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2024年6月30日日曜日

亀のフルーツ話:ハワイのLongan/龍眼/ロンガン/リュウガン・そしてフルーツを考える



昨日スーパーに行ったらローカルのフルーツのコーナーにこれがあった。Longanだそうだ。龍の目と書く。これ、以前ネットで見たかも。ハワイのローカルな果物だそうだ。買ってみようか。どうかな~…これたぶんライチの親戚ですね。私は昔ライチの生を食べた時にあまり好きではなかった。このバッグは大きい。もし嫌いだったらどうしよう。ちょっと迷ったけれど…しかし今回は好奇心の方が勝った。

買ってきました。
このバッグはほぼ1kg。大きいですね。
中を出してみるとこういう大きさ。クルミより少し小さいくらい。
皮がゴワゴワして硬いのでナイフを使った。
一旦皮に傷を入れたらあとは手で剥ける。
なんかグミみたいな半透明のものが出てきました。
半透明。
果肉をナイフで半分に切ったら真ん中にピカピカの黒いタネ。綺麗。…これが回りの白と共に龍の目に見える意味だそうです。
つやつやピカピカのタネ。

味は…

一瞬「やっぱこれ嫌いかな…と思った笑。ライチと同じ種類ですね。ライチより少し弾力があるかな。味は甘い。薄い甘さ。少し酸味。ちょっと妙な癖がある。なんだか生臭いかも。味は悪くないけど。これが初めて食べるロンガンの正直な第一印象。


…南国に住んで思ったことがある。トロピカルフルーツってちょっと癖がありますよね。どのフルーツもそう。温帯の日本で桃や梨やリンゴを食べて育った者には、どのトロピカルフルーツもほんの少し「ん?」と思う印象がある。

たとえばパパイヤ。熟さない青いものは野菜としてさっぱりと美味しいけれど、オレンジ色に熟して甘いパパイヤはほんの少しぷんと臭い。マンゴーもほんの少しぷんとする。パイナップルはジュースの刺激が強くて口の中がひりひりする。パッションフルーツ/リリコイは超酸っぱくて青臭い。ドラゴンフルーツは味が薄い?(暫く食べていないな) 旦那Aが大好きなアップルバナナはバナナにしては酸っぱい。アボカドも濃厚。もちろん全部それなりにおいしい…のだけれど、ちょっとだけ「ん?」って思う瞬間がありません?南国のフルーツ。

南国の元気なエネルギーとか台地のエネルギーを沢山吸い取って実るトロピカル・フルーツは、温帯に育った者には少し刺激が強いのではないかと思った。


このロンガンもそんな感じよ。ちょっと妙な味。ライチに似ている。私が最初にライチを食べたときは期待し過ぎだったと思う。…「楊貴妃が好んだライチ」と聞けば「それはとても美味しいのだろう」と期待しすぎた。そしたら甘くもなく酸味も薄く…なんか味が薄い?ちょっと生臭い?そのような印象だったと思う。まぁライチが目の前にあっても手を出さないかなと思った。ロンガンも似てますね。ちょっと臭い。でも…もしかしたらライチよりおいしいかも。


庭仕事から帰ってきた旦那Aにも食べさせてみた。「どお?」「うん…おいしいよ、おいしい、おいしー」と2、3個続けて食べた。「あ、それならさぁ、これどんどん食べてよ、私こんなに沢山(1kg)食べられないと思う。デザートみたいに食後まで待ってるんじゃなくて間食としてスナックみたいにどんどん食べてよ。身体にもいいらしいよ」「うんいいよ、おいしいよこれ」…へ~旦那Aは美味しいらしい。よかったよかった。


それじゃあ私の好きなフルーツとは?…私このブログで以前にも(そもそも)フルーツがあまり好きではないと書いたような気がする。しかし何の違和感もなく美味しいと思うのは「桃」です。日本の夏の白桃です。あれは世界最高に美味しい。掌を満たす程の大きさの大きな白桃。いい香り。素敵な触り心地。熟していて薄皮を手でつまんで上から下につるーんと剥ける白桃。そしてその美しい桃にガブリと齧りつく。歯を立てればジュースがじわじわと溢れる。果肉に歯を沈みこませると上品な香りと甘さが口に広がる。ああ…白桃。あれがね…ハワイにいると食べられない。

それからラズベリーはかなり好き。洋ナシもスキ。…他はリンゴもオレンジも普通に好きだけれど。あ、今フルーツにわくわくしない理由のひとつは昔の日本のフルーツが美味し過ぎたというのがあると思う。そうだ、日本の巨峰は感動するほどおいしい。あれもつるんと皮を剥いてぷるんと食べたい。あれほど美味しいブドウはアメリカにはないです。日本だけ。日本のイチゴも世界最高。生で食べるフルーツは日本がいい。世界一おいしい。

日本のフルーツが美味しすぎるのだわ。そうだわ。そしてハワイは…トロピカル・フルーツの生な荒々しさ…南国のフルーツのエネルギーが濃厚すぎて「飽きる」というのもあるかも。パイナップルなんて安く食べられるのに飽きてしまいました。

トロピカルフルーツはエネルギーが大きいので、食べる人間もしっかりと対峙しなければならないような感じがある。パイナップルは大きな包丁を出してきて「やっつける」という感じ。周り中ジュースだらけにしながらパイナップルをやっつけて「どうだ、まいったか」と言う。マンゴーも香りの強い甘いジュースで手がベタベタになるのを我慢してカットする。パパイアはあの真ん中のキャビアを掻き出すめんどくさい作業がある。そう、トロピカルフルーツは真剣に対峙しなければならぬ。温帯地域で育った人間には、トロピカルフルーツと向き合うのは戦いのようだ。気合を入れて向き合わなければならない。だからちょっとめんどくさいなと思う。


それを思えば…このロンガンは比較的食べやすい。これ、バッグに入れたままにせずに、あらかじめ洗ってテーブルに出せる器に入れて、いつでも食べたいときに器ごと冷蔵庫から出してちょっとひとつ、ちょっとふたつ…と食べれば、気楽に食べられるお手軽フルーツになるかも。


ロンガンは…珍しいフルーツだと勢い込んで真剣に対峙するとちょっとがっかりする地味な味かもしれない。しかし例えば会話の友…みたいな感じで気負わずに誰かと雑談をしながらカジュアルに口に入れるフルーツとしては結構便利なフルーツかも。美味しいかどうかは真面目に考えない方がいい。あまり気負わずに食べたほうが美味しく感じるかも。

そんなわけで、今ロンガンはシーズンだそうで。とりあえずうちは1kgのロンガンを食べてみようと思います。多すぎたらそのまま冷凍してもいいらしい。

これ食べ方のコツをつかめば、毎年シーズン中に1度は食べるフルーツとして生活に馴染むかもしれません。もう少し食べてみます。


え…今調べたら結構高かった。ぇええええええええびっくり。安いと思ってた。お店のラベルに出ていた値段は1ポンド(453 g)の値段で、私はそれを全部の値段だと思ったらしい。ひゃ~これ2ポンドの袋なので倍の値段だった。うわ~そんな値段なら買わない…なんだなんだなんだなんだ…。半分の量で売って欲しい。



2024年6月27日木曜日

アメリカ大統領選挙:初の公開討論会・バイデン氏vsトランプ氏・老害二人



今年は大統領選の年ですが、私は今年はあまり真剣になるのをやめようと思っている。選挙を争う候補のお二人があまりにも高齢過ぎる。今のところトランプ氏が有利…なのかな?無理もないですね。バイデン氏はあまりにも高齢…。

まぁそんなわけで今日の公開討論会もさらっと見るつもりでいた。

そして…やっぱりそうでしたね。バイデン氏にはほぼチャンスがない。残念ですが彼の今の状態で「彼にこの国の未来を任せよう」と思う人は少ないと思う。今日の討論会のバイデン氏は完敗でしょう。困ったことになった。


私はそもそも外国人で米国での選挙権がないので、大統領選も観察者として外から眺めるしかないのだけれど、いずれ市民権を取る時に(将来取るかもしれない)正しい選択ができるよう政治家の発言や国の状況は今もできるだけ理解しようとしている(怠け者なのであまり詳しいとは言えない)。

今のところ私は観察者であるから、民主党であれ共和党であれ「絶対的にどちらがよい」という強い意志があるわけではない。しかし私自身がアジア人でマイノリティで女で、環境問題や医療、銃規制や子供の教育…等の「国の理想と未来」を考えれば、今はどちらかといえば民主党であろう…というのがアメリカに来て今まで16年ほどの米国の政治の印象。共和党がいい政治をするのであればそれでもかまわないが、今は民主党のほうがいい政治をやっていると思う。今住んでいるハワイも全米一番のブルー州/民主党の州なので居心地がいい。


そのような考えで毎回大統領選を見ているのだけれど、今回のバイデン氏はいかんでしょうね。チャンスはないだろう。彼御本人が悪いのではない。彼が率いる政府とそのおおまかな方向性は今でも信じられる。しかし大統領が齢81歳は高齢過ぎる。彼が81歳でこれから4年間大統領を務めるのは無理。どう考えても無理。
 

それなら今日の討論会でのトランプ氏はどうだったのか?

私はね、呆れましたよ。彼は本当に大ぼら吹き。すごいぞ。彼が喋る言葉を聞きながら私はいちいち声を上げて嘆き悲しんだ…この男はどれだけ嘘を並べ続けるのだろうと。そして彼の言葉の全ては「何から何までバイデンが悪い、この男が悪い、バイデンのせいでこうなった、酷い、アメリカは今最低なんだ、この男はアメリカの歴史上最悪の大統領だ」と延々とバイデン氏を非難し続ける。

正直トランプ氏を次の大統領にと期待する人々の気が知れない。彼らはトランプ氏に何を見ているのだろう。

ドランプ氏の吐く数えきれないほどの嘘。そして自分に対しては「俺が全部やった、俺のおかげだ、俺の俺の俺の…」と何から何まで自分の手柄だとまた嘘を吐き続ける。この討論会は世界中の(おそらく)何百万人もの人々に見られているのに、平気な顔で嘘を吐き続ける次期大統領…。まさに世も末。本当に共和党のサポーターの方々は何ということをしてくれたのだろうと思う。もっとましな人はいなかったのか。


(まだ私はしっかりと見ていないが)米国のメディアに今回の討論会のFACT CHECKの記事が出ている。トランプ氏が言った言葉にどれだけの嘘があるのかが出ている(もちろんバイデン氏にも間違いはあるけれどトランプ氏ほどではない)。政治にそれほど詳しくない私でさえ討論を見ていて呆れかえったぐらいだから、トランプ氏は相当な数のホラを吹いている。彼はどれだけ恥知らずな男なのだろう。

FACT CHECK 例えばこれ
● 2024 presidential debate fact-check: How accurate were Joe Biden, Donald Trump?
Fact checking the CNN presidential debate



