能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2022年1月25日火曜日

BUMP OF CHICKEN - 才悩人応援歌 (2007)



~解放へ



BUMP OF CHICKEN – Sainoujin Ouenka (2007)
たぶん埋め込みのリンクはブロックされると思います
Album: Orbital Period
Released: December 19, 2007
℗ 2007 TOY'S FACTORY / LONGFELLOW



「才悩人応援歌」。この曲は取り上げようかどうしようかと迷った。3日間ぐらい悩んだ。なぜならこの曲を取り上げれば、海亀がどういう人間なのかが一発でわかってしまう。恥ずかしいじゃないですか。 この曲を聴いたのは中途半端な中年…40代半ば。40代半ばでこの曲を聴いて穴に入りたくなった。たぶん泣かなかったと思うけれど、初めて聴いた時はただ心臓をえぐられたようで無口になった。歌を聴いてこんな思いをしたことは他にない。


BUMP OF CHICKENの歌を聴いて、泣いたとはっきり覚えているのは「飴玉の歌」と優しい「beautiful glider」。 BUMP OF CHICKENの藤原基央さんはすごい歌をお書きになる。

「乗車権」のわけのわからない焦燥感には覚えがある。「イノセント」には今でも心震える。「分別奮闘記」のユーモアに笑う 。「ギルド」は中途半端な中年で聴くとこたえる。 その他「メーデー」「スノースマイル」「supernova」「時空かくれんぼ」「魔法の料理 ~君から君へ~」「宇宙飛行士への手紙」…いい曲が沢山。バンドの音もいい。QUEENが時々出てくる。POLICEもある。radiohead、90年代のギターバンドも出てくる。音もすごくいいバンド。


「才悩人応援歌」…40歳を過ぎてこんな歌に出会ってびっくりした。まー的確ですよね。驚いた。やられたなと思った。刺さった。


なぜ40代も半ばを過ぎた人間に刺さったのか。 その頃の私は、既ににいろんな事に決着をつけたと思っていた。「もうだいじょうぶ」だと思っていた。当時は自分の心を文章にすることは無かったけれど、まぁだいたい「私の人生なんてこんなものだろう」と納得しようとしていた。

…18歳で大きすぎる希望を持って上京。大学へ。自分に才能があるんだろうと思い込んだ。それで就職。仕事も結構うまくいった。しかし行き詰まりも感じた。そんな時に旦那Aに出会って海外へ飛んだ。それまで築いた仕事上の経験も信頼も自信も全て捨てた。悔いは無かった。またゼロからやり直し。冒険の再出発。学びなおし。そのまま家族になるとも思っていた。いろいろあって子供を持たないことになった。 …結局30代後半で、仕事もなく、人の親になることもなかった。何も残らなかった。だからユースレスのルーザーでドアマットの役立たずなクリープだと自分を恥じ英国で2年間ノイローゼになった。40を過ぎて東京でなんとか持ち直す。また移住してふらふらして誤魔化して、この地に落ち着いた。安堵した。

もう悩まない。自意識や叶わなかった夢や色んなモノ…全てクリアしたつもりで「こんなもんだよね」とだらだらしていた。そしたらこの歌に出会った。

  得意な事があった事  今じゃもう忘れてるのは
  それを自分より 得意な誰かがいたから

  ずっと前から解ってた  自分のための世界じゃない
  問題無いでしょう  一人くらい 寝てたって

  期待される様な 命じゃない

  問題無いでしょう 一人くらい 消えたって


今NHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』でトランペットを吹くジョー君が悩んでいる。先日は彼のルイちゃんに対するキツイ言葉を聞いて頭にきて文句を書いたのだけれど、考えれば…彼も追いつめられて悩んでいるわけだ。そりゃ辛いだろう。確かに。人に当たるのはよくないけれど。

40代半ばの頃の私も、そのような自分の過去…何かを頑張ってたこと、自分に期待していたこと、出来なかったこと、思ったようにならなかったこと…そんなものを時々振り返って「これでよかったのかな~でもしょうがないよね」などと思いながら、まだその現実を心の中で受け止めきれずにいたのだろう。だからこの歌の歌詞の言葉の一つ一つが刺さった。落ち込むわけではなかったけれどすごい歌だと思った。こんな歌を書く人はどんな人だろう。尊敬した。


