Pinet H.B. 2023
これらは赤と白でまったく違うタイプのワインなのだけれど、どちらもスコアが4.0点で美味しかった。この地方は昔は安価のワインで知られていたらしいのだが、近年様々なワイナリーが努力を重ねて評価が上がっている。ボルドーなどの有名なワイン産地のようにまだブランド化されていないので、今でもいいワインが比較的お手頃価格なのがいい。
南フランスの広大なワイン産地、現在のラングドック・ルシヨン地方は、多様で高品質なワインで知られている。伝統的なフランスのAOC(原産地統制呼称)とニューワールドの柔軟性を融合させ、フルーティーな赤ワイン(シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル)から、爽やかな白ワイン(ピクプール、シャルドネ)、そして濃厚な酒精強化ワイン(バニュルス、リヴザルト)まで、あらゆる種類のワインを生産している。ブドウ畑がモザイクのように広がるこの地域は、ブレンドワイン、芳醇なロゼワイン、そしてブランケット・ド・リムーのような先駆的なスパークリングワインで有名で、数多くのAOCにおいて優れた品質とコストパフォーマンスを誇っている。
ドメーヌ・ド・シガリュス/Domaine de Cigalus
このワインの産地「ドメーヌ・ド・シガリュス」は、コルビエール/Corbières 地方の谷間、フォンフロワド/Fontfroide(冷たい泉)のテロワールに位置しており、独特な環境が生み出す恩恵を受けている。早熟品種から晩熟品種まで、幅広いブドウ品種の栽培が可能。赤…メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カラドック、シラー、ムールヴェードル、カリニャンと白…シャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブランなどの多様な品種で個性的なワインを生み出している。
IGP Aude Hauteriveの意味
IGPオーデ・オートリーヴは、フランス南部ラングドック地方のオーデ県で生産されるワインに与えられる、特定の高品質な地理的表示
IGP (Indication Géographique Protégée) とは
ブドウの栽培、加工、醸造が特定の地理的地域で行われたワインに与えられるヨーロッパの品質認証ラベルで、品質保証を提供するものの、AOP/AOC よりも規制は緩やか。
Aude Hauterive
Aude…ワインの産地である南フランスの県(ラングドック地方)は、オード川にちなんで名付けられた。
Hautrive…IGP Aude 指定の土地。 カルカソンヌの南、コルビエール山塊にあるオルビユー川の源流付近に位置している。多様な土壌と微気候に恵まれた地域であり、数多くのブドウ品種の栽培に適している。
ちなみにこの地域は、同ラングドックの Picpoul de Pinet の生産地 Marseillan から車で南西方向に1時間ほどの距離。
● 葡萄
7種類の葡萄のブレンドから作られる。それぞれのキャラクターを書き出してみた
Cabernet Sauvignon
フルボディ、ドライ、ダークフルーツ、タンニン、酸味
Merlot
ソフト、ミディアムボディ、プラム、ココア、飲みやすい
Cabernet Franc
ミディアムボディ、ラズベリー、ハーブ、土、酸味、軽い
Syrah
フルボディ、強い、ダークフルーツ、土、
ちなみにこの地域は、同ラングドックの Picpoul de Pinet の生産地 Marseillan から車で南西方向に1時間ほどの距離。
● 葡萄
7種類の葡萄のブレンドから作られる。それぞれのキャラクターを書き出してみた
Cabernet Sauvignon
フルボディ、ドライ、ダークフルーツ、タンニン、酸味
Merlot
ソフト、ミディアムボディ、プラム、ココア、飲みやすい
Cabernet Franc
ミディアムボディ、ラズベリー、ハーブ、土、酸味、軽い
Syrah
フルボディ、強い、ダークフルーツ、土、
スパイシー、チョコ、タンニン
Grenache
ジューシー、フルーティ、レッドフルーツ、ジャム、ソフトタンニン
Carignan
フルボディ、高タンニン、粗野、高酸味、赤フルーツ、スパイシー
Caladoc(GrenacheとMalbecの交配種)
フルボディ、濃い色、高タンニン、リッチなフルーツ
これだけの種類を適度にブレンドして作られているのなら「複雑」な味も納得できる。スパイシーな味がしたのはシラーとカリニャンのせい?多分私はメルローやカベルネフランが好きなのだろうな。
● ワインの特徴
濃密なルビー色にマホガニーの色合いが加わった美しい色調。香りは、凝縮された非常に熟した黒系果実、グリルしたスパイス、トーストしたオークの香りが力強く立ち昇る。口に含むと、豊かで贅沢な味わいとベルベットのような滑らかなタンニンが感じられる。ブラックベリー、ブラックチェリー、プラムといった黒系果実のアロマが再び現れ、複雑な燻製香のニュアンスを経てミントの香りが広がる。余韻は長く、完璧なバランスを保っている。
● 組み合わせ
16°Cが飲むのに適した温度。ローストした赤身肉、ソースを使った鶏肉料理、熟成チーズによく合う。
Grenache
ジューシー、フルーティ、レッドフルーツ、ジャム、ソフトタンニン
Carignan
フルボディ、高タンニン、粗野、高酸味、赤フルーツ、スパイシー
Caladoc(GrenacheとMalbecの交配種)
フルボディ、濃い色、高タンニン、リッチなフルーツ
これだけの種類を適度にブレンドして作られているのなら「複雑」な味も納得できる。スパイシーな味がしたのはシラーとカリニャンのせい?多分私はメルローやカベルネフランが好きなのだろうな。
● ワインの特徴
濃密なルビー色にマホガニーの色合いが加わった美しい色調。香りは、凝縮された非常に熟した黒系果実、グリルしたスパイス、トーストしたオークの香りが力強く立ち昇る。口に含むと、豊かで贅沢な味わいとベルベットのような滑らかなタンニンが感じられる。ブラックベリー、ブラックチェリー、プラムといった黒系果実のアロマが再び現れ、複雑な燻製香のニュアンスを経てミントの香りが広がる。余韻は長く、完璧なバランスを保っている。
● 組み合わせ
16°Cが飲むのに適した温度。ローストした赤身肉、ソースを使った鶏肉料理、熟成チーズによく合う。
★なるほど複雑でよ~く考えられて作られたワインなのだろうと思います。酸味とスパイシーな味は…もしかしたら私の好みではないかもしれないが(…葡萄とワインの特徴を学び中)、食べ物とのペアリング次第で活きるワインなのだろうと思う。十分に美味しかったと思うがこのタイプのワインは私はまだまだ経験が必要。
ワインメモ
🍷 Gerard Bertrand, Domaine de Cigalus Rouge 2020, IGP Aude Hauterive
Vivino.com Score: 4.2
Winery: Domaine de Cigalus
Grapes: Shiraz/Syrah, Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Grenache, Merlot, Carignan, Caladoc
Region: France / Vin de Pays / Pays d'Oc
Wine style: Languedoc-Roussillon Red
Alcohol content: 14.5%
Wine description:
Intense ruby colour with a mahogany hue. First the bouquet shouts concentrated, very ripe black fruit. After a little time in the glass, more complexity with grilled spice and toasted oak unfolds. The palate is lush and opulent with velvety tannins. The aromas of black fruit -blackberries, black cherries and plums - reappear with a complex empyreumatic web leading into mint. The finish is long with a perfect balance.
