前回で源実朝は元服し鎌倉殿となった。そして北条時政は初代執権に。
タイトルの「理想の結婚」で見せる様々な結婚の形。 実朝の政略結婚の話から、和田義盛+巴のハッピー結婚と、北条義時の新しい嫁・のえの女の計算付き結婚の3つの話。
それから、気のいい陽気なオヤジだと思っていた北条時政が暴君になりつつある。その元は嫁・りくの野心。りくが時政を動かしてます。
そして義時がまた結婚しました。相手はのえ。早々と決まってしまった。第32回の感想には義時のことを「もう鼻の下を伸ばしてにやにやしていた若者はいない」などと書いていたけれど、今回の彼は鼻の下を伸ばしてましたねぇ~。でれでれしてる。すごく嬉しそう。
そこに食いつくのえさん。ぬえか。のえさんは計算高い女のようです。
それに泰時が気付いた。彼は今までにも父・義時の言動に戸惑ってぶつかっていますが、この真面目な泰時がなかなか真っ直ぐな熱い青年で…。坂口健太郎さんは今まで見たドラマではいつもクールで熱量の少ない現代っ子の印象だったのですが、この泰時は熱いぞ。いいぞ。
そして繊細な源実朝。彼は政治家やリーダーになるよりもインドアで和歌を詠んで芸術寄りに生きたいタイプらしい。政治的な政略として京からの娘と結婚させられることにも悩んでいる。「しかたがないしとりあえず」とは言えないのだろう。結婚はゆっくりと確かな愛を育みたいと思っているのだろう。
そんな悩む繊細な実朝を和田義盛が慰める。館に皆を招いて紅葉鍋パーティー。実朝は傷つきやすく繊細だからこそ、脳筋で大雑把で陽気な和田っちにほっとするのだろう。和田っちいい人。毛深いのね。
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元久元年(1204年)頃
源実朝(柿澤勇人)は日々学んでいる。大きくなったけれど実はまだ12、13歳ぐらい。
繊細 実朝 |
先生達は
・八田知家(市原隼人) 薙刀
・和田義盛(横田栄司) 弓
・大江広元(栗原英雄) 政
・三浦義村(山本耕史) 処世の全て 女の扱い
ところでこの頃の武蔵国司は、北条時政(坂東彌十郎)の後妻・りく/牧の方(宮沢りえ)の娘婿・平賀朝雅(山中崇)。「比企能員の変」の翌月の建仁3年(1203年)10月、平賀朝雅は京都守護のため上洛。時政は比企の跡を勢力下におさめようとし、将軍実朝の命によって武蔵国務職に任じられ武蔵国衙の行政権を掌握していた。
畠山重忠(中川大志)はそれまで代々受け継いできた(武蔵国の武士団を統率する)留守所総検校職の役目を北条時政から解任されて(←この部分は歴史の記録にはないそうです)不満を募らせている「姑殿は武蔵を奪い取り上げるのでは?」もしそうであるなら時政と戦う意思を表す。
馬も担げる 畠山重忠 |
源実朝には、後鳥羽上皇(尾上松也)の従姉・千世(加藤小夏)との結婚が決定。10月14日に16歳の北条政範(中川翼)がその使者として京に向かう。
北条義時(小栗旬)には文官の二階堂行政(野仲イサオ)の孫娘・のえ/伊賀の方(菊地凛子)との再婚話。義時がのえとお見合い。気に入ったらしい。
怪獣も倒せる のえ |
その頃京では源仲章(生田斗真)が(時政の娘婿)平賀朝雅(山中崇)に、将来は鎌倉の執権になるようにと勧めている。後鳥羽上皇は(一介の武士である)北条が鎌倉で力を持つことが面白くない…もし(河内源氏の流である)平賀朝雅が執権になれば鎌倉も動かしやすくなると考える。平賀朝雅が次の執権になるのに邪魔なのは、北条時政とりくの嫡男・北条政範。
後鳥羽上皇の乳母 |
元久元年(1204年)11月3日 京で突然、北条政範が死去。死因は流行り病とのことだがあやしい。
●その他
以前。頼朝の観音像が政子(小池栄子)から義時へ。そして今回義時から泰時(坂口健太郎)へ。
・結婚話に気が乗らない実朝。それを政子が心配する。政子は実朝のために和歌を書き写し実朝の目に付く場所に置くよう指示。
・北条時政は御家人達から賄賂を受け取って喜んでいる。御家人同士の訴訟の判決にもその影響が。
・八田知家は女性を見る目がない。
・北条時政が三浦義村に、畠山の件で三浦が北条に付くかどうかの打診。
・のえのうらおもて。それを泰時が目撃。