能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2022年12月13日火曜日

小さなヤモリ(閲覧注意?)



数日前からキッチンの閉じた窓と網戸の間に小さなヤモリがいる。網戸と窓枠の隙間から中に入って出られなくなったらしい。外に逃がしてやろう。というわけで今朝内側からガラス窓を開けて捕まえた。

とても小さい。まだ生まれたばかりだろう。調べたらMourning Gecko (Lepidodactylus lugubris)=オガサワラヤモリという種類だそうだ。

可愛いぞ。赤ちゃん。



人の手が暖かいせいか指に止まってじっとしている。手には小さな指が5本。何度も舌を出して鼻を舐めている。あまりに小さすぎて不思議なくらい。
写真をとって外に離した。外で虫をたくさん食べて大きくなれ。


2022年12月9日金曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45回「八幡宮の階段」11月27日放送



ああ とうとう事件が起こってしまった。
前回はその事件の起こる日の1日をみっちりと描いてましたが、今回はその一晩とその後の数日間。

ああでも悲しいですね。実朝君がいなくなった。そして公暁君の事も悲しい。彼もいなくなった。そして仲章もいなくなった。…とそこまで考えて…ちょ…と待て。この3人がいなくなって得するのって、

義時じゃん。え~

これって歴史上の考察で「企てたのは義時だった」という説はないの?…とWikipediaに見に行ったら、義時黒幕説、三浦義村、北条・三浦ら鎌倉御家人の共謀、後鳥羽上皇説等々、諸説あるそうだ。しかし近年は公暁単独犯行説を取る研究者が多いとのこと。そうなの?
だって京都のスパイ源仲章がやられたとなると…一番得をするのは義時ですよねぇ。



この八幡宮の階段とイチョウの木「隠れ銀杏」での話は、1979年の大河『草燃える』でも一番印象に残っていた事件。というのもあのドラマの実朝はウルトラマンタロウの篠田三郎さんだったから。だからよく覚えていた。悲しかった。 数年後に初めて上京した時には鎌倉を訪ねて実際のイチョウの木を見て、ああこれがあの大銀杏なのね…などと思った。 その後『草燃える』は2005年ごろに総集編のDVD を買って見た。すごく面白かったです。唸りました。この『鎌倉殿の13人』を見終わったらまた見直すつもり。松平健さん怖かったよね。



さて話はそれましたが、とうとう実朝の最後の夜です。
前回の最後は、実朝の拝賀式の直前。太刀持の義時の横から源仲章が現れた場面。そして泰時が公暁の意図を知って焦る場面でした。


今回はその続きから
建保7年(1219年)1月27日 雪の日の夜

源仲章(生田斗真)が北条義時(小栗旬)から太刀持の役を奪って列に並んでいた!

そして早速仲章が飛び出してきた公暁(寛一郎)に斬られる。
ぁああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

似顔絵を描きながら笑いが止まらなくなったのは初めてだ😁
仲章に拍手!生田さんに大きな拍手!!!

仲彰の奇声。なに?なにそれ笑…なかあきら面白すぎギャ!ハハハ…と笑ったら、それに続くシーンの仲章は本当に苦しんでいて怖い。辛い場面。「寒いんだよ」と最後は怒ってる。生田さんうまい!すごい~!

公暁は斬った相手が義時ではないと気付いて驚いている。

そして実朝(柿澤勇人)。最初は短刀を手にするのに…歩き巫女(大竹しのぶ)の言葉「天命に逆らうな」を一瞬思い出したのか、刀を捨てる。公暁に向かって微笑むように頷く。そして斬られてしまう。

逃げて 実朝

ぇえええええ悲しい。悲しい。実朝くん。なぜ、なぜ、なぜ逃げないの?
そして斬られた後はそのまま。一度だけ雪の上に倒れたお顔を映しただけで、そのまま実朝は亡くなってしまった。涙涙涙。ぇぇぇぇええ…。実朝ロスが…悲しい悲しい悲しい涙涙涙。


そして公暁。この公暁の描写が秀逸。これは脚本なのか、監督のアイデアか、それとも寛一郎さんのアイデアなのか。実朝を…自分の叔父さんを斬った公暁は明らかにうろたえている。「阿闍梨公暁、親の敵を討ったぞ!源氏嫡流簒奪の謀略はここに…」と言いながらその文書をうっかり落としてしまう。そして拾い上げた書は実朝の血が大きく滲んで読めない。そのシーンの公暁の慌てた様子。焦っている様子がリアル。この青年は、自分のやったことの大きさにうろたえている。(おそらくは)人を初めて斬ったことにショックを受けて震えている。一瞬の場面なのになんとリアルな描写だろうと思った。

もうそこからは公暁がかわいそうでかわいそうでたまらん。彼にはもう後がない。…実際にもこういう感じだったのかもしれませんね。彼は武士として訓練された人ではなかった。もちろん人を殺したこともなかっただろう。だとしたら自分の手で人を二人も斬ったら冷静でいられるわけがない。それに斬った相手は自分の叔父。その叔父は自分に向かってくることもなく、全てを受け入れるように微笑んでさえいた。そして父の敵だと斬ったもう一人の人物は北条義時でもなかった。全てが想定外。公暁は慌てていたのだろうとおもう。緊張して震えて、全てがうまくいかない。どうしよう。どうしよう。ああ辛いね。思わず公暁君の気持ちになって苦しくなった。

そして逃げる。逃げて祖母の北条政子を訪ねた。この時の公暁の表情は怯える子供のよう。政子が「どうして」と尋ねれば、公暁「知らしめたかったのかもしれません。源頼朝を祖父に持ち、源頼家を父に持った、私の名を…」「公暁…。結局、私には武士の名はありませんでした」…涙涙涙。これは悲しい。「4代目は私です。それだけは、忘れないでください」とお婆ちゃんだけに本心を話して公暁は消える。もうかわいそうだ公暁くん涙涙涙。彼は孤独だったのだろう。泣いてる。誰かに存在を認めてほしかったんだよね 涙涙涙。

