能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2024年1月24日水曜日

英ドラマ Netflix 『ザ・クラウン/The Crown』(2016 - 2023) 全シーズン:感無量 お疲れ様でした 大きな拍手






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『The Crown』(2016-2023) TV Series
/英・米/Netflix/カラー/39–72 分
Creators: Peter Morgan
No. of seasons: 6シーズン
No. of episodes: 60話
Release: 4 November 2016 – 14 December 2023
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怠け癖がついてなかなか文が書けない。風邪はなんとかおさまった。もう咳はほぼ出ない。どういうわけか体温が午後に37度になることもあるが風邪によるものでもないかもしれぬ。PCに向かって文章を書かなければ、普段からやり残していた家の仕事がいくらでも目に入る。これもやらなきゃあれもやらなきゃ、あ、でも熱があるから今日は休もう…などと言っている間に1月ももうすぐ終わりだ。そろそろ趣味の感想文を書きを始めなければ。



さて去年の年末に見終わったNetflixによる英国のドラマ『The Crown』。とうとう終わってしまった。英国王室を描いたこのドラマ・シリーズのスタートは2016年。ワンシーズン10話を数年毎に続けて、去年の年末に6シーズン目、全60話で完了した。とうとう終わってしまった。感無量。


ドラマの開始は1947年…英国王女エリザベスがフィリップ・マウントバッテン/エディンバラ公と結婚した頃からドラマはスタート。父・ジョージ6世の後を継いで王女は、1952年にエリザベス2世として戴冠し英国の女王となる。そしてそれから6シーズン60話を経て時代は2005年頃、女王が80歳になる頃を描き完結する。

なんと大きなプロジェクトであったことか。

この製作チームはこのとてつもない大河ドラマをとうとう完成させた。一度も力を抜くことなく、王室へ敬意を払いながら、様々な歴史的エピソードを再構築、実在する人物達の個々のエピソードを取り上げて再現し、(フィクションではありながらも)それらの人物達の心の中を覗くような脚本で多くの観客が納得するストーリーを描き上げた。お見事。これほどの作品が現実に制作されたことにまず驚く。ものすごい大作。ものすごい力技。このような大掛かりなドラマはもう2度と見ることはないだろうと思う。


人物たちが全て実在する王室の方々であることから、このドラマがゴシップ的な再現ドラマであることは事実。しかしまた同時に、この英国王室の50年以上を描いたドラマは、英国の20世紀の現代史のドラマでもあった。エリザベス2世の一生は英国が歩んだ歴史でもあった。

「国を描くのであれば、まず国民を納得させる」

このプロジェクトは最初からNetflixにより全世界に配信されることが前提で製作されたのだろうが、まず製作が心を砕いたのは英国国民にこのドラマをどう納得させられるかということだったのではないかと思う。ドラマのテーマは英国の現代史。今でもロイヤリストの多い英国国民をまず納得させなければ、彼らの愛する王室とエリザベス女王を描くこのドラマ・シリーズはおそらく成り立たなかっただろうと思われる。

結果は成功だったのだろうと思う。シーズン6のダイアナ妃をめぐるエピソードは賛否両論だったらしいが、それでも6シーズンに及んだこのシリーズ全体を悪く言う人はあまりいないのではないか。


視聴者の記憶に残る過去50余年の時代を再構築し実在の人物達を描くドラマが、製作にとっていかに難しいチャレンジであったのかは想像を絶する。視聴者それぞれに思い入れや記憶のある現代を描くドラマだからこそ視聴者はドラマに魅了される。その内容にゴシップ的な意味もあれば、人々はますますドラマに夢中になる。

例えば現在80歳の英国人がこのドラマを見れば、ほぼ全編が彼らの記憶に残る馴染みのあるストーリーだろうし、また1980年生まれの人であれば、シーズン6の時代は彼らのティーンから20代半ばの時代の再現になる。そのようなドラマに人々が魅了されないわけがない。しかしそれだけ視聴者を惹きつけるのであれば、もちろん批判や批評も多くなるだろうことは予想される。製作は心を砕いて「いい作品」を目指したのだろうと思う。

