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『Fly Away Home(1996年)/米/カラー
/107分/監督:Carroll Ballard』
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人がカナダガンを卵から育て、成長したらガン達を南の越冬地に人が軽量飛行機(ultralight airplanes)で一緒に飛んで連れて行くという話。実話を元にした映画。
これはいい映画。鳥好きと飛行機好きにはたまらない。感涙必至。旦那Aも私も泣いた。鳥と共に空を飛ぶ。なんと美しい。浪漫です。
去年の年末頃に米のドラマ『The Comey Rule』を見た後、テレビの録画機で「Jeff Daniels」の名前を検索したらこの映画が出てきたので録画。この作品は1996年に公開されたときに見るつもりで見ていなかった。去年の年末に見た。
ストーリーの元になった話は、カナダ人のBill Lishman氏とBill Carrick氏の実験。
Lishman氏は軽量の飛行機・ウルトラライトプレーン(日本名は超軽量動力機)の開発者としても知られており、1988年にはナチュラリスト/動物カメラマンのCarrick氏と組み、その軽量飛行機でカナダガンとの飛行に成功。また1993年には初めてカナダガンを率いて鳥の越冬地への渡りを成功させた。
雛の刷り込みにより、人が雛と共に走り、雛に追わせ、次第に軽量飛行機を追わせて、ガン達との同時飛行を成功させた様子は映画のとおり。その様子を記録したドキュメンタリー・フィルムは米の公共放送PBSで公開された。その後1993年にはABC放送が番組「20/20」でLishman氏とカナダガンの渡りを撮影し放送。大評判になる。映画化の話はそれから出てきたものだそうだ。
ジェフ・ダニエルズさん演じる変わり者の飛行機野郎も面白いし、アナ・パキンちゃんのママグースぶりもかわいいが、この映画はなによりも人が鳥の真横で一緒に空を飛ぶ映像。なんと楽しい。それに尽きる。もうそれだけでいい。
なんと美しい。なんと気持ちのいい。これは鳥好き人間の夢だ。いいなぁ。あこがれますね。これは楽しいだろう。鳥と一緒に飛ぶって…すごいわ。夢だ。それだけで感動して泣いてしまう。
私は鳥好きなのでこの映画の鳥が真横を飛ぶ映像に感激して泣くし、飛行機好きの旦那Aはウルトラライトプレーンが飛び上がって空を飛ぶ様子に感動して泣いている。最高っす。最高最高最高。これは映画館の大きなスクリーンで見るべき。いつか機会があったら見たい。
映像もとても綺麗。夢がある。浪漫。しかし街中を飛んだり、空軍のベースに着陸するのは脚色かな。そもそも実話では子供は飛んでいないのだろうな。どうかな?
ところでこの映画に出てくる軽量飛行機/超軽量動力機/ウルトラライトプレーンとは、実際にある機械なのだそうだ。旦那Aによるとどうやら80年代には商品化されていたそうな。え~こんな自転車みたいな飛行機は危なそうだ。今調べたら似たような機械がe-bayで300ドルぐらいで売ってますね。本当か?