2018年10月16日火曜日

OPERA★『ロメオとジュリエット/Roméo et Juliette』by Charles Gounod, - October 12, 2018



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ロメオ「ああ君 太陽よ昇れ」3:12より
Romeo's cavatina "Ah, lève-toi, soleil"
なんと綺麗なメロディ。ゴージャスな声聴き惚れる最高。

Roberto Alagna
Conductor:   Charles Mackerras
Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden.
Produced at Royal Opera House, Covent Garden, in 1994.
 
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 ジュリエット「私は夢に生きたい」
Juliet's Waltz "Je veux vivre"
好きなソプラノを見つけるのはなかなか難しいのだけれど、
このお方は本当にすごいと思う。
今回いろいろと聴き比べてこのお方の声が一番好きだった。気持ちいい。

Dame Joan Sutherland
Dir. Francesco Molinari-Pradelli.
Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden.

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Roméo et Juliette
Opera by Charles Gounod
Language:  French
Based on ‘Romeo and Juliet’ by William Shakespeare
Premiere:  27 April 1867, Théâtre Lyrique, Paris
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Blaisdell Concert Hall
October 12, Friday, 7:30pm

 
ロミオとジュリエットです!有名!

ゼフィレッリ監督の映画も見たし、シェークスピアの翻訳も読んだ。よく知っている話。だから予習はしなかった。作曲はグノー。グノーと言えばバッハの《平均律クラヴィーア曲集 1巻》の「前奏曲 1 ハ長調」/Praeludium 1 BWV 846 (Das Wohltemperierte Klavier 1) にのせて書いた「アヴェ・マリア/Ave Maria」。あの曲は短いのに大変ドラマチックな美しい曲ですが、このオペラもやっぱり綺麗でとてもドラマチックでした。素晴らしかったです。ちなみにロメオはロミオのフランス語読みだそう。
 
★自分用の粗すぎるあらすじ

 一幕イタリアのヴェローナ。モンタギュー家とキュピレット家は仲が悪い。キュピレット家のパーティーに忍び込んだモンタギュー家のロミオが、キュピレット家のジュリエットと恋に落ちる。
二幕夜ロミオはまたキュピレット家の庭に忍び込み、バルコニーのジュリエットに歌いかける。ジュリエットは結婚したいと言う。
三幕二人は夜明けに密かに結婚式をあげる。その後両家の間のいざこざでロミオはキュピレット家のティボルト(ジュリエットの従兄)を刺す。ロミオは追放される。
四幕街を離れる前のロミオと共にジュリエットは一晩を過ごす。ジュリエットとパリス伯爵との結婚話。薬で仮死状態=死んだふりをして後でロミオと逃げようと計画する。薬を飲んだジュリエットは伯爵との結婚式で突然倒れる。
五幕ジュリエットが死んだと思い込んだロミオが駆けつける。絶望し毒を飲むロミオ。そこでジュリエットが目覚め、二人は再会を喜ぶがすぐにロミオが倒れる。ジュリエットも後を追い短剣で胸を刺し絶命。

★感想

ドラマチックです。話はわかっていたので曲はどのような感じだろうと思った。

グノーは優雅。

綺麗です。イタリアのオペラほど有名じゃないのは押しが強くないからなのかも知れない。確かに鼻歌で歌えそうな感じではないのかも。ジュリエットの曲はとにかく難しそうだと思った。しかし優雅です。綺麗。ロマンチック。劇中に何度も「これは家に帰ってからこの曲を探してじっくりと味わって聴いてみたい」と思った。音楽が素晴らしかった。


それにしてもこのオペラでは、初めて「オペラ歌手というのは声楽家であると同時に舞台劇の俳優さんでもあるのだな」と思った。(あたりまえのことなのかもしれないけれど)私は今までそう考えたことがなかった。オペラ歌手とは演技をしながらもあくまでも歌う人だと思っていた。ところがこのオペラは本当に情熱的で、ロミオとジュリエットが舞台上で何度も熱烈なキスをする。「オペラ歌手ってこんなにチューをするんだわ」と思いながらじっくりと見てしまった。たぶん全部で8回ぐらいなが~い熱烈なチューをしてました。こんなに情熱的にチューをしたら演者同士で情がうつってしまうのではないかと思ったぞ。そんな風にロミオとジュリエットがラブラブなので、なんだか劇としても面白かったです。