そして堂々60話の大河ドラマが完成した。もうそれだけで大きな拍手。とにかくものすごい力技。



まずシーズン1と2が特に素晴らしかった。主演のクレア・フォイさんがエリザベス女王に見えた。小柄。白い肌。濃い色の髪。大きな青い目。歯切れのいい口調。ユーモアを湛えた眼差し。エリザベス女王の若い頃の映像は今も残っていて私達も見ることができるが、このクレア・フォイさんは若いエリザベス女王として納得の配役だった。美しい若い女王の佇まいが完璧だった。

印象にのこっているのは戴冠式の回/第5話。夫のエジンバラ公が戴冠式で、妻/女王の前に跪くのを嫌だと言う「ただ妻の側に立っているだけではいけないのか?」 (自らがアイデアを出した)テレビ放送で全世界にその姿(夫の自分が妻に跪く姿)が放映されるのを恥ずかしいと思ったのだろうか。しかし女王は夫のわがままを許さない。戴冠式は予定通り厳かに行われ、全世界の見守る中、エジンバラ公は女王に跪き忠誠を誓う。

小柄な若い女性の肩に、ほぼ千年に及ぶ王家の歴史とそれを守る責任がのしかかる。その姿にエジンバラ公も圧倒されたのだろう。その場面に私は言いようもないほど感動した。今回そのシーンを見直したがまた涙が出そうになった。そのシーンだけでもこのドラマが作られた意味があると思うほどだ。名場面。クレア・フォイさんが女王を演じたのはシーズン2まで。


女王が中年になったシーズン3と4で女王を演じたのはオリビア・コールマンさん。このキャスティングは大きな間違いだとすぐに私は思った。あまりにも女王御本人と違い過ぎるルックスと声、佇まい。このオリビア・コールマンさんは最悪のミスキャストだと思った。

なぜ茶色い目の女優さんを女王にキャスティングしたのだろう。せめて青いコンタクトレンズはできなかったのか。声が特にいけない。早口過ぎるし響きも悪い。姿勢も悪い。高貴な印象がない。あまりにも雰囲気が違い過ぎる。オリビア・コールマンさんのイメージは親しみのあるユーモラスな下町のおばさん風。女優さんに問題があるわけではない。完全にキャスティングのミス。威厳に満ちて高貴で硬質でいながらウィットに富み歯切れのいい口調のエリザベス女王とは似ても似つかない。全く許しがたい。オリビア・コールマンさんは撮影当時非常によく売れていたので、その人気からキャスティングされたのではないかと思うが、どう見てもミスキャスト。

それでもエピソードが進むにつれて コールマンさんもそれらしく化けていたのですごいものだとも思った。他のキャスティングは相変わらず素晴らしい。アン王女もダイアナ妃も似ている。さずがにサッチャー総理をジリアン・アンダーソンさん、マーガレット王女をヘレナ・ボナム・カーターさんが演っているのは妙だと思った。


そしてシーズン5と6。女王を演じるのはイメルダ・スタウントンさん。威厳に満ちてお堅い女王の雰囲気はいい感じだ。多少重苦しくユーモアに欠ける感じなのは、彼女の演じた時代が王家にとっての危機の時代だったからだろうか。

ダイアナ妃を演じたエリザベス・デビッキさんは驚くほど似ている。ドディ・アルファイドのカーリッド・アブダラさんもよく似ている。ジョン・メイジャー首相もカミラ王妃もよく似ているが、プリンス・チャールズ/チャールズ3世はあまり似ていなかった(いい役者さんだけれど)。

そのように、ついついゴシップ的に誰が誰に似ている、似ていないというのもこのドラマの楽しみでもあった。特に私にとって英国に暮らした頃のシーズン5と6の頃は、当時の記憶をたどりながら見るのもとても楽しかった。


(女王の老年を描いた)シーズン6の最終エピソードは、2022年の女王の崩御の後に脚本が書き換えられたらしいということを後で聞いた。女王が80歳の誕生日を前に、彼女の国葬の計画を立てる話が描かれ、実際の葬儀の最後にバグパイプで奏でられた曲「Sleep, Dearie, Sleep」が選ばれた様子も描かれる。

