能登半島地震 ─ 寄付・支援情報
能登半島地震 ─ 寄付・支援情報
この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...
2023年12月5日火曜日
2023年11月29日水曜日
George G Spot Jackson & Ed Ramsey - Won't Give Up (Eric Kupper Remix) (2023)
これはアシッド・ジャズだ
George G Spot Jackson & Ed Ramsey - Won't Give Up
(Eric Kupper Remix) (2023)
Won't Give Up – EP
George G Spot Jackson & Ed Ramsey
Released: August 4, 2023
℗ 2023 Category 1 Music
これは米国のダンスチャートだったかな。それとも英国のチャートかな。どこかで見つけてメモしていた。ミュージシャンは米国の人。しかし曲の響きは2000年ごろの英国アシッドジャズにそっくりだ。いい気持ち。メモしておきます。
★George G-Spot Jackson
米国シカゴのDJ。シカゴのクラブDarrin's Cocktail Loungeで毎週プレイ。ハワイからフロリダまで米国各地のクラブでプレイし、ラジオのミクサーやDJ、様々なアーティストともコラボ等々活躍中。
★Ed Ramsey
米国メリーランド州ボルチモア出身のsongwriterとvocalist。コンテンポラリーR&B…ヒップホップにジャズ、ファンクをR&Bに組み合わせたスタイルで知られる。2021 年にアルバムPOJI Recordsより『Who Is Ed Ramsey?』をリリース。その他にもシングルを多数リリース。YouTubeで聴ける。
★Eric Kupper
リミックスはこのお方。米国の仏系keyboardist, arranger, songwriter, remix artist, DJ, and record producer。1980年代からキーボードやギター、作曲で多くのアーティストと活動。1986年からリミックスやプロデュースをした曲の数は2000曲以上。多くの大物アーティストを手がけ、特にDef Mix Productionsの仕事で知られる。1980年代から初期のHouse musicに関わりそのジャンルの基礎を築いたメンバーの一人。
リミックスはこのお方。米国の仏系keyboardist, arranger, songwriter, remix artist, DJ, and record producer。1980年代からキーボードやギター、作曲で多くのアーティストと活動。1986年からリミックスやプロデュースをした曲の数は2000曲以上。多くの大物アーティストを手がけ、特にDef Mix Productionsの仕事で知られる。1980年代から初期のHouse musicに関わりそのジャンルの基礎を築いたメンバーの一人。
NHK 土曜ドラマ『ガラパゴス』全4話・感想
TV Japanにて。
このドラマは元々2023年2月6日と2月13日にNHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで放送されたもの。11月4日から11月25日まで1回45分×4話に再編集したものがNHK総合「土曜ドラマ」枠にて放送されたものを視聴。
★ネタバレ注意
㊟ 最初に印象だけで書いていた内容が間違っていたので修正しました。
問題提起のドラマ。
問題提起のドラマ。
● 世界標準から孤立化(ガラパゴス化)する日本産業
→アジアの台頭に日本は取り残された
→海外での競争力の低下
→企業は国内の市場に向けて独自の製品を開発
→ガラパゴス化
→企業は国の補助金で延命
→企業のコスト削減
→人件費削減
→非正規労働者
→人材派遣会社と企業の癒着
ドラマは
● 非正規雇用問題
劣悪な労働環境 低賃金 長時間労働(ドラマ内)
劣悪な労働環境 低賃金 長時間労働(ドラマ内)
与えられた劣悪な住環境 人を物として扱う過酷な現場
その上で…
● 大企業が問題を隠蔽
不正を告発しようとした者を殺害
→明らかにされた殺人事件も企業から警視庁への圧力で揉み消される
不正を告発しようとした者を殺害
→明らかにされた殺人事件も企業から警視庁への圧力で揉み消される
→企業と人材派遣会社はお咎めなし
最初は真剣に見ていなかった。しかし次第に第2話、第3話と引き込まれていった。
このドラマは苦しい。やるせない。本当に苦しくなる。
今の日本のとある場所、ある職場、ある会社…日本のどこかでこのような話が現実にもあるんじゃないかと恐ろしくなる。政治家の方々、企業のトップの方々、それから人材派遣業界…なんとか変わって欲しいと思った。なんとかして欲しい。日本を良くしてほしい。切実に願います。
まずドラマの出来がどうかというよりも、そのことばかりが最後まで頭の中を回っていた。
刑事・田川信一(織田裕二)が、自殺として処理された過去の事件を掘り起こし捜査するうちに、社会の闇を暴き出すストーリー。その闇が酷い酷い。そして最後に全てが握り潰される。不条理に憤りが止まらない。苦しいドラマ。しかしそれがドラマの意図なのだろう。
ひとつだけわかりづらかったのは警部補・鳥居のストーリー内の位置。おそらく4話だけのドラマなので尺が足りなかったのではないかと思った。最後の企業の揉み消しも、もう1話分あってもいい内容。急ぎ足で終わって惜しいと思った。
原作は相場英雄氏による2016年の小説『ガラパゴス』。見ていて苦しかったけれど、これは問題提起のドラマ。その意図に効果的な演出、ストーリー、脚本、そして俳優さん達の熱演。最初から最後まで重苦しい空気の流れるドラマだった。