それからもう一つ忘れてはいけない…バイデン氏のことを「歴代最低の大統領」だとこき下ろし続けるトランプ氏の人柄はどうだろう。次期大統領にもう少し思慮深さを求めることはできないのか。国を代表するリーダーにはもう少し品性とか知性、常識、思慮深さが必要なのではないか? この…相手に向かって吠えかかる闘犬のような男が、これから国内の各界の人々、そして世界各国の代表とどのような関係を築いていくのか…トランプ氏に投票する人々は、そういうことを心配はしないのだろうか。


何よりも一番の心配は、彼の在任中の4年間のホワイトハウスの中の状態。
…まず大統領はスーパーマンではない。スーパーマンである必要もない。しかし大統領としてもっと大切なのは優秀なチームが作れるかどうか。大統領は、国をどの方向に導きたいのかの意志の元、ホワイトハウスに優秀なメンバー(それぞれの分野の専門家達)を集め、彼らの意見/アドバイスを聞いて、その上で最良の決断をする。当然、大統領にはまずそれぞれの専門家の話す内容を理解する頭脳と知識は最低限必要。

トランプ氏が前回大統領になった時、最初はホワイトハウスに優秀な人々が集まったと聞いている。ところがトランプ氏が大統領の間、そのメンバーがことごとく辞めていったのは有名な話。トランプ氏の無知と癇癪が問題だったらしい。結局、それまで政治の経験がなかったトランプ氏は、ホワイトハウスに入ってきたはいいが、優秀なメンバーに囲まれて無知を晒し彼らとの関係がうまく作れなかった。そしてその後、彼の元を去った人々が暴露本を書いた。それらの本を読むまでもなく、大統領としてのトランプ氏は人との関係を上手く築けないのではないかと心配になってくる。

優秀な人々がトランプ氏の元を去っていく…そしてホワイトハウスの力が弱まる。そうなった場合、米国が敵国からの攻撃を受けやすくなるのは予想できること。国が危険な状態になる可能性もあるだろう。
  

トランプ氏とは、ホワイトハウスにやってきて、自分に胡麻をする企業やグループを贔屓し、自分に逆らう存在を徹底的に排除する。そして自分の周りを太鼓持ちの企業や個人ばかりで固め彼らを優遇し、結果的に国内の経済、環境問題や他国との関係に大きなダメージを与える男。そして彼の次に選ばれる大統領と政府は、長い時間をかけて彼の間違いの後始末、ダメージの修復作業をすることになる。大きな無駄である。

星条旗の旗を振り「Make America Great Again」のスローガンと共に、そのような問題の多い人物を大統領の椅子に据える愚かな米国の国民。

これから地球がどうなっていくのか…ただ見守るしかない。


さて民主党に希望はあるのか?全くないわけではない。バイデン氏が自ら名誉の引退を宣言し、民主党が他の候補者を立てる…例えばカリフォルニアの知事 Gavin Newsom(56歳)を候補者として連れてきたら勝てるかもしれない。どうなりますかね。





2024年6月25日火曜日

最近購入した本:『三体』他の本



ここ数年お恥ずかしながら本を読んでいないので、久しぶりに本を購入してちょっと嬉しくなっている。というわけで最近購入した本自慢をする。

アマゾンUSとJPで注文していた本がうちにやってきた。


まず旦那Aが読みたいと言うので

『The Three-Body Problem』
 by Liu Cixin
 Translator:Ken Liu


旦那Aは早速読み始めて面白いと言っている。先日Netflixのドラマを見たので「読みたいね」と購入


そしてワタクシ用の

『三体』
 by 劉慈欣
 翻訳:大森望, 光吉さくら, ワン チャイ, 立原 透耶 (監修)


大人買い。これから私も『三体』読書マラソンに参加。久しぶりのSFなので嬉しい。漢字で人の名前を見たほうが私にはわかりやすい(名前のアルファべット表記は混乱する)ので日本語版で読みたかった。先ほどパラパラと見たら、この日本語版も英語版と同じで文化大革命から始まるようだ。よかった。


そして『三体』英語版と共に注文した

『The Paper Menagerie』
 by Ken Liu


これは日本語版の『三体』の感想を探していて見つけた情報。とあるブログの日本のSFファンの方がこの『The Paper Menagerie/紙の動物園』がいいと仰っていたのでこれも注文することにした。この本は中国系アメリカ人のKen Liu氏のSFの短編小説。そしてこのKen Liu氏は英語版の『三体』の翻訳者でもある。この本『紙の動物園』は、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞(英語版)の3賞全てを受賞したそう。とりあえず英語版で読んでみる。


そしてアート・ヒストリー

『The Story of Art Paperback (1995)』
 by E.H. Gombrich


これは西洋美術史の名著です。英国にいたときから買おうと思っていた。リファレンス用としていい資料。


そして趣味

『Essential Finger Exercises: Piano Paperback』
 by Ernst von Dohnanyi (Composer)


これはピアノの指の練習用の本。中指と薬指と小指を鍛えるための楽譜だそう。海亀は子供の頃にピアノをやっていたのだけれど中学でやめてしまった。その後ずーっと心残りで、ハワイに落ち着くことになってやっと電子ピアノを購入。楽譜は子供の頃使っていたものや新しく購入したもので練習した(ハノンもやった)。才能がなくて下手なのだけれど、5年ほど練習してとりあえずソナチネ1ほぼ全曲まで復活(前もそれくらい)。モーツァルトやベートーベンやバッハもちょこっと弾けるようになったのだけれど、昔持っていた楽譜:Émile Waldteufelの「Les Patineurs(スケーターズ・ワルツ)」を弾こうとして躓いた。そもそも私はダンスミュージックが好きでワルツもノリノリで弾きたいのに、ダンスミュージックならではのフレーズのリピートで挫折した。そして黒鍵の多い転調がうまく出来ない(黒鍵が多すぎ)。

48年前の全音ピアノピース ボロボロだ 
上はネットでプリントした楽譜

いやそれ以前にモーツァルトやベートーベンも指がダメで綺麗に弾けなかった。「Les Patineurs(スケーターズ・ワルツ)」で大きく挫折して弾かなくなって5年ほど。しかし心残りだった。それでもう1回挑戦しようとこの練習本を購入。

それにしても楽器は才能が大きいと思う。私は本当に楽器の才能がない。よく踊るのでリズム感は悪くないと思う(運動神経も昔は悪くなかったと思う)が、どうしようもなく楽器が下手…脳と指先の動きの伝達に何か不具合があるのじゃないかと思うほど下手(絵は描けるぞ)。そして数字も苦手(楽譜が難しい)。上手い人がどんな曲を聴いてもすぐに耳コピでカバーが出来るのが本当に羨ましい。とりあえずコツコツとまた指の練習から始めたい。


Manu Dibango - Soul Makossa (1972)



ディスコのゴッドファーザー



Manu Dibango - Soul Makossa (1972)
Album: Best Of Manu Dibango
Released: April 3, 2020
℗ 2020 Mercury Music Group
▼これはたぶん公式ではないと思うので消えるかも
でもダンスが和む みんな上手ね



米国の非営利・公共放送ネットワークPBS (Public Broadcasting Service) Hawaiiのチャンネルにて現在ディスコのドキュメンタリー番組を放送している。シリーズは全3話。先日第1話から録画して見ている。

元々はBBCが英国で去年の12月に放送したプログラムらしい。BBCがディスコのドキュメンタリーを作るとは…さすがダンスミュージック好きの英国らしい。

番組の名前は『Disco: Soundtrack of a Revolution(ディスコ:革命のサウンドトラック)全3話』。内容は1970年代初期に出現したディスコは元々は地下のゲイクラブで発達したもので…そしてまた1970年初期の時代はゲイ・ライツ・ムーブメント(男性同性愛者の人権運動)や女性解放運動が盛んな頃で、ディスコは新しい時代の幕開けのBGMであった…という話。

それで出てきたこの曲「Soul Makossa」1972年にアフリカのカメルーンでリリースされたこの曲の輸入盤が米国ニューヨーク・ブルックリンのクラブのDJの目にとまりクラブで流れるようになってその界隈で大ヒット。私は初めて聴いたのだけれどビートが気持ちいいのでメモしておこう。1972年なんてそんな昔になんとかっこいい音。サックスが素晴らしい。延々と踊れる。

それにしてもこの歌詞「ママクーママサーマクマクサー」はマイケル・ジャクソンの「Wanna Be Startin' Somethin」の「ママセーママサーマママクサー」の元ですね。その後リアーナも使っていた。

★Manu Dibango
Emmanuel N'Djoké "Manu" Dibangoさん(1933 – 2020)。カメルーンのmusician、songwriter。 サックスとヴィブラフォンを演奏する。 jazz, funkに伝統的カメルーンの音楽を合わせるスタイルを確立。「 Soul Makossa」はアフリカでリリースされた曲の中で世界中で一番サンプルされた曲で、1972年に米国で輸入盤が売れた後、米国で公式にリリースされてUS Billboard Hot 100 chartの35位を記録。


2024年6月24日月曜日

新しい学校のリーダーズ:2024年6月13日付 英国『NME』誌の記事 ロンドン公演ライブ・レビュー



ここのところ新しい学校のリーダーズのライブのファンカムを見ている。彼女達のライブは面白くてやめられなくなる。ノリのいい踊れる曲の数々。全員ソロが歌えて上手い。才能に溢れるすごいグループだと思う。彼女達は曲の振り付けを全て自分達で考えているのだそうだ。どの曲のダンスもリズムのとり方がかっこいい。次世代のリズム感。彼女達は毎回本当にいいライブをやっている。


このブログは13年前に「Perfumeを海外へ」というお題で始めた。「もし日本のアーティストが海外に進出するならどうするか」のテーマでここに文を書いたのだが、当時2011年頃の様子に比べて、今の日本のアーティスト達の海外への売り方は本当に変わったのだと日々実感している。

13年前は、日本の文化は(特に西洋では)あまり知られておらず、単にアジア人というだけでそっぽを向く西洋人も多いから難しい…だからアイドル的なキャラ売りをするのではなく、(海外仕様にして)MCも少な目に音楽とダンスなどの技術で客を圧倒するようなライブをやればなんとかなるかも…などと私はここに書いていた。MCはやらなくてもいいなどとも書いた。

実際には、その後Perfumeは彼女達らしく和気あいあいと海外のファンとMCでコミュニケーションしてライブを成功させ(あ~ちゃんの度胸)、またBABYMETALは反対にMCや本人のアイドル的キャラ売りを封印、プロとして歌とダンスと演奏で圧倒するようなライブで海外で大成功した。両方のグループがそれぞれ手探りをしながら世界に挑戦し成功した。