かわいそうな公暁

そして次に助けを求めた三浦館で義村に討ち取られる。無念。


はぁあああああ…とうとう事件が終わってしまった。

ひとつひとつ丁寧に丁寧に描かれてます。こんなに公暁の心が描かれるとは。これは最大級に悲しい話。彼の気持ちがわかる。どうして頼朝の孫なのに、そして頼家の息子なのに、なぜ鎌倉殿になれないのだろう。なぜそういう扱いをされないのだろうとず~っと悩んできたのだろう。これは悲しい。前回はつつじさんに泣いたが、今回は公暁君に泣いたわ。寛一郎さんが素晴らしい。


実朝は、最後の瞬間に(おばばの言うところの)「天命」を受け入れて公暁に頷いてましたが、彼はどういうつもりだったのだろう。というのも、彼が最後に詠んでいた句は

出でて去なば 主なき宿と なりぬとも 
            軒端の梅よ 春を忘るな
=自分が出て行き 主のいない家となっても
            軒端〈軒の先端〉の梅よ 春を忘れるな

…これって(このドラマでは)千世さんへのさよならの歌ですよね涙涙涙。 僕がいなくなっても泣かないで…みたいな意味。ぇぇ悲しすぎる…。 それにしても史実の実朝君はどうしてこんな歌を詠ったのだろう。当日に詠んだのだそうだ。まるでその日に何が起こるのかわかっていたみたいだ。

千世さん(加藤小夏)は大丈夫かなぁ。彼女は実朝と仲良しベストフレンドだったのですよね。とにかく悲しいな、この話は。


さて悪い奴ら。

●北条義時(小栗旬)
史実でも…やっぱりこの人は全てわかっていたんじゃないですかね。(記録によると)実際には式の前に体調不良で太刀持/御剣役を源仲章に変わってもらったそうなのだけれど、それって仮病ではないのか。だってこの事件はあまりにも義時に都合がよすぎる。 この回では義時にも迷いがなくなったらしい。そうだな。もうそろそろ心を決めてもらわないとね。それから義村が裏切っていた事にも気づいたのかな。今更ですよねぇ。
…あっ そうだ。奥さんののえ(菊地凛子)さんに昔の奥さん二人の名前を出して貶してましたね。酷い酷い酷い。それは言ってはいけないことよ。一番頭にくるわ。 父を責める泰時にも絡んでいたし、お姉さんの政子さんにも言いがかりをつけてましたね。嫌な奴だ。

パワハラの権化 義時

●三浦義村(山本耕史)
このお方はね、わかりやすい。悪いけれど迷いがないからいい。最後の公暁を斬った時にも躊躇がない。ザクっと表情を変えずにやるべきことを淡々とやっている。納得ですね。うんうん。鎌倉で生き残る人はこれぐらいで丁度良い。早速首桶を持って御所に上がり「これからも、三浦一門は鎌倉のために命がけで働く所存にまいります」と大きな声で宣言。皆に知らしめている。この人の行動は納得できる。義時との騙しあいもどうなるのか?

●大江広元(栗原英雄)
仲章の死は…おかげで手間が省けた

●三善さん康信(小林隆)
実朝の死に泣く。だって彼はその日の午後、実朝に家族の過去を教えた人。きっと後悔してると思う。

●北条泰時(坂口健太郎)
実朝が斬られた瞬間の表情が印象的だった。彼も実朝に近かった人。実朝に対して尊敬と友情以上の思いがあっただろう。辛いですね。実朝が斬られる直前、実朝を救いに行こうとしたら義時に止められる。それで悟る…父は鎌倉殿の死を望んでいた。ますます父に反発する泰時「あなたの思い通りにはさせない」 いいぞ、がんばれ

●実衣(宮澤エマ)
自ら育てた実朝を失って泣く。そして野心…息子の時元(森優作)を鎌倉殿に。

●北条政子(小池栄子)
このお方が今回一番頭を捻った。これは脚本?演出?それとも小池さんの芝居か? この女性は…実の孫に息子を殺されても、表情が硬い。ほとんど泣かない。公暁が訪ねてきた時も、ほとんど表情が変わらない。どうしてだ? 確かに一度は小刀を自分に向けて、その後泣き崩れていたけれど、それでもあまり事件の影響を受けていないように見える。わぁわぁ泣く芝居がいいとは決して思わないけれど、あまりに無表情なのも変。だって孫が息子を殺して同時に死ぬなんてとんでもないことだもの。寝込むのが普通。

これ、政子さんのシーンが妙に見えてしまった理由のひとつは、老けメイクをしていないからではないかとも思った。政子さんと公暁は、お婆ちゃんと孫。この時の政子さんは62歳。そして公暁は20歳。実朝は27歳。 この政子さんは62歳には見えない。どうして老けメイクをしないのだろう。そういう演出は意図的なものか。今回の事件は老いたお婆ちゃんの悲しみとして表現したほうがいいと思うけどなぁ。

ところで政子さん、義時に「あなたは鎌倉の闇を断つために何をした?」と凄まれてましたが、鎌倉の闇を作ったのは義時あなたじゃないかっ、バカ野郎! …そうそう政子さんだけじゃなく、義時もメイクが若いのです。義時はこの時56歳ごろ。もう少し髭や髪に白髪を足してもいい。義村も若いですね。

●運慶
(相島一之)
義時に向かい「迷いのない顔。つまらん顔」。よしよしもっと言ってください運慶さん。義時はアーティストをパワハラで脅す武士の親分。義時なんだかな~…義時は三浦義村みたいなポーカーフェイスができないのですよね。圧が強い。運慶さんも困ってる。めんどくせー権力者だと思ってると思う。

義時「おまえは俗物だ。だからおまえの作るものは、人の心を打つ」ぉおおおぅ。ちなみに義時の姿を伝える肖像は、彫刻も絵画も含め現存しないそうです。


2022年12月7日水曜日

Jonasu - Dinner For Two (2022)