あれからほぼ10年ぐらい経った。もう迷いはない。夢?なんですかそれ?いや…嘘じゃない。もう全て終わってる。何もいらない。でも落ち込んでいるわけじゃない。淡々と生きる。自分のことはあまり考えたくない。今でも自分を好きになったとは言いがたいがそんなことはどうでもいい。十分に幸せ。自分は幸せだとわざわざ自分に言い聞かせなくてもいい。

私の夢はなんだったのだろう? きっと私は胸を張って自分を自慢できる人間になりたかったのだろうと思う。得意な事をやって皆に褒められたかった。自分が好きな人間になりたかった。それが出来なかったからずいぶん長い間悩んだ。中ニの秋が40半ば過ぎまで続いていた。結局自分のことしか考えてこなかった人生。実にくだらない人生。面白かったけど。


50代も半ば。60に近づく頃になると、そのような悩みはなくなる。もう全て終わった。これから生きても、今のように脳が動くのはせいぜい20年ぐらい。いやもっと早く衰えるかもしれない。あっという間だ。もうお終いに向かっている。そんな年齢になると達観し始める。過去に何かが出来なかったからと落ち込むこともない。ただ今あるものを感謝して淡々と生きればいい。

紅白でひさしぶりにBUMP OF CHICKENを見た。 たぶん10年ぶりぐらいにこの歌を聴いた。最初はなぜこの歌が刺さったのかも思い出せないくらいだった。何度か聞いているうちにだんだん思い出してきた。

面白いもので、40代半ばで刺さった歌は、今は勝利の歌にも聴こえる。妙な爽快感。不思議。もう悩まなくていい。私は私に関する悩みから解放されている。歌えば間違いなく「自分のための歌」が歌えるようになっている。今は満面の笑みでこの歌が歌えるようになっている。今でもこの歌は心に沁みる。

20代でこの歌を聴けば…どう感じただろう。30代、40代。50代で聴いてもそれぞれに違う角度から心に響く。この歌はそんな歌。すごい歌。



2022年1月24日月曜日

映画『時の面影/The Dig』(2021):大英博物館で実物を見たい






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『The Dig (2021)/英/カラー
/1h 52min/監督:Simon Stone』
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週末に見た映画。Netflixにて。

英国の東海岸の側…イースト・アングリアのサフォーク州ウッドブリッジ近く。同地での1939年の考古学的大発見の再現映画。実際の出来事を元に書かれたJohn Prestonによる小説の映画化。


1935年.サフォーク州の海岸沿いに広大な土地を所有する未亡人エディス・プリティが、アマチュア考古学者バジル・ブラウンを雇い、その土地にある墳丘墓を発掘。考古学上の大発見をする。ほぼその再現映画

時代は1935年。20世紀に起こった事実を元にした話の再現なので当時の資料も多く、ほぼそのまま…ドラマチックな脚色も少なく事実を再現したもの。淡々とストーリーは進み、映画としてはそれほど面白いものではないかもしれぬ。

面白いと思うかどうかは、その考古学上の大発見にロマンを感じるかどうかだろう。旦那A、それから遠方の年配の男性の友人は面白いと言った。私は淡々と見た。


この大発見で発掘された宝物は大英博物館に展示されている。

英国にいた頃に大英博物館には数え切れないほど行った。渡英したばかりの頃は、数日かけて一部屋一部屋全てのものを丹念に見た。残念ながらこのSutton Hooの宝物を見た記憶や記録(写真)はないのだが、この発掘での宝物は考古学上英国最大級のものだというので、見ていないはずはない。ガーネットを施した金の装飾品には見覚えがあるような気もする。

こういう話は、映画を見たあとで実際に博物館に行って実物を見てみたい。ロンドンに住んでいた頃はそれが出来ていた。なんと贅沢な。

このSutton Hooの場所も、英国ナショナル・トラストの管理で観光地「The Royal Burial Ground at Sutton Hoo」として訪ねることが出来るらしい。いいな。英国に住んでいたら訪ねていただろう。


ともかく自分の所有の土地を試しに掘ってみたら、とんでもないものが出て来た…というロマンのある話。これは…映画で見たあとで、実物を見てみたくなりますね。英国は遠いわ。