私が13年前に思っていたこと…
「日本のアーティストの本人アイドル売りやMCは海外には(特に西洋には)通じないのではないか」。


ところが今は違うのですね。特に今の新しい学校のリーダーズのライブの様子を見ていると本当に時代は変わったと思う。彼女達はどの国でライブをやっても、よく喋り、よく観客と目を合わせ、煽り、個々のキャラ売りをし…彼女達はまさに国境や国籍を越えて海外のファンと気負いも無く自然にやりとりをしている。世界中のどこでライブをしてもまるで日本でのライブのよう。本当に信じられない程のステージ度胸と馬鹿力。SUZUKAさんのカリスマがものすごく、彼女のMCは毎回どの国でも爆発的にウケる。海外の観客を操り大笑いさせている。彼女が奇声をあげてのけぞり叫ぶたびに会場が笑い、ファンカムを見る私もニヤニヤが止まらなくなる。

これが今の日本のアーティストの世界への売り方なのだろう。昔とは違う。今の世界中の音楽ファンは向こうからやってきてくれる。彼らは新しいものを求めている。日本には面白いグループやアーティストがいる。世界の音楽ファンは日本の面白いアーティストの歌をYouTubeで聴いて曲を知り、公式とファンカム両方の映像で彼らのライブの様子を見る。そして「私もこれが見たい」「この動画の本物を生で見たい」…観客はライブで何を見るのかをわかった上でチケットを購入する。そのような観客の集め方になっている。日本のアーティストはもう海外の観客の反応に合わせて、MCがあるとかないとかを迷う必要もなさそうだ。観客の方がアーティストのライブのスタイルを全てわかった上でやってきてくれる。

新しい学校のリーダーズも、先日ニューヨーク公演を成功させた藤井風さんも、今世界をツアー中のBABYMETALも、BAND-MAIDやAdoさん…等々、今は様々な日本のアーティストがそれぞれの方法で海外でのライブを成功させている。すごい時代になったものだと思う。


新しい学校のリーダーズの英国ロンドンのライブの後でNME(New Musical Express)誌のライブ・レビューが出ていた。最後の言葉「(AG!は)とてつもなくロックンロール!」そのとおり!彼女達はバリバリのロック野郎達だと私も思う。いつの間にかライブ映像を見ながら私も「We are marching!」と歌うようになった。そしてロンドンの最後で「London calling!…」とやり始めたときは思わず笑いながら拍手して共に叫んだ。うまい。彼女達は期待を裏切らない。かっこいいぞ。惚れたね。


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元記事はこちら
https://www.nme.com/reviews/live/atarashii-gakko-live-review-london-indigo-o2-setlist-3764777
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ATARASHII GAKKO! in London: 

an electric debut from Japan’s youth leaders
日本の若者のリーダーによる衝撃的なデビュー
June 10, Indigo at The O2:
Showcasing material from new album ‘AG! Calling’, the J-pop ambassadors bring sharp choreography, hip-hop swagger and punk spirit to their first London show
ニュー・アルバム『AG! Calling』からの新しい曲を披露しながら、J-popのアンバサダーは、シャープな振り付け、ヒップホップの威張りとパンクの精神をロンドンのショーで見せつけた

By JX Soo
13th June 2024

ATARASHII GAKKO! が彼女達の初の世界ツアーのヨーロッパ・ツアーを終了するまで残すところあと1公演になった。そしてO2 Indigoにはお祝いの空気が漂っている。2017年のデビュー以来、SUZUKA、KANON、RIN、MIZYUのカルテットは、日本からの最も魅力的な文化的輸出品の一つになった。学生服に身を包み(グループ名は「新しい学校のリーダーズ」の意味)、彼女達はJ-popではよく知られたアイドル文化に近いようだが、しかし彼女達の本格的で、表現豊かな才能と、爆発的で、度々攻撃的なパフォーマンスは、彼女達にオルタナティブで独創的なエッジを加えている。彼女達のエネルギーは日本のジャズ・パンクの伝説的存在 H ZETTRIO や、ビースティ・ボーイズの跳ね上がりに届くほどだ。アメリカのレーベル88risingと契約後、AG! の世界的な知名度は急上昇…彼女達はコーチェラからクロッケンフラップまで、世界中のフェスティバルのステージを支配してきた。

そのようなわけで彼女達がロンドンでの初のヘッドライン・ショー(6月10日)を、通過儀礼についての歌「Toryanse」でオープンしたのは相応しいと感じられる。彼女達は世界に挑む準備ができていると感じている。「AGにまかせて!」…彼女達の新しくリリースされたアルバム『AG! Calling』の良曲「Omakase」でSUZUKAは宣言し、状況はすぐに興奮状態になった。このスリリングな前半戦で、ATARASHII GAKKO! は息を呑むように様々なスタイルの領域を横断した…「Giri Giri」ではグルーヴィーなベースラインとトラップ・バウンスの間を飛び回り、またYohji Igarashiによる「Pineapple Kryptonite」のリミックスではハード-ノッキング・テクノに熱狂、そしてネット上のバイラル・ヒット「オトナブルー」ではセクシーな昭和レトロ・ポップに導いた。

彼女達の初期のジャズに影響を受けたレパートリーでは、SUZUKAのスモーキーなボーカルにスポットライトが当てられていたが、グループの新しいビート -ヘビーなサウンドではRINを中心に据え、矢継ぎ早に発射される声から鋭い鼻の唸りまで彼女の堂々とした歌を強調している。しかしAG!は何よりも強力なチームとして存在している。彼女達のびっくりするような振り付けは時に大変魅力的で、また風変りでもある…「Arigato」で4人は箒を使って最高に巧妙な仕掛けを作り出した…箒でポールダンスのルーティンからエアギターまでの全てを表現した。

他の場面…ダンス・ブレイクのハードに打ち付けるブーム・バップ・グルーヴで、4人は観客の上下に跳ねる手の海を操り、リンボーダンスからムーンウォーク、ロボット・ムーブにブレイクダンスまで楽々と移行した。ATARASHII GAKKO! は彼女達の反抗的で挑発的な性格でこそ愛され、それらの瞬間に彼女達はその特異性を輝かせる。SUZUKAは中指を突き立てて「Suki Lie」を歌い始め、Mizyu と Kanon はポニーテールを振る動きと熱狂的なヘッドバンギングで彼女達の甘いハーモニーを際立たせる。

ATARASHII GAKKO! は初期の実験的なジャズ-パンクの時代から進歩している。国際的なオーディエンスにアピールすることになった新しいサウンドを彼女達は完全に操っている。それらは彼女達の取り組んでいる進行中のクロスオーバーで、途中にはいくつかの英語の歌もあった。彼女達は「We are AG around the world(私達は世界のAG)」アニメ映画『The Tiger’s Apprentice』の主題歌「HELLO」で宣言する。

いかにもあたりまえのように…もちろん彼女達のカリスマのせいなのだけれど、「Forever Sisters」の温かいディスコが「CANDY」の甘いヒップ-ハウスに流れ込むと、彼女達の常軌を逸したエネルギーが部屋に伝染するように誰もが共に踊り始める。ATARASHII GAKKO! は凄まじい熱を詰め込む…「WOO! GO!」ではジャージークラブのバウンスと鼻に皺を寄せるほど素晴らしい重低音をもたらし、「Fly High」のストロボ・ライトを伴うルーティンは、セットの痺れるようなハイポイントだ。観客は「Tokyo Calling」のリフレインを叫び返し、「NAINAINAI」では世界一のスローガンがなくてもAG! の明らかな魅力を証明している。

アンコールを締めくくるのは…相応しく元気いっぱいのパフォーマンスの「ケセラセラ」で…スズカは誠実で自発的な洞察を打ち明けた「ヨーロッパには沢山のAGのファンがいる…どうして??」彼女は叫ぶ「私の心は爆発する!」。観客は彼女と一緒に笑う、しかしAG!はその昔、彼女達が実際に女子高生だった時には、小さな地下サーキットで公演をしていたグループだったのだ。彼女達の魅力は単に「クールジャパン」を抽出しただけではない…単に目新しさだけで世界の波に乗るのでもなく、彼女達の魅力はその独創性と才能、そして純粋な努力によるものだ。

観客は待ち構えている、そしてスズカは楽々とそれをこなす…彼女は「Tokyo Calling」のコーラスを修正し…制服を着たスーパーファンからサイリウムを持った高齢者まで…観衆と共にチャントを先導する「London Calling!」皆が繰り返す。それは目くばせしたくなるもので、それはまさにATARASHII GAKKO! の精神そのものを捉えていた。とてつもなくロックンロール!


ATARASHII GAKKO!’s setlist was:
‘Toryanse’
‘Omakase’
‘Giri Giri’
‘Pineapple Kryptonite’ (Yohji Igarashi Remix)
‘OTONABLUE’
‘Arigato’
‘Hello’
‘Forever Sisters’
‘CANDY’
‘Fantastico’
‘Woo Go’
‘Suki Lie’
‘Fly High’
‘Tokyo Calling’
‘NAINAINAI’

Encore:
‘Free Your Mind’
‘Que Sera Sera’


James Hype - Wild (2024)



シンプルで音がいい



James Hype - Wild (2024)
Wild – Single
James Hype
Released: March 22, 2024
℗ 2024 STEREOHYPE


現在Global Dance Chartに入っている曲。しばらく前にUK upfront club chartとUK commercial pop club chartにも入っていた。フレーズのリピートのみでドカドカ鳴らしてひねりも無く2分とちょっとですぐ終わりますが、リズムがノリノリなので売れたのでしょう。ビートが気持ちいいのでメモしておこう。

★James Hype
James Edward Lee Marslandさん。英国のDJ、Record Producer。1989ねん生まれ。13歳に音楽に目覚め15歳からDJを試みる。16歳には地元のクラブのwarm up DJとしてレジデンシーを獲得。18歳でプロのDJに。また2020にはレーベルSTEREOHYPEをスタート。


 

2024年6月23日日曜日

バスルーム改装;初めてのミーティング



去年の10月10日、シャワールームの床が水漏れした。その水漏れの音にまず猫が気付いた。猫がそわそわして鳴くので耳を澄ますと、確かに壁の後ろで「トン…トン…」と音がする。

水漏れした浴室の下は(猫の好きな)階段の踊り場の横のドアからアクセスできる収納スペース。猫に言われるままその収納スペースのドアを開けて灯りを点けると、その天井=上の浴室の下の床から水が滴っていた。暫く様子を見ていると水漏れは止まった。

水漏れの音がする直前、私は浴室でシャワーを浴びていた。水を流している間だけ漏れているらしい。原因はおそらくシャワー裏の水道管か、それともシャワールームの床そのものにひびがはいったか…。 その日の翌日からメインのシャワールームが使えなくなった。というわけでうちでは秋からもう6カ月間もゲスト用の小さなバスルームを使っている。


水漏れがある以前からメインのバスルームはずいぶん古かった。そもそも引っ越してきた時に改装をするべきであった。様々な都合と工事がめんどくさいことから今まで改装が延ばし延ばしになっていたがとうとう水漏れし始めてしまった。もう延ばすわけにはいかない。