悪徳企業に消された仲野定文(満島真之介)が悲しい。真面目な「いい人」の青年が消される社会。…しかしこれはフィクションの世界だけの話なのか?現実にも起こりうる話ではないのか。
最後の田川信一の台詞、
普通に仕事して、普通に飯が食えて、普通に家族と過ごす。そんな当たり前が難しくなった世の中なんてどこか狂ってないか
狂ってます。そのとおり。何度も頷いた。
国民の誰もが夢を持てる国。真面目に働く人々が十分に報酬を受けられる国、皆幸せになれる国。それが当り前のはず。 これを見て視聴者が怒ること…それがもしかしたら社会を変えていく力になるかもしれない。
日本の非正規雇用問題が以前から問題になっていることは日本の外に住んでいてもニュースで聞こえてくる。 苦しんでいるのは(もちろん正社員も苦しんでいるのだろうが)派遣労働者。彼らの収入は安定していない。また契約制で働いているので契約が切れれば職を失う。ボーナスもない。福利厚生も少ない。安定して職を続けられないなら「手に職」をつけられず、働いても働いても経験を次に繋げることができない。そして時間だけが過ぎていく。
現代の奴隷制。人を物のように扱うシステム。そしてそのあまりの酷さから日本人が職を離れれば、今度は海外から人を招き入れてその職に就かせようとさえしている(ここでは踏み込まないけれど)。
そのような状況が取り上げられ小説になり、そしてドラマ化された。問題提起。いいことだと思います。
政治家と企業が変わらなければ、この状況は変わらない。
もっともっと社会が…特に権力を持つ者、政治家、官僚、各組織のリーダー、企業のトップ、そのような社会の上にいる人々がこの問題に真剣に取り組まなくては、世の中は変わらない。
私は普段は海外から日本の問題を一方的には批判はしないようにしているのだけれど今日は正直に書いておこう。ニュースを長年追っていくと、政府の決定、政治家と繋がった企業、そして人材派遣会社の中抜き…などなど社会の上の層がどうも悪いことをしているのではないか…と思わずにはいられないニュースが目に付く。時にニュースから聞こえてくる…大企業や組織のトップが労働者に「文句を言うな、もっと働け、怠けるのはお前の選択だ、負けたのはお前の責任だ」などそのようなことを言っているのを見ると、とにかく頭にきて頭にきて頭にきてこのやろうお前らが搾取するせいじゃねーかと怒りが爆発する。
話が飛躍するが、それ以外にも気になることはある。
例えば政治家は…今は岸田総理が増税ばかりしているようだけれど、せめて増税をするのならその理由を聞かせてはもらえないかと思う。様々な新しい決定もなぜ決定されたのかの理由が知りたい。
わかっている。余計なお世話だと言われるだろう。私は日本の外にいて文句を言う資格がないことはわかっているけれど、ただ外から見ていて思わずにはいられないのだ。日本ではせめて市民が政治家に対して例えば「なぜ外国にお金をばらまくのか?」の理由は聞けないのだろうか…と増税のニュースを聞くたびに思う。物価の上昇とともに生活が苦しくなっているのは明らかなのになぜ増税をするのか?なぜ海外にお金を出すのか?政府は説明はしないのだろうか?…民主主義なら国民が納得してこその政治だろうに。
わかっている。余計なお世話だと言われるだろう。私は日本の外にいて文句を言う資格がないことはわかっているけれど、ただ外から見ていて思わずにはいられないのだ。日本ではせめて市民が政治家に対して例えば「なぜ外国にお金をばらまくのか?」の理由は聞けないのだろうか…と増税のニュースを聞くたびに思う。物価の上昇とともに生活が苦しくなっているのは明らかなのになぜ増税をするのか?なぜ海外にお金を出すのか?政府は説明はしないのだろうか?…民主主義なら国民が納得してこその政治だろうに。
一方では物価高や(上記の)非正規雇用の問題などで人々の生活が楽にならない状況のニュースを見ていながら、また一方では増税のニュースを聞くといったい日本はどうなっているのだろうと思う。
なぜこのようなことが海外にいながら目にとまるのか。おそらくそれは、日本にいなければ雑音が少ないからだろうと思う。日本のTVのCMも広告も、物を売りつけるためだけの最新トレンドの情報も、数えきれないほどの雑誌媒体とその広告も、アイドル云々などなど各種芸能ニュースも…、Yahooのニュース等で自ら掘り起こす以外はほぼ見ることがない。雑音が少ないのだ。だからもっと気になる政治の決定や労働者の労働環境、時給、人材を海外から集めるやりかたや、ブラック企業の話…などなどの情報がよく目に入ってきて心に残るのだろうと思う。
その上でこのドラマを見ると心に突き刺さる。他人事だとは思えない。
私の好きな親戚の皆、友人達、彼らの子供達、孫たちは大丈夫かと心配になる。未だペットショップで売られている犬や猫のことも気になる。温泉の女湯には男が入ってくるのだろうか?日本の心配なことは沢山ある。
政治家の方々、企業のトップの方々、国の力とは、大企業が数字の上で成功して国のGDPが上がればそれでいいということではないと思います。豊かな国とは、全ての国民が、普通に仕事して、普通に飯が食えて、普通に家族と過ごして、子供たちが夢を見れる国、未来はもっと良くなると信じられる国、国民に時間と生活の余裕があって、その余裕をレクリエーションや学びや芸術などに自由に使えて、一人一人の心が豊かになれる国だと思う。このドラマを見てそんなことをあらためて考えさせられた。
2023年11月28日火曜日
英ドラマ Netflix 『ザ・クラウン/The Crown』(2023) シーズン6, Volume 1 :制作チームの配慮と思慮深さに感嘆
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『The Crown』(2016-2023) TV Series – Season 6 Volume 1.