ネタバレ注意


Sutton Hoo/サットン・フー とは

イングランド東部イースト・アングリアのサフォーク州ウッドブリッジ近くで発見された6世紀から7世紀のアングロサクソン時代の船葬墓。1939年に発掘され、豊かな副葬品が出土した。中世初期のイングランドを知るうえで極めて重要な考古学的資料で、最も著名なイギリスの考古遺跡のひとつである。出土した多数の副葬品は現在、ロンドンの大英博物館に展示されており、豪華な金銀の装飾品や武具、武器などがある。 また西暦625年の銘をもつ金貨が出土していることから年代も絞られ、624年に死去したイースト・アングリア王レドワルド(英:Rædwald)の墓ではないかと推定されている。(Wikipedia)

ちなみに発見された27 mの木造の船は、1935年の発見当時も、1300年の間に酸性の土により朽ちて残ってはいなかったそう。しかし船の型が(腐った木による土の色の変化などで)土地に残っていた。それをを掘り起こしたのだそうだ。



2022年1月23日日曜日

藤井風 - キリがないから (2020)



神童は羊の夢を見るか?



Fujii Kaze – Kiri Ga Naikara/ Cause It's Endless (2020)
Album: HELP EVER HURT NEVER
Released: May 20, 2020
A UNIVERSAL SIGMA / HEHN RECORDS release; 
℗ 2020 UNIVERSAL MUSIC LLC



藤井風さんの曲も取り上げておこう。この曲は、去年の夏頃に初めて彼の評判を聞いて、動画サイトに出てるものを聴いてみて一番好きだった曲。

このお方は、私には未だつかみどころがない。まだ詳しく動画サイトを見尽くしたわけでもなく、このお方のことを詳しく調べたわけでもなく、だから枝葉を見て森を語るべからず…で、彼のことをまだまだジャッジできずにいるのだけれど。とにかく才能に溢れたお方だというのは間違いない。

動画サイトを見てみたら、13歳だか14歳だかでショパンを弾きこなし、15歳でサックスで「DONNA LEE」を吹く。笑。なんじゃそら。ヤバいやつが出て来た笑。なんだかすごいねぇ。

こういうお方はどう拝見すればいいのかもわからんのよ。すごすぎて。ただただ妙な笑いがもれる。


色んなモノを既に楽々とクリアして、まだ24歳。名前は。身長180cm以上。スタイルもいい。お顔は最近人気のティモシー・シャラメに雰囲気が似ている。ダンスも(まぁまぁ)踊る。自作の曲の解説を英語でぺらぺら喋る(達者。私よりもボキャブラリーがありそう)。人前に出ればカリスマに溢れ、既にオオモノのように堂々としている。ピアノは中学生までにショパンを楽々、サックスはチャーリー・パーカー。24歳で日本一の神の子…あのMISIAさんに名曲を提供して紅白で共演。

なんじゃそら。なんじゃそら…なんじゃそりゃ~ 笑

こういうお方の中身がどうなってるのか…わからないですよ。ほんとに。レベルが高すぎる。どんな感じなの?神童からスーパースターへすいすいと人生を歩む。もう既に順風満帆な人生?そんな人の心がわかるはずがない笑 すんげ~

こういうお方に共感ができるはずもなく(もちろんそれは私の思い込みだけれど)、それならただただ彼の作り出すものをありがたがればいいのか。そんな歌もあるのですよね。「旅路」とか「帰ろう」「きらり」とか…素晴らしい曲…24歳の人が書いているとは思えない歌詞もある。どうなっているんだろう???

そんな中でこの曲には少し心が見えた気がした

 キリがないから ここで終わらす さもなけりゃ永遠に彷徨う
 あとがないから ここで戦う この旅はそんなに甘かない
 彷徨う間に月日は立ち 気付けば二十歳は遠い過去
 いつまで引きずる中ニの秋…
 ここらでそろぼち舵を切れ

これって葛藤なのかな。こんなお方にも葛藤があるのか。葛藤も高いレベルなのだろう。

この曲をまず好きになったのは「音」なのですけどね。音がかっこいいのよ。声もいい。「あ~あ~あ~あ」のコーラスのバックのピアノがキラキラして綺麗。

藤井さんはちょっと面白いので注目。
天才型なのか飄々としているのが面白い。
悩みは無いのかな?



MISIA - Higher Love (2021)



MISIAさん藤井さんありがとう



MISIA - Higher Love (2021)
Album:  HELLO LOVE
Released:  December 1,  2021
℗ 2020(6,8,10),2021(1-5,7,9,11) Sony Music Labels Inc.