ドラマはもちろんフィクションで脚本も創作であることはわかっているが、エディンバラ公が王室についてのシビアな現実を「このシステムは外の人々にとっても我々内にとっても意味をなさなくなった。人間に関するものは全て朽ちるものだ。その運命が来たら君主も従わなければならないだろう。We're a dying breed, you and I. 」と女王に話していたのが印象的だった。

いやいや…、私は古からの歴史との繋がりを今も守り続けるその「システム」をこれからも大切に残していって欲しいと思います。心から願います。

本当にいいドラマでした。
またシーズン1を見直そうかと思う。


(以前から度々ここにも書いてきた)私がエリザベス2世を尊敬しているという話。それはなぜか? 「文化的な遺産」という意味で、誰が君主であっても王室は大切なものだと私は思うけれど、しかしなぜ私はエリザベス女王を特に尊敬しているのか‽ 

それは彼女が先祖から与えられたとてつもなく大きな「義務」を、一生をかけて文句を言わずに完璧に成し遂げたからだ。祖先から与えられた「義務/責任/役目/務め」を一生をかけて律儀に守り続けたからだと思う。

人間とは誰でも何らかの「義務」と共に生きなければならないもの。それならば常に文句を言いながら「義務」を行うのか、それとも自らの置かれた立場や状況を受け入れて「義務」を全うするのか…人の生き方としてどちらが正しいのか? …女王の長い人生を考えるたびにそのようなことを私は思う。それが私が彼女を尊敬する理由なのだろうと思う。



2024年1月17日水曜日

お猫様H:年末の冬の日々



去年の年末の様子

猫パパAに「遊んでよ」と訴えかける猫
たま~に下に降りてくる
お日様いい気持ち
まったり
一歩踏み出す
年末のある日、やっとソファーにやってきた。
人間が猫のお尻に敷かれる冬の定番
魚のおやつ



2024年1月16日火曜日

Terry Dexter, Sweet Georgie – Come Find Me (Eric Kupper Mix)(2023)



Houseの基本



Terry Dexter, Sweet Georgie - Come Find Me (Eric Kupper Mix)(2023)
Come Find Me – EP
Terry Dexter, Sweet Georgie
Released: November 17, 2023
℗ 2023 Category 1 Music

オリジナルミックスもいい
Terry Dexter, Sweet Georgie - Come Find Me (Original Mix)(2023)
Come Find Me – EP
Terry Dexter, Sweet Georgie
Released: November 17, 2023
℗ 2023 Category 1 Music


現在英国のクラブチャートに入っている曲。

この曲に関わっている3名の方々のプロフィールを調べて驚いた。シンガーのテリー・デクスターさんは1998年のデビュー。そしてアレンジのDJ/Remixのお二人は1980年代半ばから初期の米国ハウス・ミュージックのジャンルの確立に関わった方々。気持ちいいです。Houseの基本。


★Terry Dexter
米国のコンテンポラリーR &Bシンガー+俳優。ミシガン州生まれ。父親の影響でR &Bを聞いて育つ。6歳で作曲を始め、同じころに叔父の教会のゴスペルコーラスで歌い始める。叔母もゴスペルシンガーで彼女からゴスペルを習う。9歳から14歳頃までシンガーとしてデトロイト近辺でバンド活動。11歳でプロのバックシンガーとして歌い始める。13歳でプロとして契約。1998年にデビュー。2枚のアルバムをリリースし、また多くのアーティストに曲を提供し作曲家として高く評価されている。

★Sweet Georgie
George Jackson/George G-Spot Jacksonさん。米国ミシガン州シカゴのDJ/プロデューサー。1986年から活動。初期の米国Houseの立役者。リミックス多数。ミシガン州、クリーブランド州で活躍中。

★Eric Kupper
リミックスはこのお方。米国の仏系keyboardist, arranger, songwriter, remix artist, DJ, and record producer。1980年代からキーボードやギター、作曲で多くのアーティストと活動。1986年からリミックスやプロデュースをした曲の数は2000曲以上。多くの大物アーティストを手がけ、特にDef Mix Productionsの仕事で知られる。1980年代から初期のHouse musicに関わりそのジャンルの基礎を築いたメンバーの一人。

