2025年9月7日日曜日

Fujii Kaze – Prema (2025)



いい曲だな~♪



Fujii Kaze – Prema (2025)
Album: Prema
Fujii Kaze
Released: September 5, 2025
A Republic Records / UNIVERSAL SIGMA /
HEHN RECORDS release; ℗ 2025 UNIVERSAL MUSIC LLC



先ほど、いつもの週末のUK ダンスチャートのチェックをしていたのですけど、まぁ~今はダンスチャートが不作で…本当に、なんか…どんどん曲らしい曲が減ってる。雑音に近いものが曲としてまかり通ってる。進化なのか劣化なのかわからない状況になりつつあって…。

それで、あ 藤井さんの新曲をしっかりと聴いてみようとヘッドフォンを耳に当てると、まぁ~いい曲ですねぇ。さすがやね。心地よい響き。藤井風に捨て曲無し。

最後のピアノが気持ちいいですね。ライブでは最後のピアノで延々といけそう。

内容は、恋人に語りかけるようでもあり、汝を愛せよのようでもあるし、人類愛でもあり…かな。

歌詞はMVの日本語字幕が公式だと思うのですが、またまたワタクシが勝手に解釈した自分用の訳を記録。英語詩は自分の言葉で読みたいのです。ごめん寝



Prema
Fujii Kaze
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Prema, 君が愛そのものだって知らない?
君が愛そのもの
Prema, 君が神そのものだってわからない?
君は神そのもの


僕は嘘をつかない 僕は真実だけ そして
僕は隠さない 圧倒的に僕はオープン
僕は生き残った 君のくれたクレージーなことの全てと
今までの混乱の全てから

君は僕のもの 僕が君の名前を呼べば 君は
時間通りに来る この小さな世界に生きていて
未来は明るいね 天井の灯りよりもっと
そして母のクリームパイより甘く

Huh, 僕の柔らかな心に従えば 僕は勝利する
どんな痛みの中にいても
君の祝福で 僕は立ち上がる
第三の目を開けながら


Prema, 君が愛そのものだって知らないの?
君が愛そのもの
Prema, 君自身が神だってわからない?
君は神そのもの

Prema, ay yeah
Prema, ay yeah, ooh (ayy)


確定してる いつも僕らにはお互いが存在していて
夢に描いた 僕らにはきっとできるって
僕は決める 毎日瞑想し
全ての行動は祈りへ

僕の心を 君の愛情で満たしながら
君のベストフレンドでいることが 僕の献身で
君の名前を呼ぶことは 君への降伏
Babe, 君のナンバーは持ってるよ


Hello, 今君と話せる?
Okay, cool
I love you, bye


僕の心を 君の愛情で満たしながら
君のベストフレンドでいることは信心で
君の名前を呼ぶことは 君への降伏
Babe, 君のナンバーは持ってる

Prema, 僕自身が愛そのものだって知らない?
僕が愛そのもの
Prema, 僕自身が神そのものだってわからない?
僕は神そのもの
Prema, ay, yeah
Prema, ay, yeah (ay)


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Snogwriter: Fujii Kaze


お猫様H:階段の風景



遅くなってしまった 
ここのところ忙しくて猫さんの写真を撮っていない。
7月10日頃に撮れた写真を載せよう。


また家に問題が出て修理工事が始まりそう。
いやですねぇ。


2025年9月3日水曜日

映画『エイジ・オブ・イノセンス/The Age of Innocence』(1993) :1回目 The Gilded Age の本格的再現





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『The Age of Innocence』(1993)/米/カラー
/2h 19m/監督:Martin Scorsese』
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私がHBOのドラマ『The Gilded Age シーズン3』を一人で見終わった後で旦那Aが「面白かった?」と聞いてきた。「うん」と答えると「僕も見ようかな」と言う。どうやらどこかでドラマの批評記事を読んだらしい。それでしばらく前から週末に一緒に見ている(私は2回目)。先週末にエピソード5を見終わったところ。

ドラマの話をしていたら旦那Aが「作家のイーディス・ウォートン/Edith Wharton があの時代の話を書いてるんだよ。彼女はあの時代のNYの上流階級出身の女性作家。映画『エイジ・オブ・イノセンス』も彼女が原作なんだ。映画を見ようか」

