能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年10月3日水曜日

Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999)



Down to the Bone話その4


Down To The Bone - Long Way From Brooklyn  (1999)

Album: The Urban Grooves - Album II
Released: Jun 29, 1999 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,

2枚目のアルバムは「The Urban Grooves: Album II (1999)」。これも米ビルボードのTop Contemporary Jazz Albumsチャートで9位を記録。このアルバムを出す前(だと思う)Chris Morgansさんがプロジェクトから脱退。以降Down To The BoneStuart Wadeさんのワンマン作曲プロジェクトになってしまう。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)---DTTB-3
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2012年10月2日火曜日

Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)



Down to the Bone話その3


 
Down To The Bone - 17 Mile Drive (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 
 
 
さてDown To The Boneの初期の話を。

初期の2人のメンバー、Stuart WadeさんとChris Morgansさんがまずスタジオで作曲。打ち込んだ楽曲にロンドンの若いジャズミュージシャン(サックスやギター)達の生演奏を被せて録音。それが1997年の1stアルバム「From Manhattan To Staten」。このアルバムが英国ではまあまあだったのに、アメリカでヒット。1998年のビルボードTop Contemporary Jazz Albumsチャートで2位を記録。まず人気が出たのはアメリカだった。
 
アルバムが売れたので、バンドを結成して米英ともにライブを開始。もともとプロデューサーのプロジェクトなのでバンドは存在しない。そこで雇われたのはロンドンのジャズ界隈で実力のある30代のスタジオミュージシャン達。私は最初の頃のバンドを知らないのだけど、2nd 3rd (2000)アルバムを出す頃までにコアなメンバーがほぼ固定する。もともとオリジナルの曲では打ち込みのベースとドラム、パーカッション等も、ステージでは上手いミュージシャンを雇ってフルのバンドの形でのライブ。プロデューサー/作曲家はDJを一切やらない。

2012年10月1日月曜日

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)



Down to the Bone話その2

 
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,
 

 
さてDown To The Bone。まずこのプロジェクトの成り立ちから簡単に。
 
元々はイギリスのプロデューサーStuart WadeさんがChris Morgansさんといっしょに1996年に結成したアシッドジャズ(スムースジャズ)の作曲プロジェクト。楽曲は「ジャズとソウルのフュージョン」「歌無しのバリーホワイト」「ジャズ、フュージョン、ファンク、トリップホップの混ぜ合わせ」(米All Music Guideによる)だそうで、ともかく70年代までのオーガニックな黒人音楽の美味しいところを全部取り入れて、それを90年代半ばの英ダンスミュージックの部品で味付けしたような音。作曲でかなりの割合(殆どのドラムとベース、パーカッション)を打ち込みに頼っているので、DJ打ち込みのダンスミュージックに近いのかも。

理論にあまり詳しくないんで、アシッドジャズの定義もよく分からないんだけど、とりあえず極度に黒っぽいクラブミュージックみたいな感じでよく踊れます。サンプリングが多くてフレーズのリピートが多いのもそれっぽい。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)---DTTB-1
Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2

Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)



2012年9月30日日曜日

Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)



Down to the Bone話-その1

1996年結成のイギリスのアシッドジャズ・プロジェクト「Down To The Bone」。このプロジェクトの初期3枚のアルバムで、私の音楽の趣味が全く変わってしまったのでそのことを書こうと思う。まずはファーストアルバムのの1曲目「Staten Island Groove」から。



Down To The Bone - Staten Island Groove (1997)

Album: From Manhattan to Staten
Released: Oct 28, 1997 ℗ 2007 Down To The Bone Ltd.
under exclusive license to The Blue Note Label Group. All rights reserved. Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws. Manufactured by Narada Productions, Inc,


 
最初に出会ったのは2001年のロンドン。ライブの当日、情報誌の記事をたまたま見て見に行ったら「わっ、かっこいい」とそのままはまる。場所はカムデンのライブハウスJazz Café。たまたま1日目に見て、そのまま連日4日間ライブに通った。4夜見てそのままドップリ漬かってすっかり大ファン。連続4日毎晩3時間踊りっぱなし。それから年12回、同じJazz Caféで行われる彼らの4日連続ライブに毎回通った。たぶんロンドンでの一番の収穫。この手の音楽に出会うきっかけになってくれたこのバンド/プロジェクトに本当に感謝してます。

前々からこのバンドの事を書きたくてうずうずしていたのだけど、大好きなだけになかなか上手く言葉に出来ない。ファンがあげたCD音源が動画サイトにもいくつかあるのだけど、オフィシャルじゃないのでいつ消えるかも分からない。消える前になんとか書かなくては…。やっと重い腰を上げてみようかなと思い立った。

