能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年1月14日日曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『コタツがない家』第10話 クリスマスの奇跡



日本テレビ系の水曜ドラマ『コタツがない家』。TV Japanにて。
日本での放送は2023年10月18日より


年末の最終話の放送を見てそのままになっていた。全話拝見しました。面白かったです。

このドラマはハマった。上手い俳優さん達が揃っていていい。キャラクターも色々。それぞれに愛着が沸いて彼らを見るのが毎回楽しかった。特に深堀家のダイニングでのシーンが最高。コントの舞台劇のよう。全員ノリノリ。特に爺ちゃんの小林薫さんが最高におかしい。巧み。劇のリズムがいい。全員がすごくいい。


最終話/第10話もいいシーンがあった。クリスマス当日の深堀家でのディナー・パーティーのシーン。爺ちゃん達男(小林薫)が熊さん(西堀亮)を誘うが断られ、息子・順基(作間龍斗)とガールフレンドは帰ってこない。結局深堀家夫婦と爺ちゃん、そして独り身の師島君(河野真也)で4人のディナーになった。皆で囲んだテーブルの向こう端にはターキーの丸焼き。サンタの格好をした師島くんがターキーを切る。悠作(吉岡秀隆)がトナカイの帽子を被る。そこで深堀家の言い争い勃発。

ふと気付くと師島君がサンタ服を脱いで頭を下げながら「帰ったほうがよろしいですか」と言う。

え? いつのまにサンタ服脱いでたの?????笑

思わず巻き戻して(今は何と言えばよいのだ?)言い争いの場面を見直した。

…家族の言い争いが始まると師島君がひっそりとサンタ服を脱いでた笑笑笑笑笑笑。全く見ていなかったわ。一人で「いたたまれない師島君」の演技をなさってました。

人の注意力は面白いね。師島君が家族の言い争いの間にサンタ服を脱いでいたとは全く気付かなかった。驚いた。まったく見ていなかった。だから巻き戻して見直してびっくり。また笑う笑う。すごくおかしい。

そして順基が帰ってくる…ダウンコートを着てる!!!また言い争い勃発。順基が「仁さんだよ…」と言えば「ぴっ」と笛が鳴る笑笑笑笑。爺ちゃんのむっとした顔。「指輪…」の言葉で「カーン」とゴングが鳴る。…この家族は止まらない笑笑笑笑。最高  いつのまにか師島君がまたサンタ服を着てる。椅子の上にはサンタのチョーさん。全部がコント。絶妙なタイミングのコント。すご~い。


そして最後に爺ちゃん…おい~、それはないぜ!

私もし家に「あのようなもの」が突然現れたら怒るね。ものすごく怒る。大変やん。異様。爺ちゃんすごい買い物をしたもんだわ笑。男たちが皆で脱ぎ始めるコント笑笑笑。…でもなんだか最後は皆笑顔。

楽しかったです。全員に親しみがわいて毎週楽しみでした。これで終わったのが名残惜しい。悠作ちゃんはとうとう結果を出したわけね。それがドラマになっているという。いいオチ。綺麗にまとまった。


すごく楽しいドラマでした。 悠作ちゃんのだらしのなさのリアルさに感心し、口の立つ高校生・順基の屁理屈が面白く思わず拍手をし、爺ちゃんの暴走に毎回笑う。そして万里江さん(小池栄子)の輝きとカリスマに安心し魅せられる。お洒落なお婆ちゃん(高橋惠子)の自由さも素敵、ダンディーな土門さん(北村一輝)、れいらちゃん(平澤宏々路)の可愛さ、そして師島君と熊さんもすごくいいキャラ。皆さんがすごく印象に残るドラマ。

そしてチョーさん。あの猫さんはなぜあれほどおとなしいのだろう。クリスマスの日はサンタの帽子をおとなしく被っていた。えらいね。なぜあんなに沢山の人々に囲まれてじっとしていられるのだろう。たまにイカミミで悠作ちゃんを嫌がってましたね笑。とにかくチョーさんがおとなしいのでタレント猫さんはすごいなと思った。…うちの猫は隠れて出てこなくなるから絶対に無理。


