能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年7月8日日曜日

映画『ちょっと今から仕事やめてくる/To Each His Own』(2016):会社なんか辞めてもいい・辞めても次のチャンスがある社会を








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『ちょっと今から仕事やめてくる(2016年)/日/カラー
113分/監督:成島出』
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日本語放送TV Japanで放送されたものを録画。
 
いいメッセージの映画。考えさせられた映画。
感想というよりもうだうだと意見を書く。
 
タイトルが「ちょっと今から仕事やめてくる」なのでネタバレではないですね。会社を辞める話です。結構結構。いいと思います。あなたの命より大切な仕事など無い。
 
もしあなたが今「自分にしかやれない重要な仕事」があるからと…責任感から会社を辞められないと思っていたとしても、それで生きるのが辛いのなら辞めたほういい。会社はあなたが辞めた後も、誰かをあなたの後釜に据えて何事もなかったかのようにやっていきます。会社とはそういうもの。
 
要は、人は死ぬほど仕事をするべきではない。病気をするほど仕事をするべきではない。仕事は基本的に自分の人生を生きる糧を得るため。決してそれを忘れてはいけない。
 
命を大切に。仕事に生きがいを見つけるのは個人の自由だけれど、決して飲み込まれてはいけない。死ぬほどの無理はしないように。あなたの命はあなたを愛する全ての人にとってもとても大切なもの。あなたの命は「誰かの会社」の売上を伸ばすことよりもず~っと大切。人生は自分のためにある。自分のために生きよう。…そういういう映画だろうと思います。いいメッセージ。
 
 
こういう映画が出てくる社会がまず問題でしょう。
 
日本では戦後の高度経済成長期の時代から自己犠牲や長時間労働が美徳とされていて、それが今に至るまで変わらずに続いているのではないかと思いますが、そろそろそれはやめなくてはいけないと思う。本当に。
 
私が20代半ばに働いていたバブルの時期なんて「24時間戦えますか?」なんてTVコマーシャルがあったほど。今思えばあんなもの愚の骨頂。本当に馬鹿な時代だったと思う。タバコとコーヒーで脳を覚醒させながら毎日午前まで仕事をしてタクシーで帰宅…そんな生活で病気になった人もいた。私もあの頃の仕事を続けていたら間違いなく病気になっていたと思う。
 
日本ががむしゃらに走っていた時代はもうとっくに終わったはずなのに、近年でも過労死や仕事のストレスによる自殺のニュースが日本から聞こえてくる。先日は「高度プロフェッショナル制度」などという残業代ゼロの法案が通ったらしい。「高度」と名前はついているけれど、これがいずれ(会社が労働者から搾取するために)どういう方向に歪められていくのかは不明。本当に恐ろしい。
 
会社が酷い働き方を無理強いするのなら自分の命は自分で守るしかない。もしあなたが死ぬほど辛い思いをして仕事をしているのなら、会社を辞める勇気を持って欲しい。そして社会は、政府は、やむを得ぬ理由で会社を辞めた有能な人材に次のチャンスがあるような社会の仕組みを作って欲しい。
 
デンマークだったか…北欧では国が、働く人々の再チャレンジをサポートしているらしい。誰もが仕事を辞めても、また学び直し、次の仕事に就ける社会。このようなシステムは、今の日本では(高い税金など)なかなか受け入れにくい実情もあるだろうが、それでもこういう社会のあり方を少しずつ外国から学ぶことも考えていいのではないかと思う。
 
とにかく命を大切に。人は国の宝です。誰もが無理をしない労働環境を。人が幸せに働ける環境を…どうか国全体で考えていって欲しい。そういうことをこの映画を見ながら考えた。
 
 
★ネタバレ注意
映画を見ていない人は読まないでください。

最初は幽霊だと思ってました。あのまま幽霊話でファンタジーで終わらせてもよかったのではないかと思う。アメリカの1946年の映画の『素晴らしき哉、人生!It's a Wonderful Life』のように天使の話でもよかった。

双子の設定や、バヌアツ共和国の話が出てきてからストーリーに無理を感じた。製作者の意図は、幽霊/天使のファンタジーに見せかけて実は現実だったという捻りなのだろうと思うが、どうも説明っぽくっていけない。

確かに幽霊話ならファンタジーだけれど、現実の設定にバヌアツ共和国というよく知られていない美しい島をもってきたことで、そちらもファンタジーにしか見えなくなってしまった

ブラック企業で痛めつけられた若者の再生の物語なら、例えば…お父さんのブドウ畑を手伝う~ワイン製造事業立ち上げに取り組む(これも夢物語かな?)とか、現実的にもっと健全な会社へ再就職をするなどの、もう少し身近な話にしてもよかったのではないかと思う。