私がHBOのドラマ『The Gilded Age シーズン3』を一人で見終わった後で旦那Aが「面白かった?」と聞いてきた。「うん」と答えると「僕も見ようかな」と言う。どうやらどこかでドラマの批評記事を読んだらしい。それでしばらく前から週末に一緒に見ている(私は2回目)。先週末にエピソード5を見終わったところ。
この感想を書くのに調べていたら、スコセッシ監督のインタビューがいくつか出てきた。かなり細部までこだわって作りこんでいるとのこと…例えば当時のNYの上流階級のアクセントにまでこだわって再現している…などの話も出てきた。この映画に関する資料はネット上にもいくつかあって(私もまだ全部は見ていないのだけれど)この映画でスコセッシ監督があの The Gilded Age を真剣に再現しようと試みたことがわかった。なんとありがたい。
まずそれだけで私には見る価値がある。
この映画の細部へのこだわり(それからカメラワークなど)を見ていて「これはスコセッシ監督がイタリアのルキノ・ヴィスコンティ監督を意識して撮ったのではないか」とすぐに思った。ヴィスコンティ監督の『山猫/Il gattopardo 』『夏の嵐/Senso』『イノセント/L'innocente 』は19世紀の貴族を扱っているし『ベニスに死す/Death in Venice』も上流階級、『イノセント/L'innocente 』は名前まで近いじゃないか。
今英国のCommercial Pop Club Chartに入っている曲。この曲はTHE UK MUSIC SOUL CHARTと、THE SOLAR RADIO SWEET RHYTHMS CHARTですでに1位を記録しているそう。R&Bの曲だけれど、ダンスチャートにも入ってきたから知ることができた。よかった。
★Andriah Arrindell 英国・東ロンドン出身のシンガーソングライター。子供の頃からステージ・スクールでトレーニングを受け、子供の頃から様々なミュージカルのステージに立つ。その後ニューヨークの「Mama Foundation for the Arts」で学んだ。バック・シンガーとして、またゴスペル・コーラスのメンバーとして多くの有名なアーティストと共にステージに立った。。ソロ活動を開始しこれから期待されるアーティスト。
(Just stay the night) Just stay the night (The night) Yeah, I want you (Want you, I want you), yeah, yeah, you (Yeah, you) いい気分 争わなくてもいい Stay the night Just stay the night Yeah, I want you Stay the night Just stay the night
--------------------------------------------------------------------- Songwriters: David Penn, Vintage Culture & Raphaella
シーズン2の主軸 ① ジョージと労働者との対立 大富豪=新興成金(ニュー・マネー)・鉄道王ラッセル家のジョージは、鉄鋼業の労働者のストライキと向かいあっている状況. ② バーサが新オペラハウスで旧家に対抗する ジョージの奥さんバーサ・ラッセル夫人は、相変わらず旧家(オールド・マネー)のアスター家などから「新興成金」だと言われ同格に見られていない。当時のニューヨークの旧家が集うオペラハウス「Academy of Music」でも、いいボックス席は全て旧家に押さえられていてラッセル家にはまわってこない。そこでバーサは新しく建てられた「Metropolitan Opera」をお金の力でサポート。またバーサは英国の貴族バッキンガム公爵をゲストとして招いて箔付けをする。旧家のアスター夫人との「どちらが上か」の戦い。
現在リンカーンセンター内の「Metropolitan Opera」は1966年にオープンした新しい建物。元々の「Old Metropolitan Opera House」は39ストリートに1883年に建てられた。前述の排他的な旧家が集るオペラハウス「Academy of Music」では新興成金はいい席を確保できない。そこで旧家から排除された新興成金達が集い新しくオペラハウスを建てることになった。そのスポンサーは鉄道王のVanderbilts 家、銀行家のJP Morgan、James Alfred Roosevelt(第26代大統領の伯父)を始めとする70人の大富豪達。彼らが投資して「Old Metropolitan Opera House」を建設した。
興味深かったのは、実在の人物マカリスター氏(Ward McAllister)のエピソード。以前はアスター夫人と共に上流社交界の名家400家のリストなどを作り権力を誇っていたにもかかわらず、彼は1890年に社交界の暴露本『Society as I Have Found It』を出版。上流階級のゴシップを書いて本にしたことから彼はニューヨーク社交界での居場所を無くしてしまう。