2024年1月15日月曜日

2023年~2024年 年末年始 冬休み日記 🍷Albert Bichot, Bourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir, 2020



年末年始の冬休みに何をやったのか記録する。冬休みは自転車に乗ると以前書いていたがあまり乗れなかった。やはり年末はバタバタする。忙しすぎる。ストレスが多いように感じるのは、実は自分の中に「こうあるべき」と(その必要もないのに)勝手に決まり事を作って勝手にテンパっているからなのだろうと思った。反省も含めて記録。


12月の2週目
旦那Aが米国の親戚向けクリスマスプレゼントのオンライン送付を完了。昔はショッピングモールを走り回ってハワイのお土産品をかき集め、郵便局発行の送料定額のボックスに入れて郵便局に並んで送り出していたが、コロナ以降はオンラインのギフト送付にしているのでずいぶん楽になった。ハワイ産のコーヒーやチョコやクッキー、受け取る人の現地の花屋でテーブルフラワーを送ったりする。結構喜ばれているようだ。あまり真心がこもっているとは言えないが。

12月13日(水)
ブログの感想文を書いた後で、米国向け、遅れ遅れのクリスマスカードを書く。毎年このプレッシャーが大きすぎる。もし住所を書き間違えたらどうする?もし封筒と中身を間違えたらどうする?多分クリスマスまでには届かないかも。どうしようどうしよう。暗い部屋で夜遅くまで老眼の目をシバシバさせながら細かい字を書き続ける苦行。しかしこれが年一の挨拶の人もいるのでやめるわけにはいかぬ。旦那Aの伯父とは毎年3Dの飛び出すカードを送りあっている。お互いに楽しみになっている。

12月14日(木)
日本向けのクリスマスカード書き。これもスケジュール遅れ。スケジュール伸ばし伸ばし。今年もたぶんまたまたクリスマスまでには日本に届かないだろう。それなのにやっぱり今日もついついPCに向かって感想文ブログを書いてしまう。

12月15日(金)
ずいぶん遅れたクリスマスツリー設置。やっと出した。少し前に納戸の上のマスターバスルームが水漏れしたので(2024年のいつか修理予定)なんだかあまり納戸を開けたくなかった。それで遅れた。…と言い訳。

12月16日(土)
昨日完成できなかったクリスマスツリーを完成。

12月17日(日)~22日(金)
プレッシャーの大きいクリスマスのプレゼントやカードを終わらせて少しリラックス。数日間ブログの文を書く。ダイニング・テーブルには赤いクロスを広げて気分を盛り上げる。

12月23日(土)
昨日から旦那Aがクリスマスホリデー開始。今日は遠くのペット用品店に猫のおやつを買いに行く。今まで近所のショップで見かけなかったロイヤルカナンの7歳以上向けのカリカリを見つけて購入。しかし獣医さんには「そろそろウェットの缶詰フード100%を目指してくださいね」と言われている。夕方自転車に乗る。

12月24日(日)
明日のクリスマス当日は店が全部閉まるので今日ディナーの材料を買う。買い物は旦那Aにお願いした。今年はビーフ。

12月25日(月)
クリスマス当日。ツリーの下の旦那Aからのいただきモノの一つはドジャースの帽子。オオオオゥ。え~嬉しいけどしばらくかぶれないよー。いかにも日本人のおばちゃんがドジャースの帽子って…いかにもじゃん笑 。

午前中に旦那Aの親戚と電話。今日は俺達の「イベント飯」日。近所に家族がいないのであれば、せめてご飯くらいはそれらしくしよう。旦那Aがシルバーウェアを磨き始める。私は午後3時頃からキッチンで作業開始。ところで実は私はさきほどの電話で少しカチンときていた。怒りを静かにおさえて料理を開始。

今年はブフ・ボギニョン/Boeuf Bourguignon …妙な響きの料理だが意味はブルゴーニュ風ビーフ・シチュー。うちには(絶対失敗しない)フランス料理の本がある。Carole Clements氏による『The French RECIPE Cook Book』。1995年に出版された米国の料理本だが、当時英国ロンドンで手に入れた。この本のフレンチはほぼ間違いがない。全部美味しい。ブフ・ボギニョンも過去に何度も作って成功している(煮込むだけで難しい料理ではない)。

