能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年7月26日木曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第2話



毎週感想を書くつもりはないんですけど、またおおっと思ったので書いておこう。

すずちゃんと周作君の夫婦がいい。可愛い。ほのぼの。微笑ましい。

周作君は昔の男で口数の少ない人なんですよ。だから言葉数は少ないんだけれど、それでも新妻のすずちゃんのことはちゃんと気遣ってるんですよね。すずちゃんが慣れない家で健気に働いているのを労わってる。

夜遅くまで働くすずちゃんを見て心配し、
周「どうじゃった…大変じゃったか…疲れたじゃろ」
す「いいえ」
周「そうか」
す「はい…」
周「こう思うとるんじゃないか…  …家の事をする人間が欲しくて… …そのために自分は(この家に)来たんじゃないか。じゃがの…すずさん…」
す「それじゃあいけんのですか
周「え?」
す「うちはそれで嬉しいですよ。うちは必要じゃいうことですよね。それは…嬉しいです。

おおおおおぉすずちゃん…これで決まりだ。この主人公のキャラが見えた。彼女はいい。これは幸せになるための哲学。この子はすごいねぇ。与えられた情況を前向きに受け止め最善を尽くす…いやーなかなか出来るものじゃない。18歳ですか。すごいねぇ。当時は若い娘さんが相手の事もよくわからないまま嫁に行くのはあたりまえだったのだろうけれど、その状況を前向きにとらえるのか。それとも「嫌だ嫌だ」と愚痴ばかりこぼして生きていくのかはその人次第。人それぞれではあるのだろうけれど、このすずちゃんはまず目の前の状況を前向きに受け止めているんですね。こういう女性はスタート地点から幸せに一歩踏み出してます。本当にいい娘さん。素直。気立てがいいから皆に好かれますね。
 
松本穂香さんがすずちゃんの気立ての良さを全く嫌味なく演じているのがまた素晴らしい。彼女は21歳だそうです。ほんわりと穏やかないい娘さん…という感じがとてもいい。
 
そしてまたまた周作君が
周「…そうか」
す「はい…じゃけ…疲れとらんです」
周「…そうか」
す「はい。全然疲れとらんです。」
周「…うん」
この二人の会話の「間」。

いいねぇ…。この二人の言葉の「間」/距離感が何とも言えない。お互いにまだ知り合ったばかりだから夫婦とは言ってもまだ遠慮してる。まだずけずけとお互いの心に踏み込む関係ではない。周作君は「すずさん」と年下の妻の事を「さん」づけで呼ぶ。「おまえ」などとは言わない。もちろんすずちゃんの旦那さんに対する言葉は敬語。若い二人が少しずつ遠慮しながらお互いを思いやっているのがなんとも言えず微笑ましい。
 
周作君もまだわからないんですよね…すずちゃんがこの結婚を喜んでくれているのかどうか心配。だからすずちゃんが「嬉しいですよ」と言ってくれれば周作君も嬉しい。にこにこしてる。

…でぶっ飛ばされて周作ちゃん鼻血。そして「若いのぉ」と父親に笑われる。ははは


すずちゃんが実家から帰ってきて、丘で周作君と座って話をする場面もいい。

戦艦大和が出てくる。ちょっとじわっときますね。この船は世界一大きな船で日本の誇りだったそう…そんな話を(海亀が)小学生の頃「宇宙戦艦ヤマト」のアニメをTVで見ていたら家族が話してくれたことを思い出す。

大和を見て周作ちゃんが嬉しそう。すずちゃんの名前も大声で叫ぶ…それで二人とも照れてしまってしばし無言。周作ちゃんが静かにすずちゃんの肩にそっと手を伸ばし…なんか…いいよなぁこの二人。

感想でもなく…ただ書きとめておきたかった。


またまたすずちゃんのお母さんの仙道敦子さんがとてもいい。キャンディーズのランちゃんがお義母さん。このドラマはどの俳優さんも皆さんがいい。しかし現代編はなぜあるのだろう?

ところでもうすぐ8月か…えらいこっちゃ。



2018年7月23日月曜日

米ドラマ FX 『Pose』(2018):シーズン1 感想







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PoseTV Series (2018)/米/カラー
7078分/
製作:Ryan Murphy , Brad Falchuk, Steven Canals
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というわけでドラマが終わってしまった。くー… 😢

面白かったです。懐かしの80年代ニューヨークのストリートカルチャー。音楽もいい。音楽が懐かしい。

海亀は若い頃にニューヨークのストリートカルチャーに憧れていたのです。何故だろう?70年代のディスコだろうか?いやおそらくマドンナからだろうか。私はマドンナがデビューした時から好きで…最初のアルバムが好き…おそらく彼女のことが好きだったからニューヨークに憧れたのだろうか。いやそれ以外にも映画FameFlashdanceなど…日本から見た当時のニューヨークはとんでもなくかっこいい場所だった