しかしなぜ6カ月もそのままになっているのか?その理由は旦那Aの仕事時間にある。旦那Aは自宅勤務なのだが米国東海岸と欧州の仲間と提携して仕事をしている。担当は東京とアジア時間。旦那Aの仕事時間は…夏時間は午後1時から翌日の午前1時過ぎまで、冬の間は同じく午後1時から翌日の午前2時過ぎまで。

要するにバスルームの改装工事をするにあたって、旦那Aが冬の間、午前2時、3時頃まで仕事をして、翌日の午前8時過ぎに改装工事が始まるとなれば、彼の睡眠時間が短くて大変だから…というのが工事がなかなか始まらなかった一番の理由。

そして超神経質+人間嫌いの猫ももう一つの理由。改装工事で人が家に出入りすれば彼女にとってとてつもないストレスになることは間違いない。本当に彼女は大丈夫だろうかと私が心配している。

猫の神経質さはともかくとして、旦那Aの仕事時間は今の夏時間の間はそれほど辛いわけではない。午前1時過ぎにベッドに入れば、翌朝の工事8時までには7時間ほどの睡眠がとれるだろう。なんとかなるだろう。なんとか夏時間の間に改装工事を始めなければならない。

それなのに今度は私が5月の半ばに謎の皮膚疾患を発症した。間違いなくストレスのせいだが、ともかく私の状態が落ち着いてから話を進めようということになって、またまた予定が1カ月延びた。


先々週、もうなんとしてでも始めなければならぬ…ということで、General Contractors(建設業者)/Architects(建築家)の会社2社との打ち合わせを予約。それが週末の金曜日。



★会社①

午前の会社①は地元で評判のいいContractor。雑誌やネット上の口コミ評価もいいし、彼らの公式サイトのポートフォリオを見れば沢山のバスルーム改装の写真が出てくる。

やってきたのはいかにもデザインコンシャスな若者・Rさん…いや私が年寄だからお若く見えるだけで30代後半から40代前半だろうか。鼻ピアス耳ピアス、もみあげから顎に繋がる黒い髭が顔半分を覆っている。半袖のシャツの腕の下にはタトゥーが見える、日焼けしているのはサーファーだろうか。両足首には木のビーズのアンクレット。あれ、なんだかお洒落なお兄ちゃんが来ちゃったぞ。 彼は工事のゼネラルマネージャ/現場監督だという。彼が私達のアイデアを具体化し素材選びを手伝ってくれ、工事が始まれば毎日現場にやってきて仕事をチェックし工事全体のクオリティー管理をしてくれるとのこと。今回の打ち合わせはまず工事全体のラフな見積もりを出してもらうため。

早速バスルームに通して、こちらの様々なアイデアと要求を告げる…基本的に室内の全ての物を取り除いて空箱の状態にし、全て新しいバスルームに作り替える。 照明、ミラー、シャワーヘッドや蛇口等のパーツの色、バスタブを新しく入れるからその設置のスタイル、シャワー室全体の壁と床のタイル、シャワーの位置を変える、新しい照明、新しいガラスのドア、シンク下のキャビネット(Vanity)、もしかしたら窓を新しく小さくしようか。キャビネットのハンドルの素材、バスルームのドアは家中のドアも一緒に揃えて全て新しいデザインに取り換えて統一する。そのドアのハンドルのデザインと素材…。ありとあらゆる事柄を思いつく限り…今まで沢山テキストデータにしてリストアップしてきた項目をひとつひとつ口頭で伝える。

お洒落なRさんはおそらくデザインコンシャスなお方だろう。彼が顧客のデザイン的な要求も具体化してくれるのであれば、手っ取り早くこちらの思う「夢のバスルームのイメージ写真」を見てもらった方がいいと思った。それで事前にネット上から選んでプリントアウトしていた写真を見てもらうことにした。

ダイニングに降りてきて、テーブルの上にプリントした写真を10枚ほど並べた。すぐにデザインのイメージは伝わったらしい。シンクのある部屋は暗いのでシンクのカウンターもキャビネットも床も壁も全て白。そしてFixture(シャワーヘッドやシンクの蛇口、タオルラック等の金属パーツ)は鈍いゴールド。天窓のあるシャワールームも色は全て白とゴールド。ドアも白で、ハンドルは家中の窓枠、カーテンレールなどと合わせて黒か濃い茶(cast-iron /鋳鉄色)。蛇口やシャワーは今のところDeltaかBrizo(Delta内の会社)の質が高いと聞いているが、プロにも他にいい物があるか相談してみよう。

イメージを見せたことでアイデアはかなり具体的に伝わったと見た。これからRさんが来週までに大まかな見積もりを出してくれるらしい。打ち合わせはスムーズに終了した。


★会社②

そして午後3時過ぎは次のContractorの会社②との打ち合わせ。この会社はうちの家のレベルよりももっと上の大きなプロジェクトを請け負うことが多いらしい。ハイレベルな仕事で豪邸を持つ顧客を相手にするContractorらしいので、私は担当者に会う前から少し腰が引けていた。うちは相手にされないのではないか。この会社は旦那Aが「仕事の質が高いらしいから試しに話をしてみようよ」と打ち合わせをすることになった。ドキドキ。

やってきたのは会社のロゴのシャツを着て髪の短いキリっとしたハンサムな青年Eさん…いや彼も40歳は超えているのかな。身体ががっちりと日焼けして筋肉質。彼はいかにもノー・ノンセンス/実直そうなビルダータイプ。話がしやすそうだ。ちょっと安心する。彼の肩書はProject Engineer/Manager。

彼は建築のレベルでどこを改築、改装するのかを工事の観点から大まかな見積もりを出してくれるとのこと。そしてデザインに関しては、その見積もりでこちらがOKした後で、あらためて具体的に社内のデザイナーとの打ち合わせになるとのこと。

まず挨拶をして旦那Aが「うちのプロジェクトがもし小さすぎるのなら言ってください」と伝える。すぐに笑顔で「いいですよ、まずは現場を見ましょう」ということで早速バスルームに通す。そこで窓のサイズ変更の可能性、ミラーの設置のスタイル、シャワー室とバスタブの設置の寸法、排水のパイプをどこに設置するのか、ライティング、壁の位置が斜めになっているのを真っ直ぐに直そうか…等々、工事の目線から話を進めた。

デザインの話は、後でデザイナーと打ち合わせすることになるのでEさんにはデザインのイメージ写真を見せなかった。後にデザイナーと話をしてバスタブやFixture(金属パーツ)等を会社から注文することになるらしい。来週に見積もりを出してこちらに送ってくれるとのこと。

二つの会社のどちらかに決めるかは、それぞれの見積もりを見て決定することになる。



とりあえず最初の打ち合わせは無事に終わった。どちらもいい感じだ。(評判のいい)最初の会社①は、Rさんがこちらの要求するアイデアのスタイルをよく理解してくれて責任を持って監督してくれるようだし、(ハイエンドの)会社②のEさんはとても信頼できる印象。決まったらまたデザイナーとの打ち合わせをすることになる(デザイナーと私の相性がいいかどうかはちょっと心配だが)。

どちらの会社も「どれ程の期間の工事になるか」と聞いたら「ほぼ1カ月」とのこと。4週間。けっこう長い。

他に気になることもある。もしバスタブやキャビネット、シンク、窓を新しくカスタムメイドで注文するとしたら、それらが出来上がるまでに何週間、何カ月かかるのだろうと思う。ここハワイは基本的に物がない。だからほとんどの物を本土に注文することになる。Fixture(金属パーツ)等は既にある物なので届くのに2週間もあればいいと思うが、カスタムメイドのキャビネットやバスタブはどうなるのだろう。以前窓のショールームで「窓を注文して出来上がるまでに3か月」だと言われたことがあった。ハワイとはそういう土地。これからバスタブやキャビネットを注文して3か月だとしたら…、早くても工事が始まるのが10月以降ということになる。

また旦那Aの睡眠時間の話になるが…、もし(カスタムメイドの品が届くのに3か月かかり)工事が10月の半ばに始まったとしたら工事の後半は冬時間になってしまうかもしれない。旦那Aが睡眠不足になる。今日お昼ご飯の時にそのことで「もし冬時間に工事が重なることになったら、クリスマス・ホリデーを11月にして仕事を休んで、早寝早起きをした方がいいかもね」などと話した。


話は変わるが、実は私は以前にもバスルームの改装工事をしたことがある。ロンドンで古い小さな長屋式家/Terraced house の家を買ったら2階のバスルームから水漏れした。評判のいい配管/工事の会社に頼み、かかった時間は2週間だった。当時旦那Aは会社勤め。全て私が2人の工事の方々に指示して思い通りのデザインにしてもらった。すごくいい思い出だ。しかしその経験があるからこそ(私の中にデザインへのエゴがある=私はかなり気難しいクライアントだと思う)今回の人生2度目のバスルーム改装工事…前回とは違う土地で違うスケールの工事でどうなるのか、かなり緊張している。  

しかしとうとう改装工事に向けての第一歩がスタートした。
これからなんとか無事に進んで終わりますように



2024年6月20日木曜日

Jonas Blue, Galantis, Zoe Wees – Mountains (2024)



日本のダンスミュージックファン



Jonas Blue, Galantis, Zoe Wees – Mountains (2024)
Mountains - Single:
Jonas Blue, Galantis, Zoe Wees
Released: May 10, 2024
A Positiva / EMI release; ℗ 2024 Blueprint Music Limited, 
under exclusive licence to Universal Music Operations Limited

東京ガーデンシアターでのライブ 4/17/2024



ここのところUKのUpfront club chartとCommercial pop club chartに入っている曲。しばらくチャートに留まってます。キャッチー。

今日この曲をとりあげようと思いYouTubeの映像を見ていたら、なんとJonas Blueさんのオフィシャル・ビデオで東京でのライブの映像が出てきた。このライブ映像、今年4月17日に東京有明の「東京ガーデンシアター」で行われた彼のソロライブだそうだ。この東京ガーデンシアターはキャパが8000人…ジョナスさんて8000人のホールでライブが出来るほどの人なの??ええええええっずいぶん大きなホールのショーじゃん。びっくりした。日本でそんなに売れているの?全く知らなかった。そもそも今の日本では、欧米のDJどころか、そもそも洋楽があまり聞かれていないのだろうと思っていた。

私がこのブログに欧米のダンスミュージックをとりあげるのは、私がこのジャンルが好きというのが第一の理由。そしてもう一つの理由は西洋のダンスミュージックをここにとりあげることで、日本の(あまり大きくない)EDMファン層にもニッチマーケット的に届けばいいなと思ったから。

しかしジョナス・ブルーさんが8000人のホールでショーができるということは、日本でもダンスミュージックの大きなマーケットがあるということだろうか。いや~知らなかった。驚いた。