やっぱこれだ!
MISIA – Higher Love / THE FIRST TAKE




紅白の感動を留めておこう。できればあの紅白でのMisiaさんと藤井さんの共演をどこかに公式で残して欲しい。あれは素晴らしかった。お二人の演奏もそう。NHKさんのカメラワークとかオーケストラにホーンセクション…様々なものがとにかく素晴らしかった。なかなかああいうものは見れるものじゃない。感動しましたよ。

感謝します。ほんとに。ありがとう。ありがとう。
音楽はいいものだ。美しいね。


MISIAさんは…、もう何と言えばいい。きっと神様に愛されてる人なのだろう。綺麗。ほんとに、美しい人。テレビの画面で拝見するだけでこちらも笑顔になる。

今回彼女とコラボしたのは、若く才能あふれる藤井風さん。こういうコラボはどうやって生まれたのだろう。藤井風さんのコメントで「機会を授かった」とあったので、MISIAさんの側からの提案なのかな。お若い方なのにすごいものだ。

同じく藤井さんのコメントに…「降りてきたのは、崇高な愛(Higher Love)を求める、人間くさいゴスペル」とあるので、やっぱり藤井さんはいろいろと降りてくるお方なのだろう。MISIAさんのような特別な人を、どんな歌や歌詞が輝かせられるのかキャッチできるお方なのだろう。

紅白の舞台で共演をなさって、またそこに降りてきたものもあったのだろう。なんだかね…私は「愛」だと感じましたよ。MISIAさんが天に向かって手を伸ばす。それを藤井さんが押し上げるように愛で包む。高次元の愛。幸せな時間。

そもそもこの歌の歌詞も藤井さんがお書きになったそうだ。

 遥か遠く遠く
 いるような気がしてたけど
 本当はいつも一緒だったのね

 届け higher love
 この手にhigher love
 この身の中に宿る確かな愛を引き上げて

いや~まー…すごいっす。


藤井さんが嬉しそうなのね。そりゃそうだろう。御本人はたった24歳。それで日本一(世界レベル)の歌手…神様にも愛される特別なアーティストに歌を書いて、彼女がそれを目の前で歌う。それをサポートしてピアノを弾きコーラスを歌う。エクスタシーだよなぁ。まさに。いい化学反応。愛が溢れる。

素晴らしかったです。感謝感謝。ありがとう

スタジオver.もいい。藤井さんのコーラスが聴こえますね。あの声がいい。 お二人の声が一緒の響きがいい。 



2022年1月20日木曜日

おい大月錠一郎!…~1964年『カムカムエブリバディ』第12週 ~57話



しばらく『カムカムエブリバディ』の感想を書いてなかったのですけど、今もほのぼのと見てます。ルイちゃん編になって随分時間も過ぎました。12月末から始まったルイちゃん編は、その後彼女が大阪に落ち着いて、才能のあるトランペッター大月錠一郎と出会い、結婚の約束をするところまでいったのですが…。


この57話で、一旦東京に出たジョー君は原因不明の症状でトランペットを吹けなくなり、岡山に帰ってくることになった。それでばったりルイちゃんと出会うわけですが…。

おい錠一郎!めんどくさいわ~。
なんかジョー君、キャラが変わった?


東京でプロになる…と上京したのにうまくいかなくなった。うむ。 しかし彼はその様子を、大阪に残してきた婚約者のルイちゃんに何も言わない。ルイちゃんが何度お手紙を書いても返事も書かない。そのままほったらかし。

ひどいじゃん。


上京してうまくいかなくてバツが悪いとか…そういう理由らしいのだけれど。ジョー君て、そんなにプライドが高い人だったっけ? 大阪にいた時はすごく控え目で穏やかで、ぼ~っとしたほのぼのキャラだったのに。

だってトランペットのコンテストにも周りから押されるまで出場しないくらい控え目だったじゃん。それなのに東京でうまくいかなかったからって…急にプライドが高くなったのか。

もし彼が大阪のみんなに「俺はお前達より全然大きいんだよ。こんな小さい所出て行って東京でスターになってやるぜ」などと大見得を切って出て行ったのならともかく、彼はみんなに祝福されて温かく送り出されたのですよね。身体の調子が悪いのはしょうがないじゃない?彼はなぜそんなにプライドが高くなったの?