 とにかく当時はニューヨークがよかったわけです。そんな思いが1983年ぐらいから始まってずーっと続いていた。…ニューヨークは新しいものが生まれる刺激的な場所…そんな1980年代のあの街のストリートの若者達を描いたドラマですもん。そりゃーいい。面白くないわけがない。

ストリートでカツカツで頑張っている若者達の話なので、怪しい設定や状況も出てくるし、言葉使いも時に品がない…しかし慣れます。いいんです。話が良ければ言葉遣いなんてどうでもいい。だってこれは人の愛と友情のドラマ。いいんです。

 最初は1987年当時のゲイカルチャーのドラマだと思って見始めたんですが、いつしかゲイの話かどうかはあまり関係なくなってましたね。男性同士の絡みも殆ど無い。いやもちろんゲイの方々の話であることが前提ではあるのだけれど、ドラマとしてはもっと人と人の繋がりの普遍的な話だと思った。誰かの恋の話であったり、悩みの話であったり、家族の話、アイデンティティ、プライド、失敗、別れ、病気と死、友情、思いやり、人と人が集まって新しい家族を作ること、助け合うこと…これは「ゲイだから」のお題だけのドラマではなくて、誰もが心を寄せる事が出来るドラマ。それぞれのエピソードに色々なテーマがあって毎回引き込まれました。それぞれの人物達がどうなっていくのかが気になって毎週楽しみでした。
 今回のシーズン1は全8話なのだけれど、サーッと通り過ぎるように終わった感じもありましたね。色んなテーマがあってどんどん話が進んでいくので、このシーズンではまだそれぞれのテーマを少しずつ覗いただけ…という印象もある。まだまだこれからですね。答えの出ていないお題は沢山…

…エンジェルとスタンはどうなる?スタンの奥さんは?ブランカの実家の家族は?エレクトラは新しい恋を見つけるのか?ブランカの恋は?ブランカとプレイの病気は?スタンのボスの顔の長いオヤジは?デーモンのダンス学校からその後は?デーモンとリッキーはどうなる?ルル・フェロシティさんの家はどうなるの?キャンディのお尻はだいじょうぶ?…その他にも、もっともっとこれから展開していく話が沢山ありそう。


今回のこのシーズンは米のメディアでも評判がよくて、来年リリースのシーズン2が撮影されることも決まったそうですが、これからこのドラマがシーズン5くらいまで続いて、いろんな話を掘り下げていくことになれば、傑作になる可能性もあるだろうと思います。15年ぐらい前の米のドラマ『Sex and The City』も最初は軽い話だったのに、シーズンが進むにつれて30代の女性の人生を描いた真面目な話に変わりましたからね。このドラマも長く続くといいなと思う。

それからおそらくこのドラマが成功すれば、いつかブロードウェイの劇やミュージカルになる可能性も十分にありますね。華やかなゲイクラブを舞台にしているので音楽もいいし設定も舞台劇に向いている。舞台で当時の音楽にのってスタイルを競い合う場面は直ぐにステージ化出来そう。

気になったのは…何人かの俳優さん達の演技が…あまり上手いとは言えないことか。しかしこれは回を重ねれば演者の方々も慣れてどんどん良くなるでしょう。キャラクターは既にかなり魅力的なので(脚本がいい)あまり心配はいらない。

もちろん上手い人もいる。Billy Porterさんのプレイ・テルが特にいい。彼のキャラは本当にラブリー。可愛い。ファンになっちゃう。歌も上手い。彼には幸せになって欲しいな。


さてこのドラマが大きくなるかどうかは、保守的なアメリカの人々にどこまで受け入れられるかどうかでしょうか。アメリカには同性愛者を忌み嫌う保守的な人々が沢山いるので、このドラマもカルト的にウケるだけに留まるかもしれない…さてどうなるか。イギリスの方がすんなりと受け入れられそうですね。

ともかくシーズン1が終わったわ。みんながこれからどうなるか知りたい。もっと見たい。…シーズンの最終回で視聴者にこう思わせるなら、もうドラマとして成功してますよね。


それにしてもTransgenderの女性達が素敵で驚く。女性に性転換した男性(男性のドラァグクイーンではない)というのは現実にも結構いらっしゃるらしくて、今まで他の番組でも「綺麗なお姉さんだな」と思った女性が実はTransgenderだった…というのが何度かあった。背が高くて手足が長くて首筋の太い女性達がとてもセクシーに見えてしまう。彼女達には独特の美しさがありますね。エンジェルちゃん最高。そういえばTransgenderで女性になった男性とレズの女性がレズのカップルになるなんて可能なんですかね? ちょっと素朴な疑問。いろんな組み合わせでわけがわからなくなりそうですが、結局は人と人が惹かれあうのなら性別や嗜好なんてあまり関係ないということでしょう。好きな人同士が寄り添って暮らせるなら誰を好きになってもいいじゃん…それが理想ですよね。