最後は悠作ちゃんの漫画が完成してまとまったけれど、この家族はまた見たいな~。時々また深堀家の話が見たいな~と思いながら見終わった。面白かったです。感謝感謝。



2024年1月9日火曜日

お猫様H:移動する猫



猫さんが猫部屋から出てこなくなってあまり面白い写真が撮れなくなった。またまたアングラマラスなお写真。猫部屋ベッドで人間とだらだらすごす様子。



それにしても猫さんはなぜマスターベッドルームに来なくなったのだろう。去年ちょっと前に寒くなった頃、やわらかいブランケットを出してマスターのベッドの上に広げたら猫さんは一晩だけ一緒に寝てくれたのだけれどそれが1回きり。そもそもここ数年、猫さんはマスターBed Roomに来ない。寒いからだろうか。窓が大きいので落ち着かないのだろうか。
そんなわけで猫さんは毎日2ndベッドルーム/猫部屋で寝ている。人間も誘われてついつい一緒に寝ると猫さんは人間の膝のあたりにお尻をくっつけて寝る。それが2日ほど続いてまた人間がマスターBed Roomに戻れば猫さんは翌日ご立腹。「なんで一緒に寝ないのだ」と散々文句を言われる。だから人間はまた猫部屋で寝てしまう。


去年11月に古いカメラを落として壊した。注文した新しいCanonのカメラがクリスマス直前にやっと届いた。思いがけずクリスマスプレゼントになった💕。忙しくてまだ箱も開けていない。


2024年1月7日日曜日

MEUTE - REJ (Âme Rework) (2016)



それらしく聴こえる



MEUTE - REJ (Âme Rework)(2016)
Rej – Single
MEUTE
Released: January 15, 2016
℗ 2016 TUMULT

MEUTE - Rej (Live in Paris)



米国で放送されているBBCの番組で録画予約をしているものがいくつかある。Stephen Sackur氏による毎日の『HARDtalk』。それから不定期ではあるが、John Wilson氏による『This Cultural Life』。ドキュメンタリーの『Panorama』等々。不定期の放送のものは思いついたようにたまに放送され、それが自動的にHDに録画される。

数日前に放送されたのが『This Cultural Life』でのJeremy Deller氏のインタビュー。Jeremy Deller氏は2004年の英国ターナー・プライズ(モダンアートの賞)の受賞者。英国でのオリジナルの放送は2023年6月12日。


なぜこのブログの音楽ページでJeremy Deller氏の名前が出てくるのか?

Jeremy Deller氏とは英国のコンセプチュアル・アーティスト。1966年生まれの現在57歳。このお方は30歳ぐらいの頃(1995年頃)、よくロンドンのクラブに入り浸ってアシッド・ハウス等で踊っていたらしい。そこで思いついたのが、クラブで流れるダンス・ミュージック…Acid HouseやDetroit technoをブラスバンドで演奏するというアイデア。早速1997年にマンチェスターのストックポートのブラスバンドWilliams Fairey Brass Bandとのコラボを開始。そのプロジェクトはAcid Brassと呼ばれ、評判になった。

ローカルのマーチング・バンドのおじさん達がハウスやテクノを演奏するという面白さ。その様子が上記の番組内で紹介されていて面白いと思った。
 
 
Acid Brass - Jeremy Deller - The Culture Show (24/02/2012)

これは2012年のインタビュー。ちょっと微笑ましい。おじさん達はかなり戸惑ったらしい「繰り返しが多くてこれはだめだろう」などと言っている。しかしライブで演奏したら観客が踊り始めて、おじさん達も楽しくなったらしい。


ブラスバンドでテクノ。面白い。他にも同じようなことをやっているグループはいるだろうか? そこで「ハウス」と「ブラスバンド」のお題でYouTubeを検索。引っかかったのがこのドイツ・ハンブルク市のバンドMEUTE

MEUTEの結成は2015年。ブラスバンドでありながらこのバンドの演目はTechno、house、deep house。ブラスバンドがゴリゴリのクラブ・ミュージックをやるというアイデアは、上記のJeremy Deller氏のAcid Brassと同じ。Acid Brassが一過性のアート・プロジェクトだったのに対し、こちらのバンド・MEUTEは現在活動中のライブバンド。

おそらくこのMEUTEはJeremy Deller氏のAcid Brassとは関係ないのだろうと思われる。しかしもしかしたらDeller氏の1997年の試みにインスパイアされた可能性もありますね。

YouTubeで彼らの曲をひととおり聴いてみて一番好きだったのが、ここに取り上げた曲「Rej」。2016年のリリース。元曲はドイツのhouse/techno duo、Âmeの曲。このMEUTEのカバーver.が動画サイトで評判になったそうだ。