/英/Netflix/カラー/約58分
Creators: Peter Morgan
Season 6 Volume 1 (Episode 51, 52, 53, 54)
US Release Date: November 16, 2023
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このドラマはリリース初年の2016年から見始めた。毎年楽しみに鑑賞を続けてきた。シーズン1、シーズン2と見ながらもつい感想を書きそびれたので(いつものことだが思い入れのありすぎる作品は感想が難しい)、「それなら全部が終わってから書けばいいか」と個々のシーズンの感想を書くのは諦めた。全シーズンをコンプリートしてからにしようと思っていた。
さて今シーズン6は、エリザベスII世と英国の王家を描いたこの大河ドラマシリーズの最終章。いよいよ私がロンドンに住んでいた頃の話となった。当時の空気はよく覚えているのでドラマへの興味はますます募る。先日サンクスギビングの夜にシーズン6がリリースされたことを知り夫婦で鑑賞開始。そのまま週末に現在リリースされているVolume 1 (第51, 52, 53, 54話) を見終わった。
感無量。これは何か書いておきたいと思った。当時メディアで見ていた王室の話が、そのまま再現ドラマになっている。もちろん脚本家Peter Morgan氏による創作も多いのだろうけれど、それにしてもなんと上手いドラマの作り方だろうかと驚いた。
シーズン6のVolume 1とは、先にリリースされたシーズン6の前半の4話。ダイアナ元妃の事故の前の2か月とその後を描いたもの。来月12月には第5話から最終話までがリリースされる予定になっている。
感想を書く前にまず私のスタンスを書いておこう。私はダイアナ元妃のファンではない。それからダイアナ元妃に関するゴシップにもそれほど興味を持っていたわけでもない。現チャールズ国王をことさら咎める気持ちもない。重要なのは英国の王室の歴史と伝統と遺産。そしてそれを守り続けてきたエリザベス女王は尊敬している。
1997年に、ダイアナ元妃と当時恋人とされたドディ・アルファイド氏が共に亡くなった自動車事故は、時代を動かすほどの大事件だった。英国国民のみならず世界中が大きなショックを受けた。特に当時を知る者にとってあの事件は、皆それぞれに独自の記憶や思い入れがあるほどの大きな事件。だからこそドラマ化することは難しいはず。全ての視聴者を納得させるのはほぼ無理だろう。だからこの『The Crown』シリーズが、あの事件をどのように脚色しドラマ化するかには特に興味があった。いったいあの「事件」をどのように作れば人々からの批判や非難を最小限に抑えることができるのか?と心配した。
しかしドラマを見てその心配はなくなった。ストーリーテリングの巧みさに感嘆する。さすが英国。なんという知性。このドラマのプロダクションのチームとPeter Morgan氏に敬意を表したい。この事件のドラマ化では、今後これ以上のものはほぼ望めないだろうと私は思った。
★ネタバレ注意
これだけショッキングで大きな事件、またその事件が非常にセンシティブな内容であるにも関わらず、ドラマの制作チームが、感情に飲まれ過ぎることなく、センセーショナリズムに走ることもなく節度を保ち、登場人物達へ最大の敬意を持って作品化に望んだ様子が伺えた…まずそのことに驚いた。(フィクションが多いであろうアルファイド親子の描写には疑問が残らないでもないけれど)それでも父モハメド氏の…王室からの拒絶に嘆くシーンでは彼の苦悩を描き、また息子を失った父親の哀しみも十分に描いていると私は受け取った。
さすが英国人が脚本を書いて、英国人の制作チームが作ったドラマ。英国人の愛する英国王室の話を、王室に対する敬意と共に、(特に)英国の国民に向けて、出来る限り誰も非難せず、最大の思慮深さと配慮を持ってこの「事件」を丁寧に再構築したこのドラマの質に感嘆する。なかなかできることではない。
1997年当時、ダイアナ元妃は人気の絶頂。その状況は…彼女がただの人気者だという以上に、とにかく全メディアを巻き込んで毎日英国中を「お騒がせ」し続けるというもの。彼女は文字通り「時の人」。時を騒がせていた人。
ダイアナ元妃は、ティーンの頃からフェアリーテイルのプリンセスとしてメディアに登場。20歳で王室に嫁ぐ。綺麗でスタイルもいいからファッション・アイコンになるのも自然なこと。そのプリンセスはすぐに絵にかいたように若く美しい母親になる。それにもかかわらず数年後に彼女の結婚は破綻。夫に一方的に裏切られた被害者の妻…かと思えば御本人もちゃっかり恋人を作っていた噂。メディアに煽られて夫婦ともに世間をひっくり返すほどの大騒動。晴れて離婚が成立(未来の国王の離婚そのものが大変な事件)。その後、彼女は自らのスター・パワーを使ってエイズ問題や地雷除去問題など慈善活動への取り組みを本格化。彼女が動けば世の中が動くように思えた。そしてイスラム教徒の恋人(英国にとってはいわくつきの大富豪の息子)との夏のバカンス。保守派は眉をひそめたが、メディアは我も我もとスクープ記事を掲載。それを英国国民全員が日々うんざりしながらも飽きずに消費する。当時ダイアナ元妃の顔が英国のメディアに登場しない日はなかった。そんな時に事故は起こった。