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大人っぽい大柄な美女:ジュリエット
Amanda Woodburyアマンダ・ウッドベリー
本当のジュリエットはウブなティーンの女の子だと思うのですが、オペラ歌手の方々は皆さん大人なのでイメージよりちょっとお姉さん。アマンダさんは背の高いとても綺麗なお姉さん。複雑なメロディーを巧みに歌いこなす。上手いお方です…と思って彼女のBIOを読んだら、なんとこのお方は2016年にニューヨークのメトロポリタン・オペラでもジュリエットをなさったそうだ。うわーそんなお方がここで見られるなんてなんという幸運。ソプラノ。

ハンサムな:ロメオ
Derek Taylor/デレク・テイラー
オペラ歌手というのはなぜか年齢を知るのが難しい。ジュリエットのアマンダさんもロメオのデレクさんもBIOを読んでも年齢が出てこない。彼もたぶん30代だと思うのだけれど綺麗なお方。四角い顎がアメコミのキャラのようなハンサム。テナー。

情熱的な指揮者
Emmanuel Plasson/エマニュエル・プラッソン
一番印象的だったのは指揮者のエマニュエルさんかもしれない。近くで見ていたんですけど、とにかく情熱的に指揮をなさる。音楽に合わせて踊るように全身を大きく動かし、お顔も表情豊かに指揮をなさる。時々勢い余って「ふん」とか「んっ」と声も聞こえてくる。ステージ上の演者の方々と度々アイコンタクトをしながら一緒に歌うように指揮をなさっていた。情熱的な方ですね。とてもかっこよかった。
私は生の音楽の演奏と言うのは(クラシックであれロックであれ)人間の熱、エネルギーを感じられるのが一番素晴らしいと思うんですけど、このお方からは間違いなく大きな熱を感じた。…本当なんですよ。クラシックも生演奏なら、エネルギー量はハードロックのライブとそれほど変わらないと私は思う。

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ステージセット
今回のセットはモダンでした。ステージ上は金属(たぶん)の足場のような建物と階段。背景は場面によって鮮やかな赤や青。そこに提灯の照明や、緑の生垣が天井から降りてくる。バルコニーはなんと階段付きの台。ステージもシンプル、衣装もモダンで大変都会的、現代的なアレンジの「ロメオとジュリエット」。しかしセットが単純であれば無い物は想像すればいい。こういう演出には慣れが必要だとはいえ、演者に集中できるのはいいことなのかもしれない。いや…やっぱり私はクラシックなセットと衣装がいいけれど…。


衣装
ステージセットがシンプルであれば、衣装は全てモダンな服装でした。パーティでは男性はタキシードやスーツだし、女性は膝丈のスパンコールを散りばめたドレスにハイヒール。今回はそういう演出。これも私はクラシックな衣装の方がいいのだけど、今回はそれほど気にならなかった。

とにかく主役のロミオとジュリエットの熱に惹き込まれたので、周りがモダンな演出でも気にならなかった。無い物は想像すればいい。オペラの鑑賞に慣れてきたのかも知れぬ。

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今回は早めに立ち上がって拍手。会場中も立ち上がって大きな拍手。特にロメオとジュリエットのお二人が素晴らしかった。熱演に次ぐ熱演。情熱的なキス。激しい指揮者の動きと伝わる熱いエネルギー。そして優雅で美しい音楽。もっとこのオペラの曲のことを知りたいと思った。綺麗だった。だんだんオペラが楽しくなってきたかも。

 
CONDUCTOR:  Emmanuel Plasson
STAGE DIRECTOR:  Brad Dalton
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Juliet:  Amanda Woodbury
Romeo:  Derek Taylor
Mercutio:  Brian James Myer
Stephano:  Alyssa Martin
Frère Laurent:  Jamie Offenbach
Count Capulet:  Leon Williams
Tybalt:  Carlos Enrique Santelli
Gertrude:  Blythe Kelsey
Count Paris:  Jordan Weatherston Pitts
Gregorio:  Samuel Chiba
Benvolio:  Takamasa Yamamura
Duke of Verona:  Erik D. Haines
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