彼にディナーを作る
ドキドキ初めての夜



Jonasu - Dinner For Two (2022)
Dinner For Two – Single
Released: October 14, 2022
℗ 2022 3Beat Productions Limited



これもUK ダンスチャート入り。
こういうダンスチャートの歌って、歌詞はあまりきちんとは聞かないものだと思うのですよ。踊るための音楽なので基本的には音がまず先。ところがこんなダンス用の曲でも、歌詞がそれなりに考えられているものがある。

この歌詞はストーリー。女の子がボーイフレンドを初めて自宅に招いてディナーを作ってる。こんなの久しぶりだと言う。その女の子のドキドキの気持ちを歌った曲。やっと彼といちゃいちゃできる…とワクワクしてる様子だと思います。女の子がウヒャヒャと喜んでる。微笑ましい。嬉しい様子が伝わってくる。ドキドキですね笑。上手いものだなと思う。よく雰囲気が出てる。ちゃんと考えて書かれた歌詞なんだろう。ハッピーな歌。


★Jonasu
このお方は今よく売れてます。Jonas David Kröperさんはドイツ人のDJ/レコード・プロデューサー/ソングライター。1990年生まれ。現在ドイツのベルリン在住。 Johann Sebastian Bach Gymnasiumに学び、アムステルダム音楽院/Conservatorium van Amsterdamでジャズドラムを学んだそうだ。扱える楽器はドラム、ギター、キーボード、シンセサイザー。楽器のマルチ・プレイヤー。2018年に活動開始。2020年に「Black Magic」が英国でヒット。

-----------------------------
クレジットされていませんが作曲は…
★Hailey Collier
作曲は(調べたら)Hailey Collierさんがメインなのかな。彼女は米国ナッシュビル生まれのシンガーソングライター。現在はロサンゼルス在住。もう10年のキャリアがあるらしく、EDM界のDJとのコラボが多いらしいです。

★Stefan Evan Niedermeyer
またの名Evan Klar 。今32歳かな。ドイツとオーストラリアをルーツとするこのStefan さんも作曲コラボ。オーストラリアのPerth生まれ。シンガポール育ち。ロンドンにしばらく住んで、またオーストラリアに帰ってきた作曲家。元々はインディーバンドのメンバーであり、セッション・ミュージシャンだそう。


Dinner For Two
Jonasu
-----------------------------------------------------------------

ほんとに久しぶり
たぶん一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる


私 あなたのためにキャンドルを灯してる
部屋のバラの花みたいに頬を赤らめ
フロアのカウチに向かって
ダーリン、もっとお酒ついでもいい?

私に触れて
Yeah 私は「merciありがとう」と言う
Oh la la la la j'adore 好き
だってあなたと一緒にいると
なんだか甘い味
今まで経験したことのないもの


なんて久しぶり
たぶん一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中いっしょにいられる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

なんと久しぶり
きっと一晩中だわ
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中いっしょに? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる


何を着ればいいかわからなったの
でも素敵 あなたはそんなのどうでもいいって
階段を上ってもっと上の階に
でもあなたはもう上の階にいるみたいにキスしてる

私に触って
Yeah  私は「merciありがとう」と言う
Oh la la la la j'adore 愛してる
だってあなたと一緒にいることは
甘い味
今まで経験したことのないもの


なんて久しぶり
きっと一晩中かも
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中一緒にいられる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

なんて久しぶり
きっと一晩中
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる


長すぎる
一晩中
一晩中欲しいの yeah
あなたのタッチをずっと待ってた
もう一度 まだ足りない
明かりを落として あなたの愛を頂戴


なんて久しぶり
きっと一晩中
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワインにしましょ
一晩中? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

ほんとに久しぶり
一晩中ね
とうとう二人だけのためにディナーを作ってる
デザートはとばして赤ワイン
一晩中できる? yeah
とうとう二人のためにディナーを作ってる

-----------------------------------------------------------------
Songwriters: Hailey Leane Collier / Jonas Kroper / Stefan Evan Niedermeyer
Dinner For Two lyrics © Hailc Publishing, Dew Process Publishing Pty Ltd, Sony Music Publishing Bv




2022年12月6日火曜日

Rosie Darling - Golden Age (2022)+GOLDHOUSE REMIX



青春の焦り



Rosie Darling - Golden Age (2022)
Goldern Age - EP
Rosie Darling
Released:August 12, 2022
℗ 2022 Not Your Darling LLC under exclusive license to Nettwerk Music Group Inc

GOLDHOUSE REMIX
Golden Age (GOLDHOUSE Remix) - Single
Released: September 23, 2022
℗ 2022 Not Your Darling LLC under exclusive license to Nettwerk Music Group Inc


英国のダンスチャートにリミックスが入っていた。元曲もいいがリミックスがキャッチー。
彼女のような若いアーティスト達は、オリジナルの曲を作って他のDJと組んで曲を出すことが多いですね。それが今の世代の方々のやり方なのでしょう。


★Rosie Darling
米国のシンガーソングライター。東海岸出身。ロサンゼルス在住。まだお若い方みたいで情報が少ないです。何曲かDJと組んでオリジナルをリリースしているようで、Spotifyでは既に百万を超えるストリーミングのある曲もあるそう。



Golden Age
Rosie Darling
-----------------------------------------------------------------

あまり外に出てない
本当の恋なんて 本当はしたことない
それに私 電話をじっと眺めてばかり
私達、いつ連絡しなくなったんだっけ?