そして大阪に帰って来て、ルイちゃんにばったり会って、突然「(笹川社長の娘の)奈々のことが好きになった。せやからお前とは終わりや。」って、ええええええええ何を言ってるのよ。馬鹿じゃないの。ジョー君て、女の子を「お前」なんて言うようなキャラだったの?サイテーじゃん。

…で、実際はどうなの?ジョー君は奈々さんとつきあってるのかな。そんな描写はなかったですよね。じゃあなぜ嘘をつくのだ。


もうさぁ、ルイちゃん…まだ19歳でしょ。なぜそんな辛い思いをしなければならないのよ。ジョー君が東京でうまくいかずに大阪に帰って来てバツが悪いのは、ジョー君の勝手な思い込み。うまくいかなかったのを自分で勝手に恥じてるわけでしょ。勝手に自己完結してる。ルイちゃんに説明もせずに。

ルイちゃんはジョー君のことがただただ好きなだけで、トランペットがうまいからとか…あまり関係ないですよね。彼女は条件付でジョー君のことが好きなわけではない。

ジョー君は何を勘違いしているのだろう。トランペットが吹けなくなったからルイちゃんに嫌われるとでも思ったのだろうか。自分がかっこわるいと思ったのだろうか?バカデスネー。女の子はそんなもので好きになったり嫌いなったりしませんよ。


もっと普通でいいじゃん。東京から帰って来て「うまくいかんかった。残念やった」と素直に正直に言えばいいのに。誰もそれでジョー君を嫌いになったりしませんよね。


それから最後の場面で、奈々さんがその場にたまたまやってきて、ルイちゃんが目の前にいるのに「こんにちは」も言わない。もっと普通でいいのにね。普通に挨拶して「こんにちはー」で会話を始めればいいのに。東京で何があったか説明すればいいのに。もっとはっきりして欲しいわ。ほんと。

ルイちゃんやめたほうがいいかも。こんな小さい不都合も説明できずに、恋人をほったらかしにして、恋人が手紙を書いても無視するような男はまず誠実じゃないですよね。不誠実。おまけに自己完結型。会話もできない。こういうのは結婚しても問題になりますよ。 

男は正直で誠実であればよし。そして会話ができればいい。それだけでいいんですよ。それだけでいいの。妙な男のプライドとか…んも~めんどくさくてしょうがないわ。もうこんな男ぽいっと捨てちゃいたい。


トミー君とベリーちゃんがいいよね。



2021 紅白歌合戦観戦記 2021/12/31



毎年恒例の紅白感想文を書く。


今回の一番の目玉はトリのMISIAさんと藤井風さんの「Higher Love」でしょう。いや~すごかった。この曲は藤井さんの作曲なのだそう。それで夢の共演。MISIAさんをサポートして藤井さんが大声でハモる。MISIAさんがすごいのはよく知られたことですけど、彼女に向かい合って大声を出す藤井風 24歳。も~このお方は大物だ。彼はカリスマがある。既に大物 24歳。だからお二人とも揃って大物アーティストの共演に見えてしまう。化学反応が起こってました。

共に高みに上っていく。すごいね。藤井さんがMISIAさんに全く遠慮していないのも驚き。彼は楽しそうだ。嬉しそう。愛だね。愛が見えた。藤井さん嬉しいんだろうな。幸せそうだもの。彼のピアノでMISIAさんがどんどん上に上っていく。高く高く。いや~すごいものを見た。こういうテレビでの共演で化学反応が起こるのは面白い。大昔にテレビでASKAさんと岩崎宏美さんのすごいデュエットを見た事がある。もう30年ぐらい前だと思う。こういうことはたまに起こる。それにこれ紅白だからライブですもん。すごいね。大変素晴らしかった。この二人のライブが見たいわ。今回の紅白はこの二人が全部持ってった。



まずは目玉の話をしましたが、それでは全体の印象。

今回の一番の違和感は、紅白のステージじゃなかったことです。色合いが白と赤じゃなかった。それが寂しかった。暗かった。全体に黒いバックに壁のような花花花…印象が暗かったです。NHKホールじゃなかったというのも大きな理由かもしれません。