私が思い込んでいた…日本で売れている音楽とは、日本のアイドルと、アニメ等のJカルチャーと提携したアーティストの歌、通好みのバンド、それからK-POP、そして洋楽はアリアナさんやブルーノ君、テイラーさんのようなスーパースター系ばかりだと思っていた。今の日本では洋画も洋楽もあまり売れていないとどこかのメディアの記事でも読んだと思う。西洋のDJが売れているとは全く想像もしていなかった。

欧米のDJの音楽は日本のどの層に届いているのだろう。ジョナス・ブルーさんも売れているのね。いいことです。日本の外にいると日本のわからないことが沢山あるのだなとあらためて思った。

★Jonas Blue
Guy James Robinさんは英国ロンドンのDJ、record producerそしてsongwriter。1989年生まれ。彼の名前はよく見かける。よく売れている方ですね。

★Galantis
スウェーデンのEDMプロダクション、作曲とDJのデュオ。メンバーはChristian Karlsson さん、 Linus Eklöwさん。活動は2012年から。ジャンルを見るとEDM関連のナンデモ屋みたいです。英国でもアメリカでも売れている。キャッチーな曲調で最近特によくチャートに上がってます。

★Zoe Wees
ドイツ人ハンブルク出身の女性シンガー。子供の頃から音楽に親しみ英語で作曲を始めた。2017年にドイツのタレント・ショー『The Voice Kids』に出演し、2020年にシングル「Control」をリリース。

訳㊟
① Took a shot in the dark
成功するかどうかもわからないまま試みる
② Wrote three words in the sand
(…3つの言葉…I LOVE YOUでしょうか)
③ Gave you half of my hеart, to show you the symmetry
私のハートの半分をあなたにあげるからもう片方にあなたのハートを加えれば左右対称のフルのになるの意味(←旦那Aによる解釈)


Mountains
Jonas Blue, Galantis, Zoe Wees
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[Verse 1]
あてもなく試してみたの 
私達がどの場所にいるのか
昨日から私は走り続けてる
砂に3つの言葉を書いた ② 
あなたに解るように
私はここにいるわ それらが消える時も

[Pre-Chorus]
今私に必要なのは
あなたの愛をもう一度
なにものにも勝る
私達の心がぎりぎりの場所にいると感じる時
ぎりぎりの場所にいる時は

[Chorus]
あなたのために 山も動かしてみせる
Baby, あなたへの愛を表すためなら山も動かすわ
あなたほど 私に強い力をくれるものはない
Baby, あなたへの愛のためなら山も動かすわ

Love you...
あなたへの愛を表すために
Love you...

Just to show I love you


[Verse 2]
あてもなく試してみた
私のハートの半分をあなたに捧げた
左右対称のハートになるように 
簡単じゃなかったのもわかってる
でもその感覚の虜になった
それは常に私の目の前にある

[Pre-Chorus]

今私に必要なのは
あなたの愛をもう一度 (Your love again)
なによりも勝る
私達の心が ぎりぎりの場所にいると感じる時
ぎりぎりの場所にいる時は

[Chorus]
あなたのために 山も動かしてみせる
Baby, あなたへの愛を見せるためなら山も動かすわ
あなたほど 私に強い力をくれるものはない
Baby, あなたへの愛のためなら山も動かすわ

Love you…
Mm, あなたへの愛を表すため
Just to show I love you
Love you...

Just to show I love you
Love you…
Baby, あなたへの愛を見せるためなら山も動かすわ  

[Chorus]
あなたのためなら山も動かすわ
Baby, あなたへの愛を見せるためなら山も動かすわ
あなたの行動ほど私に強い力をくれるものはない
Baby, あなたへの愛のためなら山も動かすわ

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Songwriters: Christian Lars Karlsson / Negin Djafari / David Phelan / Alex Oriet / Guy James Robin / Marc A Van Oosterbaan / Virginia Sarah Breakwell / George Elliot Fraser / James Whitfield De Roche / Jordan Lees / Jan H J M Garritsen



Felix Jaehn & Jonas Blue - Past Life (2023)
Jonas Blue, Why Don't We - Don’t Wake Me Up (2022)



DHT Musical★『トッツィー/Tootsie (musical)』






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    Tootsie (musical)
    Music & Lyrics by David Yazbek
    Book by Robert Horn
    Basis:Tootsie
       by Larry Gelbart, Murray Schisgal, Don McGuire
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ホノルルのコミュニティー・シアター Diamond Head Theater(DHT)で先週の週末またまたミュージカル『Tootsie/トッツィー』を見てきた。忘れる前に記録しておこう。


このミュージカルは元々は映画作品…ダスティン・ホフマンとジェシカ・ラングの出演した1982年のコメディ映画『Tootsie/トッツィー』。売れない俳優が女装をすることで売れっ子になる話だった。


この映画がブロードウェイのミュージカルになったのは2018年。ミュージカル化されたのは映画の公開からずいぶん時間が経ってからですね。役者の設定は…元の映画ではダスティン・ホフマンが(売れない)ドラマの俳優だったのを、このミュージカルではブロードウェイのミュージカル役者に変更。主役の男性が女装をすることでミュージカル・スターになっていく話を描いている。


ブロードウェイでのミュージカルをそのまま持ってきて上演。監督はDHTのArtistic Director:John Rampageさん。曲も演出もほぼブロードウェイの作品と同じ。しかし演じるのはほとんどが素人さん。でも上手です。

面白かったです。全体にドタバタのコメディ仕立て。主役の役者さんは普段は不動産業のお仕事をなさっている方らしい。ルックスもいいし歌もうまい。ストーリーが進むにつれ役者さんがだんだんノッてきて、赤いスパンコールのドレスを纏って出てきた時はとてもゴージャスだった。華やか。

それにしてもこの作品は全体に歌が難しいと思った。メロディが複雑で歌うのは難しそうだ。言葉数も多く、英語のネイティブではない私は慣れるまで言葉を聞き取るのに苦労した。最初は役者さん達も歌うのに苦戦しているのではないかと思ったが、話が進むにつれて皆波に乗ってくるのがわかった。


トニー賞でのプロの歌(CBS)
やっぱりこの作品の歌は難しいと思う



主演のトッツィーの相手・ジュリー役の役者さんは、今ミューヨーク界隈でプロを目指しているのかな?彼女は声がいい。発音もはっきりしていてクリアで言葉がひとつひとつよく聞こえてくる。歌声も綺麗だし芝居も表情豊かで上手い。

このコミュニティー・シアターでは様々なバックグラウンドの人々が舞台に立っているのだけれど、時々アメリカの本土のセミプロの役者の方が出演することがある。そうするとそのようなプロを目指している方々のレベルがどれほど素人とは違うのかがわかってまた面白い。このジュリー役の女性はニューヨークではおそらくまだ下のレベルなのだろう。それでも地方のコミュニティー・シアターにやってくるとレベルが段違いに上なのがわかる。すごくいい声で芝居も上手い。生まれ持った声の質がいい。そして舞台に出てきて最初の一声から上手い。それが素人との違いなのだろう。


余談だけれど、そういえば随分前に一度だけこのシアターで、実際にブロードウェイでメインのキャストとして出演していた役者さんが主役をしたことがあった。演目はミュージカル『Something Rotten!』。彼は同作品のブロードウェイでの公演で主演の取り巻きメンバーの一人だったというからかなり上のレベルの人。まぁ~その人のかっこよかったこと!もうカリスマと輝きががとてつもない。ダンスも歌もレベルが高くてドキドキするほどかっこいい…あ~これがブロードウェイのレベルなのねと納得した。彼はハワイ出身で里帰りしていた時に出演してくださったのだそう。そういうサプライズもコミュニティー・シアターは面白かったりする。上手い役者さんの有難みがよくわかる。


今回の役者さん達は今までほぼ見たことのない新しい顔ばかり。ホノルル界隈には舞台に立ちたい人々が沢山いるのだろうと思う。主役のマイケル/トッツィーは男前で華やか、ジュリーは特に上手い、サンディはコミカル、ルームメイトのジェフも上手い、そしてトッツィーに片思いするマックスが最高におかしい。コメディの間がすごく上手い。ゲラゲラ笑った。

選ばれた役者さん達が日々練習を重ね、晴れの舞台でスターになって誇らしく演じている。観客も彼らに温かい声援を送り続ける。役者さん達が皆舞台の上に立っていることを心から楽しんでいるのが伝わってくる。小さなシアターにはいつもいい空気が流れている。

皆踊って歌ってすごく陽気で楽しいミュージカルだった。


2024年6月19日水曜日

お猫様H:仏頂面



まだまだ新カメラを使いこなせていない。ボケたりブレたりしている。
洗濯前にシーツを剥がして床に置けば猫さんが来て座る。カメラを向ければ猫さんは仏頂面。お顔に白髭が増えてますね。海亀も白髪満載。あなたも私も寄る年波。5月8日撮影。



2024年6月18日火曜日

米ドラマHBO『The Regime』(2024):全6話:描きたかったのは政治風刺か中年女性のロマンスか?






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『The Regime』(2024) TV Mini Series
/米英/HBO/カラー/54 minutes
Creator: Will Tracy
No. of episodes: 6話
Release: March 3, 2024 – April 7, 2024
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少し前に米のチャンネルHBOで、1日1作品で近頃のドラマの再放送をやっていたのでいくつか録画した。このドラマは6話だけだったので最初に見始め、先週見終わった。

放送はHBO。オリジナルの放送は2024年3月3日から4月7日まで。



妙なドラマ。面白いかと言われたらあまり面白くない。しかし役者は上手い。いい役者も出ている。しかし話が…どうかな…これ、面白い?