この頃は 何かを感じることも難しい
ニュースを見ても 同じ事のリプレイなだけ
こんな風になるなんて 思ってもみなかった
私の青春が 
無駄になってる気がする


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きているとは言えない
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする


人込みの中では不安になるの 
音楽を小さくしてもいい? 
人との繋がりを無くしたくはない 
何か逃すのを怖がってる
沢山の雲で見通すことができない
理解するためにハイになって
たぶん何かのために立たなきゃいけないのに
でも私の足は地面に届いていない


こんな風に感じたくない 年を取った時に
だた大丈夫だと思いたい 終わった時に 終わった時に


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きていると言えない 
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする


こんな風に感じたくない 年を取った時に
だた大丈夫だと思いたい 終わった時に 終わった時に


だから
私のゴールデンエイジはいつ?
最大の失恋と いつもどおりの私
いつもページから裁ち落とされる私のストーリー 
それらは全て失われる
それで
私のゴールデンエイジはいつ?
私はバカな間違いをするチャンスも失った
これでは生きていると言えない 
ただスペースをとっているだけ 
私の青春は 
無駄になってる気がする

-----------------------------------------------------------------
Songwriters: Justin Gammella / David Breadmore Arkwright / Rosie Darling
Golden Age lyrics © Songs Of S10publishing, Avex Usa Hits



お猫様H:狩りをする猫



愛猫家あるある。
「これも、これも全部表情が違うでしょぉ~♪かわいいでしょ~♪これもかわいいなぁ、ほらほら、うちの子天才…」と言いながら同じような猫の写真を並べて見せる。



猫さんはもうおもちゃでは遊ばない。人としか遊ばない。いつも撫でていると突然手を攻撃してきて狩りを始める。それが彼女の遊び。人間も慣れた。ひっかかれないように巧みに攻撃をかわす技も身につけた。狩りの間、人の手を追う彼女の目はキラキラしている。野生の目。綺麗。


2022年12月5日月曜日

HBO 「The Howard Stern Interview: Bruce Springsteen」ハワード・スターンによるブルース・スプリングスティーンのインタビュー



米TVチャンネルHBOで放送された「ハワード・スターンによるブルース・スプリングスティーンのインタビュー」。放送は11月27日土曜日。先週の週末に録画していたものを昨日試聴。

このインタビューは、元々米ニューヨークの衛星/オンライン・ラジオ局 SiriusXMのために行われたもの。それがあまりにも素晴らしいインタビューだったのでもっと多くの人に見てもらいたい…とケーブルチャンネル・HBOでの放送になったそう。80年代から有名なラジオのプレゼンター、ハワード・スターン氏によるブルース・スプリングスティーンのインタビュー。全編2時間以上におよぶ大変親密なインタビュー。


最高のインタビュアーは、対象の人物のファンである
そのことを強く感じた2時間。


Howard Stern氏は今年68歳。ニューヨーク市生まれ。そしてロックの巨人Bruce Springsteen氏は今年73歳、ニュージャージー州Long Branch市の出身。 お二人は5歳違い。どうやらハワードさんは同じニューヨーク近郊のロック・スター、ブルースさんの長年のファンだったらしい。ファンとしてブルースさんの長年に渡るキャリアと作品をよく知っているので、そのためインタビューの内容が濃い。親密。ファンじゃなきゃ聞けないような深い内容ばかり。だからとても面白い。


私はこのインタビューで初めてフルースさんの本当のお人柄を知った。今まで私はブルースさんがどういうお方なのか全く知らなかった。

男臭く汗臭く、マッチョで男気溢れ、苦悩する若者の心、労働者の心を歌う…あのアメリカン・ロックのレジェンド…は、実は傷ついた心を抱えた繊細な詩人だった。こういうお方だとは知らなかった。驚いた。私が思っていた印象とはまるで正反対の人。

インタビューの最初から、ブルースさんのほんの少し居心地が悪そうな様子、言葉もスムースに出てくるわけでもなく少し照れているようで、度々目を閉じて言葉を選びながらお話になる様子を見て「あれ?」と思い、また一方あの(以前は品のないことで悪名高かった)ハワードさんが、彼の大好きなスターを目の前に(いち)ファンになって嬉しそうにしているのを見て、これは面白いインタビューだろうと思った。


インタビューが進むうちに少しずつ理解していく。…あの(男臭くマッチョな)ブルース・スプリングスティーンが、実は(マニアックなほど)細部にこだわる完璧主義の職人的アーティストで、その心はまるで傷ついた若者だったことを。

インタビュー全般に何度も顔を出す、ブルースさんと父親との関係。
彼はイタリア系の母親には愛されたが、オランダとアイルランド系の父親には愛されなかった(と彼は言う)。彼の母は彼に「あなたは最高よ」と言い、工場勤務の父は飲んだくれて「お前は何者でもない」と息子を否定する。彼は父親に拒絶されたことで傷つき、それでも父を理解しようとした。そして生まれたのが、人々が「アメリカの魂」だと呼ぶ作品の数々。

ブルースさん御本人は工場で働いたこともないし、労働者になったこともない。しかしなぜ彼が労働者…多くの東海岸から中西部の白人米国人男性の琴線に触れる曲を書いたのか…それは、彼が労働者だった父親の人生のストーリーを歌詞に書いたことによるものだった。

ブルースさんはクリエイターなので、彼の「作品」をフィクションとして、またストーリーとして創作する。彼の書く多くの歌詞は、そのような彼の父親との関係や、彼の壊れた家庭での育ちから、(大学に進んで就職するような)所謂まっとうな人生を歩まなかった経験などから生まれている。


また彼は父親から愛を受け取らなかったために、人を愛する方法も最初はわからなかったと言う。
32歳に最初の結婚をし、そして離婚。その頃に心理療法士によるセラピーにも通うようになる。「ブルース・スプリングスティーンが心理セラピーに通った???」…と驚く。

そして後に彼はバンドのメンバーのパティさんと結婚。そして幸せな家族を作ることができた。彼女と出会ったことで彼の生活は落ち着いたと言う。


以下大まかな内容…

彼の仕事に対する姿勢はイタリア系の母親の影響が多い。南イタリア系だから音楽が身近にあった。そして、勤勉で完璧主義な姿勢はイタリア系の母親のカトリック教からの影響で、常に完璧を求めて常に精進を重ねるのが癖になっている。その癖のようなものを彼は宗教的なrituals(儀式)のようなものだと言う。