世の中が止まった。
そのような「事件」をドラマ化するのがどれほど大変なことかは想像を絶する。このドラマ化の成功の理由は…全ては制作側の知性。描く対象に対する揺らぐことのない敬意だろう。
主な登場人物は、ダイアナ元妃、ドディ・アルファイド氏とその父・モハメド・アルファイド氏、そして当時のチャールズ皇太子、二人の王子達、エリザベス女王、エディンバラ公フィリップ王配を始めとする王家の人々。
Volume 1・最初の3話は、王室を出てなお人気爆発中のお騒がせダイアナ元妃とドディ・アルファイド氏との関係。ドディ氏の後ろには父親のモハメド氏。彼は英国上流階級への野心を持つ大富豪で、息子を野心達成の駒に使おうとしていた。そして起こった交通事故。二人は死去。その事故の様子はこのドラマでは一切描かれない。
第4話で描かれるのはその後の王家の人々の様子。事故がどのように王室を動かしたのか。…皇太子と離婚し王室にとっては「外」の存在となったダイアナ元妃の死を、女王と王家のシニアのメンバーは「外」の事件として扱おうとする…それは王室の規範であった。また当時王家はスコットランドで夏の休暇中。王室は沈黙した。 しかし彼らの冷たい姿勢に国民の怒りが爆発。新聞は「Show us you care, Ma’am/国民にお心を見せてください女王様」を見出しに打つ。人々もメディアも王家に抗議し始める。その様子を見て女王は(ドラマでは)「革命のようだ」と嘆く。
それに対し(王室の若い世代の)チャールズ皇太子が「王室の変化の必要性」を女王に迫る「もう今までのように王家をプライベートな存在にはできない」。チャールズ皇太子の台詞「ダイアナは人々が必要とするものを国民に与えていた。彼女は、どんなに美しく特権をもつ存在であっても痛みや哀しみは皆と同じだと証明した。人々はだからこそ彼女を愛した」「王室はもっと国民の気持ちに寄り添わなければならない」と皇太子は母親に説く。その後王家の人々はロンドンへ帰り、女王はTV放送で国民に向かい「ダイアナに個人として哀悼の意を捧げる」とスピーチする。王室が国民の要求に対して折れた瞬間だった。
第4話に出てくるダイアナ元妃とドディ氏の姿は多くの視聴者を困惑させるのではないかと思うが、脚本家の意図は、おそらく(二人に会う)人々の心の中の自問自答、それにより彼らが自らを癒し、答えを導き出す様子を具体化させたものだろうと私は受け取った。ドディ氏の父親も、チャールズ皇太子も、女王も、皆それぞれが思いを巡らす様子を描いたのだろう。巧みな脚本だと思う。
ダイアナ元妃は女王に「王室の規範を超えて国民に個人としての心を示す」ことを囁く。「誰もが覚えている限り、あなたは国民に英国人であることの意味を教えてくださった。たぶんあなたも(新しいことを)学ぶつもりだと示す時がきたのかもしれません」これは女王が自問した言葉だと読むこともできる。
チャールズ皇太子はダイアナ元妃に向かい「後悔している」と涙を流す。ダイアナ元妃は「(あなたの涙を)受け取って持っていくわ」と告げる。二人は和解する。
ドディ氏の父親モハメド・アルファイド氏は、息子に向かい「君はパーフェクトな息子だ」と告げる。息子ドディ氏は「もう西洋に憧れ過ぎるのはやめたほうがいい」と父親の野心を窘める。
そのように皆それぞれが(亡くなった者の助けにより)自ら答えに至る様子が描かれる。創作による脚色だが、脚本家が心を砕いて脚色をしていることが伺える。これほどセンシティブな内容で…もし語り口を間違えば(今まで5シーズンも継続して高いクオリティを保ってきた)この王家の大河ドラマを台無しにさえしかねない…大変難しいプロジェクトだったと思うが、この制作チームは見事に人々の心に迫るドラマを作り上げたと私は思う。
(前述のように)実際の事件のインパクトがあまりにも大きかったからだろう、このドラマに対する意見は様々なようだ。プロの批評家のスコアを集めたRotten TomatoesこのSeason 6, Volume 1の平均スコアはなんと55/100点。なんと厳しい。
興味があっていくつか読んでみたけれど、理由は様々
・ダイアナ元妃の再現ドラマになり過ぎている
・全てがメロドラマ風
・人の哀しみを題材にシーンを撮る不謹慎さ
・創作された台詞だけで難しい話を構築する趣味の悪さ
・王室メンバーを良く描きすぎ
