能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年6月21日木曜日

日本人はスーパースターになれるのか-4

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察




アジア人のショービジネス界での現状 -2 --------------


4-●西洋世界でのアジア人映画スター達(アメリカ編)


それでは、アメリカのショービジネス界で名の知れたアジア人スター達を並べてみよう。まず、アメリカ国籍、またはアメリカに拠点を置くスター達

ルーシー・リウ、ジョアン・チェン、マシ・オカ、タムリン・トミタ、サンドラ・オー、マギーQ、デヴォン・アオキ、ダニエル・デイ・キム、グレース・パーク、ジェニー・シミズ、ブルース・リー、キアヌー・リーブス

他にもアジア系の芸能人はいる。しかしこの中に有名人(セレブリティ)として(憧れの存在として)ファッション誌の記事にとりあげられるスターが何人いるだろう。おそらく『アリーmyラブ/Ally McBeal』『チャーリーズエンジェル』『キル・ビル』の頃のルーシー・リウ、それにキアヌー・リーブスだけだろうか。ニューヨーク出身のルーシー・リウは2000年頃のTVシリーズ『アリーmyラブ』でブレイクする。その後スター街道を一気に駆け上がる。当時スターとしてファッション誌にレッドカーペットでのドレス姿が何度も掲載されていた。こんな扱いを受けたアジア人スター、それまでほとんどいなかったと思う。そんな彼女も現在かつてほどの勢いが無い。

モデルのジェニー・シミズはそれなりにファッションの世界では知られた名前だが、これは彼女が同性愛者であること(特殊性)での知名度というのが大きい。

それからブルース・リー。この人は文字通り誰もが名を知るスーパースターなのだが、私は彼をカンフーでうけた特殊な枠のスターと位置づけたい。彼の生きた時代が今とは違うことを考えても、彼は現代の有名人(セレブリティ)とは違う位置にいると思う。

最後にキアヌー・リーブス。彼は中国系と白人の混血なのだが、不思議なことに彼はルックスのいい白人枠で受け入れられている。他にも何人か白人枠のアジア人混血のスターがいる。マギーQもデヴォン・アオキもその枠内だろう。上記のリストの中で文字通り大スターと呼べるのはこのキアヌー・リーブスだけだろうか。アメリカでのアジア人の有名人(セレブリティ)、少なくないだろか。




日本人はスーパースターになれるのか-3

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察




アジア人のショービジネス界での現状 -1 ---------------

3-●アジア人の各界の成功者達

まず、なぜアジア人の欧米での人気商売が難しいのかの話を始める前に、人気商売以外のプロとしてアメリカで成功しているアジア人の名前を挙げてみたい。アジア人という枠づけで国籍の区別はしていない。職種は書かずに名前だけを並べてみた。

イチロー、ジェレミー・リン、ヤオ・ミン、マイケル・チャン、ミシェル・クワン、クリスティー・ヤマグミシェル・ウィ、小澤征爾、ヨーヨー・マ、五嶋みどり、上原ひろみ、アナス、ベラ・ワン、三宅一生、小野洋子、エイミ・タン、コニー・チャン。イギリスに限れば、カズオイシグロ、吉田都、内田光子…。

まだまだたくさんいると思う。こういう人たちは名も顔も知られている有名人レベルだ。それぞれの分野でそれぞれにファンや信奉者がいて尊敬されている。彼等以外にも、表舞台には出てこないビジネスの成功者、科学者、学者、ジャーナリスト、宇宙飛行士、軍人、政治家、社会の要人等それぞれの専門分野でのアジア人の成功者というのは無数にいる。


日本で基礎を学び、後に世界に飛び立って成功した日本人も数多い。最近は特にクラシック音楽での活躍が顕著だろう。若い世代の音楽家達がどんどん世界に出てきている。スポーツなら野球が一番だろうか。これらは共に日本人が長い間親しんできた趣味とスポーツの分野。長年にわたって1世代目2世代目と学び積み重ねてきたことが、ここに来て3世代目で花開いたということなのだろう。


アジア系アメリカ人の成功は、特にアジア系の移民が教育の重要さをしっかりと認識していることによる結果だと言われる。社会での成功を人生の目標に子供の教育に力をいれているアジア人家庭が多いことはよく知られている。このアメリカ社会、様々な分野で、アジア人にも成功の道は開いているのだ。