ところで米国のクリスマスのメニューには決まり事がないらしい。英国のクリスマスは七面鳥が多いが、米国は七面鳥は11月のThanksgivingのメニューなので、クリスマスはハムやラムをローストしたりする。なんでもいいと聞く。

それなら好きなものにしようと今年はボギニョンになった。昨日旦那Aがブルゴーニュ・ワインを買ってきた。全て鍋に入ってあとは3時間煮込むだけ。暫く2階で猫と昼寝をして3時間が過ぎた夜7時半ごろ。…キッチンの旦那Aが「これ~…火が消えてるよ」「…え?…さっき弱火にして蓋をしたけど」…ルクルーゼの鍋はまだ温かいが、確かに電気クックトップの火が消えている…。フォークで肉を突き刺したら、まだホロホロまで柔らかくなっていない。 あ…終わった。


どこか遠くに行きたい…。 


午前の電話でも折れた。もういろいろと折れた。旦那Aごめん。また今年もダメだった。今年も私ハッピーな笑顔になれなかったわ。ごめんよ。

すぐに決断。「今日はこれは食べません。明日火を入れなおして明日食べましょう。今日はどうする。ツナマヨにしよう。もう夜8時だし」どこまでも人のいい優しい旦那Aは「だね。そうしよう」と同意。「それにしてもクリスマスはプレッシャーが多いんだよな…」と言いながら磨いたシルバーウェアを箱にしまう旦那A。私の様子を見て自分に言い聞かせているのだろう。旦那Aよ、すまない。

簡単なツナマヨサンドを食べたら「ちょっと外に出ようか」と、車で出かけて高級住宅地のクリスマスデコレーションを見にいく。私は気持ちを取り直したが、旦那Aには大変悪いことをした。

やっぱり毎年クリスマスはどうもいけない。私は暗くなる。去年も泣いた。あらためて考えたら、そういえばコロナ前は友人のパーティーや観劇や、やたらと増えるジャズクラブのライブなどなどと…クリスマスの憂鬱をほとんど感じないほどクリスマス・シーズンは大変忙しくしていたのだった。もっと前は親戚が訪ねてきて一緒に過ごしていた。そうだったな…。

親戚や友人などとメールやテキストでやりとり。

来年は教会に行こうか…などと話す。

12月26日(火)
遠方の友人からのメールで「自転車の写真が見たい」と言われたので、サンディビーチに自転車の撮影に行く。二人でポーズをして沢山の写真を撮った後、近所の住宅地で自転車に乗る。夕食は十分に火の入ったブフ・ボギニョンとマッシュポテト。副菜はなし。もうイベント感がすっかりなくなって赤のテーブルクロスもきちんとセットせず汚れ防止の普段のクロスをかけたまま。ワインはコップ酒。シチューにも使ったワインは薄いと感じるほど軽いワインだった。ワインのことはさっぱりわからないのだが値段のせいだろうか。22ドルだからか?それでもボギニョンは絶品。お肉はホロホロ。本当にあのレシピ本は素晴らしい。

小玉ねぎがなかったけど
遠くフランスから来たワイン 軽いよ

12月27日(水)

昨日撮った自転車とポーズの写真を遠方の友人にメールする。その後画材屋に行き、アラモアナの日本食のスーパーで春菊などを買う。まだまだ「イベント飯」シーズンは終わっていない。

12月28日(木)
お昼の回で映画『ゴジラ-1.0』を鑑賞。大変素晴らしい。泣く。感想文を書く。

12月29日(金)
夕方、久しぶりにワイキキビーチに行って日没を見る。ヨットが沢山出ていた。綺麗だった。

金曜ロードショー
1日で一番好きな時間

12月30日(土)
そろそろまた正月のイベント飯の準備。近所のスーパーで豚肉の塊を買う。午後に焼豚を焼く。ネット上のレシピだがこれも上手くいく。少し鼻の奥が痛い。

