2012年2月9日木曜日

NHK大河ドラマ「秀吉」-3 -配役2


おね=沢口靖子
このドラマ以前のことを殆ど知らないのだけれど、こんなにいい女優さんだったとは知らなかった。笑うと子猫のように可愛いが、可愛いだけではない。気丈で賢く、あの型破りな夫を支え、つらいことにも耐え、それでも決して暗くならない、みんなに愛される健気な良妻を好演している。もともと美少女コンテストで選ばれた顔ありきの女優さんだとばっかり思っていた。昨今の若い女優さん達より格段に上手い。びっくりした。ほんとに素晴らしい女優さんだ。このおねはほんとに可愛い。

なか=市原悦子
この方、この秀吉の母ちゃんにぴたっとはまった。こんなにあたたかな、何があっても息子を支える母そのもののような人はそういるものではない。とことん息子を信じて何があっても応援する母親。どこまでもユーモラスであたたかい。比叡山焼き討ちの前、落ち込んで帰ってきた秀吉に「秀吉よ、母ちゃんがおみゃあの代わりに地獄う行ってやるで。(中略)おみゃあさんを信じとるよ…。」で思わず涙が出た。その一言で秀吉は立ち直って辛い仕事に帰っていく。こういう母親、昔の日本にはたくさんいたんだろうなと思う。今の日本にこんな母親いるんだろうか。秀吉があれだけ大きくなれたのもこの母の大きな愛があったからなのだろうと信じたくなってくる。

美(明智光秀の母)=野際陽子
母親つながりで、明智光秀の母、美。秀吉の田舎の母ちゃんと対照的なキャラ設定。彼女は武家の出の上品な母上様なのだが、気がハンパなく強い。昭和の教育ママゴンだろうか。光秀を出世しろ働けと常に叱り飛ばす。それまで光秀が仕えていた将軍足利義昭が落ちれば「なぜ首を取らなかったのだ」と息子をなじる。義昭からの密使が来れば刀を持って自ら斬りつける。怖い怖い。もちろん嫁も叱り飛ばす。嫁姑のだんらんなどこの女性にはありえない。こんな怖い母親も今どきいないだろうなと思う。信長に対して最後にぶち切れる光秀。もしかしたらあんなコトを起こしたのも、この厳しすぎる母親の育てかたのせいではないかと心理学的に考えてみたくなるほどだ。(もちろんこのドラマの中での話)
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これ以外にも脇を固める役者さん達が大変素晴らしい。脇役を見ているだけでも十分に楽しめてしまうほどだ。このドラマの強さは配役の素晴らしさにある。