・事実から棘を抜いて綺麗な話に脚色しすぎている
・幽霊の演出が安っぽく馬鹿馬鹿しい
・アルファイド氏の野心に必要以上に焦点が当てられている
・事実から棘を抜いて綺麗な話に脚色しすぎている
・幽霊の演出が安っぽく馬鹿馬鹿しい
・アルファイド氏の野心に必要以上に焦点が当てられている
・人種差別的である
など他にもあったか…
要はあの「事件」は皆それぞれ思い入れのある題材なので、それぞれが「これは違う」「これは悪趣味」「これは不謹慎だ」と文句を言っている様子。それだけ難しい題材だったということだろう。
現在の英国は…、去年エリザベス女王が崩御され皇太子はチャールズIII世として国王となられた。彼の側にはカミラ王妃。彼女も国民に受け入れられている。ウィリアム皇太子には子供達もいて未来へ王家が続いていくことも明らか。ヘンリー王子は少しお騒がせのようだが、今のところ英国王室の土台が揺らぐことはなさそうだ。
そんな今になって、またあの「大事件」を呼び覚ます危険性。それは誰もが心配したはずだ。しかしこの制作チームは不必要に寝た子を起こすことなく、思慮深い脚本で登場人物達への敬意、また現在の王室への配慮も忘れることなく、驚くほど巧みなキャスティング、心に迫るそれぞれの俳優達の演技、美しく効果的な演出で、あのセンシティブな「事件」のドラマ化を成功させた(たとえそれがセンチメンタルなメロドラマ風であったとしても)。あくまでも私の個人的な意見だけれど、あの事件のドラマ化としてこれ以上のものはほぼ不可能だろうと思うほどの成功だと思う。
当時の思い出を書いておこう。1997年の8月31日のその日、私はドイツのミュンヘンにいた。30日にロンドンを発ちミュンヘンに着いて1泊し翌朝テレビでそのニュースを知った。翌1日にドイツの南東Berchtesgadenに移動。それから2週間かけてドイツ南部を車で旅した。英国に帰ってきたのは14日。そんなわけで(上では知ったようなことを書いているが)あの時私はロンドンにはいなかった。
ニュースは毎夜テレビで追った。ドイツ各地を回った旅だったので泊ったホテルによってはドイツ語のニュースしかなく閉口した。当時はスマホもタブレットも無く情報はテレビか新聞。それでもかなりの情報は見ることはできたのだろうと思う。当時のメディアの記事を今でも覚えているのは、ドイツ国内を観光で回りながらも毎夜ニュースを見て、度々英字新聞を買って読んでいたからだろう。イギリスの人々の王室に対する不満も聞こえてきたし「Show us you care, Ma’am」のヘッドラインもどこかで見た。そして6日の葬儀はMittenwaldのホテルのテレビで見た。
14日にロンドンに帰ってきて、翌日15日には一人でケンジントン宮殿に様子を見に出かけた。野次馬だ。葬儀は9日前の9月6日だったにもかかわらず、宮殿のフェンスの中にはまだ枯れて集められた大量の花束が山になって積まれているのに驚いた。遠い昔の記憶だ。
など他にもあったか…
要はあの「事件」は皆それぞれ思い入れのある題材なので、それぞれが「これは違う」「これは悪趣味」「これは不謹慎だ」と文句を言っている様子。それだけ難しい題材だったということだろう。
現在の英国は…、去年エリザベス女王が崩御され皇太子はチャールズIII世として国王となられた。彼の側にはカミラ王妃。彼女も国民に受け入れられている。ウィリアム皇太子には子供達もいて未来へ王家が続いていくことも明らか。ヘンリー王子は少しお騒がせのようだが、今のところ英国王室の土台が揺らぐことはなさそうだ。
そんな今になって、またあの「大事件」を呼び覚ます危険性。それは誰もが心配したはずだ。しかしこの制作チームは不必要に寝た子を起こすことなく、思慮深い脚本で登場人物達への敬意、また現在の王室への配慮も忘れることなく、驚くほど巧みなキャスティング、心に迫るそれぞれの俳優達の演技、美しく効果的な演出で、あのセンシティブな「事件」のドラマ化を成功させた(たとえそれがセンチメンタルなメロドラマ風であったとしても)。あくまでも私の個人的な意見だけれど、あの事件のドラマ化としてこれ以上のものはほぼ不可能だろうと思うほどの成功だと思う。
当時の思い出を書いておこう。1997年の8月31日のその日、私はドイツのミュンヘンにいた。30日にロンドンを発ちミュンヘンに着いて1泊し翌朝テレビでそのニュースを知った。翌1日にドイツの南東Berchtesgadenに移動。それから2週間かけてドイツ南部を車で旅した。英国に帰ってきたのは14日。そんなわけで(上では知ったようなことを書いているが)あの時私はロンドンにはいなかった。