12月31日(日)
今日は心をキメて正月イベント飯の準備。午後から始めてず~っと台所に立つ。きんぴらや煮物、田作りなどを作る。旦那Aは家中の掃除機をかけてくれた。やっぱり鼻の奥が痛い。風邪かな。どこかでもらってきたか? 夜7時頃に昨日買った年越しそば。エビ天のエビの解凍は無理…疲れていてできない。人参のかき揚げでごまかす。その後録画した紅白を見て年を超える。外では花火がバチバチと大きな音を立てている。

麺がのびのび

1月1日(月)

朝から発熱37.2度。正月早々風邪をひいた。昼ご飯はとりあえずなんちゃってお節。白いテーブルクロスに重箱を出してお屠蘇を出して…と見かけだけ揃えて新年を迎える。その後午後は休む。熱は37.7度まで上がった。あ~疲れが出たか。夜はスープご飯にお節が副菜。日本の地震と羽田の事故のことを知る。

1月2日(火)
今日も熱37.4度。のどが痛い。夜旦那Aが雑炊を作ってくれた。お節は副菜になるので料理をしなくていいのは助かった。夜、鼻水がとまらない。やっぱり風邪だ。ビタミンCとDを飲む。

1月3日(水)からその後

外出をせずに家の中で過ごす。結局予定していた自転車での遠出もしばらく出来なくなった。熱は1日中36.9度や37.2度などと37度前後が延々と2週間も続くので身体がだるい日が続く。ちなみに風邪は旦那Aにはうつらなかった。よかった。

2日と3日に、去年の秋に注文していた冷蔵庫とソファーが来週届くとの連絡がそれぞれの店から入った。これから冷蔵庫を1週間で空にするのは無理。3日に小型のフリーザー・ボックスをオンラインで購入。4日に配達してもらう。これで冷凍肉は大丈夫。1月6日に旦那Aの冬休み終了。

1月10日(水)
冷蔵庫の冷凍肉とその他冷凍保存の食材をフリーザー・ボックスに移す。明日冷蔵庫を入れ替えるために周囲の水管の通った戸棚やシンクの下の棚などをことごとく掃除掃除掃除。微熱に文句を言っていられない。

1月11日(木)
朝から冷蔵庫を全て空にする。クーラーボックス3個に冷蔵庫の食材を全て移す。午前9時半頃に冷蔵庫の設置技術者がやってきた。まず今の冷蔵庫を外す作業。製氷機能や水クーラー用の配管を取り外すようにお願いする。新しい冷蔵庫が到着。旧冷蔵庫の取り外しと新冷蔵庫の設置でほぼ3時間かかった。偶然だがキッチンのアイランドの電源コンセントがショートする。サーキットのブレーカーを落としたら、隣の部屋の電気も使えなくなった。また電気工事の技術者に頼むことになった。その後、夜まで棚や床の掃除掃除掃除掃除掃除…。それでもすごく綺麗な冷蔵庫に嬉しくなる。

1月12日(金)
お昼過ぎ、業者に頼んでほぼ30年使った古いソファーの搬出。午後3時過ぎに新しいソファーとアームチェアが届いた。去年の9月に街の家具屋のネット上のカタログを見て目星を付け、店に現物を見に行って決めたのだが思った以上に巨大。前のソファーは長さ70インチだったがこの新ソファーは長さ88インチ。そろいのアームチェアも巨大。大きいことはわかっていたが、お店で見て惚れてしまったのでしょうがない。慣れるしかない。色は白で余計に大きく見えるので青のビーチタオルを掛けたらすこし部屋に馴染んだ。座り心地は最高にいい。

昨日から人の出入りが多いのでクローゼットに閉じこもって震えていた猫さんが、夜リビングに降りてきた。なんとアームチェアに自ら上り真ん中に1匹で座って眠り始めたので驚いた…さすがお姫様。さっきは新しい冷蔵庫の扉を見てびびっていたのに、見慣れない椅子は平気なのだろうか?不思議だ。


今日1月15日(月) 
風邪はほぼ治ったと思う。
咳はしばらく続きそうだ。


※追記
ワインメモ
🍷Albert Bichot, Bourgogne Vieilles Vignes de Pinot Noir 2020
Vivino.com Score:  3.9
Winery:  Albert Bichot
Grapes:  Pinot Noir
Region:  France / Bourgogne
Wine style:  Burgundy Red
Alcohol content:  12.5%
Wine description
It has a very pretty dress with a beautiful deep red color. Equally généreux nose with an attractive range of fruity aromas with notes of cassis, currant and plum. Enhanced with a subtle oak on the palate, this wine is fleshy and well balanced leaving a finish.