Down To The Bone - Muesli Brown (1997)---DTTB-2
Down To The Bone - Long Way From Brooklyn (1999) ---DTTB-4
Down To The Bone - Mighty Mighty Fine (2000)---DTTB-5
Down To The Bone - The Zodiac (1999)---DTTB-6
Down To The Bone - Bump 'N' Hustle (1999)---DTTB-7
Down To The Bone - On The Corner Of Darcy Street (1997) ---DTTB-8
Down To The Bone - The Lowdown (2000)

2012年9月29日土曜日

Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)



音楽はひさしぶり。
 
 Cerf, Mitiska & Jaren and Chris Jones - Starting Right Now (2012)

Starting Right Now - EP
Cerf
Released: Jun 11, 2012
℗ 2012 Armada Music B.V.

えー、ずいぶん前に紹介したCerf, Mitiska & Jaren のトリオ。前の曲「Man On The Run」はDash Berlinのリミックス。今回はオリジナルMixだそうです。英国の男性シンガーChris Jonesさんが参加。
ArmadaレーベルのYoutube動画での情報によると、Cerf, Mitiska & Jarenというのはアメリカ人のグループらしい。メンバーはプロデューサーのMatt Cerf さん、Shawn Mitiskaさんとボーカルの女性Jaren Cerfさんの3人。このグループは今年の5月に「Give Me A Sound」というアルバムを出したんだそうだ。ふーん…。後で調べよう。


この曲はとても気持ちいい。ボーカルのJaren Cerfさんは顔も好き。



 

2012年9月27日木曜日

Perfume: 「Spending All My Time」のダンス


 
ちょっと遅くなったけど、これも記録しておこう。

 
Perfumeの「Spending All My Time」のダンスのお披露目が夏にあったらしい。私も見た。とにかく素晴らしいですね。もうダンスでは他の追随を許さない。ほんとに高レベルになってきた。見て芸術として楽しめるレベル。

 
この「Spending All My Time」のダンスを見てまず思ったのは「こりゃ真似できないな…」ということ。ちょっと前までは、振りを見てすぐに踊ってみたいと思うようなものだったけど、このダンスは「プロだけが出来るプロのダンス」として真似するのを躊躇してしまうようなレベル。 まぁー複雑です。

 
そもそも曲が単調で、歌詞も同じ言葉ばかり繰り返すようなものなのに、どうしてあんな複雑な動きを考え出せるのかが不思議。MIKIKO先生はもう別世界レベルの天才なんだろうと思う。あんな振りを他に誰が思いつけるだろう。そんな天才のアイデアを、パフォーマンスとしての形にするのはPerfume本人達の努力と実力。素晴らしい。揃っているのがとても綺麗。

 
プロのダンサーならアクロバティックなものはいくらでも出来るだろうけど、Perfumeはあくまでも彼女達本人がアイドル/スター。だから超絶技巧だけにいきすぎるのは考えたほうがいい。客が置いてかれるようになったら、つまらなくなる可能性もあるかも。Perfumeはあくまでもスターとして、適度に客とパフォーマンスでコミュニケーションをとる必要がある。アイドルとして、ある意味客に媚びを売るのも必要なんですね。口パクでも客に歌いかけるふりをするというのはそんな理由でも大切なのかもしれない。

 この「Spending All My Time」の振りは、そう考えれば、ギリギリでプロのダンサーとアイドル/スターの振りの境界線上にあると思う。それぐらい複雑さがハイレベル。尚且つ観客の方をしっかりと向いた非常に魅力的なパフォーマンスにもなってる。超絶に難しくてもでもどこか親しみやすいスターのパフォーマンス。この曲のダンスはそのあたりのバランスが本当に絶妙だと思う。

ネット界隈での評判も、この曲の振りにはみんな驚いたというのが多い。みんなもう分かってきてるんだと思う。Perfumeがただの可愛いだけの女の子達じゃないこと。もう誰が真似をしても出来ないような特別な存在になりつつあること。去年のSpice」あたりからほんとに振りが難しくなってきた。


ステージ上での凛とした姿もいい。あんな跳ねるようなリズムの流行の音なのに、カチッとした硬質なダンスを合わせることで、同じような曲をやる欧米の人たちとは全然違うものになってる。ちょっと静かだけど独特です。かっこいい。ほんとにかっこいい。徹底的にプロで大人。最近ますます凄くなってきたなと思う。素晴らしいです。