元曲Âme - Rej (2005) もいい。シンプルです。


Âme - Rej (2005)
Album: Rej
Âme
Released: January 1, 2005
℗ 2006 Defected Records Ltd


電気を通さないアナログの楽器で電子音楽をやる面白さ。こういう音楽の実験は英国や欧州圏のミュージシャンが面白い。


★MEUTE
ドイツ・ハンブルグ市出身のブラスバンド。メンバーは11人。自らを「ドイツのtechno marching band」と呼ぶ。主に良く知られたDJのtechno、house、deep houseの曲をカバーすることで知られる。マーチングバンドの楽器で今どきのグルーブを奏でる。違うジャンルを組み合わせることで、新しいジャンルを作ろうとする試み。欧州各地から米国、南アフリカ等の様々なロケーションで演奏している。

★Âme
ドイツのhouse/techno duo。メンバーはKristian BeyerさんとFrank Wiedemannさん。2001年から活動開始。


2024年1月4日木曜日

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2023年12月29日金曜日

映画『ゴジラ-1.0/Godzilla Minus One』(2023):最高の怪獣映画+人々の再生の物語







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『ゴジラ-1.0 (2023)/日/カラー
/2h 4m/監督:山崎貴』
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昨日見た。よかった。うん。これは文句なし。傑作。


…私にとってゴジラとは、とにかく破壊破壊破壊しつくしてくれればいい。恐ろしく荒ぶるゴジラがいい。徹底的に大暴れして欲しい。そしてまた人間が負けずにガンガン戦ってくれさえすればそれでいい。

キェォ~と叫び声をあげドドドドドドと大きな音を立て荒ぶるゴジラに人間がドヒューンドヒューンとミサイルを打ち込み、空からはババババッバババババッと弾を打ち込むとゴジラがキィガァーと叫べばまたドヒュンドヒュンドヒューンと人間が頑張る。最後はタメがあってボォオオオオオオオとゴジラが熱線砲を吐く…と派手にやってくれれば、ワタクシは顎がはずれたように口を開けたまま目を見開き鼻息も荒く茫然とスクリーンを見つめる。それこそがゴジラ映画。…それだけでよいと思っていた。


しかしこの映画が描いたのは人のストーリー。少し驚いた。戦争を経験した世代の方々への敬意も感じる。決して薄い話ではない。


時は戦後。登場人物達は皆何らかの傷を負っている。市民は家族を失い、軍人は「十分に役に立てなかった」「仲間と一緒に死ねなかった」と悔やむ。主人公の敷島もPTSDと後悔に日々苛まれている。

そこに襲ってきた巨大怪獣ゴジラ。米国は助けてくれない。政府も何もできない(ソ連を刺激する)。そこで元海軍の軍人達と兵器開発のエンジニア/科学者、(中小)企業の人々がゴジラ打倒のプランを実行する。残っていた戦闘機・震電に乗ってゴジラを誘い出すのは元特攻隊員の敷島。

傷を負った者達、「まだ戦争が終わっていなかった」者達が自らの再生のために戦う。全員が一丸となって巨大怪物に立ち向かう話。


感動しますよ。


私は普段からあまり泣かないのですけどね。いやぼろぼろ大泣きしたわけではないけれど。色んな場面でじわっときた。様々な思いが心をよぎった。いい話です。

ゴジラの映画なのにテーマは「戦争の傷からの人々の再生」。

人物達は、元特攻隊員、整備士、海軍の軍人達と技術班、兵器開発の科学者と中小企業の人々…彼らは全員それぞれがたった数年前まで国を信じ命がけで敵と戦っていた人々。「お国のため」の言葉になんの躊躇もなかった人々。そんな彼らの「生きる理由と目的」は「敗戦」により行き場を失った。

敗戦、失望、無念、後悔、そして彼らの「人の命を大切にしなかった」政府への複雑な気持ちなどなど…まだ「終わっていない」様々な思いを胸に…人々はまた立ち上がる。今度の敵は究極の怪物。