というわけで、それじゃあ HBO のドラマと映画がどう違うのか見てみようということになった。2週間前にNetflixで映画鑑賞。


あらすじ
19世紀末のニューヨークのハイソサエティ。(ドラマでもそうであったように)当時の上流階級の社交界は狭い世界。彼らは危険を冒すことを嫌い、ルールを破ることを嫌い、ガチガチにしがらみに縛られた不自由な社会の中で生きている。
主人公の弁護士ニューランド・アーチャー(ダニエル・デイ=ルイス)には若い婚約者メイ・ウェランド(ウィノナ・ライダー)がいる。ある日ニューランドは、メイの従妹で彼の幼馴染のエレン・オレンスカ伯爵夫人(ミシェル・ファイファー)に再会する。エレンは夫から逃れて帰国した欧州帰り。ミステリアスで魅惑的なエレンに堅物の弁護士のニューランドは惹かれていく。


★ 豪華なセットと衣装…再現に価値がある

豪華です。19世紀末のニューヨーク・ハイソサエティの再現。歴史的に見ても非常に興味深い。なんとこの映画の監督はマーティン・スコセッシなのですね。びっくり。 あのマフィア映画で有名な監督が、1870年代のアメリカの上流社会を描いた。

この感想を書くのに調べていたら、スコセッシ監督のインタビューがいくつか出てきた。かなり細部までこだわって作りこんでいるとのこと…例えば当時のNYの上流階級のアクセントにまでこだわって再現している…などの話も出てきた。この映画に関する資料はネット上にもいくつかあって(私もまだ全部は見ていないのだけれど)この映画でスコセッシ監督があの The Gilded Age を真剣に再現しようと試みたことがわかった。なんとありがたい。

まずそれだけで私には見る価値がある。


この映画の細部へのこだわり(それからカメラワークなど)を見ていて「これはスコセッシ監督がイタリアのルキノ・ヴィスコンティ監督を意識して撮ったのではないか」とすぐに思った。ヴィスコンティ監督の『山猫/Il gattopardo 』『夏の嵐/Senso』『イノセント/L'innocente 』は19世紀の貴族を扱っているし『ベニスに死す/Death in Venice』も上流階級、『イノセント/L'innocente 』は名前まで近いじゃないか。

動画サイトを見ていたら、とあるインタビュー映像でスコセッシ監督が『山猫』に感銘を受けたと仰っている映像も出てきた。やっぱりそうなのだろう。『山猫』は伊シチリア島の貴族を描いた映画。そしてスコセッシ監督の祖母がシチリア島からの移民であることから、監督はあの映画にとても親しみを感じたらしい。

この映画を撮りながらスコセッシ監督がヴィスコンティ監督を想ったことは間違いないだろう。100年前の米国ニューヨークにも欧州の貴族のように暮らす上流階級が存在したことから、監督も美しいコスチューム・ドラマが撮れると考えたのだろう。伊・貴族の末裔のヴィスコンティ監督が映像で19世紀の貴族を再現したように、ニューヨーク育ちのスコセッシ監督もNYの歴史をとことんリサーチをして、19世紀末のNYの大富豪の再現を試みたのだろう。

結果は大変素晴らしい。


本物の19世紀末の上流社会など、私達後世の人間は絵などから想像するしかないのだけれど、この映画はかなりそれらしいのではないか。

…衣装は上品で奇を衒っていない。ディナーのテーブルも色彩の多いチャイナにキラキラの銀製品、クリスタルのグラスが並べられて豪華。豪邸の内装は…いかにも物が多く何から何までギュウギュウに詰まっている。壁には赤いシルクが貼られ、窓は何重もの重い布のドレープ。壁一面にびっちりと掛けられた絵画。どこもかしこも布、布、布。そして布に覆われていない壁は重厚な木彫りのパネル。全体の色合いが暗く重い。ワイン色のベルベットのソファーの後ろには、中国か日本製の…金箔に墨で竹が描かれた屏風が置いてある。なんというのか…全部がギッチギチ。密度が濃い。


スコセッシ監督が再現した19世紀末NY上流階級の様子を見ていたら「HBO の The Gilded Age のドラマは嘘っぽく見える」と思ってしまった。たとえばラッセル家のベッドルームは今どきのベッドルームに見える。ヴァンライン家のリビングも質素。

それにドラマの The Gilded Age の人物達の衣装が酷いことにも気付かされた笑。あれは…なにを考えているのだろう。どう見ても珍妙なデザインのドレスが多すぎる。誰が衣装デザインをしているのだろうと思う笑。

この映画『エイジ・オブ・イノセンス』では、衣装やセットに関する違和感を覚えることは一度もなかった。たぶんこの映画のほうが史実に近いのではないか? この映画のビジュアルは見る価値があると思います。