ところが芸能界、それも個人の人気商売としてのショービジネス業界で、アジア人の成功者というのは、驚くほど少ない。ここでいう成功者とは、前述のような有名人(セレブリティ)、名実ともにスターの意味で、雑誌の表紙を飾ったり、パパラッチに追いかけられたりするようなクラスの人たちの事だ。それでは、現在と過去のアジア人スター達にはどんな人たちがいるのか見ていこう。





2012年6月20日水曜日

日本人はスーパースターになれるのか-2

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察



2-●本文の取り扱い説明書

まず、この文は私がイギリスとアメリカに計14年間住み、西洋で見聞き知ったこと、西洋との実際のかかわりをもとに、今現在の私の個人的な意見として書いている事を断っておきたい。こういう類のことを大学で学んだわけでもないし、真面目に統計を取って調べた結果でもない。今までにかかわってきた様々な人々から受けた印象、欧米のメディア、どこかで読んだ文章、インターネットなどをもとに既存の統計などの情報を集め、私なりに考えをまとめたものだ。

海外在住の一個人の個人的な意見であるため、日本在住の方には不快な内容もあるかもしれない。海外でも他の文化圏や他の地域に住んでいらっしゃる方々とは意見を異にするのではないかとも思う。例えば同じ海外在住と言っても、アジア人の多いアメリカ・カリフォルニア州に住んだ人と、オランダの片田舎に住んだ人とでは意見が全く違うはずだからだ。同じ経験をしても、当然個人によって受け取り方が違うこともあるので、ここに書かれた内容も一般論とは言えないだろう。分かりきったことをぐだぐだと書いている内容を、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれない。


私が日本に住んでいた時の西洋の印象と、実際に住んでみた後の西洋の印象はずいぶん違っていた。この文ではそんなあたりも正直に書いている。言葉がきつい部分もあるが、私が事実だと思う事をそのまま書いている。必要もなく美化してもしょうがないからだ。内容の40%は経験から、30%の考察、20%は資料から、それに10%ほどの直感で感じたことをまとめたものだ。

文章内の数字に関してはアメリカのデータだが、おおまかな「アジアVS西洋」の位置関係は、ヨーロッパも同じだと思っていいと思う。イギリスに限って言えば、一般的なアジア人の立場は必ずしもいいとは言えなかったと個人的に感じた事を加えておきたい。


それから、こういった内容に関して必ず言及される「人種差別」の問題には一切触れていないことも断っておきたい。全てを人種差別で一括りにしてしまうと問題の本質が見えなくなってしまうからだ。人種差別の捉えかたも人それぞれだと思うが、私は個人的には「人種差別とは、ある人がその国に生まれ育って教育を受け、全ての条件が他と同じであるにもかかわらず、人種のために差別を受ける状態」だと考えているので、そもそも外国人である日本人には本質的に当てはまらないと思うからだ。異質な者に対する無関心や違和感、面倒臭さ…などは確かに存在する。しかしこのようなものは日本人同士でも起こりうる個々人の感情的・感覚的なものなので人種差別とは種類が違うだろうと思う。むしろここでは歴史的、文化的な、西洋と東洋の間にある目に見えない溝について考えた。

それから本文内で使用している黒人、白人などの人種を示す言葉は、最近の日本では差別的な言葉だと捉えられることもあるようで(黒人に関してはアフリカ系などの言い方が良しとされている)迷ったのだが、現在アメリカの公式文書でもBlackWhiteなどの言葉が使用されていることから、ここではそれに従って直訳の言葉を使用している。アメリカでも公式に黒人かアフリカ系か、どちらの呼び方にするかを決めかねているらしい。


内容は、基本的には音楽業界でのアジア人の現状と可能性について書いている。ただし本文中「アジア人のショービジネス界での現状」の項では、国内外のアジア人の映画スター達を例に取り上げた。アメリカ社会でのアジア人スターの一般的な認識のされかたを考えるためだ。西洋で勝負しようとするアジア人にとって、役柄(付加価値)次第で大変魅力的になれる映画スターに比べて、一個人やグループとして、スター本人の魅力 そのものが人気の理由の大きな比重を占めるポップスターのほうが、状況は厳しいらしい。ここではそんなあたりも掘り下げて考えた。

この文のきっかけはPerfumeの海外展開への考察からなのだけど、ここに書いていることは、彼女達のこれからの海外展開に直接の関係は全くありません。というよりも彼女達を含めてこれから西洋に売り出していこうとしているJ-POPの方々が、現実にはどのような敵を相手にすることになるのかを文章にしてみようと思ったものです。誰なら西洋にウケるとか、どうすればウケるのかなどの細かい話ではなく、もっと大きな範囲で文化上の「西洋VSアジア」の構図の過去と現在、それに将来(これから)を考えたものです。





