畠山重忠の乱までの流れを細かく描写。史実として記録されている話がそのままドラマになっているようです。ドラマでは北条時政がりく(牧の方)に言いくるめられる様子と周りの戸惑いが描かれてます。
時政がりくに操られてしまう様子がいけませんねぇ。このダメオヤジな時政キャラはてっきり三谷さんの創作だろう思ったら、なんと『吾妻鏡』にそれらしい記録があるらしい。時政ダメダメでびっくりですねぇ。情けなや。
その男を惑わすりく…宮沢りえさんが大変素晴らしい。宮沢さんはやっぱりいい女。艶々。
それにしてもりく(牧の方)はなぜ畠山親子よりも平賀朝雅の事を信じたのか。どちらも娘婿なのに。それはきっとりくさんは(坂東の荒武者の)鎌倉の御家人よりも、洗練された都会の人物の方を信じたということなのだろう。りくさんは鎌倉に住んでいても心は京にあった。
それから実朝が政略結婚で悩んでいる様子。彼はまだティーンだから悩みも多い。その悩みを聞く占い師・歩き巫女・鎌倉の母お婆が大竹しのぶさんだと最初はわからなかったぞ。
…ひとつ気になった事がある。ドラマの内容とはあまり関係ないのだけれど、以前から気になっていたので書いておこう。
この占い師のお婆の実朝への慰めの言葉が「悩んでいるのはお前だけではない」なのだけれど、この「皆も君と同じように悩んでるよ」という情報は、実際悩んでる人の慰めにはなるのだろうか。これ私には効かなかったと思う。「他の人が同じことで悩んでる」と聞いても「あーそうですか」と思うだけ。誰かが同じことで悩んでいるのなら、その人がどのようにその状態から抜け出したのかを私は知りたい。
さて『吾妻鏡』などの歴史の記録の内容をざっとまとめると…
★その頃までの武蔵国の状況…
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元々武蔵国は、(頼朝の時代には)源氏門葉の平賀義信が国司を勤めた。
秩父氏の総領である留守所職は河越重頼。
河越重頼と平賀義信の妻は頼朝の乳母・比企尼の次女と三女
武蔵国の郡司は、比企尼の甥・比企能員が継承。
河越重頼が源義経の謀反に連座して誅される。
その後、畠山重忠が留守所職となる。
平賀義信の後の武蔵国司は平賀朝雅(北条時政の娘婿)が継ぐ。
建仁3年(1203年)9月 比企能員の変。
同年10月 平賀朝雅は京都守護のため上洛。
将軍実朝の命で、北条時政が武蔵国務職に任じられ、武蔵国衙の行政権を掌握。
武蔵国には比企氏と繋がりをもつ者が多く、比企の跡を勢力下に収めようとした北条時政の武蔵進出は、武蔵武士団の棟梁である畠山重忠の勢力圏への進入であり、比企の乱後の戦後処理を巡って時政と重忠は対立する関係となっていた。
★直接の引き金は…
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元久元年(1204年)11月4日 京の京の平賀朝雅邸で将軍実朝の妻を迎えるため上洛した御家人たちの歓迎の酒宴が行われた。
その席で朝雅と畠山重忠の嫡子重保との間で言い争い
翌5日、北条時政の子・政範が急死
元久2年(1205年)6月21日 朝雅は重保に悪口を受けたと牧の方に讒訴。牧の方(りく)はこれを重忠父子の叛意であると時政に訴えた。義時と時房は反対したが、やむなく義時は重忠討伐に同意
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ドラマは…
●息子を亡くしたりくが時政を操る~畠山討伐決定まで
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京で突然死去した政範(中川翼)を思いりく(宮沢りえ)が沈む
政範の死に関して、畠山重忠(中川大志)の息子・重保(杉田雷麟)が源義時(小栗旬)と大江広元(栗原英雄)にレポート
……重保がその前の晩 平賀朝雅(山中崇)が話しているのを立ち聞きする「これを汁に溶かせばいい…」重保は平賀を直接問い詰めたが 平賀はもちろん否定……
後日、鎌倉を訪ねている平賀朝雅が りくと時政(坂東彌十郎)と会話「畠山重保は私を下手人に仕立てようとしている。畠山の策略にはまってはいけない」それを信じるりく。子・政範が畠山に殺されたと思いこみ時政を焚きつける「畠山を討って」
怒っても綺麗 りく/牧の方 あまり似てないな |
義時は畠山重保のレポートから 平賀朝雅を疑っている。
平賀に直接問うが、答は得られず
時政と息子達
時政は「畠山を討つ」と言う(←りくに言われて)
それに答えて義時「鎌倉殿の花印がない限り 勝手に兵を挙げることは出来ない」
義時は畠山の元へ
畠山「平賀と息子・重保を並べてご詮議を」と言うが、平賀はすでに京に帰った。
義時「平賀を討てば京を敵に回す」
畠山「それが執権・時政の狙い。畠山を滅ぼし武蔵を手に入れるつもりだ。戦いたくないが、武蔵帰り戦支度をする」
義時と時政
義時、畠山との会話から平賀が怪しいと時政に告げる。
時政、畠山討伐はしばらく保留にすると言う。
帰宅した時政、またりくに責められる
結局 言い負かされてしまう弱い時政。だめおやじだなこりゃ。
その頃将軍・実朝(柿澤勇人)は和田義盛(横田栄司)をこっそり訪ねていて留守。それに気付いた文官達がパニック中。八田知家(市原隼人)が実朝を連れ戻す。
帰ってきた実朝の元へ時政が忍び込む。
「畠山討伐」を中身を隠しながら実朝に花印をサインさせる。
武蔵国 義時が畠山を訪ねてきている
義時が「鎌倉殿に潔白を」と説くが、畠山は「鎌倉に呼び寄せて討ち取るつもりだろう」と聞こうとしない。
●若い実朝の悩み
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源実朝(柿澤勇人)の婚礼が近づく。
元久元年(1204年)12月 後鳥羽上皇の従姉・千世(加藤小夏)が鎌倉に到着
婚礼 実朝はまだ戸惑っている。実感がないらしい
しばらくして実朝と泰時がまた和田の館を訪ねてくる。
和田と実朝、泰時(坂口 健太郎)、鶴丸(きづき)が占い師を尋ねる
歩き巫女(大竹しのぶ) |
泰時はすごろくをすると具合が悪くなると言う。←おおおおぉ武衛?
占いお婆が実朝へ「雪の日に出歩くな」←あぁあれですね。
占いお婆・鎌倉の母は、大竹しのぶ!しばらくわからなかったぞ。すごーい。
皆で遊んでいるところで、八田知家に見つけられ御所へ帰る。
時政がやって来て「花印をくれ」と言い、実朝は中身も読まずにサインをしてしまう。
●のえの野心
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のえ(菊地凛子)は義時の子が欲しいと言う
泰時はのえを信じていない
三浦義村(山本 耕史)がのえの人柄に気付く 指に飯粒
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