★ ダニエル・デイ・ルイスは上手い

この俳優さんは上手い人。ダニエル・デイ・ルイスの演じる堅物の弁護士がミシェル・ファイファーのエレンに惹かれていく様子が上手い。彼はガチガチの堅物なのよ。だから自分に「ダメだダメだ」と言い聞かせながら、それでも目はエレンを追ってしまう。ムラムラしてますね。お顔の表情が煮詰まっていて今にも思わず手が出てエレンを掴みそうな表情をする。うまい。

しかしながら彼はかわいい婚約者メイちゃんのウィノナ・ライダーには…優しい。けれどそっけない。「僕はこの子を守らなきゃね」とか「大切にしなくちゃね」とは思っているけれど、あまり気が乗らない様子。ただ表面だけ優しいジェントルマンを演じている。メイちゃんに対する彼はただのいい人。ただ優しい人。あの…欧州帰りのエレンを見る眼つきとは全然違う。その違いが上手いのに感心した。役者やの~。


メイちゃんのウィノナ・ライダーは効果的な配役。彼女はこの役で英国アカデミー賞の助演女優賞を受賞したそうだ。彼女は役が合ってましたね。最後は女のしたたかさで勝者になる…笑。いかにも女。納得。

この年度の賞レースでは、ダニエル・デイ・ルイスはノミネートもされなかったのですね。びっくり。


★ CONs

映画は2時間19分。長いです。たっぷりと時間をとって19世紀の上流階級社会を再現したのはいいけれど、実は中身があまりドラマチックではない。原作が1870 年頃の上流階級を描いた話なので、恋愛小説とはいっても中身はマイルド。だからこそこのタイトルなのだろうけれど、それを2時間も引き延ばしたら結構退屈なのは否めない。

それからダニエル・デイ・ルイスが苦悩しながらも自らを押さえられずムラムラしてしまう女性…エレンのミシェル・ファイファーは役に合ってない印象。彼女はこの役には十分にセクシーではない。もっとセクシーな…エレンは上流階級の女性で上品だけれど、欧州帰りでほぼ離婚しそうで、男関係の噂もあるし(色んな意味でルール破りで)スキャンダラスで、それでも悩ましいほど色気があふれ出る…そのようなお姉さん女優を連れてきて欲しい。ミシェル・ファイファーは…なんだかカラカラに見える笑。色気がない。綺麗すぎるのかな。エレンはお堅い弁護士のダニエル・デイ・ルイスが身を持ち崩すほど魅惑的で危険な女性 seductress でなければならないのですよ。ちょっとそのイメージと違うと思った(個人的意見)



見てよかったです。衣装や調度品やセット、それに役者さん達のアクセントにまでこだわった19世紀末のNY上流階級社交界の再現は見る価値があった。

ストーリはマイルド。だから途中で少し飽きたけれど、この映画はむしろ1度見てストーリーがわかった上で、映像の美しさと巧みな時代の再現を堪能する…まるで美術館を訪ねているかのように…ひとつひとつ細部を確認しながら見るのがもっと楽しいだろうと思う。これからもまた映像だけNetflixに見に行こうと思う。

実はヴィスコンティ監督の映画もそういうのが多いのですよね。台詞や芝居はあまり気にしない。彼の映画も家の内装や衣装を見て、美術館を訪ねるように時代の再現を楽しむような映画が多い(個人的意見)。


『エイジ・オブ・イノセンス』…最後はあれでいいと思う。思い出は美しいままに。静かに拍手。





2025年9月2日火曜日

Andriah Arrindell - 80/20 Rule (2025)



流れるリズム



Andriah Arrindell - 80/20 Rule (2025)
80/20 Rule – EP
Andriah Arrindell
Released: May 30, 2025
℗ 2025 1 2 One Entertainment


今英国のCommercial Pop Club Chartに入っている曲。この曲はTHE UK MUSIC SOUL CHARTと、THE SOLAR RADIO SWEET RHYTHMS CHARTですでに1位を記録しているそう。R&Bの曲だけれど、ダンスチャートにも入ってきたから知ることができた。よかった。

それにしてもスムースで気持ちのいい曲。まずビートがあって、そこにリピートの多いベースラインが乗って、ピアノのコードが乗って、その後最後にボーカルのメロディが乗っていて、そのメロディが即興で変化していく…ように聴こえる曲。コーラスの歌い出しは裏拍。このようなR&Bの曲はどのように書かれているのだろうと思う。メロディよりもグルーヴを強調した音楽。

