能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年10月4日木曜日

Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)



Down to the Bone話その5

 

Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)

Album:  Spread the Word - Album III
Released: Nov 14, 2000 ℗ 2001 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,


 

2000年に3rdアルバム「Spread the Word: Album III」をリリース。この頃、たぶん第1Down To The Boneライブバンドの黄金期。Stuart Wadeさんを作曲のコアに据え、ほぼメンバーが固定したバンドがライブで演奏。何度も国内やアメリカでライブを行って、バンドメンバーとStuartさんがイイカンジになっていたのだろうと思う。このアルバムでは作曲や録音にもライブのバンドメンバーが参加。打ち込みを残しながらもその割合が減って、代わりに生の演奏が多く録音されている。米ビルボードのTop Contemporary Jazz Albumsチャートでは6位を記録。

このアルバムは現在アメリカで廃盤で、中古でしか手に入らないのだけど、このアルバムの米All Music Guideでの解説には「… acid jazz, jazz, pop, retro soul, modern R&B, and (dare we discern) a little disco?」などと書いてあって内容もいろいろ。

このCDは残念ながら現在廃盤。動画サイトにもほとんどあがっていない。他のいい曲が紹介できないので残念。全曲捨て曲無しの傑作だと思う。初期4枚のアルバムCDは現在アマゾンでも在庫を売ったらおしまいっぽい。たぶんもう廃盤扱いなんだろう。iTunesではまだ健在。アメリカでも日本でも購入可能。


日:http://itunes.apple.com/jp/artist/down-to-the-bone/id417709
英:http://itunes.apple.com/gb/artist/down-to-the-bone/id417709


Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)---DTTB-3


2012年10月3日水曜日

Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999)



Down to the Bone話その4


Down To The Bone - Long Way From Brooklyn  (1999)

Album: The Urban Grooves - Album II
Released: Jun 29, 1999 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,

2枚目のアルバムは「The Urban Grooves: Album II (1999)」。これも米ビルボードのTop Contemporary Jazz Albumsチャートで9位を記録。このアルバムを出す前(だと思う)Chris Morgansさんがプロジェクトから脱退。以降Down To The BoneStuart Wadeさんのワンマン作曲プロジェクトになってしまう。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)---DTTB-3
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2012年10月2日火曜日

Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)



Down to the Bone話その3


 
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 
 
 
さてDown To The Boneの初期の話を。

初期の2人のメンバー、Stuart WadeさんとChris Morgansさんがまずスタジオで作曲。打ち込んだ楽曲にロンドンの若いジャズミュージシャン(サックスやギター)達の生演奏を被せて録音。それが1997年の1stアルバム「From Manhattan To Staten」。このアルバムが英国ではまあまあだったのに、アメリカでヒット。1998年のビルボードTop Contemporary Jazz Albumsチャートで2位を記録。まず人気が出たのはアメリカだった。
 
アルバムが売れたので、バンドを結成して米英ともにライブを開始。もともとプロデューサーのプロジェクトなのでバンドは存在しない。そこで雇われたのはロンドンのジャズ界隈で実力のある30代のスタジオミュージシャン達。私は最初の頃のバンドを知らないのだけど、2nd 3rd (2000)アルバムを出す頃までにコアなメンバーがほぼ固定する。もともとオリジナルの曲では打ち込みのベースとドラム、パーカッション等も、ステージでは上手いミュージシャンを雇ってフルのバンドの形でのライブ。プロデューサー/作曲家はDJを一切やらない。

2012年10月1日月曜日

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)



Down to the Bone話その2

 
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 

 
さてDown To The Bone。まずこのプロジェクトの成り立ちから簡単に。
 
元々はイギリスのプロデューサーStuart WadeさんがChris Morgansさんといっしょに1996年に結成したアシッドジャズ(スムースジャズ)の作曲プロジェクト。楽曲は「ジャズとソウルのフュージョン」「歌無しのバリーホワイト」「ジャズ、フュージョン、ファンク、トリップホップの混ぜ合わせ」(米All Music Guideによる)だそうで、ともかく70年代までのオーガニックな黒人音楽の美味しいところを全部取り入れて、それを90年代半ばの英ダンスミュージックの部品で味付けしたような音。作曲でかなりの割合(殆どのドラムとベース、パーカッション)を打ち込みに頼っているので、DJ打ち込みのダンスミュージックに近いのかも。

理論にあまり詳しくないんで、アシッドジャズの定義もよく分からないんだけど、とりあえず極度に黒っぽいクラブミュージックみたいな感じでよく踊れます。サンプリングが多くてフレーズのリピートが多いのもそれっぽい。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2

Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)



2012年9月30日日曜日

Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)



Down to the Bone話-その1

1996年結成のイギリスのアシッドジャズ・プロジェクト「Down To The Bone」。このプロジェクトの初期3枚のアルバムで、私の音楽の趣味が全く変わってしまったのでそのことを書こうと思う。まずはファーストアルバムのの1曲目「Staten Island Groove」から。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,