2012年6月19日火曜日

日本人はスーパースターになれるのか-1

---西洋におけるアジア人の芸能活動への考察



1-●イントロダクション

Perfumeの海外進出で再度浮き彫りになった、日本人アーティストの海外展開事情。今まで、誰が挑戦しても難しかった西洋への展開。なぜ日本人は世界クラスのスーパースターになれないのか。旬な話題だと思うので、私なりに考えてみた。


ここで言うスーパースターとは、ポップアイドルから、ロックスター、シンガー、ハリウッドスターなどの人気商売のスターで、ジャンルに関わりなく世界各地で有名人(セレブリティ)であり、名前は知らなくても顔が老若男女誰からも認識されるクラスの人々。

マドンナやマイケル・ジャクソン、ビヨンセ、レディー・ガガ、ジェニファー・ロペス。俳優なら、ジュリア・ロバーツ、キャメロン ディアス、二コール・キッドマン、トム・クルーズ、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット…。こういう人たちの周りはいつも華やか。パパラッチは彼らが行くところをどこまでもつけまわす。ファッション誌の表紙、大手化粧品の顔、有名ブランドの顔、香水、時計…彼らのイメージは世界中で消費される。音楽関係のスターなら、曲を出せば(曲によって売り上げに多少の上下はあっても)ほとんど間違いなく全ての曲がチャートイン。話題性だけで曲が売れてしまう。そんなスター達だ。


「なぜそんなクラスの日本人スターはいないのか。なぜ日本人は(アジア人は)ビルボードチャートやハリウッド映画等、アメリカや西洋の芸能界で苦戦するのか…?」


西洋での芸能界、それも個人の人気商売としてのショービジネス業界で、アジア人の成功者というのは驚くほど少ない。上記のような質問はインターネットの界隈でも常に飛び交っている。いったいどうしてなのだろうか? 「日本人(アジア人)は西洋で苦戦する。」誰もが知っているそんな事実を、西洋 VS 日本人=アジア人の位置づけで細かく分析することからこの文を始めようと思う。



2012年6月18日月曜日

Spiller Feat. Sophie Ellis-Bextor - Groovejet (If This Ain't Love)(2000)



ノリノリ。


Spiller Feat. Sophie Ellis-Bextor - Groovejet (If This Ain't Love)(2000)

Groovejet - EP
Released: Aug 14, 2000
℗ 2001 Nano, Inc. under exclusive license to

Atlantic Recording Corporation for the United States and Canada


この曲はいいです。2000年に英国でたしかビールのTVコマーシャルに使われて大大大ヒット。当時流行りものには全く興味が無かったけど、この曲はイヤになるぐらいよく聴いた。

すごくいい曲なのね。音がなんだかすごく丁寧に作りこまれてる感じ。ボーカルのソフィーさんは、目の色が怖いぐらい薄くてちょっと人間離れした美女なんだけど、これを歌ったときはまだ21歳。声が既に大人。

PVはなんだかろくでもないので、音のいい曲だけのリンクにした。

Armin van Buuren vs Sophie Ellis-Bextor - Not Giving Up On Love (2010)
 

2012年6月17日日曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第24回「清盛の大一番」



面白かったですよ。話の流れもよくこれだけ詰め込んだものだと思うほど。ただしこの面白さは第20回の保元の乱前夜のような面白さではないです。第20回、21回が大河ドラマらしい面白さだったのに比べて今回のは話の流れが面白いということかな…。


まず、ダメ出しから

●とにかく今回またまたボケボケの画面。全部が白とびして俳優の顔も見えない。コーンスターチの量もすごいのだと思うが、とにかくカメラそのものの設定がおかしいのでは。最近はこれほど白ボケした画面も無かったと思うが、また以前に逆戻り? セットなんかすごく綺麗でいいのに、もったいないと思う。

●保元の乱も終わって、おそらく今回は大きな事柄と事柄の間の回なので、話の流れを進めるためだけに早足にまわしたのだろうと思うが、とにかく展開が速い。個人的には初回から欠かさず見ているので、とりあえず何をやっているのかは解るのだが、決して解りやすいとは言えない。録画を2回目に見直したほうがずっと面白かった。