 


 

2012年9月26日水曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』最終回 雪の墓

 
最後まで本当にいい小作品にまとまりましたね。
 
 
忠臣蔵の結末は誰でも分かっているし、原作は知らなくても典膳が亡くなるというのはネット界隈で分かっていたけれど、オチが分かっていても料理が上手ければいい作品になりますね。
 
 
あ~泣いたわ。
 
 
最後はただただ悲しい。千春さんが倒れた典膳を見つけて傘をぼとっと落とし、駆け寄って、状況を分かりながらも「目を開けてくださいませ」と言った後は声にならない。ただ寄り添って顔を寄せる様子で泣けました。悲しい悲しい…。
 
そこに被さるように吉良家の門を写し、1215日未明…の文字。中からは騒ぎが聞こえてくる。とうとう始まった…。一瞬安兵衛が暴れている様子が写る。これも悲しい。
 
暫く時間がたったのだろう、もう一度カメラが雪の上に横たわる2人を捉える。そこは二人が出会った谷中の七面社。静かな場面。おそらく討ち入りも成功して、吉良の殿様も亡くなった頃。
 
この話は悲しい。今まで慣れ親しんだ登場人物のほぼ全員が亡くなっているんですね。吉良の殿様も小林平八郎さんも、多くの家臣も、助けに来ていた上杉家の家臣もそうなのかな。みんなあの日あの時に亡くなってる。典膳さんも千春さんも雪の中。それに後日、浅野の四十七士も切腹。これまで楽しんで会話を聞いていた方々がほぼ全員亡くなることになる。そんな事を考えたらまた涙。
 
 
 
最終回の吉良様がよかった。典膳との会話での言葉はそれだけで哲学。ちょっと長いけどまた記録したい。
 
 
茶会は遊びではない。心と心を通い合わせる場じゃ。思いやりの場じゃ。月を見たい見せたいと思う心が尊いのじゃ…。
 
(もし討ち入りがあったらという典膳の問いに)…飛び入りの座興とでも思えばよかろう。やるかやられるかで怯えて暮らすのは愚の骨頂じゃ。そこもとはどうじゃ、敵と味方の探りあい、我慢比べだけで生涯を終えるつもりか…。
 
一つぐらいは優雅な嗜みを持ったらどうじゃ。嗜みは楽しみにすぎず。心の中に楽しみの種を植えるのじゃ。水をやって育てれば、やがて花も咲こう。楽しみさえあれば、人はあくせくすることもなく、ゆとりを持って生きていける。
 
 
こういうのは脚本家ジェームス三木さんの人生観なんだろうなと思う。いい言葉です。長塚さんも素晴らしい。ステキです。
 
 
大きなドラマではない。忠臣蔵という歴史的にも有名な事件をめぐって、その時代に生きた人々の話。あくまでもその時代にたまたま居合わせた人物達の話。だから大石内蔵助も出てこなかった。吉良の殿様も歴史の事件の駒ではなく、あくまでも一個人。典膳と千春、安兵衛のパーソナルな話がメインで、有名な事件は後ろに流れる川(その川が最後に氾濫して全員飲み込まれてしまった)。だからこそ人物達に寄り添ってあの時代を見てきたような気持ちになれた。時代がうねるような話ではないけれど、心にいつまでも残るようないいドラマだった。
 
たった11回の中で、夫婦愛、理不尽な状況にも義を見て生きる男達、捨てきれない友情、静かに状況を受け入れて達観する殿様…など、それぞれの人物達が非常に魅力的で心に染みるドラマだった。吉良の殿様の言葉はしばらく心に残りそうだ。
 
 
1日過ぎて追記:男が男らしい時代劇。男が不器用に真面目に生きた時代の時代劇。典膳さんは優美な剣豪でステキだけど実はすごい頑固者。安兵衛の無骨な男っぽい感じもとても良かった。皆心が男らしいの。虫一匹殺せないような草食現代男子が、右に左にヨロヨロしてメソメソ泣くような時代劇はもうたくさん!そんなのは現代劇でやればよい。嘘でもいいから時代劇では強い男を見せて欲しい。それにそんな男性に従う控えめな女性が見たい。女がピーピー出しゃばる時代劇ももうたくさん!私は女だけど時代劇の女性達には一歩下がった古風な美、出しゃばらない芯の強さを見せて欲しい。千春さんもお三さんもステキだった。もう強い男や一歩下がった女なんて現実には存在しないんだから、せめてドラマの映像の中だけでも残して欲しい。本気でお願いしたい。