毎晩3時間以上のライブをやって、その後ホテルに帰ってから「あれはダメだった。もっとこうすればよかった」と一晩中悶々として「今度こそはしっかりやろう、もっとがんばろう」と翌日のライブまで思い続ける。…なかなかそんな性格も大変だろう。

バンドのメンバーとスタジオに籠って、たった一つのフレーズを録音するために15時間、16時間をかけることもあった。 …バンドの方々は大変である。


そして彼は過去を振り返る。最初エルビス・プレスリーに憧れたけれど、あまりにもエルビスが凄すぎるので一旦ギターを諦めた。それでも後に14歳で英国のビートルズなどに影響され、もう一度ギターの練習を始める。数えきれないほどの曲を耳コピをしてギターを練習。おばさんの家のピアノを借りてピアノを練習。そして2年以内にはステージに立つようになった。それが1964年頃。

デビッド・ボウイが『Young Americans』のレコーディングでブル―スさんの曲を2曲レコーディングしたいと言ったのでフィラデルフィアまでバスに乗って会いに行った話。ボウイがカバーしたのは「It’s Hard to Be a Saint in the City」「Growin’ Up」。アルバムには収録されなかった。

E Street Bandのサックス奏者クラレンス・クレモンズさんが2011年にお亡くなりになったことも初めて知った。最後の時間にブルースさんは彼のベッドの横で「Land of Hope and Dreams」を歌ったそうだ。
  

彼の前回の大きなツアーは2016年―2017年の『The River Tour』。その後、2017年―2018年にはニューヨークのブロードウェイで彼が彼の曲を歌うミュージカルに出演。全部で236回の公演を行ったそうで、御本人も楽しんだらしい。

彼のライブは長い時間を演奏することで有名。調べたら、前回2016年の『The River Tour』でのセットリストは34曲。今でもお元気で73歳には見えない。実はお酒もタバコもやらずストイックな方らしい。


最新のアルバムはカバーソング集『Only the Strong Survive 』
来年2023年には米国と欧州を回る大掛かりなツアーが決定している。


映画監督のマーティン・スコセッシが言った言葉
「アーティストの仕事とは、自分のこだわり/obsession―に対し、聞き手(audience )に興味を持ってもらうようにすること」

ハワード氏が聞いたブルースさんの言葉
「私のキャリアとは、一生をかけた私のファン/観客(audience)との会話だ」


ブルースさん自身が昔から変わったこと(落ち着いたこと)に関し「変わらなければ子供も家庭も持てなかっただろう」「信じられる人間になれたか、責任をとれる人間になれたか。若い頃は(父親との関係から)迷っていて無責任だった」

「ロックスターのエゴは家庭には持ち込まない。子供たちは親をヒーローだと思う必要はないから。彼らは彼らのヒーローを見つければいい」

73歳の彼はロックスターの浪漫を否定する。
「ロック的な死のカルトはロマンティックなものだったけれど、まともな人生を築いていこうとするにはゴミだね」。過去にはブルースさんの世代で「生き急いだアーティストたちを沢山見てきた。彼らはあのように生き急ぐことはなかったのに」と言う。

スターン氏が「昔は音楽が何よりも大切なものだったが、ロックはもう終わりだね」と言えば「今はあの頃「ロックの黄金の時代」のような時代ではない。今の時代は変わってしまった。それでも今の人達は今のやりかたで音楽をやっている」


ブルースさんの父親が亡くなる前の話。勝ち取ったオスカー像を父親の目の前のテーブルに無言で置いたら、父親は「もうお前に二度とああしろこうしろとは言わないよ」と言った。

歌を書くことで父親に近づこうとした。
I sang his song. You become him. That the way how you get close to him. I sing about his life. I cannot get your love, I’ll be you. I become you. And I will be close to you.
(私は父の歌を歌う。そして父になる。そのようにして父に近づこうとした。父の人生を歌う。もしお父さんに愛をもらえないのなら、私はあなたになろう。あなたになってみよう。そうすればあなたに近づける。)




とにかく一番の大きな驚きは、あの男気の塊のようだったブルース・スプリングスティーンが、
「父からの拒絶にとても傷ついて、若いころは自分の人生をおろそかにしかねなかった。それでも父の愛を求め、父を理解したいと、父になりたいと…父の世代の人生を詩に書いた。自分の創作の原点は、存在の薄かった父を求め、父を理解しようとしたことであった。若いころは間違ったり迷ったりすることもあったが、心理セラピーを受け、奥さんパティさんに助けられてここまできた」

それを語るブルースさんは73歳。

インタビューがなぜそのような話になったのか…インタビュアーのハワードさんも父親とわかり合えなかった経験を持っていたから。お二人とも父親に関して同じような経験をしていたそうだ。


それにしても68歳と73歳。親の影響とは大きいものだと思う。彼らは70歳になってまで父親の愛を受けられなかったと話す。 このような「父と息子」の話は、二つの大戦が終わり、自由を求め反逆の世代だと言われた(彼ら)ベイビー・ブーマーには特に多い話なのかもしれない。あれだけそれぞれの分野で成功したスーパー・スターのお二人が「父親の愛が欲しかった」と言っている。…考えさせられる。



私は今までブルースさんの音楽に惹かれたことはなかった。というのも彼の「曲」は音楽と言うよりも詩にメロディを加えたものだろうと思っていたから。私は音楽聴きで詩を味わう人間ではない。それに以前は英語がわからなかったから彼の詩の良さもわかるはずがなかった。世代的にも彼は少し上の世代のアーティストに思えたし、わざわざ掘り下げて聞こうともしていなかった。このインタビューでも、ブルースさん御本人が「私の歌は4コードの歌」だとおっしゃる。

しかし彼の「曲」は、スタジオでアコースティックのギターの弾き語りで聴けば、確かに味がある。心に響く。音も綺麗だと思った。そして彼の「音楽」が、実は何十時間も手を入れて完璧を求めた音の職人の作品であることも今回初めて知った。それを確かめてみたいと思った。