 
最初に出会ったのは2001年のロンドン。ライブの当日、情報誌の記事をたまたま見て見に行ったら「わっ、かっこいい」とそのままはまる。場所はカムデンのライブハウスJazz Café。たまたま1日目に見て、そのまま連日4日間ライブに通った。4夜見てそのままドップリ漬かってすっかり大ファン。連続4日毎晩3時間踊りっぱなし。それから年12回、同じJazz Caféで行われる彼らの4日連続ライブに毎回通った。たぶんロンドンでの一番の収穫。この手の音楽に出会うきっかけになってくれたこのバンド/プロジェクトに本当に感謝してます。

前々からこのバンドの事を書きたくてうずうずしていたのだけど、大好きなだけになかなか上手く言葉に出来ない。ファンがあげたCD音源が動画サイトにもいくつかあるのだけど、オフィシャルじゃないのでいつ消えるかも分からない。消える前になんとか書かなくては…。やっと重い腰を上げてみようかなと思い立った。

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2012年9月29日土曜日

Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)



音楽はひさしぶり。
 
 Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)

Starting Right Now - EP
Cerf
Released: Jun 11, 2012
℗ 2012 Armada Music B.V.

えー、ずいぶん前に紹介したCerf, Mitiska & Jaren のトリオ。前の曲「Man On The Run」はDash Berlinのリミックス。今回はオリジナルMixだそうです。英国の男性シンガーChris Jonesさんが参加。
ArmadaレーベルのYoutube動画での情報によると、Cerf, Mitiska & Jarenというのはアメリカ人のグループらしい。メンバーはプロデューサーのMatt Cerf さん、Shawn Mitiskaさんとボーカルの女性Jaren Cerfさんの3人。このグループは今年の5月に「Give Me A Sound」というアルバムを出したんだそうだ。ふーん…。後で調べよう。


この曲はとても気持ちいい。ボーカルのJaren Cerfさんは顔も好き。



 

2012年9月27日木曜日

Perfume: 「Spending All My Time」のダンス


 
ちょっと遅くなったけど、これも記録しておこう。

 
Perfumeの「Spending All My Time」のダンスのお披露目が夏にあったらしい。私も見た。とにかく素晴らしいですね。もうダンスでは他の追随を許さない。ほんとに高レベルになってきた。見て芸術として楽しめるレベル。

 
この「Spending All My Time」のダンスを見てまず思ったのは「こりゃ真似できないな…」ということ。ちょっと前までは、振りを見てすぐに踊ってみたいと思うようなものだったけど、このダンスは「プロだけが出来るプロのダンス」として真似するのを躊躇してしまうようなレベル。 まぁー複雑です。

 
そもそも曲が単調で、歌詞も同じ言葉ばかり繰り返すようなものなのに、どうしてあんな複雑な動きを考え出せるのかが不思議。MIKIKO先生はもう別世界レベルの天才なんだろうと思う。あんな振りを他に誰が思いつけるだろう。そんな天才のアイデアを、パフォーマンスとしての形にするのはPerfume本人達の努力と実力。素晴らしい。揃っているのがとても綺麗。

 
プロのダンサーならアクロバティックなものはいくらでも出来るだろうけど、Perfumeはあくまでも彼女達本人がアイドル/スター。だから超絶技巧だけにいきすぎるのは考えたほうがいい。客が置いてかれるようになったら、つまらなくなる可能性もあるかも。Perfumeはあくまでもスターとして、適度に客とパフォーマンスでコミュニケーションをとる必要がある。アイドルとして、ある意味客に媚びを売るのも必要なんですね。口パクでも客に歌いかけるふりをするというのはそんな理由でも大切なのかもしれない。

 この「Spending All My Time」の振りは、そう考えれば、ギリギリでプロのダンサーとアイドル/スターの振りの境界線上にあると思う。それぐらい複雑さがハイレベル。尚且つ観客の方をしっかりと向いた非常に魅力的なパフォーマンスにもなってる。超絶に難しくてもでもどこか親しみやすいスターのパフォーマンス。この曲のダンスはそのあたりのバランスが本当に絶妙だと思う。

ネット界隈での評判も、この曲の振りにはみんな驚いたというのが多い。みんなもう分かってきてるんだと思う。Perfumeがただの可愛いだけの女の子達じゃないこと。もう誰が真似をしても出来ないような特別な存在になりつつあること。去年のSpice」あたりからほんとに振りが難しくなってきた。


ステージ上での凛とした姿もいい。あんな跳ねるようなリズムの流行の音なのに、カチッとした硬質なダンスを合わせることで、同じような曲をやる欧米の人たちとは全然違うものになってる。ちょっと静かだけど独特です。かっこいい。ほんとにかっこいい。徹底的にプロで大人。最近ますます凄くなってきたなと思う。素晴らしいです。