そして見どころはもちろん最高のアクション。ゴジラとの戦闘シーンに燃える。これがもうただただ嬉しい。興奮する。

私はどっぷりと昭和の平和教育の育ちだけれど…しかしなんだろうねこれは。燃えますね。私の中の「男の心」がアクション・シーンに震え立つ。昔からそう。子供の頃にも火を吐く怪獣や戦闘機や馬の絵ばかり描いていた。だから私は燃えるのだこういう映画に。心がメラメラと燃える。心が震える。だからこの映画はもうたまらん。膝の上に置いた手を握り締め興奮に震えながら目を見開き口も開けてスクリーンを見る。

特に怪獣/怪物相手の戦闘シーンに燃える。人間の戦争は全く見たくないのだけれど、架空のモンスター相手は異様に燃える。嬉しくてたまらん。この映画は戦闘の名場面が沢山。やり過ぎないCGが自然でまるでこういう生き物が存在するかのようなリアリティ。すごくいい。



★ネタバレ注意



このゴジラはいいぞ~。海から頭を出して泳ぐ。まるで怒り狂ったカバが水の中を泳いで船を追いかけるようだ。怖いね~。あんな小さいボートはひとたまりもないぜ。

そして機雷をゴジラに送る人間達。ぉおお頑張れ。よしっ口に入った。敷島はコントロールがいい。命中! おっと~ゴジラは平気だ

そして上陸するゴジラ。上陸したゴジラはちょっとゆっくりです。ドスン、ドスンと歩く。大きな足が一歩一歩踏み出す様子がリアルでいい。そして熱線砲はすごいぞ。ためにためて…なんだか興奮しすぎてそのシーンをあまり覚えていない。巨大な雲が出ていたな。そうそう。敷島が浴びた黒い雨は大丈夫なのか。

典子は握力が強い。大人はあれほど長く鉄棒にぶら下がれないものなのですよ。典子はずいぶん長くぶら下がっていましたね。そして海に落下。しかしその後普通に街を歩いていて驚いた。典子は不死身。


今回は(どちらかと言えば)海の中を泳ぐゴジラのほうがいい。泳ぐゴジラが最高にいい。戦いの場が海の中だから戦艦が出てくるわけだな。いいですね~。

昔から「バトルシップ」とか「戦艦」という言葉に私は燃える。「艦隊」の言葉の響きもかっこいい。だからあのバトルシップが並ぶ場面にも超興奮。かっこいい。もうかっこよ過ぎて嬉しや嬉しや。いいですね~。船がゴジラに向かうシーンだったかな… ダダダッダダダッダダダダダダダ…とあのテーマソングが流れる。ぅおおおおお震えるほど興奮した。


作戦名は「海神作戦(わだつみさくせん)」。

作戦は途中まで成功かと思った。深海でゴジラが止まる。おっと息がとまったか。よし、次は東洋バルーンの浮上作戦開始。ものづくり日本の企業の力を見せてやれ。ところがまたゴジラが止まる。どうした。浮き上がる噛み切られた風船の端切れ。ぉおおおおおおお~敵もやりやがる。く~。

というわけでじゃあゴジラを引っ張り上げようぜ。戦艦が両側から引っ張る。うーんパワー不足か。そこでやってくる小型船隊~きたーっ!水島(山田裕貴)がやってきた。またまた興奮興奮大興奮。涙が出そうになる。

そして上がったゴジラ。水圧の変化…全然平気だったっぽい。


そして敷島/神木隆之介くんの大活躍。もう~これが無茶苦茶かっこいいのだ。震電に一人乗り巧みに機体を操ってゴジラを惑わせる。この飛行機の後ろから撮るカメラワークがも~~~燃える。かっこいいぞ。機体は下のゴジラを見下ろしながら降下。ガラスのドームの中の神木さんの頭。その向こうに海の中のゴジラが下で口を開けているひ~。この時の神木さんの戦闘モードの表情がもう素晴らしい素晴らしい素晴らしい。かっこいいぞかっこいいかっこいいかっこいい。

あ~しかし、この後彼が何をするつもりか観客はわかっているのだね涙。しかし敷島の心は変わらない。決死の覚悟でスピードを増す敷島。…もうこの辺りで涙じわじわうるうるが止められない… ヤメテ 涙じわじわ


そしてその衝撃の後…………


あっ ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ…やった~~~~。ぉおおおおおおお満面の笑顔。そうかそうかそうか、よくやった、よくやったよくやった。ありがとうありがとうありがとう。