そういえばここ最近取り上げたアフリカ系やカリブ海系のアーティストは、歌い始めが裏拍スタートの曲が多い。


こういう曲を聴いて思うのは…、(元々は西洋からやってきた)音楽教育の基礎…まず音階のドレミファソラシド、コードもドレミ、ドファラ、シレソ、そしてリズムは4/4の頭打ちのリズムから始めて…だから曲を書けばメロディの歌い始めも表拍から歌い始める4拍子の曲が多い…タイプの音楽教育を受けた者(多くの日本人や西洋人)には、こういうグルーヴありきの曲を書くのは難しいのではないかということ。

このアンドリアさんはニューヨークの音楽学校「Mama Foundation for the Arts」でgospel, jazz, R&Bを学んだらしい。R&Bの学校は音楽の教育から違うのかもしれませんね。音楽のとらえ方が違うのだろうと思う。

私は今の日本のミュージシャンをほとんど知らないけれど、今の若いアーティストにはファンキーなリズムが出来る人も多いのかな。久保田利伸さんやAIちゃん、ヒップホップ系の方々は巧みですね。

アンドリアさんはまだお若いアーティスト。注目です。
 

★Andriah Arrindell

英国・東ロンドン出身のシンガーソングライター。子供の頃からステージ・スクールでトレーニングを受け、子供の頃から様々なミュージカルのステージに立つ。その後ニューヨークの「Mama Foundation for the Arts」で学んだ。バック・シンガーとして、またゴスペル・コーラスのメンバーとして多くの有名なアーティストと共にステージに立った。。ソロ活動を開始しこれから期待されるアーティスト。



 80/20 Rule
Andriah Arrindell
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あなたには私の愛が必要
でも私の愛は足りていない
あなたは私をそんな立場に追い込んだ
どちらが最初に立ち去るのか?

私には愛が必要
でもあなたの愛は足りていない
Oh, 不幸は友を呼ぶ
今日はどちらが 80%を与えてるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)
今日はどちらが 80%を与えてるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)


1日目から
あなたは太陽だった
私の嵐と稲妻をなだめた
生きた電線 危険地帯
でもあなたは何にも驚かなかった

状況は変わり 季節も変わる
残るものは 世代的なもの
境界線超え エゴの痛み
私達が丁度 心地よくなった場所


あなたには私の愛が必要
でも私の愛は足りていない
あなたは私をそんな立場に追い込んだ
どちらが最初に立ち去るのか?

私には愛が必要
でもあなたの愛は足りていない
Oh, 不幸は友を呼ぶ
今日はどちらが 80%を与えてるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)
今日はどちらが 80%を与えてるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)


少しスローダウンして
私の精神を試す
あなたと一緒にはできないの, ah

あなたには私からの何かが必要 たった今
でも与えるって 私どうすればいいかわからない

状況は変わり 季節も変わる
残るものは 世代的なもの
境界線超え エゴの痛み
私達が丁度 心地よくなった場所


あなたには私の愛が必要
でも私の愛は足りていない
あなたは私をそんな立場に追い込んだ
どちらが最初に立ち去るのか?

私には愛が必要
でもあなたの愛は足りていない
Oh, 不幸は友を呼ぶ
今日はどちらが 80%を与えるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)
今日はどちらが 80%を与えてるの?
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)


(bridge)
妥協その1
逃げないこと
私がトーンを変えた時は

妥協その2
誠実であること
私が寂しくなった時は

妥協その3
私が約束する
あなたのことがわからなくなった時は優しくする

妥協その4
きっと崇拝する
あなたが私にしてくれたことを思い出すこと


あなたには私の愛が必要
でも私の愛は足りていない
あなたは私をそんな立場に追い込んだ
どちらが最初に立ち去るのか?

私には愛が必要
でもあなたの愛は足りていない
Oh, 不幸は友を呼ぶ (Don’t you baby)
今日はどちらが 80%を与えてるの? 
 ( Who’s giving)
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)
 (Can you tell me, )
今日はどちらが 80%を与えてるの? 
(who’s giving loving baby)
Ooooh,  (it's the 80,20 Rule…)
(Yeah yeah yeah babe)
Wooooo woooo!


