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2024年6月27日木曜日

アメリカ大統領選挙:初の公開討論会・バイデン氏vsトランプ氏・老害二人



今年は大統領選の年ですが、私は今年はあまり真剣になるのをやめようと思っている。選挙を争う候補のお二人があまりにも高齢過ぎる。今のところトランプ氏が有利…なのかな?無理もないですね。バイデン氏はあまりにも高齢…。

まぁそんなわけで今日の公開討論会もさらっと見るつもりでいた。

そして…やっぱりそうでしたね。バイデン氏にはほぼチャンスがない。残念ですが彼の今の状態で「彼にこの国の未来を任せよう」と思う人は少ないと思う。今日の討論会のバイデン氏は完敗でしょう。困ったことになった。


私はそもそも外国人で米国での選挙権がないので、大統領選も観察者として外から眺めるしかないのだけれど、いずれ市民権を取る時に(将来取るかもしれない)正しい選択ができるよう政治家の発言や国の状況は今もできるだけ理解しようとしている(怠け者なのであまり詳しいとは言えない)。

今のところ私は観察者であるから、民主党であれ共和党であれ「絶対的にどちらがよい」という強い意志があるわけではない。しかし私自身がアジア人でマイノリティで女で、環境問題や医療、銃規制や子供の教育…等の「国の理想と未来」を考えれば、今はどちらかといえば民主党であろう…というのがアメリカに来て今まで16年ほどの米国の政治の印象。共和党がいい政治をするのであればそれでもかまわないが、今は民主党のほうがいい政治をやっていると思う。今住んでいるハワイも全米一番のブルー州/民主党の州なので居心地がいい。


そのような考えで毎回大統領選を見ているのだけれど、今回のバイデン氏はいかんでしょうね。チャンスはないだろう。彼御本人が悪いのではない。彼が率いる政府とそのおおまかな方向性は今でも信じられる。しかし大統領が齢81歳は高齢過ぎる。彼が81歳でこれから4年間大統領を務めるのは無理。どう考えても無理。
 

それなら今日の討論会でのトランプ氏はどうだったのか?

私はね、呆れましたよ。彼は本当に大ぼら吹き。すごいぞ。彼が喋る言葉を聞きながら私はいちいち声を上げて嘆き悲しんだ…この男はどれだけ嘘を並べ続けるのだろうと。そして彼の言葉の全ては「何から何までバイデンが悪い、この男が悪い、バイデンのせいでこうなった、酷い、アメリカは今最低なんだ、この男はアメリカの歴史上最悪の大統領だ」と延々とバイデン氏を非難し続ける。

正直トランプ氏を次の大統領にと期待する人々の気が知れない。彼らはトランプ氏に何を見ているのだろう。

ドランプ氏の吐く数えきれないほどの嘘。そして自分に対しては「俺が全部やった、俺のおかげだ、俺の俺の俺の…」と何から何まで自分の手柄だとまた嘘を吐き続ける。この討論会は世界中の(おそらく)何百万人もの人々に見られているのに、平気な顔で嘘を吐き続ける次期大統領…。まさに世も末。本当に共和党のサポーターの方々は何ということをしてくれたのだろうと思う。もっとましな人はいなかったのか。


(まだ私はしっかりと見ていないが)米国のメディアに今回の討論会のFACT CHECKの記事が出ている。トランプ氏が言った言葉にどれだけの嘘があるのかが出ている(もちろんバイデン氏にも間違いはあるけれどトランプ氏ほどではない)。政治にそれほど詳しくない私でさえ討論を見ていて呆れかえったぐらいだから、トランプ氏は相当な数のホラを吹いている。彼はどれだけ恥知らずな男なのだろう。

FACT CHECK 例えばこれ
● 2024 presidential debate fact-check: How accurate were Joe Biden, Donald Trump?
Fact checking the CNN presidential debate



それからもう一つ忘れてはいけない…バイデン氏のことを「歴代最低の大統領」だとこき下ろし続けるトランプ氏の人柄はどうだろう。次期大統領にもう少し思慮深さを求めることはできないのか。国を代表するリーダーにはもう少し品性とか知性、常識、思慮深さが必要なのではないか? この…相手に向かって吠えかかる闘犬のような男が、これから国内の各界の人々、そして世界各国の代表とどのような関係を築いていくのか…トランプ氏に投票する人々は、そういうことを心配はしないのだろうか。


何よりも一番の心配は、彼の在任中の4年間のホワイトハウスの中の状態。
…まず大統領はスーパーマンではない。スーパーマンである必要もない。しかし大統領としてもっと大切なのは優秀なチームが作れるかどうか。大統領は、国をどの方向に導きたいのかの意志の元、ホワイトハウスに優秀なメンバー(それぞれの分野の専門家達)を集め、彼らの意見/アドバイスを聞いて、その上で最良の決断をする。当然、大統領にはまずそれぞれの専門家の話す内容を理解する頭脳と知識は最低限必要。

トランプ氏が前回大統領になった時、最初はホワイトハウスに優秀な人々が集まったと聞いている。ところがトランプ氏が大統領の間、そのメンバーがことごとく辞めていったのは有名な話。トランプ氏の無知と癇癪が問題だったらしい。結局、それまで政治の経験がなかったトランプ氏は、ホワイトハウスに入ってきたはいいが、優秀なメンバーに囲まれて無知を晒し彼らとの関係がうまく作れなかった。そしてその後、彼の元を去った人々が暴露本を書いた。それらの本を読むまでもなく、大統領としてのトランプ氏は人との関係を上手く築けないのではないかと心配になってくる。

優秀な人々がトランプ氏の元を去っていく…そしてホワイトハウスの力が弱まる。そうなった場合、米国が敵国からの攻撃を受けやすくなるのは予想できること。国が危険な状態になる可能性もあるだろう。
  

トランプ氏とは、ホワイトハウスにやってきて、自分に胡麻をする企業やグループを贔屓し、自分に逆らう存在を徹底的に排除する。そして自分の周りを太鼓持ちの企業や個人ばかりで固め彼らを優遇し、結果的に国内の経済、環境問題や他国との関係に大きなダメージを与える男。そして彼の次に選ばれる大統領と政府は、長い時間をかけて彼の間違いの後始末、ダメージの修復作業をすることになる。大きな無駄である。

星条旗の旗を振り「Make America Great Again」のスローガンと共に、そのような問題の多い人物を大統領の椅子に据える愚かな米国の国民。

これから地球がどうなっていくのか…ただ見守るしかない。


さて民主党に希望はあるのか?全くないわけではない。バイデン氏が自ら名誉の引退を宣言し、民主党が他の候補者を立てる…例えばカリフォルニアの知事 Gavin Newsom(56歳)を候補者として連れてきたら勝てるかもしれない。どうなりますかね。