●以前第8回の感想で、この大河ドラマは画面の切り替わりが早すぎて付いて行くのがやっとだと書いたのだが、今回もまた久しぶりにそんな印象を受けた。今回の画面の切り替わりは26回。相撲節会と重盛の婚礼を切り刻んで交互に見せた場面を一つ一つ数えれば全部で32回! 大まかな話の流れも、
1-崇徳上皇の讃岐流し、2-清盛の九州大宰府行き、3-重盛の婚礼、4-信西の清盛を使った野心、5-義朝の苦悩、6-相撲節会、7-後白河天皇の譲位、8-清盛大宰大弐へ…
等など内容がてんこ盛り。これは初めて見る人には解るはずが無いし、ずっと見ている者にも非常に足早すぎる。展開が速すぎてドラマとして面白くない。なんだか箇条書きの歴史年表を見ている感じ。第8回の感想と同じく、感情移入が出来なくて話が史実の表面だけをなぞるように非常に薄っぺらなので、結局なんの印象も残らない。相撲節会と重盛の婚礼を同時進行にする必要性がない。無駄に話しを解り辛くしているだけ。お相撲さんがもったいない。大宰府の話なんて回の半分ぐらい使ってもいいくらいのおもしろい素材だと思うんだけどな…。


画像的なスタイル(白ボケ)は制作の方々に変更する意思が全く無いみたいなので、もうしょうがないのだろうと思う。それに今回の表面をなぞるだけの話の展開も以前に戻ったよう。ようするにこのドラマ、その回その回によって印象が全然違うのが一番の問題ではないか。保元の乱(前夜)であれだけ重厚に話を作り上げたのに、今回はこんなに印象が薄いなんて。全体を通してみるとムラがありすぎてついていけない。うわーっと盛り上がったのに次の回でがっくりなんて、これで見るのを止めてしまってもしょうがない。それで唐突にまたいい回があったりするのだろう。ずーっと見ていれば何回かに1回はいい回があるのだけど、打率が低すぎて結局匙を投げかねない。もったいないです。どうしてなんだろうと思う。


俳優さん達は相変わらず素晴らしいと思う。一番の懸念だった清盛君も大変落ち着いて棟梁としての貫禄が十分に出てきたし、不運な義朝君の心理描写も相変わらずいい(可哀想だ)。後白河天皇の究極のオレ様ぶりも毎回最高。信西の野望と頭脳のバランスも面白い。俳優さん達に関しては本当に素晴らしいと思う。今の私はそれぞれの人物を演じる俳優・女優さん達を見たくて見ている状態。だからこそ演出や編集で彼らの良さが消されてしまうのは非常にもったいない。

歴史的な素材としては(私が平安末期をよく知らないので)非常に面白いです。今回も内容は非常に面白かった。毎回いろんな事を学んでいる。それがすごく楽しい。初回から見てもう20数回分の話の積み重ねがあるので、最近ますます面白くなってきたと思う。これこそが大河ドラマの醍醐味。だからいまさら簡単に視聴を脱落するつもりも無い。少なくとも過去何年かの大河ドラマよりずーっと面白い。今後もずっと見続けると思うが、それにしてもドラマとして「もっとこうすればいいのにな…」とか「どうしてこうなんだろう」などといろいろと不満がたまるのも事実。もっと面白くなるはずなのに。

ともかくこの大河ドラマはいろんな意味でムラがあります。なので今回は拍手喝采は出来ないのだけど、またいい回が来ると思うので今後に期待したい。それにしても今回の清盛君はほんとによく成長しました。


追記;今知ったのだけど、長男重盛のお嫁さんはなんとAKB48の高橋愛さんという方だそうだ。ほーアイドルは眉毛が無くてもすごく可愛いのね。若い女の子が出ると華があっていい。



ELO - Shine A Little Love (1979)



急に思いついた。


ELO - Shine A Little Love (1979)

Album:  Discovery
Released: 1979
℗ 1979 Epic Records, a division of Sony Music Entertainment


ELO Electric Light Orchestra)。イギリス、バーミンガム出身…というのは今の今まで知らなかった。メンバーでちょっと有名なのはジェフ・リンかな。それとももう忘れられているのか。

なんか馬鹿っぽいくらい明るい曲。1979年の曲。結構ヒットしててラジオで流れてて、かなり好きだった。勢いがあっていい。

踊る曲でもファンキーでもないけど結構ノレる。ドラムがすごく正確。当時流行りのディスコの影響か。コーラスがすごくいい。1979年は名曲が多い。