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Written by: Andrea Carleene Arrindell, David Mrakpor


2025年8月27日水曜日

David Penn X Vintage Culture X Raphaella - Just Stay The Night (2025)



音もの



David Penn X Vintage Culture X Raphaella - Just Stay The Night (2025)
Just Stay the Night – Single
David Penn, Vintage Culture, Raphaella
Released: January 31, 2025
℗ 2025 Defected Records Limited

(Extended Mix)(2025)
Just Stay the Night (Extended Mix) – Single
Released: January 31, 2025
℗ 2025 Defected Records Limited


この曲は今年の4月頃に英国のUpfront Club Chartに入っていたと思う。メモしていた。プログレッシブ・ハウス。いまどきはあまり耳にしない畳みかけるようなビートがすごく気持ちいい。


★David Penn
スペイン人のDJ、音楽プロデューサー、リミクサー。1972年生まれ。ハウス・ミュージックのシーンではよく知られた人物。2002から活動開始。ベテランですね。2019年にはTraxsourceにより「Best House Artist」賞を受賞。

★Vintage Culture
Lukas Rafael Ruiz Hespanholさん。ブラジル人のDJ、レコード・プロデューサー。1993年生まれ。過去の作品のリミックスが人気で知られるようになる。高校ぐらいで1980年代の英シンセポップバンドの曲を聴いていたがその後エレクトロニックに目覚める。2015年頃から英国のDJ MagのトップDJリストにチャートインするようになる。2023年には同DJ MagのトップDJリストで10位に上った。

★Raphaella
Raphaella Mazaheri-Asadi aka Raphaellaさん。ペルシャ系英国人のシンガー・ソングライター、プロデューサー。ダンスミュージック界では良く知られた存在。数多くの有名DJとのコラボが多数。数々のヒット曲を生み出している。Little Mix+David Guetta+Galantisの「Heartbreak Anthem」ではボーカル・プロデュースを担当した。彼女の曲は5億回もストリーミングされていて、Spotifyだけでも1億回を超えている。子供の頃からバイオリンとピアノを習い音楽に囲まれて育つ…父親からはペルシャの音楽を、英国人の母方の祖父のレコード・コレクションからは仏シャンソンやジャズを学んだ。


Just Stay the Night
David Penn, Vintage Culture & Raphaella
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一晩泊っていって 隠したくない
あなたと私だけ それがいい
Yeah, あなたが欲しい, yeah, yeah, あなたが
毎晩 争わなくてもいい

一晩泊っていって 隠すつもりはない
あなたと私だけ それがいい
Yeah, あなたが欲しい, yeah, yeah, あなたが
毎晩 争わなくてもいい

Just stay the night

あなたは私のものだって言って もう否定できない
灯の下で それがいい
だってあなたが欲しい, yeah, yeah, あなたが
いい気分 争わなくてもいい

一晩一緒にいて
泊っていって
Yeah, あなたが欲しい, yeah, yeah, あなたが
毎晩 争わなくてもいい

Hmm, hmm, yeah, yeah
Hmm, hmm, hmm, hmm
Just stay, just stay
Just stay, just stay
Stay

一晩一緒にいて
泊っていって
Yeah, あなたが欲しい, yeah, yeah, あなたが
毎晩 争わなくてもいい

(Just stay the night)
Just stay the night (The night)
Yeah, I want you (Want you, I want you), yeah, yeah, you (Yeah, you)
いい気分 争わなくてもいい
Stay the night
Just stay the night
Yeah, I want you
Stay the night
Just stay the night


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Songwriters:  David Penn, Vintage Culture & Raphaella


David Penn
David Penn X Vintage Culture X Raphaella - Just Stay The Night (2025)


2025年8月25日月曜日

米ドラマHBO 『The Gilded Age』(2025) Season 3・全8話:欧州貴族との関り・バーサの執念





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『The Gilded Age』 (2025) Season 3
TV Series/米/カラー
/約1hr・全8話/
原案:Julian Fellowes』
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HBOのドラマ 『The Gilded Age』のシーズン3。オリジナルの放送は2025年6月22日~8月10日。全8話。

今年6月からのTV放送を録画していたのにすぐに見なかった。8月に放送が終ってから録画を見始めて先日やっと見終わった。


製作・脚本は、英国 ITV のヒット作 『ダウントン・アビー/Downton Abbey』 のジュリアン・フェロウズ/Julian Fellowes氏。彼がアメリカ・ニューヨーク市の1880年代からの物語を手がける。

時代の背景などの情報はシーズン1の感想で書いたので省略。1890年頃の米国ニューヨークの上流階級を描いたドラマ。登場人物はほぼ同じ。主役は新興成金のラッセル家の夫婦。通りの向かいにはオランダ系旧家のヴァン・ライン家の人々。彼らを中心に当時のニューヨークのハイ・ソサエティーの様子を描く。