今回赤と白の演出を止めたのは、どうやら(ポリコレ的に)男女を白と赤に分けて戦わせるのをやめよう…ということだったらしいのですが。いや~残念。なぜなら紅白って日本人にとっては昔からお祝いの色だから。メデタイ色。明るく楽しい色の組み合わせ。だからこそ「紅白歌合戦」も元々は「紅白で明るく大騒ぎして年を越そうよ」という意味ではなかったのかと思う。それが青や黒のバックに花花花…って、それはメデタイ色ではない…と思った。花はちょっと萎れてたかも。元気がなかった(あくまでも個人的な印象です)。

これからこの「紅白」の扱いがどうなるのかわからないのですけど、私は昔の人間で、赤と白のお目出度い「紅白」が無くなるのは寂しいと思った。…それならどうだろう…これからは男・白と女・赤で分けるのが問題なら、歌手の方々の自由な選択で白か赤か決めてもいいのかも。「今年は私は赤組で歌うからドレスを着るけど、来年は白いパンツスーツで白組で歌おう」とかでもいいじゃん。



さて音楽です。今回も大晦日に旦那Aとわいわい感想を言いながら見て、その後しばらく熟成。そしてあらためて二回目、「ヘッドフォンで曲を聴いて」その印象で感想を書く。


今回考えさせられたのは、
なぜこの紅白のステージでは演歌歌手が輝くのか。それに比べてアーティストの曲、特に動画サイトなどで人気の出た曲はどう見えるのか? 

…というのもステージに出て来た時の印象が全く正反対のタイプの方々がいると今回特に思ったから。

エンタテイナーとして、演歌の方々は全員心地良く見れる。全員歌が上手い。そしてお客へのサービスも見える。ステージ上から歌でコミュニケーションをとる正統派のエンタメ。楽しい。

一方、近年のアーティストの中には別のタイプが確かにいる。淡々と歌う人。客を拒絶するように歌う人。勝手に歌う人。楽曲は面白いのだけれど、そんな曲を紅白で初めて聴く場合は、私は正直戸惑ってしまうこともある。