感動するわ。整備士の橘(青木崇高)のメッセージがいい。ありがとうありがとう。

そう。これはとても大切なメッセージですよ。整備士・橘も彼の後悔「終わらなかった戦争」に決着をつける。



思いつく限りのありとあらゆる様々なOKボタンをことごとく押して押して押しまくった見事なストーリー。

戦争/過去の間違いを否定しながらも過去を侮辱することなく、戦後の時代になお漂う人々の複雑な心を無視することなく取り上げた上で、フィクションの敵「ゴジラ」を登場させることにより、戦後を生きる者達のロストソウルを救い、(彼らの)過去に囚われていたそれぞれの思いに決着をつけさせ、人々が次の時代へ繋がる自信を勝ち取る…人々の再生の物語。

「終われなかった者達」は思いを遂げ過去に決着をつける。彼らは国や誰かに強制されることなく自らの強い意志で立ち上がった(←これ大切)。そして脚本はまた、戦争に行かなかった若者・水島(山田裕貴)の軽口を敷島が諫めるシーンで、無知のために「戦闘に憧れること」への警告も忘れない。…これは世界に胸を張って売れるストーリー。なにもおかしくない。隙がない。本当によく練られた話だと思います。


どの角度から見ても(アクション、戦闘、役者の演技、コンセプト…)この映画は素晴らしい。私はまず怪獣映画としてゴジラの戦闘シーンに無茶苦茶興奮した。倒れ行く高雄の最後の頑張り…壮絶なシーンに泣く。そして戦う男・敷島の決死のシーンに泣いた。そして人々の再生の物語にも、様々なお題のOKボタンの正しさと細やかさに唸りつくす。

役者さんが皆素晴らしい。みんな上手い方々。勇ましい顔が本気の神木隆之介さん、昭和の美人女優風浜辺美波さん、艦長・堀田の田中美央さんの威厳と低音、兵器開発・野田の吉岡秀隆さんの頭脳の科学者ぶり、整備士・橘の青木崇高さんの漢、隣人・澄子の安藤サクラさんのリアリズム、軍人・秋津の佐々木蔵之介さんの動じない笑顔、元気印水島の山田裕貴さん…皆それぞれ心に残るシーンがある。いい役者さん達に拍手。屋上でリポートする記者の様子は1954年オリジナルゴジラへのオマージュですね。沢山の役者さん達皆様に拍手。


ちなみに米国人の旦那Aも最高にいい映画だったと言っている。劇場を出て最初に出た言葉は「これほどいい映画は久しぶりに見た」。ゴジラが最高にかっこよくて最高にクール。大変興奮したそうだ。
今どきのハリウッド映画(ヒーローもの等)は映画全部がノンストップの全力疾走で休む暇もないが、この映画は緩急のバランスがよく(敷島の家の静かなシーンとゴジラのバトルシーンの違い)映画として見やすい。
そして登場人物達が昭和の映画の人物達のようにリアルだと感じたそう。普段は普通のおじさんたちが、戦うシーンになると強い男達に変わって真剣に戦う。彼らの世代こそが戦後の日本を立て直した人達だと納得する。素晴らしい映画。大変満足したそうだ。


この映画は、コロナが終わって初めて劇場で見た映画。やっと映画館に帰ってこれた。いい記念の映画になりました。最高にいい映画を見れてよかったです。


記念にうちのゴジラ猫
  


2023年12月24日日曜日

Season’s Greetings 2023



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🎄🎄🎄 Happy Holidays !!!🎄🎄🎄

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今年は木の下にモノがある


年末のイベント・シーズンでございます。時間の過ぎるのが恐ろしいほど早い。今年も年末がやってきた。旦那Aも年末年始は休暇。しばらくブログを休んでだらだらしたり自転車に乗ったりしようと思います。
それではまた~ 💕 

Have a wonderful holiday season~

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2023年12月22日金曜日

TBS 日曜劇場『下剋上球児』第10話/最終話



TBS 日曜劇場『下剋上球児』。日本での放送は2023年10月15日から。TV Japanにて。


今見終わった。よかった~。面白かった。なによりも若い俳優さん達の野球の場面がいい。珠玉。本当にいい俳優さん達だ。彼らのことはきっと忘れない。

まずこのドラマで初めて出会った若い俳優さん達の名前をメモしておこう。私が気合を入れて見たのが第9話と10話なので印象に残った2018年の3年生の選手達。

犬塚翔(中沢元紀) エース・ピッチャーの翔くん。
椿谷真倫(伊藤あさひ) 目の大きな細面のキャプテン
久我原篤史(橘 優輝)カールロン毛の俊足
根室知廣(兵頭功海) ハンサムな悩み多いピッチャー
楡伸次郎(生田俊平) がっしり本物の球児っぽい
日沖壮磨(小林虎之介) 坊主頭のキャッチャーかわいい