★シーズン2のまとめ

さて今回、まず以前書いたシーズン2の感想を読み直してみたのだけれど、私はほとんどシーズン2の内容を書いていなかった。

…上流階級は相変わらず閉じた社会で、その内部では旧家と新興成金のマダム達が格付けをし合っている。旧家のお嬢さんマリアンが女性の自立を手探りすれば、アフリカ系のペギーちゃんはジャーナリストとして米国南部まで出かけることで話にスパイスを加える…などと書いていた。

しかし実際にはもう少し史実に沿った設定もあったのですね。それを全く書いていなかったのでまとめておこう

シーズン2の主軸
① ジョージと労働者との対立
大富豪=新興成金(ニュー・マネー)・鉄道王ラッセル家のジョージは、鉄鋼業の労働者のストライキと向かいあっている状況.
② バーサが新オペラハウスで旧家に対抗する
ジョージの奥さんバーサ・ラッセル夫人は、相変わらず旧家(オールド・マネー)のアスター家などから「新興成金」だと言われ同格に見られていない。当時のニューヨークの旧家が集うオペラハウス「Academy of Music」でも、いいボックス席は全て旧家に押さえられていてラッセル家にはまわってこない。そこでバーサは新しく建てられた「Metropolitan Opera」をお金の力でサポート。またバーサは英国の貴族バッキンガム公爵をゲストとして招いて箔付けをする。旧家のアスター夫人との「どちらが上か」の戦い。

さて、この①の鉄道王と労働者のストライキの話はよく調べていないのだけれど、②のオペラハウスの話は今回歴史を少し調べてみた。

(上記の二つのオペラハウスの名前を見れば明らかなのだけれど)現在ニューヨークに残っているオペラハウスの名前「Metropolitan Opera」。このドラマのシーズン2に描かれたオペラハウスを巡る旧家と新興成金の戦いは史実だったそうだ。


現在リンカーンセンター内の「Metropolitan Opera」は1966年にオープンした新しい建物。元々の「Old Metropolitan Opera House」は39ストリートに1883年に建てられた。前述の排他的な旧家が集るオペラハウス「Academy of Music」では新興成金はいい席を確保できない。そこで旧家から排除された新興成金達が集い新しくオペラハウスを建てることになった。そのスポンサーは鉄道王のVanderbilts 家、銀行家のJP Morgan、James Alfred Roosevelt(第26代大統領の伯父)を始めとする70人の大富豪達。彼らが投資して「Old Metropolitan Opera House」を建設した。

シーズン2の話の軸は、史実の「オペラハウスを巡る旧家と新興成金の戦い」だったのですね。シーズン2の内容だけれどここに記録しておきます。


それからシーズン2の内容で直接シーズン3に関わってくる話もここにメモしておこう。

★シーズン2のネタバレ注意

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マリアンの婚約は上手くいかなかったが、その後マリアンはラッセル家の息子ラリーと惹かれ合うようになる。ヴァン・ライン家のアグネス伯母の息子オスカーが詐欺に遭い一家の財産を騙し取られる。そして伯母のエイダが牧師と結婚するもののすぐに夫を亡くしたが、夫の遺産が多くそれが一家を救うことになる。…等々
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★シーズン3

さてそんなわけで始まったシーズン3。シーズン2でのオペラハウスの戦いでの勝利で勢いに乗ったバーサ・ラッセル。今度は(お金の力で)ラッセル家の名前に箔をつけようと試みる。バーサによる…娘のグラディスを英国の貴族バッキンガム公爵に嫁がせる計画。それから夫の鉄道王ジョージ・ラッセルは…鉄道を今の東海岸から西海岸に繋げようと各企業の買収のための交渉を試みている。その二つがシーズン3の軸。

今シーズンは(新旧の戦いに勝利した)ラッセル家がますますその力を確実なものにする様子を描いている。英国貴族との繋がりや、鉄道王がますます事業を大きく拡大する様子…時代が変わっていく様子が描かれていて面白かった。



★ネタバレ注意



シーズン3ではラッセル家の一人娘グラディスの婚姻とその後の様子が描かれている。シーズン1では印象の薄かったグラディスが、このシーズンではとてもいい女優さんで素晴らしかった。そしてこのストーリーは、娘を英国の貴族に嫁がせる母親バーサのストーリーでもある。彼女は欧州に嫁いだ娘を励ましに海を渡り、娘の夫にしっかりしろと檄を飛ばし、別れの馬車の中では一人涙ぐむ。いいですねぇ。この女優さんCarrie Coonさんは本当にいい女優さん。彼女の魅力無くしてこのドラマはありえない。