客とコミュニケーションを取るアーティストはステージで映える…特に紅白みたいなステージでははっきりとわかりますね。今年も様々印象のアーティストがいました。


それではまたまた私が個人的に好きだったり、面白かったリスト。見ながらメモしたカジュアルな感想。

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LiSA「明け星」
うまいね 絞り出す声
郷ひろみ「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」
郷さんはいい。お若い よく走る
山内惠介「有楽町で逢いましょう」 
昭和歌謡。ヘッドフォンで聴けばもっといい。アレンジもいい。山下さんはお綺麗なのよ。うふふ 楽しいわ
Awesome City Club「勿忘」
いい曲 いい歌 ギター おしゃれ
GENERATIONS「Make Me Better」
ダンスの曲だから馴染む 作曲はニューヨークのJustin Reinsteinさん いい曲
純烈「君がそばにいるから」  
純烈も楽しい いいなぁコテコテのエンタメ 皆エエおとこ ユーモア 歌うまい
天童よしみ「あんたの花道~ブラバンSP~」 
よしみさんは元気が出る!ブラスバンドもいい お祭りだ 楽しいわ
上白石萌音「夜明けをくちずさめたら」
この歌は「みんなのうた」で知ったのですよ。ここでも以前取り上げた。この歌を歌ってくださって私はとても嬉しい。アンコちゃん歌も上手いのね。上白石さんは才能に溢れるお方。清い。
まふまふ「命に嫌われている」 
演歌の反対側にいると感じたお方。すごい歌詞。生バンドで歌っていらっしゃるのね。すごいわ。
水森かおり「いい日旅立ち」 
清水寺での生歌唱がよかったです
松平健「マツケンサンバ II」 
いいっすねぇ~ お茶目 曲がいい 楽しい ダンサー ダミ声が伸びる お祭りですもの
〜明日への勇気をくれる歌〜東京都交響楽団 
すぎやまこういち氏 ドラクエのインスト 美しい
AI「アルデバラン」 
最後モリアガル いい歌 稔君の学ラン+安子ちゃん
三山ひろし「浮世傘~第5回 けん玉世界記録への道~」 
カメラに食いつくようにお歌いになる がっつり目力もすごいぞ。楽しいね。エネルギー。歌がうまい 低音の正確さが気持ちいい けん玉もノリノリでやっていらっしゃるのがすごいなと思う 三山さんはエンタテイナー!
平井大「Stand by me,Stand by you.」 
心地良い いい歌 ギターもいいね
ケツメイシ「ライフイズビューティフル」 
いい歌 お客さんとのコミュニケーションが素晴らしい 歌詞に聴き入った
Perfume「ポリゴンウェイヴ」
全く歌わない彼女達は特殊枠 やっぱりダンスがうまいな~ 職人芸 プロ中のプロ かっこいい。曲線(人の身体)のPerfumeに、直線で構成されたバックとのコントラストがいい
millennium parade×Belle(中村佳穂)「U」 
曲がいい 上手いバンド しかし客とのコミュニケーションが見えない 演者もマスクで顔が見えない 勝手にやってる感じ 今風 アート系 昔のトーキングヘッズとか思い出した
細川たかし「望郷じょんから」「北酒場」 
大親分 面白い 「望郷じょんから」はアートっぽいと思った そして「北酒場」は大衆エンタメ すごいな。楽しい。このお方をステージで見たらきっと圧倒されると思う 大泉クンもうまいね 紅白っぽくなった 細川さんは王道エンタメ いい
坂本冬美「夜桜お七」 
安定 好き いい女 毎年言ってる 艶っぽい このお方はステージが見てみたい 美人が歌う演歌はいいのですよ
藤井風「きらり」「燃えよ」
家でぼそぼそやっていて「なめてるな」と思ったら企画だったのね。ステージに出てきてよかった。藤井さんのことは去年の夏ごろに知った。中学生の頃に幻想即興曲を弾いている動画が出てきて「これはヤバいな」と思った。好きな曲も数曲ある。テレビで演奏をなさるのを見るのは初めて。このお方はカリスマがありますね。うまいわ なにからなにまで大物。風貌も自信満々な様子もキメキメのカメラ目線もオオモノ。神童からスターへ。すでにオオモノの風情。もふもふ緑のスリッパ。大柄なのね。堂々としてすごいな24歳 ほんまにぃ~
星野源「不思議」 
おしゃれ スティーリー・ダンを現代に持ってきたみたいな センスのいいメロディーメイカー 
あいみょん「愛を知るまでは」 
以前は弾き語りの女の子だったけれど、今回はフルバンドを率いてリーダーになってた。堂々と歌を聞かせるかっこいいミュージシャン 成長したわね
BUMP OF CHICKEN 「天体観測」「なないろ」
「天体観測」はご褒美だ。すんごいうれしい。10年ぐらい前に聴いてた。彼らのことはPerfumeのかしゆかさんが当時ファンだと言っていて知った。すごくいいバンド。BUMP OF CHICKENさんの歌詞はなぜか何曲も涙が出た。本当です。
さだまさし「道化師のソネット」
さださんはコミュニケーター 歌で語りかける
東京事変「緑酒」 
面白い歌詞 林檎さんの金切り声 かっこいい 上手いバンド 着物も素敵
薬師丸ひろ子「Woman“Wの悲劇”より」
綺麗 美しい いい歌だなあ 名曲。今の若い人には彼女の歌はどのように聞こえるのだろう 彼女はアイドルだったのですよ こんなに芸術的な曲がアイドルの歌だったのだ 
石川さゆり
「火事と喧嘩は江戸の華」with MIYAVI, KREVA
ロックでラップ 旦那Aにおおうけ さゆりさんかっこいい 
「津軽海峡・冬景色」
大御所 歌うまい 小柄な方なのに大きく見える 綺麗
氷川きよし「歌は我が命」
語りかけるように 歌詞が響く 心を込めて 綺麗ね 拍手
布袋寅泰「さらば青春の光 <紅白SP>」
ロックの人 これはチープトリックとか懐かしのパワーポップ 聞きやすい ギターが楽しいね 布袋さん笑顔で楽しそうだ
MISIA
「明日へ 2021」すごいね 彼女は空気を変える
「Higher Love」これはいい 夢の共演 いい歌 藤井さんの声がいい 声を張り上げて 化学反応 愛だわ これは愛 愛ですよ。いやすごいすごいすごい素晴らしい 楽しそうお二人とも 最後のMISIAさんの声がすごい

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2022年1月18日火曜日

お猫様H:またまたごろごろする



なんといつの間にかもう1月の半ばも過ぎていたのね。 え~早いな。週末が15日だったのか。今年も日々が過ぎるのが早い早い。