東欧のどこか(架空の国)の女性独裁者と彼女に振り回される人々の話。女性独裁者は首相エレナ/Elena Vernham(ケイト・ウィンスレット/Kate Winslet)。上手い。さすが実力派の女優。タイタニックのローズもずいぶんどっしりとしたおばちゃんになったものだと感慨深い。いい女優さん。このドラマも彼女だから見ようと思った。そしてたぶん…見てよかったと思う。

中年の女性独裁者が絵に描いたように我儘で横暴。その国の国民は日々の生活にも苦労しているのにこの女性は贅を尽くした宮殿で豪奢な生活をしている。その我儘ぶり、傲慢さ、とんでもない自分勝手さに呆れかえる。おそらくドラマの意図は、この女性独裁者の自己中、我儘ぶりを見て面白がる…そのようなドラマだろうか。

どういうわけかドラマ全体の言葉遣いが汚い。皆ガラが悪い。初回からFワード満載で驚く。ケイト・ウィンスレットも回りの政治家達も皆言葉が粗い。独裁政権を牛耳る人々とは乱暴で荒いタイプ…のステレオタイプで描いたのだろうかと思うほど。


西洋(西側の国)には、どうやら(彼らにとって)理解不可能な存在…共産国家や独裁国家を茶化してドラマ化して笑おうというジャンルがあるらしい。2017年の英国の映画『The Death of Stalin』も同じような話。しかしあの映画は史実を元にしたもの…1950年代のダークで暴力的な共産国ソ連の政府を揶揄した話だったが…私はこのブログであの映画のことを「趣味が悪い」などと批判していた。基本的に思想の違う他所の国の暗い歴史を馬鹿にして笑いものにするエンタメに私はあまり同意できない…とかなんとかそういう風なリアクションだったと思う。


さてこのドラマはどうか?まずこの独裁国家は架空の国。だからダークだとはいえそれほどの不快感はない。ただよく解らない世界を観察するドラマ?。

史実での東欧の独裁国家といえば、昔のルーマニアのチャウシェスク大統領、ユーゴスラビアのミロシェヴィッチ大統領を思いつくが(名前を聞くだけで詳しくは知らない)、今調べたら昔の東欧にはもっと独裁者がいたらしい。今の東欧の独裁政権はロシアとベラルーシぐらいか。しかし独裁政権の国なら中東にアフリカ、東アジアの国々も含めて今も世界中に沢山あるわけで…架空の独裁国家をファンタジー仕立てでドラマにするのなら題材はいくらでもあるのだろう。


自己中で我儘で横暴で、思うままに豪奢な暮らしをする独裁者のステレオタイプ。主人公が女性であればもっとフィクションらしくもなる(独裁者は男性が多い)。そして話の要はこの中年女性の色恋。女性の独裁者が男臭いセクシーな側近ハーバート/Herbert Zubak(マティアス・スーナールツ/Matthias Schoenaerts)を雇い…そのハンサムな側近がいつしか彼女を虜にし、彼女をコントロールするようになる…。

ともかく独裁者が中年の女性で、雇われた側近が肉体派の男前であれば…何が起こるかは想像がつく。なるほどなるほど「この俳優さんはいいオトコやね」などと見続けるけれど…しかし話としてはあまり面白くない。

西洋ではこの手の作品をpolitical satire/政治風刺の作品と読んだりするのだけれど、…しかしこのドラマはあまり笑える場面がない。前述の『The Death of Stalin』では、あきれながらも…なるほどこれが面白いのか…とは思ったが、このドラマはケイト・ウィンスレットの頑張りにも関わらず、なんだか呆れるばかりのシーンが多かった。全体に画面が暗いし。「これいつ面白くなるのかな」などと思いながらも、俳優さん達は上手いのでだらだらと見続けた。



★ネタバレ注意




それで…色々とありまして(当然の事ながら)この傲慢なおばさんが皆に迷惑をかけながら独裁政権を続けられるはずもなく、ようやく話が動き始めて面白くなり始める…さてこれからどうなるのか。捕まるのか裁判か暗殺か…と思ったら、簡単に救いの手が差し伸べられた。

手を差し伸べたのは西洋の大国。ありがちですね。この東欧の国には資源がある。コバルトが出る。そこでとある西洋の大国が彼女を救うからいい関係で商売をしようや…という話になる。なんだなんだなんだなんだ…。これが製作側の思ううまいひねりのアイデアなのだろう。


結局何事もなかったように…。というわけで第6話までひっぱって面白くなりそうだと思ったら、あまりワクワクすることもなくさらっと終わってしまった。あまりにも短い時間でオチが来る。え? 今の何? …実は最初に見たときは意味が分からなかったぞ恥。 え?…と思って見直して意味がわかった。なんだずいぶん簡単に終わっちゃった。この時間配分はこれでいいのか?

バランスが悪い印象。急に話が展開してあっという間に終わったけれど、これは意図的なものだろうか。ハンサムなハーバートもあまりにも急な展開だし、それにオスカー君はあの後どうなった?やっぱりバランスが変。



俳優さんは全員素晴らしい。だから最後まで見続けた。ケイト・ウィンスレットが上手いのは当然。周りを固める役者さん達…熟年の俳優さん達が皆上手い。あ、そうだ皺の増えたヒュー・グラントが出てくる(彼のキャラもよくわからないキャラ)。

そして何よりもベルギーの俳優さんマティアス・スーナールツさんが強烈な印象。このお方はIMDB/International Movie Databaseのページの写真では若い優男風の写真なのに、このドラマではま~~~ゴツイゴツイ。いかにも西洋の女性が好きそうなゴリゴリ骨太の男臭いルックス。髪が短いせいかとんでもなくゴツイ肉体派に見える不思議。西洋の女性にはモテるでしょう。ベルギー人だそうだけれど、この手のお顔はドイツやオランダ…ヨーロッパ大陸の北の方に多いお顔。頭蓋骨が丸くてジャガイモみたいに見える。いいオトコだと思う。タイプじゃないけど。このドラマでの彼は大声を出して暴力的な場面が多いが、第6話の演技を見て繊細な表情もできる上手い役者さんだと思った。このベルギー人の俳優さん、日本では知られているのかな。

とにかくこの俳優さんが強烈で、ドラマもケイトさんと彼を描く場面が多く、そのせいもあってかこのドラマ、政治的風刺ドラマと言いながらハーレクイン・ロマンス小説風の場面もかなり多い。実際この作品は、女性独裁者の横暴と彼女の失墜を描きたかったのか、それとも中年女性と男前の恋人のロマンスを描きたかったのか…どちらを描きたかったのかよくわからない。政治風刺かと思えば恋愛場面になってよろよろしている。どっちつかずの印象。やっぱりバランスが悪いのかも。

たった6話しかないし、俳優さん達が上手いのでそこそこ楽しめたとは思うが、あまりいい作品だとも思えず。風刺だと思って見ていてもあまり笑えず戸惑った。画面も暗い。なんだか上手い俳優さん達がもったいないと思った。 ベルギーの俳優さんはもう少し他の作品を見てみたい。


…あ、ちょっと待って…。このベルギー人の俳優マティアス・スーナールツさん、以前ここに感想を書いた映画ヴェルサイユの宮廷庭師/A Little Chaosにもケイト・ウィンスレットと出ていたぞ。あの人か。え~!全然印象が違う。あの映画の彼はずいぶん大根だと思ったけれどな~。このドラマのマティアスさんは上手いと思ったぞ。またケイトさんと?相性がいいのかな。


2024年6月12日水曜日

Revival & Imaani - BEST OF MY LOVE (2024)



ロンドン風の味付けで



Revival & Imaani - BEST OF MY LOVE (2024)
Best of My Love - Single 
Released:  October 6, 2023
℗ 2023 Revival Records

The Emotions - Best of My Love (1977)
Album:  Rejoice
Released:  January 1, 1977
℗ 1977 Columbia Records, 
a division of Sony Music Entertainment


半年くらい前かな、英国のcommercial pop club chartとupfront club chartに入っていた曲。

元曲は有名曲。オリジナルは米国のR&B女性シンガー・グループ The Emotions の1977年の大ヒット曲「BEST OF MY LOVE」。元曲はまったりといい感じのR&Bですが、この英国のゴスペル・アレンジ・チーム Revival  によるカバーは、今どきのアシッドジャズ+ハウスのアレンジ+バンド仕立て。いかにもロンドンの音楽だと私は思う。ゴスペルはアメリカ発祥。しかしゴスペルをこのようにハウス系のダンスにアレンジするのは英国風でしょうか。これが私には一番気持ちいい。最高です。最高最高。

このRevival は他にも様々な名曲をゴスペル+アシッド・ジャズ+ハウス仕立てで演奏している様子がYoutubeにあがってます。素晴らしい。


★Revival
英国のゴスペル・コーラス・プロジェクト。グループを牽引するChristopher Peyton (Vocalist/Songwriter), James F. Reynolds (Producer), Paul Gardner (Producer/DJ) and Mousse T. (Producer/DJ)は、1990年代から英国のハウス・シーンで活躍したアーティスト達。彼らが様々なR&B等のクラッシック・ソングを house, disco, and soul等の現代風な味付けで新しいダンス曲としてカバーしリリース。過去の名曲を掘り起こし様々な年齢の音楽ファンに向けて発信している。
 

★Imaani
英国の女性シンガー。1972年生まれ。1998年にEurovision Song Contest 1998で英国を代表し2位となる。曲「Where Are You」は英国とオランダ、ベルギーでチャートイン。英アシッドジャズのバンドIncognitoで何度もボーカルをつとめた。


Best of My Love
Revival, Imaani
Song by The Emotions
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Oh, yeah,
あなたに私の最高の愛を

Oh oh, 私の最高の愛をあげる


私を幸せにするのに 多くはいらないわ
そして喜びで私を笑顔にするのに
私は決して躊躇させられたりしない
だって私達の愛にミステリーはないから

甘い愛と愛情を表現しながら
あなたはオープンに示してくれる, yeah
私にあなたのことを感じさせてくれるあなたのやり方が好き, baby
世界中に知ってもらいたい


Oh, 私の最高の愛をあげる

あなたに私の最高の愛を  


変化で様々なことが起こっても
それぞれの日々に起こることも
私の人生にはもっといい意味がある
愛が私に美しいキスをくれる

あなたへの感情は、説明できない
世界中に知ってもらいたい


Oh,
(Oh, oh)
全てをつぎ込んで, yeah,
(Oh, oh, ah,)


あなたに…

あなたに私の最高の愛を 

Ah, あなたに私の最高の愛をあげる

あなたに私の最高の愛を  


(Emotions original ver.)
        甘い愛と愛情を表現しながら
        あなたはオープンに示してくれる, yeah
        あなたへの感情は、説明できない
        世界中に知ってもらいたい

        Oh, でも私の心の中に必要なのはあなただけ
        私のためのあなた あなたのための私 (my love, my love)
        Oh yeah, 毎日大きくなってる, baby (my love, my love)

        Oh oh oh oh oh oh, 私の最高の愛をあげる
        Oh, 私の最高の愛をあげる

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Songwriters: Glenn Lewis Frey / Donald Hugh Henley / J.d. Souther


2024年6月10日月曜日

ATARASHII GAKKO! - Fly High (2024)



彼女達もツアー中!



ATARASHII GAKKO! - Fly High (2024)
Album: AG! Calling
Released: June 7, 2024
℗ 2024 88rising Records LLC



いい曲です。かっこいい曲。

彼女達も今ヨーロッパをツアー中だそうです。ちょっと映像を見ましたが彼女達のライブは面白い。エネルギーがとてつもない。SUZUKAさんのカリスマとロック・スターぶりがすごい上に、MIZYUさん、RINさん、KANONさんも全員が歌って踊る実力派のグループ。全員がソロを歌えるのは強力。

ライブは荒々しくまるで昔のライブハウスでのパンク・バンドやインディーバンドのライブみたいな雰囲気。かっこよすぎ。女の子のライブだと思えないほどのエネルギー。彼女達のライブは何が起こるかわからない…予測不可能ですごく面白いだろうと思う。全員踊れてリズム感がとてつもない。映像を見ていてその迫力に圧倒された。ライブ楽しいだろうな。

この歌も好き。RINさんのキレのいいボーカルがかっこいい。本当に全員かっこいい。MVもユーモアに溢れていていい。元気のいい女の子のグループを見ると嬉しいね。彼女達もすごいスケージュールでライブをやってます。ワールド・ツアー頑張ってください!!