米国の大富豪が婚姻によって(落ちぶれた欧州貴族)に富をもたらす話は、まさに原案/脚本のジュリアンフェローズ氏の『ダウントン・アビー/Downton Abbey』の話そのまま。私は『ダウントン・アビー』は2、3話ぐらいしか見ていないのだけれど、あのマナーハウスのグランサム伯爵の妻コーラは大富豪の米国人の設定。英国と米国の話が繋がりました。面白い。

この『The Gilded Age』でもバッキンガム公爵と彼の姉が、ラッセル家の娘との婚姻に関して「ヤンキー heiress で家を救う」などと言っている…いかにもそのような状況。(ヤンキーとは米国北東部の白人に対する俗称または蔑称、海外からは米国人全体を指すことも)


さてこのドラマのラッセル家とは、史実の米国の鉄道王で実業家…大富豪のヴァンダービルト/Vanderbilt家の人々をモデルにしていると言われているが、史実でも同じような話が出てきた…『The Gilded Age』の時代に生きたコーネリアス・ヴァンダービルト2世の娘のグラディスがハンガリーのLászló Széchenyi伯爵に嫁いでいるし、また彼の姪(弟ウィリアムの娘)コンスエロは英国貴族マールバラ公チャールズ・スペンサー=チャーチルに嫁いでいる。このような米国の大富豪と欧州貴族の婚姻は当時多くあったらしく、欧州の貴族に嫁いだアメリカ合衆国籍の富裕層の女性をダラー・プリンセス/Dollar princesses などと呼んだそうだ。


それから今シーズンでは、夫のジョージが鉄道を東と西海岸で繋げるためにアリゾナ州まで行って様々な買収を行っている様子が描かれているのだが、これはヴァンダービルト家の史実ではないらしい。ヴァンダービルト家が各鉄道会社の買収により東海岸から西に鉄道を伸ばしたのは中西部のシカゴまで。実際に西海岸と東海岸が鉄道で繋がったのは1869年でヴァンダービルト家は直接関わっていない。



ラッセル家の娘グラディスの婚姻と、ラッセル家の鉄道事業の拡大がシーズン3の主軸。そしてそこに登場人物達の個人的なストーリーが乗ってくる構成。シーズン3まで見てくれば、それぞれの人物達にも親しみがわいて単純にドラマとして彼らがどうなっていくのかを見るのも楽しい。

ヴァンライン家の召使いジャックの発明のその後の成り行きにドキドキし、ペギーとカークランド医師の出会い、マリアンとラッセル家のラリーの関係にニヤニヤする。シーズン1とシーズン2で私は結構文句を書いていたと思うけれど、このシーズン3はドラマとしても十分楽しんだ。


YouTubeの動画を探したら『The Gilded Age』が史実とどう違うのかの検証動画がでてきた。

ペギーの話は(シーズン2のエピソードも含めて)かなり史実に近いらしいことに驚いた。ニューヨークのアフリカ系の裕福なミドルクラスも当時実在していて、彼らもまた白人の上流社会のように格付けをし合っている(カークランド医師の母親の言葉)ことも興味深い。
しかしながら19世紀末の時代に(いかに優秀な人物であっても)アフリカ系の女性がNYの旧家/名家の家に秘書として迎えられることは無かっただろうとのこと。その部分はあくまでもフィクション。

白人の上流社会は相変わらず狭い世界で、今回は夫から一方的に離婚を告げられるオーロラ・フェインが社交界で立場を失う様子も描かれた。

さてバーサ・ラッセルはとうとうこのシーズンで社交界のトップに上がったのだろう。一方で今まで権威を誇っていたアスター家の夫人は娘のスキャンダルとともに力を失っていく。窮屈な上流階級の古いしきたりを破りながらバーサ・ラッセルは最後に盛大な舞踏会を開き大勢のゲストを呼んで社交界での力を誇る。

バーサ・ラッセルが娘のグラディスの肖像画のために雇った画家はジョン・シンガー・サージェント/John Singer Sargent。彼は上流社交界の人々を描いた優雅な肖像画で知られる実在のアメリカ人の画家。主にロンドンとパリで活動した。ちなみに彼によるコーネリアス・ヴァンダービルト2世の娘グラディスの肖像画 (1906)も現存している。