というわけで次のシーズンに期待しましょう。

ところで余談だけど『Drag Race』のJiggly Calienteちゃんが出ていた😊


米ドラマ FX 『Pose』(2018):1987年 ニューヨーク

The Pointer Sisiters - Automatic (1984)
MFSB - Love Is The Message (Larry Levan Remix)(1974) 80年代リミックスか?
Billy Porter and MJ Rodriguez – Home (2018)
Billy Porter - For All We Know (2018)
Whitesnake - Is This Love (1987)
Midnight Star - Freak A Zoid (1983)
M/A/R/R/S - Pump Up the Volume (1987)
Swing Out Sister - Breakout (1986)
Madonna - Vogue (1990) +LIVE1990


2018年7月22日日曜日

The Pointer Sisiters - Automatic (1984)



これもPost-disco いいですねぇ



The Pointer Sisiters - Automatic (1984)
Album:  Break Out
 ℗ 1982, 1983 Planet Records



とうとう今週で米のドラマ『POSE』が終わってしまったわ。

この曲も久しぶりに聴いたな。いつか取り上げようと思ってた。好き。このまったりリズムがいい。ドラマの途中で流れたんですけど、これもPost-discoの曲のひとつでしょう。当時はそういうジャンルがあることも知らなかった。The Pointer Sistersの曲の中では一番好き。

ずいぶん声が低いですが女性の声です。この声がいい。それにしても皆背が高いなぁ。脚が長いぞ。


2018年7月19日木曜日

NHK大河ドラマ「西郷どん」第22回「偉大な兄 地ごろな弟」6月10日放送



★あらすじ
薩摩に帰ってきた西郷どん。「京に出兵」と息巻く久光を、世間知らずの地ごろ(田舎もん)と呼ぶ…喧嘩。上京する久光を迎えるために赴いた下関で討幕派の話を聞き急いで京へ向う西郷どん。京で弟・信吾の芸者遊びを諫め、討幕派の有馬どんに倒幕計画を止めるよう説得。下関にいない西郷に久光激昂…切腹を命じる。

筋を書けばなんとかわかるけれどよくわからなくなってきたぞ。有馬さんは何故倒幕倒幕と言っているのだ?西郷どんの弟・信吾は芸者のおゆうさんにデレデレ。西郷どんに投げ飛ばされる。

Unlimited Touch - I Hear Music In The Street (1980)



動画サイトの-お勧め-で、



 
Unlimited Touch - I Hear Music In The Street (1980)
 
Unlimited Touch - EP
Released: Jan 1, 1980
 ℗ 1980 Unidisc Music Inc.
 


昨日「Love Is The Message」を動画サイトで見ていたら横に「お勧め」が出てきたのでクリックした。発見です。知らなかったので記録。いい曲だ。延々と作業用に聴ける。気持ちいい。CHICによく似てますね。

Unlimited Touchとは1980年代初期ニューヨークのpost-disco groupだそう。この曲はOne Hit Wonderだったそうで、1981年のUSダンスチャートで6位。バンドが存在したのは1980-1981, 1983-1984の間だそうだ。


バンドのジャンルとしてはPost-discofunkだそうで、Post-discoWikiのリンクをクリックしたら、Post-discoの説明が出てきた…1970年代後期 – 1980年代初期に、70年代のDiscoの次に出てきたスタイルで、以前よりもっとelectronic funk寄りの音になったもの。後のhouse musicに繋がっていった音楽…だそうだ。

そのPost-discoと呼ばれた曲のリストを見ていたらよく知る曲が沢山出てきた。1984年までで好きな曲だけでもこれだけあった。リズムが踊りやすいんですよね。海亀青春の曲だな。


1979
Prince - I Wanna Be Your Lover
1980
The Brothers Johnson - Stomp!
Prince – Head
1981
Earth, Wind & Fire - Let's Groove
1982
Marvin Gaye - Sexual Healing
Madonna – Everybody
Madonna - Holiday
1983
David Bowie - Let's Dance
Michael Jackson - Billie Jean
Michael Jackson - Wanna Be Startin' Somethin’
Madonna - Burning Up
Mtume - Juicy Fruit
The S.O.S. Band - Just Be Good to Me
Shannon - Let the Music Play
1984
Billy Ocean - Caribbean Queen
Madonna - Into the Groove
Miami Sound Machine - Dr. Beat