World Tour Part I
June 1 – Barcelona, Primavera Sound Festival
June 3 – Brussels, La Madeleine
June 5 – Paris, Bataclan
June 7 – Cologne, Live Music Hall
June 8 – Berlin, Metropol
June 10 – London, Indigo at The O2
June 12 – Amsterdam, Melkweg Max
June 19 – Seoul, Yes24 Live Hall
June 21 – Kuala Lumpur, Zepp
June 23 – Bangkok, Samyan Hall
June 25 – Hong Kong, MacPherson Stadium
June 27 – Taipei, Zepp New Taipei
June 29 – Singapore, The Theatre at Mediacorp

World Tour Part II
September 26 – Vancouver, BC, PNE Forum
September 27 – Seattle, WA, Showbox SoDo
September 29 – San Francisco, CA, The Warfield
October 1 – Mexico City, MX, Pepsi Center
October 3 – Chicago, IL, Byline Bank Aragon Ballroom
October 6 – Toronto, HISTORY
October 8 – New York, NY, Terminal 5
October 9 – Boston, MA, Roadrunner
October 11 – Washington, D.C., The Anthem
October 13 – Atlanta, GA, The Eastern
October 15 – Austin, TX, ACL Live
October 17 – Dallas, TX, The Factory in Deep Ellum

謎の発疹⑥…その後の経過=順調な漢方と遅れ過ぎる西洋医療



5月14日火曜日に発症した腕と脚の謎の皮膚炎。発症から4週間が過ぎた。もう快方に向かっている。腕は早く回復して、今はほんの少し皮が剥けている以外はほぼ普通に見える。もう半袖を来ても大丈夫。脚はまだまだ回復中。赤く腫れていた膝下全体はまるで酷い日焼けのあとのように今もボロボロと皮が剥けている。完全に痕が無くなるまでまだ時間がかかりそうだ。しばらく短パンやスカートは我慢。

ハワイはここのところ晴天が続いている。気分が晴れてきたのは天気がいいことも大きいのだろう。湿疹を発症した5月の半ばは毎日のように雨が続いていた。そして壊れ続ける古い家の床や天井に水回り…。それでストレスが積み重なったのが原因だとは思うが、それにしてもずいぶん弱くなったものだと思う。自分では平気だと思っていたのに問題は皮膚に出た。


前回ストレスで湿疹が手足に出たのは17年前に父を亡くした時。日本の実家に帰って家族と共に1カ月父を看病し看取った。その時に掌いっぱいに痒みのない湿疹が粟のように出た。そして足の甲にも湿疹。そして足の中指と薬指の付け根がキリキリと傷んだ。背中も痛かったかもしれぬ。当時のテレビで奈美悦子さんが掌蹠膿疱症のことをお話しになっているのを見て「もしかしたら私のこれもそうか」等と思ったが病院にいく時間はなかった。父が亡くなった後、症状は次第に消えたと思う。若い頃からストレスが多いと何らかの皮膚疾患を度々発症していたので、どうやらそういう体質らしいことは理解している。それにしても今回は酷かった。しかし前回の掌蹠膿疱症のような症状とは違っていたので何が悪いのかは今もわからない。


今回、皮膚疾患を発症してから総合病院にコンタクトしようとしたが予約が詰まっていてすぐに診てもらえない。それで症状が酷くなっていた(発症してから)10日後の5月25日土曜日に漢方医を訪ねた。問診の後に丸薬を処方してもらった。その時点で既にピークは越えていたのか、それとも漢方薬が効いたのか、その後症状は次第に治まっていった。

その後6月4日火曜日に再度漢方医を訪ねた。経過を医師に見せて少しの問診の後、また同じ漢方薬を処方された。今回は丸薬の数を少しづつ減らして摂るように指示される。「また来るように」とは言われなかったのでこれで治りつつあるのだろう。ほっとする。
  
前回と同じお薬?

そして今日の6月10日の様子は上記の通り。まだ脚は外に出せないがもう回復に向かいつつあるのはわかる。漢方医を訪ねてよかったと思う。またいつか発疹することもあるかもしれないが、これからは漢方医を訪ねればいいと思うだけで少しは気持ちが楽になった。その安心感がストレスを少なくしてくれるかもしれぬ。  


それから漢方薬を飲みながら今回他にも気をつけたことがある。アレルギーや自己免疫不全などとの関係なども考えて、発症してからは暫く食べる物も気をつけることにした。野菜をよく食べる。そしてご飯は玄米に変えた。パンは出来るだけ全粒小麦のもの。そして出来るだけ砂糖を摂らないようにした(お菓子やソーダ類)。アルコールを絶ち、カフェイン(コーヒーとお茶)を避け、水、白湯を飲む。肉類はチキンと魚を増やし脂の多いものは避け、ハムやソーセージなどの加工食品を摂らないようにした。そういえばグルテン耐性があるのかどうかは知らないがその辺りも考えてグルテン・フリーのものも試してみた。健康のために今回は食物のことも考えさせられた。

玄米は歯ごたえがあって美味しいし、健康にもいいのなら暫くこれでいくのもいいねと旦那Aと話した。クッキーやケーキ、ソーダ類(大好きなジンジャーエール)はもう少し我慢。アルコールもまだ。砂糖関連はこれからも控えたほうがいいのだろうと思う。身体にいい食べ物のことを意識することになったのはよかった。


それからネット上でアトピー関連の情報を検索していて皮膚疾患にいいという肌のケア製品も注文した。Hylunia Skincare社Hymed Skincare社の製品…クレンザーとスプレー式の化粧水、保湿クリームを注文。それぞれ同じようなケア製品を3点ずつ買ったのだけれど、同じHylunia の箱に入って届いたのでどうやらこの2社は同じ会社なのかも。もう肌は内面から回復に向かっているようなのでこれが直接効いているのかはわからないが、使用中のHyluniaはどの製品もいい感じ。特に保湿クリームはしっとりしていてとてもいい。
 
BODY WASHは刺激が少なく、化粧水は炎症を抑え、
クリームは保湿がいいのだそう

Hylunia(使用中 いい)
・HYDRATE BODY WASH
・LAVENDER FLORAL WATER MIST
・HEALING & RESTORING CREAM
Hymed(まだ使っていない)
・Gentle Skin Cleanser For Deep Cleansings
・Colloidal Silver Mist For Rosacea Skin Treatment
・Hyaluronic Reconstructive Crème For Eczema & Psoriasis



さてその後の総合病院との関係はどうなったのか?これも記録しておこう。

総合病院の担当医と電話で話をしたのは5月21日火曜日。その会話で「皮膚科に紹介(Referral)しましょう。たぶん3日後ぐらいにはこちらから連絡ができると思うよ」と言われた。

その後担当医から電話があったのが5月31日金曜日。その電話で担当医から「来週に皮膚科から直接電話がありますよ」と伝えられる。この担当医はとても親身になってくださるいい先生。しかし皮膚科の専門医からその担当医に連絡があったのが彼との電話での会話から10日後ということになる。普段から親しく話をしているその中国系の担当医に「実は漢方医に行って薬をもらってもう治りつつあるので皮膚科の予約はキャンセルします」と伝えたら「ああそれはいいですね」と言われる。この担当医は漢方薬を悪いことだとは思っていないらしい。担当医も総合病院の複雑なシステムのせいで患者を専門医に早く通せないことを考えていらっしゃるのではないかと察した。

翌週の6月3日月曜日、皮膚科の看護師から「診察の予約できる空き時間」を告げる電話があった「他の患者の予約がキャンセルされたから今日の午後診察ができる」とのこと。しかし既に私の症状は回復しつつあったので診察をキャンセルした。


全体の経過をまとめると…

5月14日・火 皮膚炎を発症。
● 5月18日・土 総合病院のUrgent Careの医師による深夜のビデオ診察でステロイド剤を処方される
● 5月21日・火 総合病院担当医と電話で問診・皮膚科へ紹介してもらえることになる
● 5月23日・木 ステロイド剤プレドニゾンによる副作用
● 5月25日・土 漢方医を訪ねる
● 5月31日・金 担当医から皮膚科から連絡があったことを告げる電話
● 6月  3日・月 皮膚科から当日の予約が可能との電話…キャンセルする
● 6月  4日・火 漢方医を再度訪ねる


5月14日火曜日 に発症してから総合病院のUrgent Careに連絡をしたのが4日後。その後担当医経由で皮膚科の専門医に診てもらえることになったのは発症からほぼ3週間後の6月3日月曜日。3週間後の診察とはずいぶんのんびりしているものだと思う。結局、総合病院は全く役に立たなかったね…というのが正直な感想。

それにしてもこの総合病院のシステム、このような手間のかかるやり方で…もっと深刻な病気の場合には手遅れになる前にきちんと診てもらえるのだろうかと少し心配にもなった。

そろそろ保険会社を変えたほうがいいのかもしれぬ。  

今回の病院との経験で少し考えた。日本人の平均寿命が長いのはもしかしたら病院のシステムがきちんと整えられているおかげではないかと。アメリカでは(無謀にも)危険な薬に頼りずぎる医療と、そして遅れがちの医療体制で、救えない患者も多いのではないか(英国でも20年前からNHSでの治療の遅れは問題になっていた…しかし英国にはプライベート医療というものもある)。今回の経験で、もしかしたらアメリカでは長生きできないのかもしれないよね…と考えずにはいられなかった。アメリカの医療、やれやれである(あくまでも個人的意見です)

そういえば処方されたステロイド剤を1錠飲んだ後、左目の外側に光が走り視界が曇るようになっていたのだが、今はそれもずいぶん治まった。目はまたあらためて病院に行かなければならないと思う。

あれもこれも…結局は「老い」なのだろうなとも思う。


2024年6月8日土曜日

BABYMETAL:RATATATAを見直した★ROCK AM RING 2024+和訳



流れてきたので映像見ました。すごいぞ。

先日BABYMETALさんとElectric Callboyの「RATATATA」を聴いてElectric Callboyが ダセ~と文句を言っていたのですけど、なんとなんとこの曲、ライブで爆発する! 6月7日と8日のRock im Park と Rock Am Ring のフェスですごく盛り上がってた。

BABYMETALさんがコラボ相手のElectric Callboyと同じステージに立って一緒にパフォーマンス。すごくいいライブ。BABYMETALさんのセットも見たけれど大勢の観客を前にすごく盛り上がってた。