今なら英語がわかる。アメリカの東海岸辺りのことも少しならわかる。もしかしたらブルースさんの書く詩も少しなら理解できるようになったかもしれないとも思う。動画サイトで少し聴いてみたら、初期のアルバムの響きは初期のデビッド・ボウイのようだった。もっと聴いてみようか。



余談を書く。

1985年の4月、ブルースさんが初来日した。Born in the U.S.A Tour。場所は国立代々木競技場第一体育館。
チケットの発売日は1月か2月あたりだったと思う。当時のチケット購入はチケットぴあの電話予約が一般的だったが、当時ブルースさんは「Born in the U.S.A」のヒットで大変な評判。普通の方法ではチケットが取れないだろうと思った。女友達6人ぐらいと一緒に、なんとしてでもチケットを取ろうと話し合った。チケットの発売日の前日に銀座の山野楽器のチケット売り場に徹夜で並ぼうと決めた。冴えない女子学生ばかり、八王子からわざわざ銀座まで出てきて発売前日の夜9時頃から店の前に並んだ。店の外には私達以外にも他の学校の暇な大学生達が並んでいた(案の定)。

その夜は寒かった。一晩中震えながら、時々近所のダンキンドーナツにコーヒーを買いに行って暖をとった。誰かがどこかから段ボールを拾ってきた上に座ったりもした。日が昇ったら友人の一人が熟睡していた。そして朝10時だったか、山野楽器が開店。さっそく全員それぞれ1枚づつチケットを購入して満足。その後、徹夜明けのまま皆でナイルレストランに歩いて行ってランチを食べた。

そして来日当日の4月。席は思ったよりステージから遠かった。それでも人の頭の間にブルースさんの大きな顎とむき出しの大きな腕が見えた。E Street Bandと共にブルースさんが出てきたら6人並んだ女全員でギャーギャー叫んだ。ぎゃーブルース!ぎゃぁ~~~~!ぎゃーっ腕~!と皆で狂ったように騒いだ。そしてこぶしを振り上げ「アメリカに生まれた~」と皆で一緒に歌った。もちろんブルースさんの歌はそれしか知らない。深刻な歌詞の内容も知らなかった。私達の誰一人としてブルースさんのファンはいなかった。それでもライブでは奇声をあげ手を叩き身体をゆすり飛び上がってみんなで騒いだ。楽しかった。

あ、そうだ「Hungry Heart」「The River」「Dancing in the Dark」は知ってたな。あれで踊った。




2022年12月1日木曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44回「審判の日」11月20日放送



濃い回。文も長いです。

今までのオチ、落としどころと言うのか英語のpunchlineと言うのか、今までの「鎌倉殿」の長いストーリーの行きついた先がこの回でしょうか。とにかく様々な事柄がここに帰結するという回。見終わった後に大きくため息をついてはぁ…と考えを巡らせ言葉もない。濃い回。濃い脚本とそれを演出するカメラや音楽、そしてなによりも役者さんたちの熱演に驚き感動し心動かされドキドキして…(いい意味で)どっと疲れた。この回は傑作かもしれまんよ。


特に若い役者さん達の熱演が素晴らしかったです。実朝、公暁、そして驚いたのは今まで物静かだったつつじさん。彼女が涙ながらに公暁の行動を止めようとする場面は息を呑みました。

公暁の意図を察して止めに来るつつじさん。
つつじに「(おかしなことを考えず)あなたの道を生きろ」と言われて公暁が「では母上の道は何なのだ、父を殺され、息子を仏門に入れられ、暗君の妻として…」と問い詰めれば、つつじ「私は少しも悔いてはおりません。なぜだかわかりますか。頼家様が私に授けてくれたあなたがいたから」涙涙涙涙…名台詞。感動した。つつじさんは今までどんなに辛い思いをしてきたのだろう。それでもつつじさんは息子がいてくれたから彼女の人生に悔いはなかったと言う…もうただただ素直に感動するわこういう台詞。すごいなぁお母さん。拍手。大きく何度もうなずく。つつじさんは大切な息子に生きて欲しいのですよね。鎌倉殿の暗殺なんかしてしまったら間違いなく公暁も討たれる。それがわかっているからつつじさんは息子の計画をなんとしてでも止めたい。つつじさんを演じる北香那さん…以前幼い少女のようだったつつじさんが 今回は声のトーンも強く、しっかりと息子を説得しようとする母親になっている様子にびっくりしました。素晴らしいシーン。大感動。そして熱い公暁。お二人のシーンは感情がぶつかり合う熱い熱いシーン。お二人とも素晴らしい。拍手。

そして母と息子のもうひとつ心に残ったシーンは、
家族の過去を知った実朝が政子を問い詰めるシーン。この時の政子さんは辛い。政子さんは実朝から一方的に非難されている。実際に比企家を滅ぼしたのは、実朝の祖父の時政であり、それを実行した叔父・義時などの男たちなのに、実朝の怒りは母親の政子に向かう。政子さん辛すぎる。そしてまた政子さんが息子に責められる様子は、過去の頼家の時と同じ。頼家も政子さんを拒絶していた。政子さんつらすぎる。本当につらい。言葉を無くす政子さんと涙涙涙の実朝の絶望。また実朝の涙に泣く。

この二組の母と息子の様子が心に残った

公暁とつつじは…

お母さんが必死で息子の間違いを止めようとする。息子の命を救おうとする。
政子と実朝は…
息子がお母さんを非難する。拒絶する。
お母さん方お二人とも辛いです。息子達よ…もっとお母さんのことを考えてあげて。


このドラマは芝居の熱を感じるシーンがすごく多い。今までの回でも何度もそのような芝居のエネルギーを感じたシーンがあった。特に終盤に向かってますます熱いシーンが増えてきているように感じる。三谷さんがすごい。そして演出の方々も素晴らしい。


それにしても濃い。1回まるまる使って「実朝暗殺の当日1日」に全ての謎が明かされるというプロット。いや~なかなかすさまじい…これは大変。濃い濃い濃い濃い。

今回一番の驚きは、実朝が公暁を訪ねて行く話。びっくりした。
それにしても実朝が最後の最後に家族の過去を知る話は心理的に重い。ドラマチックにするため意図的に詰め込んだのだろうけれど実朝にとっては本当に辛いですね。それにしても(実際に)実朝は自分がなぜ甥に殺されたのか、その理由を知っていたのだろうか?


