またまたプリンス様を聴こう。
Prince – Sexuality (1981)
Album: Controversy
Released: Oct 14, 1981
℗ 1981 NPG Records,
Inc. under exclusive license to Warner Bros. Records Inc.
タイトルは「Sexuality=性別、性欲、性的能力、性的関心,性的指向…等々他にもいろいろ」などと思わせぶりですが、この歌は全くエロい歌ではないのが意外。
「新しい世代のために皆立ち上がろうぜ」などと民衆を煽る歌。革命を起こしそうだ。
意図は「裸になれば人種や宗教、階級、貧富の差などを超えて皆が平等に自由になれる」ということでしょう。なるほどね。「読み方を覚えるまで子供にテレビを見せるな」「子供は環境に影響されて育つ」などとも言ってます。結構真っ当な真面目な歌なのね。
御本人が黒人と白人のミックスで小柄な外見がちょっと中性的であることから、若い頃には自らのアイデンティティでかなり悩んだのでしょう。みんな裸になっちまえば同じじゃん…ということね。そのとおりだ。かなり政治的な歌ですこれ。
この頃のプリンス様はエロい歌でアメリカでは物議を醸していたらしいですが(確かにそういう歌が多い)、根っこはかなり真面目ですね。
昔持っていたレコードは輸入盤で、歌詞の和訳もなかったし歌詞にも興味がなかったんですけど、こんな歌だとは知らなかった。
どんどんどこどこ煽るようなドラム。シンセ。「あぅあっ」と言った後で「はっ」と息が漏れる。そのあとで入る乾いたリズムギターの音。音がいちいちかっこいい。ほぼファルセットの高音に時々入るおとこくさい野太い声がまたいいアクセント。声が楽器なのね。歌詞のリズムの取りかたも無茶苦茶かっこいい。