みんな素晴らしかったです。本物の選手のようだった。本当の野球の試合を見ているようにドキドキした。彼らの輝きが見れたことがこのドラマの一番よかったところ。皆さん表情が素晴らしい。いい役者さん達。瑞々しい。この若者達のこれからのご活躍を楽しみにしてます。

役者さん達の表情や動きが素晴らしいのは、撮影のスタッフの方々にスポーツを印象的に撮る技があったのだろうと思う。臨場感のある野球のシーンに興奮しました。人物達の繊細な表情の変化を捉えるカメラも編集も素晴らしかった。例えば翔君と根室君の繊細な表情の変化。彼らは試合中と普段の表情が全く違う。それを捉えるカメラもすごいし、その一瞬の表情の変化を効果的に使う編集も素晴らしい。



★ネタバレ注意






県大会の決勝での勝利の後、遠征の資金集めの様子を描き、場面が切り替わって2023年の様子。おっと変化球がきた。その後の選手達の様子は同窓会で描かれる。なるほどな~そういう描き方なのか~。いいと思う。皆それぞれの道を歩んでいるのね。感慨深い。

甲子園での試合の内容はドラマでは描いていない。出場した8月11日のその日、選手たちが球場に入場して観客の歓声を聞くシーンに感動する。皆よかったね。よかったよかった。そして次の場面では試合が終わって、スローモーションの映像の中の選手達。後ろに映ったスコアボードの数字は……。あ~…そうか~。そうだったのか~。それでも選手たちに悔いはなさそうだ。みんないい表情。すごくいい場面だと思った。そうだね。人生は色々ある。でも彼らが甲子園に行ったのは事実。な~んてまた感動してしまう。

というわけで最終話もよかった。第9話と第10話ですっかり選手達のファンになってしまった。


全体のことを少し。

このドラマは中心に据える話を間違えたのではないかと思う。私は第9話でやっとスイッチが入った者なのであまり大きなことは言えないが、だからこそその理由を書いておこうと思う。私が第9話でやっとスイッチが入った理由は、選手達の野球の試合の様子が素晴らしかったから。若い俳優さん達の頑張りが素敵だったから。皆の真剣な表情がかっこいいと思ったから。だから彼らのことをもっとしっかりと最初から見ていればよかったと今少し後悔している。

問題はこのドラマのフォーカルポイントが野球選手達ではなかったこと。高校野球の話でありながら、ドラマのフォーカルポイントは南雲先生(鈴木亮平)の偽教員免許の話。実はそのせいで私はドラマの途中で少し興味を失った。それから犬塚おじい(小日向文世)のスポンサーシップ云々の話もあった。高校野球の話なのに先生の話や父兄の話の割合が多くていったいこれはなんの話なのだろうと戸惑った。一時期気持ちが離れてしまい、もしかしたら途中で脱落するかもと思った。

見続けてよかった。

だからもったいないと思ったのよ。もし最初から高校生達一人一人をそれぞれを深く掘り下げて、彼らをメインにして皆それぞれのストーリーがありながらも最後は甲子園に立つ…みたいな話にすればもっと感動したと思う。越山高校の野球部の選手達のことをもっと知りたかった。

おそらく制作的には、そしてテレビ局としては、まず有名な俳優さん達を主に持ってきて「視聴者の興味を引く」という意図があったのだろうと思う。確かに私もそれで興味を持ったのは事実。しかし実際にドラマを見たら、有名な俳優さん達よりも若い俳優さん達の方が魅力的に見えてしまっていた。

もちろん鈴木さんを始めとする全ての俳優さん達も皆素晴らしかったです。問題は話の構成。このドラマが何を描きたいのかが途中でわかり辛くなっていたと思う。


それにしてもあの若い男の子達の輝きはなんだろう。みんないい。もし彼らを話の中心として描いていたら、あの俳優さん達はもっと大人気のスターになったんじゃないかと思わずにはいられない。

彼らに出会えてよかった。これからも期待してます。