このようにみっちり情報の詰め込まれた回は一つの台詞も無駄がない。全部の台詞に意味がある。すごいです。


公暁の恨みと復讐計画
三浦兄弟は公暁の後ろに
泰時が不穏な空気に最初に気付く 三浦を牽制し実朝に注意を促す
実朝の京への希望 将来武家の要を京に移すと言う。
そのことに憤る義時
源仲章の野心…北条執権を蹴落とし親王の鎌倉殿を支えたい
そのことに憤る義時
大江「仲章には死んでもらう」
義時 公暁の企みを止めない=鎌倉殿を救わない 仲章はトウに命じる
トウの仲章暗殺 失敗
実朝が三善から過去の話を聞き出す
実朝が初めて過去を知りショックを受ける 政子を攻める
実朝が公暁を訪ねて謝る
公暁の意志揺るがず
式の始まり
三浦兄弟もまだやる気
泰時が太刀持の父義時を案ずる
仲章が太刀持に変わる
義時が夢に見る白い犬。



----------------------------------------------

前回43回の最後は建保6年(1218年)7月

この回は既に建保7年(1219)1月になっている。義時が運慶に作らせた十二神将像の一つの戌神像が鎌倉に届く。義時は半年前に戌の神の夢を見る…そこで薬師堂を建立することにした。

そしてすぐに建保7年(1219年)1月26日…実朝暗殺の前日に。公暁と三浦兄弟が「明日の計画」を話し合ったその後、すぐにその当日建保7年(1219年)1月27日に。

この回はその日1日に起こった様々な出来事。


----------------------------------------------
この日以前にあった記録に残る出来事は(以下wikipedia)
建保6年(1218年)1月13日、実朝、権大納言に任ぜられる。
2月に京を訪ねた北条政子が藤原兼子と「実朝の後継として後鳥羽上皇の皇子を東下させること」を約束し合う(43回)
3月16日 実朝は左近衛大将と左馬寮御監を兼ねる(43回)
10月9日 内大臣を兼ね、
12月2日 九条良輔の薨去により右大臣へ転ずる。武士としては初めての右大臣であった。
12月21日 昇任を祝う翌年の鶴岡八幡宮拝賀のため、装束や車などが後鳥羽上皇より贈られる
12月26日 随兵の沙汰を行う。
----------------------------------------------


実朝の右大臣拝賀式の準備も整った建保7年(1219年)1月27日当日。京からも参列者達が訪れている。


北条泰時(坂口健太郎)と仲間たち
平盛綱(きづき)北条朝時(西本たける)
式の警備を任された。昨日26日に八幡宮の坊主がやってきて行列の並びを聞いてきた。

源実朝(柿澤勇人)
式の日に母・政子に感謝を伝える。

源仲章(生田斗真)
のえと御所で貝合わせ。仲章はのえから北条の過去を聞き出そうとする。

のえ(菊地凛子)
仲章と御所で会っていたことを義時に咎められる「余計なことは言ってないだろうな」

泰時
蓑が八幡宮に運び込まれたことが報告される。
泰時の胸騒ぎ…三浦の館に武装した兵達。式の警備には数が多すぎる。
今日の拝賀式は取りやめたほうがいいかも。
公暁が鎌倉殿を襲うかも? ここで最初に問題に気づいた泰時

北条義時(小栗旬)泰時 三浦義村(山本耕史)
二人は三浦に問う。三浦は泰時と義時の懸念を完全否定「若君は鎌倉殿に取って代わろうなどという気はない」それが嘘であることを察する北条親子

実朝 仲章 義時
不穏な空気を受けて義時が中止を進言するが…
仲章「今更中止になどできるわけがない。京からの方々も鎌倉入りしている」
それなら警備の数を増やして。
仲章「私が任されてる。口出し無用」
実朝「…なぜ公暁が私を?…」
「それより考えがある。私はいずれ京に行こうと思う。ゆくゆくは御所を西へ。内裏に近いほうが都合がよい。六波羅にしよう。まだ先の話だけど。義時、今日の太刀持よろしくね」
義時が憤る

義時 仲章 廊下で
仲章が義時にカマをかける「頼家様になにがあった?」うまくかわす義時。しかし「なにかありそうだね」と仲章は食いつく「あとはとことん調べるのみ。主人殺しは最も重い罪」
義時「そなたの目当てはなんだ」
仲章「京で燻ってるよりここで自分の腕を試したい。人の上に立ちたい。目ざわりな(北条の)執権は消え、鎌倉殿は大御所に、新たに親王を将軍にお迎えし私がそれを支える」
バチバチ火花を散らす義時と仲章

大江広元(栗原英雄) 義時
大江「仲彰には死んでもらいましょう」

義時トウ(山本千尋)に仲章の殺害を命じる

政子(小池栄子)実衣(宮澤エマ)
式に参列するつもりでいたが雪が降ってきた。

泰時 

三浦館を訪ねる。泰時「今日の儀式には参加しないでくれ」

三浦兄弟 義村+胤義(岸田タツヤ)
「感づかれた。今日はとりやめ。若君にも伝えろ」

義時 泰時
帰ってきた泰時「やはり北条の兵を増やそう」
義時「その必要はない。謀反を示す証拠はない。詮索は無用」
怪訝な顔の泰時

公暁(寛一郎)と僧兵
「三浦は忘れる。我らだけで」

母の涙 つつじ

つつじ(北香那)公暁
公暁の母・つつじが訪ねてくる。公暁の様子から察したつつじが息子を止めようとする。
つつじ「おかしなことを考えてはいませんね」
公暁「なぜそうお思いですか」
つつじ「あなたの母親だからです。あなたが厳しい修行をしている隣で実朝様の右大臣の拝賀が行われようとしている。恨みも募りましょう。…あなたはあなたの道を生きるのです。立派な僧となって八幡宮の別当として鎌倉殿をお支えする。それが天から与えられた道」
反発する公暁「では母上が与えられた道とは何なのですか。父上を無残に殺され、息子を仏門に入れられ、暗君の妻として言われなき汚名を受けて生きなければならなかった母上の道とは」
つつじ「誰がそんなことを。私は少しも悔いてはおりません。頼家様が私に授けてくれたあなたがいたから。あなたがすべきは千日参篭を成し遂げること。命を危うくしてはなりません。生きるのです。父上の分も」

