能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2017年4月19日水曜日

★『真田丸』好きだった人々



真田左衛門佐信繁/幸村=堺雅人

意外な配役。私はあまりくわしくはないんですが、真田幸村と言えば「日本一の兵」。だからイメージは大柄の強面の勇ましい男。しかし堺さんは線が細い。なによりも穏やかな声で知性派。肉体派じゃないですよね。だから最初はとても違和感があった。ところがWikipediaを読んでいたらこういう記事が出てきた「信繁の人柄は、兄・信之の言葉によると柔和で辛抱強く、物静かで怒る様なことは無いという、およそ勇猛な武将のイメージとはかけ離れたものであったようである。」なるほど。そういうイメージでの配役だったのかもしれませんね。実際はどんな感じだったんだろう…。ともかく堺さんはいつも穏やかなイメージがありますけど、じつは演出次第では非常に男おとこしたキャラも出来る方だと想像する。九州男児ですからね。実は古風で頑固な日本の男なのでは…。

真田昌幸=草刈正雄

草刈さんだもの。そりゃーかっこいいわ。昔から超イケメンでしたね。最近はコミカルな印象の方が多いですけどね。「美の坪」のひょうきんなオジサン。さて昌幸パパ。丹波さんほどの凄みは無かったけれど、どこかコミカルで面白かったです。草刈さんは吉野太夫とのシーンが色っぽくてとても良かったので本当のジジイになる前に美女と濃いドラマをやってほしいですねほほほほ。

きり=長澤まさみ

ヒロインとは言えないですよね。まさに信繁とは腐れ縁。最初はうぜぇうぜぇと言ってましたが、50回全話に毎回出ましたね。妙なキャラになっちゃったのは脚本がいけない。しかし何度も見れば慣れるものです。なんとなく愛嬌も出て来て、最後の夏の陣決戦前夜の幸村との抱擁はほろりとさせられました。きりちゃんよかったね…よかったのかなぁ。

秀吉=小日向文世

このドラマで一番興奮した配役。この小日向さんの秀吉は本当に良かった。他のドラマのように人情味に溢れ陽気で人好きのする秀吉じゃないんですよね。この秀吉の「人たらし」は人を思うように操る為のテクニック。表面的にそれらしく振舞うだけで心は無い。寧さんが「恐ろしい人」と言った秀吉の本質がニコニコ顔の隙間から垣間見えるのが面白い。子供のように快活だが気が短くて直ぐに怒る。天才的に頭が良すぎて周りがついていけない。予測不可能。秀吉とは実際にこういう人だったのかも。これくらい特殊な人でなければ天下はとれなかったのかもしれません。面白かったです。

茶々/淀殿=竹内結子

子供のようにイノセントで美しく可愛らしく優しい。しかし頭が弱い。子供の頃からのトラウマで「死」を異常に恐れ錯乱する。この茶々さんは、気が強くてプライドが高くて自ら秀頼や大坂城の行方をコントロールする人物ではない。周りの意見に押されるまま「私は秀頼と源次郎がいればいいの…」あまり難しいことは考えられないのね。でも可愛かった。愚かだけれど可哀想なお姫様。

徳川家康=内野聖陽

面白い家康でした。内野さんが上手い俳優さんなので、コミカルなのも威厳のある場面も非情なのもそれぞれ違和感なく一人の人物に納まっていたのが素晴らしい。一番面白かったのは逃げるときの泣き顔。
 
阿茶局=斉藤由貴

斉藤由貴の局。怖い怖い。斎藤さんには誰もかなわないっす。面白かった。

 
 
 
 
 
 
 
 
北条氏政=高嶋政伸

最初は北条の怪獣というとんでもキャラだったのに、最後は古典的な戦国大名の敗北と無念を全身で表現。かわいそうでした。「秀吉のような者に頭を下げたくない」と意地を張って滅びていった名家の殿様。上杉や真田、徳川に降伏するように説得されても「秀吉のために生きるのでござるか。それでよろしいのか」と問いかける。「華々しく戦国の世に幕を引きたかった…」不器用で頑固な北条の殿のことはきっと忘れない。

真田信幸/信之=大泉洋

なんだか最後までよくわかんない人でしたねお兄ちゃん。ちょっとコミカルすぎて描き方を間違ったんじゃないかなぁ。あくまでも脚本のせいです。大泉さんはいい感じだっと思う。シリアスなシーンでは時々とてもいい表情をなさってました。しかし三谷さんが常に引き摺り下ろす。最後までコミカルでアホなのか…ちょっともったいなかったです。

高梨内記=中原丈雄

このお方は最初から最後まで出ていた真田の忠臣。じみ~な役柄ながら常に光ってました(私個人的に好き)。大柄で時代劇の衣装がとても素敵。若い時も年をとって髪が短くなった後も、常に変わらず素敵でした。普段はコミカルなのに、室賀さんを討ち取った回は怖い武将の顔。あの場面は緊張しました。かっこよかった。最後も悲しかったです。

矢沢頼綱=綾田俊樹

矢沢の叔父さんは痛快。暴力ジジイ。面白かった。交渉にきた北条の使者をいきなり殺す。沼田城を開けろと言われても「嫌ぢゃ」とだだをこねる。迷惑な問題ジジイなんだけれど面白い。小柄な方なのに豪快で戦国のキャラクターらしくて印象に残りました。
 
 
 
こんなところかな…おっと11人だ。これ以外にも面白い人物は沢山いました。もっと沢山。特に真田の家族は長い間描いていたのでそれぞれ愛着もわきました。大坂城に入ってからは世界がまったく変わってしまったのですが、そちらの人物達もまたよかったです。キャラクター達に愛着がわくと名残惜しいですね…『真田丸』とうとう終わっちゃったわ。

俳優さん、スタッフの皆様おつかれさまでした。