能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年8月30日火曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第32回「災いの種」8月21日放送



病に臥していた源頼家(金子大地)が起き上がった!

鎌倉では「頼家はもう目覚めない」という予定で様々な事柄が進められていた。そこに目を覚ました頼家。そのために回りが穏やかでなくなる回。

歴史の予習を全くせずにドラマを見ているのですが、思わぬ方向に話が進んでいくのでびっくりしてます。



頼家の運命
建仁3年(1203年)


前回、
●比企家は北条家が滅ぼした
●頼家の嫡男・一幡も行方知れず

まず母の政子(小池栄子)が頼家に「企家が滅亡した事実」を伝えに行く。「比企家は頼家が目覚めないものと思って自滅した」と説明。もちろんそのような嘘が通じるはずは無い。以降頼家は政子を遠ざけるようになる。

その頃、鎌倉から「頼家危篤の知らせ+千幡の征夷大将軍任命の要請」を受け取った京の後鳥羽上皇(尾上松也)は、次の鎌倉殿と推されている千幡の名付け親になる。千幡は実朝へ。

歴史書『愚管抄』の作者

頼家が和田義盛(横田栄司)と仁田忠常(高岸宏行)を呼ぶ。北条時政が比企を陥れたことを聞き出し、二人に北条時政(坂東彌十郎)討伐を命じる。

和田義盛は三浦義村(山本耕史)畠山 重忠(中川 大志)、そして北条時政にそのことを伝える。
仁田忠常は一人悩む。後に自害。ぇええええええっ!

気は優しくて力持ち 仁田忠常

京の後鳥羽上皇(尾上松也)から鎌倉に千幡を征夷大将軍に任ずる宣旨が届く。
建仁3年(1203)9月7日 千幡を従五位下・征夷大将軍に補任した。

次の征夷大将軍が決まったことから、頼家の居場所がなくなる。
建仁3年(1203)9月29日 頼家は伊豆の修善寺へ送られる。

修善寺へ 頼家

建仁3年(1203)10月8日 
千幡 元服の儀式。



実は一幡は生きていた。善児のもとで匿われていた。しかしそれを聞いた義時の命で一幡は殺害される。享年6。善児…。

千幡/実朝の乳母・実衣は出家しないと言う。実衣の野望。

義時の室・姫の前/比奈(堀田真由)が離縁を申し出る。彼女は京で再婚し4年後生涯を終えた。これもびっくり。さすがに夫に親戚を皆殺しにされたら共に暮らすのは苦痛だろう。彼女も辛いですね。

比奈

北条のりく(宮沢りえ)は実朝の御台所を京から迎えようと画策。娘・きく(八木莉可子)の婿・平賀朝雅(山中崇)を京とのコネに使う。彼は守護として京と鎌倉の橋渡し。


時政とりくの嫡男・北条政範(中川翼)は15歳。


頼家とつつじの嫡男・善哉(長尾翼)は三浦家の庇護のもとで暮らしている。そこに現れた比企尼(草笛光子)。幼い善哉に「北条を許してはならぬ。あなたこそが次の鎌倉殿。それを阻んだのが父を追いやり兄を殺した時政、義時、政子。許してはならない」と告げる。←不幸の種が蒔かれた。


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悲しい回。まず頼家が目覚めたら、彼から全てが奪われていた。後ろ盾の比企家も最愛のせつも嫡男の一幡も、母・政子の北条家に滅ぼされていた。そして鎌倉殿の地位まで弟の千幡/実朝に渡されていた。そして頼朝は全てを剥奪されて修善寺に送られる。

酷いですね。これなら頼家は目が覚めないほうがよかった。これは辛い。その頼家の苦悩を金子大地さんが熱演。目力のある役者さん。素晴らしいです。頼家とともに泣く。

そして頼家から、北条家の時政を撃つように命じられ、一人悩み自害する仁田忠常。享年37。これも驚いた。いつもにこにこ笑顔の仁田さん。また癒しの人がいなくなった。悲しい。一人で悩まずに和田さんと行動を共にすればよかったのに。

ちなみに仁田忠常は史実では…建仁3年(1203)9月6日 能員追討の賞を受けるべく時政邸へ向かうが、帰宅の遅れを怪しんだ弟達が誤解して北条政子邸を襲撃。忠常も弟達と共にに討ち取られたそうだ。

それから生き延びていた一幡。彼も殺害されていしまう。これも辛い。

そして今まで無感情な殺人マシンだと思っていた善児がなんと一幡を可愛がっていた。命じられても一幡を殺せないと言う。それにも驚いた。そうか…こういう風に彼のキャラが変わることになったか。これもびっくりした。彼には心がないのだろうと思っていた。そうか…子犬とか子猫じゃなくて子供だったのか…。義時は酷いね。


というわけで、悲しい話が沢山。とにかく頼家はかわいそうだ。

その酷い事を「必要だから」と淡々と推し進める北条義時(小栗旬)。もう以前八重さんを見て鼻の下を伸ばしにやにやしていた若者はいません。その彼を責める真っ直ぐで正義感に溢れる息子の泰時(坂口健太郎)。「父上はおかしい」と義時に抗議。今後、義時が闇に落ち、泰時が北条の光になっていくのか。