今後のショーは、漏れてくる映像での欧州フェスの盛り上がりを見てどの会場に行っても盛り上がるのだろう。今回のフェス回りの最初がドイツのフェスで Electric Callboy と共演できたのもよかった。BABYMETALさんも楽しそうだしすごくいいライブ。バンドもいい音を出してる。いいギターの音が聴こえてきた。

曲も売れているそうです。もしかしてBABYMETALの第二黄金期になるのかも。ロサンゼルスのアナハイムのショーも追加公演2日が発売されて既に完売だそうだ。すごいね。

追記:ニューヨークも追加決定!
Nov. 19 - New York, NY - Terminal 5  

公式YouTubeにはElectric Callboyとの日本でのライブの映像もあがってました。疾走型のビートがすごく気持ちいい。


BABYMETAL x @ElectricCallboy - RATATATA
(OFFICIAL Live Music Video at FOX_FEST)
RATATATA – Single
BABYMETAL, ElectricCallboy
Released: May 23, 2024
℗ 2024 Century Media Records Ltd. under exclusive license
from BABYMETAL and Electric Callboy



RATATATA
BABYMETAL & Electric Callboy
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[Verse 1: Nico Sallach]
毎夜 頭上の空が赤く染まる頃
血管にビートを感じる 俺は愛を探している
腰つきは嘘をつかないぜ お前を催眠術にかけよう
もう一回試させてよ お前があのvibeを感じるように

[Pre-Chorus: Kevin Ratajczak]
Ra-ta-ta-ta-ta-taな時 俺の身体は武器になる
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) ダンスフロアに飛び出そう
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) 実行するんだ
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) ほらもっとくれよ


[Chorus: SU-METAL, MOAMETAL & MOMOMETAL]
限界まで突き進むわ
皆 夜のサウンドを感じてる
やめたくないの 限界まで突き進むわ
一緒に 朝の光に到達するわ

ブ·チ·ア·ガ·レ 
Bun-bun-bun, 動いて
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 揺さぶって
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 飛び上がれ
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 足を踏み鳴らし
Bun-bun-bun-bun-bun


[Verse 2: SU-METAL, MOAMETAL & MOMOMETAL]
(アゲ) キラっとしちゃう
(アゲ) フワっとしちゃう
(アゲ) ドキっとしちゃう
(アゲ) 小悪魔しちゃうけど
大丈夫?
瞳に映した
笑顔の魔法で
罠に誘い込む


[Pre-Chorus: Kevin Ratajczak]
Ra-ta-ta-ta-ta-taな時 俺の身体は武器になる
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) フロアに飛び出せ
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) やってやるぜ
(Ra-ta-ta-ta-ta-ta) ほらもっとくれよ

[Chorus: Nico Sallach, MOAMETAL & MOMOMETAL]
限界まで突き進む
皆 夜のサウンドを感じてる
やめたくない 限界まで突き進む
一緒に 朝の光に届くまで

ブ·チ·ア·ガ·レ 
Bun-bun-bun, 動いて
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 揺さぶって
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 飛び上がって
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, 足を踏み鳴らし
Bun-bun-bun-bun-bun


[Bridge: Nico Sallach, SU-METAL & Nico Sallach, BABYMETAL]
今この瞬間にここにいる このビートのために
LOVEのため そして友達のために
ずっと一緒にいるから, woah-oh
今この瞬間にここにいる このビートのために
愛のため そして友達のために
ずっと一緒にいるから, woah-oh

Ra-ta-ta-ta


[Breakdown: Kevin Ratajczak & All]
頭がおかしくなりそうだぜ 俺はDropを待ってるんだよ
いいか? (Are you ready?)
Let's go
言ってよ, baby, 俺にそれを… (Ooh, ooh)
ほら聞いてよ (Ooh, ooh)
俺の欲しいものはわかってるんだろ (Ooh, ooh)
ほら皆 盛り上がるぞ


[Chorus: SU-METAL & Nico Sallach, MOA-METAL & MOMO-METAL]
限界まで突き進む
皆 夜のサウンドを感じてる
やめたくない 限界まで突き進む
一緒に 朝の光に到達するまで
(Everybody Jump!!)

ブ·チ·ア·ガ·レ 
Bun-bun-bun, moving
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, shaking
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, jumping
Bun-bun-bun-bun-bun (Ooh, ooh)
Bun-bun-bun, stomping
Bun-bun-bun-bun-bun


[Post-Chorus: Kevin Ratajczak & Nico Sallach]
Everybody (Ooh, ooh)
制御不可能
Everybody (Ooh, ooh)
コントロール不可能!

[Outro: Kevin Ratajczak]
ほら皆騒げ 盛り上がるぞ

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Writers: Kevin Ratajczak, Nico Sallach, Pascal Schillo, Daniel Haniß, Miki Watanabe



2024年6月5日水曜日

BABYMETAL:2024年のツアー日程



今年のツアーです。

明後日の6月7日から欧州のフェス回りが始まります。そして秋には米国のツアーも決まりました。今年もすごいスケージュールです。

今年の今までのショーも含めて記録します。
リスペクトを込めて。


ツアーの成功をお祈りしています



2024 TOUR DATES


🤘BABYMETAL WORLD TOUR 2023
- 2024 LEGEND - MM 20 NIGHT / 21 NIGHT
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MARCH
2 Yokohama Arena, Kanagawa Japan
3 Yokohama Arena, Kanagawa Japan


🤘BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 TOUR FINAL IN JAPAN LEGEND – 43
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MARCH
23  Okinawa Convention Center, Exhibition Hall, Okinawa Japan
24  Okinawa Convention Center, Exhibition Hall, Okinawa Japan


🤘THE BABYKLOK TOUR
BABYMETAL/DETHKLOK (Guest: DragonForce,Nekrogoblikon)
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APRIL
24 SF Masonic Auditorium, San Francisco, California, US
25 SF Masonic Auditorium, San Francisco, California, US


APRIL
Sick New World 2024 Festival
27 Las Vegas Festival Grounds, Winchester, Nevada, US


🤘FOX_FEST Festival
BABYMETAL, Electric Callboy, POLYPHIA, Bilmuri, METALVERSE(Guest: ASTERISM)
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MAY
25 Saitama Super Arena, Saitama Japan
26 Saitama Super Arena, Saitama Japan


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JUNE

Rock im Park 2024 Festival
7 Zeppelinfeld, Nuremberg, Bavaria, Germany

ROCK AM RING 2024 Festival
8 Nürburgring, Nürburg, Rhineland-Palatinate, Germany


🤘BABYMETAL (Guest: DeathbyRomy) Headline Show
12 AFAS Live, Amsterdam, Netherlands


Greenfield Festival 2024 Festival
13 Flugplatz Interlaken, Interlaken, Switzerland

Download Festival 2024 Festival
15 Donington Park, Leicestershire, England

Nova Rock Festival 2024 Festival
16 Pannonia Fields, Nickelsdorf, Austria


🤘BABYMETAL Headline Show
18 LETNIA SCENA PROGRESJI, Warsaw, Poland


Graspop Metal Meeting 2024 Festival
20 Kastelsedijk, Dessel, Belgium

Pinkpop Festival 2024 Festival
21 Megaland Landgraaf, Netherlands


🤘BABYMETAL x Bad Omens  Coheadline Show
23 Zénith Toulouse Métropole, Toulouse, France


Rock In Roma 2024 (Guest: DeathbyRomy) Festival
25 Ippodromo delle Capannelle, Rome, Italy

Hellfest 2024 Festival
27 Clisson, Loire-Atlantique, France

Resurrection Fest 2024 Festival
29  Viviero, Galicia, Spain

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AUGUST

🤘BABYMETAL Headline Show
20 Capitol Theatre, Singapore, Singapore

🤘BABYMETAL Headline Show
21 Surf Beach at Sunway Lagoon, Kuala Lumpur, Malaysia

SUMMER SONIC BANGKOK 2024 Festival
BODYSLAM  (with BABYMETAL, 3 songs) (With F. HERO)
24 Impact Challenger Hall 1, Bangkok, Thailand 

Knotfest Brasil 2024 Festival
25 Carnaval Ancol, Jakarta, Indonesia

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OCTOBER

Knotfest Brasil 2024 Festival
20 Allianz Parque, São Paulo, Brazil

Knotfest Argentina 2024 Festival
26 PARQUE DE LA CIUDAD, Buenos Aires, Argentina

🤘BABYMETAL Headline Show
30 Anfiteatro del Parque de la Exposición, Lima, Peru

NOVEMBER 

Knotfest Chile 2024 Festival
02 PARQUE DEL ESTADIO NACIONAL, Santiago, Chile


🤘"BABYMETAL WORLD TOUR 2024" 
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US (+ Mexico) Tour
NOVEMBER 
Nov. 05 - Orlando, FL - Hard Rock Orlando
Nov. 06 - Hollywood, FL - Hard Rock Hollywood
Nov. 09 - Mexico City, Mexico - Parque Bicentenario
    (Slipknot's headline show)
Nov. 12 - Charlotte, NC - The Fillmore
Nov. 13 - Raleigh, NC - The Ritz
Nov. 15 - Washington, D.C. - The Anthem
Nov. 16 - Richmond, VA - The National
Nov. 18 - New York, NY - Terminal 5
Nov. 19 - New York, NY - Terminal 5
Nov. 21 - Bethlehem, PA - WindStar Creek Event Center
Nov. 23 - Cincinnati, OH - Andrew J. Brady Music Center
Nov. 24 - Madison, WI - The Sylvee
Nov. 26 - Indianapolis, IN - Egyptian Room
Nov. 27 - Des Moines, IA – Vibrant
Nov. 29 - Oklahoma City, OK - The Criterion Ballroom
Nov. 30 - Albuquerque, NM - Revel
 
DECEMBER
Dec. 03 - Anaheim, CA - House Of Blues
Dec. 04 - Anaheim, CA - House Of Blues
Dec. 05 - Anaheim, CA - House Of Blues

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2024年・今年の蘭



今年も蘭の花が咲いています。

3月14日 左の鉢に最初の白い花が咲き始めた頃。左から2番目と4番目に花芽が出ている。3番目は花芽が出ていない
5月6日 左から2番目と4番目にも花が咲いた。3番目も遅れて花芽が伸びてつぼみがついている
5月23日 全ての鉢に花が咲いた
5月23日のこの日、この写真を撮った翌日から白い蘭の花が枯れて落ち始めた。この白い花の今年最後の日
5月28日 白い花が落ちて3鉢の花が残った 


南国では蘭が育てやすい。私は観葉植物を育てるのが下手で、今まで何を育ててもダメにしていたのに、不思議に蘭だけは元気に育ってくれている。厚みのある葉が暫く水分を溜めているのか、私が水をあげるのを忘れて葉がしわしわになっても、また水をあげれば元気に持ち直してくれる。適度に薄めた肥料をあげれば毎年3月頃から花を咲かせる。毎年花芽が出るととてもうれしい。