ニュースは毎夜テレビで追った。ドイツ各地を回った旅だったので泊ったホテルによってはドイツ語のニュースしかなく閉口した。当時はスマホもタブレットも無く情報はテレビか新聞。それでもかなりの情報は見ることはできたのだろうと思う。当時のメディアの記事を今でも覚えているのは、ドイツ国内を観光で回りながらも毎夜ニュースを見て、度々英字新聞を買って読んでいたからだろう。イギリスの人々の王室に対する不満も聞こえてきたし「Show us you care, Ma’am」のヘッドラインもどこかで見た。そして6日の葬儀はMittenwaldのホテルのテレビで見た。
14日にロンドンに帰ってきて、翌日15日には一人でケンジントン宮殿に様子を見に出かけた。野次馬だ。葬儀は9日前の9月6日だったにもかかわらず、宮殿のフェンスの中にはまだ枯れて集められた大量の花束が山になって積まれているのに驚いた。遠い昔の記憶だ。
2023年11月24日金曜日
オレ達のイベント:Thanksgiving
イベントの日。
ラベルに落書きが
家族は東海岸、コロナ前には招き招かれしていた友人も西海岸に移住。出不精の夫婦二人。コロナもほぼ終わったがさてどうする。去年はどうしたっけ?たぶん何かやったと思うけれど。
「今年どうする?」「なんかやりたいよね」「うん」「やろうか」と前日に話した。
当日、お昼頃に旦那Aが「じゃあスーパーに行ってくるわ」「OK」「人参はある、ポテトもある、芽キャベツ、それからベーコンもよろしく。あとチキン丸ごと、ぴっちりシールされたチキンがあると思う。クランベリーソース缶。サツマイモはある。カボチャがいい?」…メモをとって出かける旦那A。
午後4時半。イベント開始。
旦那Aがチキン担当。ターキーは二人には大きすぎるのでチキン。丸焼きはイベント感があっていい。レモンと生ハーブをお腹に詰め、周りにはバターとハーブを練って塗る。準備をして午後5時頃にチキンはオーブンへ。1時間半ほど焼く。全部旦那Aに任せた。
カボチャもスライスしてオーブンへ。旦那A特製スタッフィングはフライパンで炒め式。芽キャベツ炒め、マッシュポテト、茹でグリーンビーンズ、クランベリーソースは缶から出す。グレービーソースは省略。
二人でキチンに立って雑談をしながら料理。ほぼ3時間ぐらいか。いただきもののちょっといいワインを開けて乾杯。秋の夜長に喋りつくす。ちょっと楽しいイベントの日。
家族は東海岸、コロナ前には招き招かれしていた友人も西海岸に移住。出不精の夫婦二人。コロナもほぼ終わったがさてどうする。去年はどうしたっけ?たぶん何かやったと思うけれど。
「今年どうする?」「なんかやりたいよね」「うん」「やろうか」と前日に話した。
当日、お昼頃に旦那Aが「じゃあスーパーに行ってくるわ」「OK」「人参はある、ポテトもある、芽キャベツ、それからベーコンもよろしく。あとチキン丸ごと、ぴっちりシールされたチキンがあると思う。クランベリーソース缶。サツマイモはある。カボチャがいい?」…メモをとって出かける旦那A。
午後4時半。イベント開始。
旦那Aがチキン担当。ターキーは二人には大きすぎるのでチキン。丸焼きはイベント感があっていい。レモンと生ハーブをお腹に詰め、周りにはバターとハーブを練って塗る。準備をして午後5時頃にチキンはオーブンへ。1時間半ほど焼く。全部旦那Aに任せた。
カボチャもスライスしてオーブンへ。旦那A特製スタッフィングはフライパンで炒め式。芽キャベツ炒め、マッシュポテト、茹でグリーンビーンズ、クランベリーソースは缶から出す。グレービーソースは省略。
二人でキチンに立って雑談をしながら料理。ほぼ3時間ぐらいか。いただきもののちょっといいワインを開けて乾杯。秋の夜長に喋りつくす。ちょっと楽しいイベントの日。
※追記
ワインメモ
🍷Domaine Vacheron, Sancerre Blanc, 2019,
Vivino.com score: 4.1
Winery: Domaine Vacheron
Grapes: Sauvignon Blanc
Region: France / Loire Valley / Upper Loire / Sancerre
Wine style: Upper Loire White
Alcohol content: 12.5%
Wine description
It is a vibrant, steely 100% organic/biodynamic Sauvignon Blanc from a mix of flint and chalk soils in the heart of Sancerre. Aromas suggest grapefruit zest and gunflint; in the mouth the wine is pure and fresh, with plenty of mineral energy and citrus-inspired flavours. Limpid and clean, with lots of freshness.
