Jellyfish出会いの曲
Jellyfish - Hush + Joining a Fan Club (1993)
(大きな音で聴くと気持ちいいです)
(大きな音で聴くと気持ちいいです)
Album: Spilt Milk
Released: Feb 13, 1993
℗ 1993 Virgin Records America, Inc..
Released: Feb 13, 1993
℗ 1993 Virgin Records America, Inc..
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Unauthorized reproduction is a violation of applicable laws.
Manufactured by Virgin Records America, Inc.,
150 Fifth Avenue, New York, NY 10011.
Jellyfishの話しはどこから始めようかと思っていた。
ちょっと前にAndy Shaufさんの曲をとりあげた時、JellyfishやJason Falknerあたりを思い出す…と書いたんだけれど、それでここのところその辺りの曲をちょっと聴いていた。
音楽的にはあまり似てないのかな。それでも音の職人的な感じに共通点はあるような気がする。どちらかと言えばJason Falknerの方が近いか。楽器を全部一人でこなす職人と思えばJason君の方が似ているかも。
というわけでまず伝説のJellyfish。
90年代初期、日本の洋楽聴きにはよく知られたバンド。私が彼らを最初に知ったのは2枚目のアルバム『Spilt Milk/こぼれたミルクに泣かないで』。
ティーンの頃から聴いていた70年代の大物ロックバンドやマドンナ・プリンスにも飽きて、なにか面白いものはないかと探していた頃の1993年。ある日、当時時々買っていた洋楽誌『Rockin’ On』の裏表紙にこのアルバムの公告が出ていた…いやもしかしたら記事だったかもしれぬ。その中で評論家の市川哲史氏がこのアルバムをべた褒めしていた「絶対にがっかりさせない。傑作中の傑作…」とかなんとかだったと思う。
…市川哲史さんのことはよく知らなかったんだけれど、その熱い言葉に誘われて早速アルバムを買ってみた。当時海亀は音楽に飢えていて、普段から曲も知らずにアルバムをジャケ買いなどしていた。だから知らないCDを1枚買うことにも抵抗はなかった。
プレーヤーにCDを入れる。1曲目「Hush」おお…綺麗…。そして2曲目の「Joining a Fan Club」おおおおおおおおっこっこれは…これは…QUEENだCheap Trickだっ。
歌詞カードを見れば、
「バンドに入れ込んで壁に貼ったポスターに投げチューをし、ファンクラブに入りTシャツを買い生写真を集め、スターに近づきたいならお金を払わなきゃ…運命が彼の車を潰す前に堕落のスターと恋に落ちたかった…」
涙が出た。超ノスタルジア。わかりすぎる密かなグルーピー願望のツボをついた歌詞。この曲1曲で私はJellyfishのファンになった。この曲はJellyfish発見の瞬間の曲。だからここにとり上げる。
…そこからこのバンドの過去のアルバム、ミニアルバムを買いそろえ、9月に来日した際には渋谷のクアトロに見に行った。その話はまた今度…。
このJellyfishの2枚目のアルバム『Spilt Milk/こぼれたミルクに泣かないで』は、
傑作です。
間違いない。職人達がコツコツ丁寧な仕事をして作った名盤。リアルなアーティストの心模様を描いた歌というよりも、仮想のおとぎ話の世界を描いたような作品。おもちゃ箱のように様々なスタイルの曲が入ってます。とても楽しい。