泰時 実朝に
鎧と短刀を持たせようとする。
断る実朝。実朝「太郎のわがまま、どうかお聞き届けください」

義時 運慶
(相島一之)

義時 時房(瀬戸康史)
義時「お前にだけは伝える。ここからは修羅の道だ。源仲章には死んでもらう。公暁が鎌倉殿を狙っておる。おそらく今夜だ。拝賀式の最中」 
うろたえる時房「すぐに公暁を取り押さえましょう」
義時「余計なことはするな」
この時の時房の表情の変化がいい。一秒一秒表情が変わる。
義時「もはや愛想は尽きた。あのお方は鎌倉を捨てて武家の都を別のところに移そうと考えておる。そんなお人に鎌倉殿を続けさせるわけにはいかぬ。断じて」

冷静 時房

実朝 三善康信(小林隆)
実朝「(公暁の恨みが)わからないではないが、どうもおかしい。仏門に入った公暁がなぜそこまで鎌倉殿にこだわるのか。あの頃のことを知っているものは数少ない。本当はなにがあった?」
↑ここで三善さんが実朝に全部話してしまうわけです。大問題

教えて三善さん

トウの仲章暗殺失敗 捕らえられる

政子 実朝
三善康信から「過去の話」を聞いた実朝が政子を問い詰める。
実朝「なぜ黙っていた?公暁が私を恨むのは当たり前。私は鎌倉殿の座を返上しなければ」
政子「公暁は出家しました」
実朝「それも母上が無理やりさせた」
政子「あの子を守るため」
実朝「いいえ、兄上が比企と近かったからです」
政子「北条が生き延びるにはそうするしかなかった」
実朝「全ては北条のため。私は鎌倉殿になるべきではなかった…」「教えてください、公暁をないがしろにしてなぜ平気なのですか。兄上がそんなに憎いのですか。私と同じ、自分の腹を痛めて生んだ子ではないですか。私は母上がわからない。あなたという人が」
このシーンも母と息子のシーン。過去を知った実朝が政子に詰め寄る。そして「あなたがわからない」と言う。これは政子さん、辛い。彼女は過去に頼家にも同じように拒否されているのですよね。頼家は比企を滅ぼした、せつを殺したと言って政子を拒絶した。そしてまた実朝も彼女を拒絶する。辛い。しかしいつも受け身だった政子さんに何ができたというのだろう。この時の実朝の芝居がまた熱い。政子さんは言葉もなく泣き崩れる。

そしてここでびっくり展開
実朝が公暁を訪ねて八幡宮にやってくる!
公暁に謝る実朝「さぞ私が憎いだろう。お前の気持ちは痛いほどわかる」
公暁「あなたに私の気持ちなどわかるはずがない。幼い頃からまわりから押し上げられ、何一つ不自由せず暮らしてきたあなたに、志半ばで殺された父や、日陰でひっそりと生きてきた母の悔しさがわかるはずがない。私はただ父の汚名を晴らしたい。それだけです。あなたが憎いのではない。父を殺しあなたを担ぎ上げた北条が許せないのです」
実朝「ならば我らで力を合わせよう。父上のおつくりになったこの鎌倉を我ら源氏の手に取り戻す。我らが手を結べば必ず勝てる。ただしこれ以上血を流したくはない。悪を討つなら戦ではなく正々堂々と裁きを受けさせればいい」
うなずく公暁。
しかしその後公暁「だまされるものか」

政子 義時
義時「私たちは自分のしてきたことを背負って生きるしかない。…正しいと思った道を選んでここまでやってきた。今更誰に何を言われようと怯んではなりません。私たちは正しかった」←やっと心が決まったのね。
政子さん、やっぱりちょっと冷たいのかもなぁ。あのように息子・実朝から拒絶されても真っ直ぐに座って普通に会話ができている。

義時 時房
しばらく前に太子堂で義時が話す
公暁が鎌倉殿を討ったら、その場で私が公暁を討ち取る。それで終わりだ」
義時はどちらも殺そうとしている。やっと迷わなくなったか。

式の始まり。雪の降る階段。美しいシーン。

うわあああ嫌な奴ー笑笑笑 仲章面白すぎ

義時 仲章
義時が太刀持の準備…
そこにキーンと耳障りな音。後ろから源仲章。トウに殺害を命じた仲章が生きている!
仲章「私を狙った雑色を捕らえた。必ず吐かせてみせる。しくじったな」

実朝 千世(加藤小夏)
千世「右大臣様 いってらっしゃいませ」
実朝「私は上皇様に二つ感謝しなければならない。このような過分な官位をくださったことと、お前を引き合わせてくれたこと」💕涙 千世ちゃんがかわいい。

外 雪が積もり始めている

三浦兄弟
「若君が見事本懐を遂げられた時は我らもすぐに挙兵する」

八幡宮内で式が行われている。
御簾の後ろには政子 

泰時と仲間たち 警護中 扉の外
偵察に行った平守綱「やはり公暁様は別当房にはいませんでした」
階段の絵図面を持ち帰ってきた。「これは公暁殿が潜むところ。イチョウの影か。これは鎌倉殿。もう一つ…まさか…父上」

粉雪は犬の刻を過ぎた頃から牡丹雪。