2023年11月22日水曜日
Kiyoshi Hikawa/氷川きよし – Happy! (2021)
キーナさん💕
Kiyoshi Hikawa/氷川きよし – Happy! (2021)
Happy! - Single
Kiyoshi Hakawa
Released: September 11, 2021
℗ 2021 Nippon Columbia Co., Ltd./NIPPONOPHONE
昨日感想を書いた映画『老後の資金がありません!』。見終わって流れてきた歌がこれ。すぐにいい曲だと思った。誰の曲だろう?すごくいい、あれもしかして氷川さんじゃない?声が氷川さん?
…とクレジットを止めてみたらやっぱり氷川さん!早速YouTubeを見たらフルで出てる!すごくいい曲💕 映画に合わせて2年前に出ていた曲だったのですね。知らなかった。すごくいい曲。これは記録しておきたい。
ワタクシは演歌はなかなか自分から聴きにいくことはないのですけど(毎年紅白で見るぐらい)、演歌の歌手の方が歌がうまいのは納得。声のパワーとエネルギーがすごい。歌のエンタメとして本当に素晴らしいと思う。演歌もいいけれど、ポップス好きのワタクシとしてはもっと彼らの声のパワーを楽しめる方法はないだろうかと思っていた。
そこで演歌歌手の方のポップス。いい。すごく気持ちいい。そしてこの歌は特にダンスミュージックですね。南米系。ものすごくキャッチーないい曲。素晴らしい素晴らしい。
すごく明るくてポジティブな歌。笑顔もいい。ひゃ~やっぱ歌がうまいなぁ。こういうのもっとやって欲しいわ。ダンスミュージックはいいぞ。ビデオでは天海祐希さんも踊ってますね。楽しいわ。
西洋でも多いのですよ。すごく歌の上手い人が軽快なダンス曲を歌う作品がすごく多いです。ダンス曲の全てがオートチューンというわけではない。ちゃんと上手い人がリズミカルな歌を歌っている。氷川さんもポップスが似合う。すごくいい歌声。
ちょっと前にここでは英国のRayeさんの曲をとりあげてすごいすごいと言っていたのですが、西洋の上手い人とガチで対抗できるのは実は演歌歌手の方々かもしれません。少し前に旦那Aとバーバラ・ストライザンドやドナ・サマーの曲のビデオを見た後で、美空ひばりさんの「お祭りマンボ」のTV出演時のビデオを見せた。そうしたら「すげ~っこれラップじゃん。このマダムはすんごいかっこいい。上手いね~」と驚いてました。ひばりさんの上手さは言葉を超える。
氷川さんにもどんどんポップスを歌って欲しい💕
2023年11月21日火曜日
映画『老後の資金がありません/What Happened to Our Nest Egg!?』(2020):人生に笑いは大切
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『 老後の資金がありません(2020)/日/カラー
/115 m/監督:前田哲』
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TVJapanで放送されたものを録画していた。全く前情報なしで鑑賞。
面白かったです。老後問題に対して真面目に考えさせられる映画ではないが、そのお題の上でお気楽に笑いましょうという映画。
★ネタバレ注意
最初は後藤家の嫁・篤子さん(天海祐希)の義父が亡くなるシーンから始まったので、コミカルな雰囲気でありながらも真面目なテーマで話が進むのかと思ったのだけれど、篤子さんと葬儀会社のスタッフ(友近)とのお葬式の打ち合わせあたりから、(想像上の)香典袋が天高く積みあがる様子や、その他細々と必要経費が絵になって宙に浮かび天海祐希さんのお顔を殴るシーンで「あ、これはコメディだ」と認識。
その後も後藤家の娘まゆみの恋人・松平くん(加藤諒)のメタル野郎の「餃子歌」や、旦那さん(松重豊)の風呂場で「さむさむさむさむっ」の一瞬のシーン、ヨガの先生(クリス松村)と友人(柴田理恵)…と次々に出てくる人物達が楽しくてどんどん引き込まれた。