興味深かったのは、実在の人物マカリスター氏(Ward McAllister)のエピソード。以前はアスター夫人と共に上流社交界の名家400家のリストなどを作り権力を誇っていたにもかかわらず、彼は1890年に社交界の暴露本『Society as I Have Found It』を出版。上流階級のゴシップを書いて本にしたことから彼はニューヨーク社交界での居場所を無くしてしまう。

このマカリスター氏の話は、後のトルーマン・カポーティによるニューヨーク社交界の暴露小説『La Côte Basque 1965 (1975)』のエピソードを思い起こさせる。カポーティもその暴露小説のせいで社交界の多くの友人を敵に回した。これら二つのエピソードがあまりに似ているので最初はこのドラマがフィクションなのかと思ったが、マカリスター氏の話は史実らしい。カポーティはこのマカリスター氏の暴露本の話を知っていたのだろうかと思った。


このドラマでニューヨークの歴史に興味が持てたのもよかった。YouTubeで検索すると、現代に残る The Gilded Ageの豪邸を紹介する動画が出てくる。ドラマでは豪邸のスケールがわかりにくかったのだが、今も米国に実在する豪邸の写真をいくつか見るとこのThe Gilded Age当時の米国の大富豪の富がいかにものすごかったのかがよくわかって面白い。

例えばこれ、

とにかく Gilded Age=金箔の時代と言われるほど、どの豪邸もギラギラと派手で贅沢。いやあれは間違いなく「米国の宮殿」なのだろう。そのような米国の金箔の時代の建物の凄さを見て「…欧州の王族との差はなんだろう」とさえ一瞬考えてしまった。とにかくものすごいのだ。その疑問には…なんとか自分なりに答えを見つけたつもりだが…「米国はやっぱり商売人の国」。 …それにしても数々の米国の宮殿の写真を見ながら色々と考えさせられた。唸った。いつか見に行きたいものだ。


すっかりドラマに馴染んで楽しめたので、これからのシーズンも楽しめると思います。ペギーちゃんとマリアンちゃんはよかった。嬉しかった。

そうそう、なんとマリアンちゃんの女優さんはメリル・ストリープの娘さんだそうだ。

さてこれからのラッセル家の夫婦の関係はどうなる?そしてよろよろしているオスカーはだいじょうぶなのか?(最後のその女はやめたほうがいい)。

 …これからのシーズンも楽しみに待ちましょう。




2025年8月20日水曜日

BABYMETAL:アルバム『METAL FORTH』がビルボード総合アルバムチャートで全米9位の偉業!



Yes
of course...


BABYMETALさんがビルボード誌の全米総合アルバムチャート(Billboard 200™)で初登場9位でトップ10入りをなさいました!

おめでとうございますっ!!!

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すごい凄いすごいスゴイスゴイ~‼ 大きな拍手
素晴らしい素晴らしい素晴らしい。

昨日、ネットを見ていて知った。なんとなんとなんとすごいじゃないですか。とうとう全米総合アルバムトップ10入り!ほおおおおおおおおおおっ!めでたいっ!!


スー様モア様モモさま、心からおめでとうごさいます。コバヤシさんおめでとうございます。アミューズさんはお祝いですね。バブルの頃だったら宴会だったな笑。今はケーキかな?いや~これはこれはメデタイ!!


正直びっくりよ。今どきのチャートってどうやって計算するかわからないじゃないですか。CDを何枚売ってなんぼという話でもなかろう。だからまさか総合アルバムチャートに上がるとは思っていなかった。そもそも今はメタルが大きなジャンルじゃないですからね。すごいと思いますよ。

さっきYouTubeに上がっている曲を聴いたらいいアルバムでした。コラボが多くて引き出しがいっぱい。メタルのジャンルの中で様々なスタイルの曲をやっている。ユーモアもあるし元気いっぱい。面白いアルバムだと思います。

そしてなによりも、この結果はBABYMETALさんのハードワークと絶え間ない努力のたまもの。彼女達は毎年毎年大がかりな世界ツアーをやり続けている。世界中の土地に毎年どんどん出かけて行き、数えきれないほどのショーをやり、そして数多くのフェスにも毎年出演。本当に大変だと思います。彼女達は頑張って頑張って数多くのショーをこなし、それぞれの土地でショーをやるたびにファンを増やしていった。これはその結果なのだろうと思います。本当にすごいことです。

Kawaii Metal Superstar 
BABYMETAL
おめでとうございます!!!

やったー😍😍😍😍😍😍


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● Forbes

今日見つかった記事のみです。経済雑誌のForbesにも記事があるのが面白い。