この映画はず~っと積極的に笑わかせにきてくれる。それを喜んで見た。最初に大爆笑したのは 天海祐希さんがボーリングで娘の顔のピンを蹴散らして怒った時場面笑笑。その頃にはすっかりこの映画のノリに馴染んで「次は何が出てくるか、次は何か」と楽しんだ。小ネタが沢山出てくるのでず~っと飽きずに見れる。そうだ…他にも爆笑したのは、天海祐希さんが通勤のバスの中から…旦那・松重豊さんが若い女性と子供の手を引いているのを目撃する場面。笑った笑った。
テーマは一見重いのに中身は軽いコメディなのでちょっとびっくりしたが楽しかった。
「次に誰が出てくるか」そのものがネタなので、やっぱり1回目は驚きもあって一番笑う。竜雷太さんと藤田弓子さんのいでたち笑。佐々木健介さんと北斗晶さんが出てくればニコニコ。そういえば後藤家の娘・まゆみちゃんの新川優愛さんは『大富豪同心』のみすずさんではないか。柴田理恵さんの父親が毒蝮三太夫さん。そして三谷幸喜さんはなにをやっているのだ~~~笑。思わず「え?この映画って三谷さん監督なの」とすぐにネットで調べましたよ。いや監督さんは前田哲さんでした。
天海祐希さんが面白いしかっこいいし、松重豊さんがおとぼけでユーモラスで、何よりも草笛光子さん最高。すご~い。ノリノリやん。すごいわ…元祖SKDの逆襲「あら篤子さん宝塚は無理よ」笑笑笑笑。柴田理恵さんの家を草笛さんと天海さんと二人で訪ねた後…毒蝮三太夫父から逃げ出した場面で、お二人が自転車で大きな坂をぴゅ~っと全速力で走り下りる場面にも笑った。すごーい
今2回目を見終わったので記憶に残った場面を書きぬいてますけど、2回目の鑑賞は1回目の驚きを確認しながらにやにやする感じでございました。
タイトルが『老後の資金がありません』なので真面目な話かと思ったけれど、実用的アイデアが参考にできるような話ではない笑。最後に家を売ってシェアハウスなんて…え~~~~っと思うけれど、でもこの映画的にはあり。ほのぼのとしていい。
このシェアハウスのシーンというのは、私にとっては…昭和の家族の風景にも思える。シェアハウスなら他人同士だけれど、昭和の時代だったら…お盆やお正月に家族や親戚みんなで集まって、(私を含む)子供達がそこいらじゅうを駆け回り、女性たちが台所で雑談をしながらご飯を作って…そしてみんなで老若男女皆でテーブルを囲んでご飯を食べる…そんな風景。ちょっと懐かしい。それが…もしかしたら今の時代には難しくなったのかもなぁ…などと思ったりもした。
外国に出た人の間であまりこういうことを言う人はいないと思うけれど…。外国の人と結婚するとさ…ぶっちゃけやっぱ日常に笑いが足りないよね。ほんと。(旦那A本人は面白がり屋でよく笑う人なので彼にはまったく何の問題も無いけれど)なんだろう…大昔私が日本にいた頃…子供時代の家族との時間、小中高大の学生時代や会社勤めの頃の同僚との時間、友人たちとの時間を思い起こすと、若い頃の私の日常にはもっともっと「おかしみ」とか「滑稽」だとか「ユーモア」が沢山あった気がする。なんだか今のうちの夫婦、人生を小ぎれいに便利に効率的にと、日常のいろんな面倒な事を削除したり捨てたり省略した結果、なんだかものすご~くつまんない人生になっちゃったね…という感じ。覆水盆に返らず。
生きていく上で「正しい人間であること」は決して私の優先事項ではない…と今になってやっとわかった。私の人生に大切なのは「おもしろいこと」「楽しいこと」。それは間違いない。
そのせいだろうか…私は日本の「おかしみ」とか「慣れ合い」「滑稽」「アホであること」「くだらないこと」「自分がバカになること」「笑われること」「間違ってへへと笑うこと」「誰かのおやじぎゃく」「ユーモア」「ぼけ」「箸が転んでもおかしい」「笑ってはいけない場面で何かがツボにはまって笑いを嚙み殺せばますます笑いが止まらなくなる状況」などなどそういうものが好き。懐かしい。
そこなのよ。この映画のごたごたも大笑いして楽しかったし、今テレビでやっている『コタツがない家』のドタバタにも笑い、英国のドラマ『ブリーダーズ/Breeders』にも笑いながらほっこりしたり考えさせられたりするのも、私がそういうものを懐かしんでいるからだろうなと思った。
この映画はとても楽しかったです。
日本の家族いいやん。いいよね。懐かしいわ。
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