2024年1月14日日曜日

日本テレビ 水曜ドラマ『コタツがない家』第10話 クリスマスの奇跡



日本テレビ系の水曜ドラマ『コタツがない家』。TV Japanにて。
日本での放送は2023年10月18日より


年末の最終話の放送を見てそのままになっていた。全話拝見しました。面白かったです。

このドラマはハマった。上手い俳優さん達が揃っていていい。キャラクターも色々。それぞれに愛着が沸いて彼らを見るのが毎回楽しかった。特に深堀家のダイニングでのシーンが最高。コントの舞台劇のよう。全員ノリノリ。特に爺ちゃんの小林薫さんが最高におかしい。巧み。劇のリズムがいい。全員がすごくいい。


最終話/第10話もいいシーンがあった。クリスマス当日の深堀家でのディナー・パーティーのシーン。爺ちゃん達男(小林薫)が熊さん(西堀亮)を誘うが断られ、息子・順基(作間龍斗)とガールフレンドは帰ってこない。結局深堀家夫婦と爺ちゃん、そして独り身の師島君(河野真也)で4人のディナーになった。皆で囲んだテーブルの向こう端にはターキーの丸焼き。サンタの格好をした師島くんがターキーを切る。悠作(吉岡秀隆)がトナカイの帽子を被る。そこで深堀家の言い争い勃発。

ふと気付くと師島君がサンタ服を脱いで頭を下げながら「帰ったほうがよろしいですか」と言う。

え? いつのまにサンタ服脱いでたの?????笑

思わず巻き戻して(今は何と言えばよいのだ?)言い争いの場面を見直した。

…家族の言い争いが始まると師島君がひっそりとサンタ服を脱いでた笑笑笑笑笑笑。全く見ていなかったわ。一人で「いたたまれない師島君」の演技をなさってました。

人の注意力は面白いね。師島君が家族の言い争いの間にサンタ服を脱いでいたとは全く気付かなかった。驚いた。まったく見ていなかった。だから巻き戻して見直してびっくり。また笑う笑う。すごくおかしい。

そして順基が帰ってくる…ダウンコートを着てる!!!また言い争い勃発。順基が「仁さんだよ…」と言えば「ぴっ」と笛が鳴る笑笑笑笑。爺ちゃんのむっとした顔。「指輪…」の言葉で「カーン」とゴングが鳴る。…この家族は止まらない笑笑笑笑。最高  いつのまにか師島君がまたサンタ服を着てる。椅子の上にはサンタのチョーさん。全部がコント。絶妙なタイミングのコント。すご~い。


そして最後に爺ちゃん…おい~、それはないぜ!

私もし家に「あのようなもの」が突然現れたら怒るね。ものすごく怒る。大変やん。異様。爺ちゃんすごい買い物をしたもんだわ笑。男たちが皆で脱ぎ始めるコント笑笑笑。…でもなんだか最後は皆笑顔。

楽しかったです。全員に親しみがわいて毎週楽しみでした。これで終わったのが名残惜しい。悠作ちゃんはとうとう結果を出したわけね。それがドラマになっているという。いいオチ。綺麗にまとまった。


すごく楽しいドラマでした。 悠作ちゃんのだらしのなさのリアルさに感心し、口の立つ高校生・順基の屁理屈が面白く思わず拍手をし、爺ちゃんの暴走に毎回笑う。そして万里江さん(小池栄子)の輝きとカリスマに安心し魅せられる。お洒落なお婆ちゃん(高橋惠子)の自由さも素敵、ダンディーな土門さん(北村一輝)、れいらちゃん(平澤宏々路)の可愛さ、そして師島君と熊さんもすごくいいキャラ。皆さんがすごく印象に残るドラマ。

そしてチョーさん。あの猫さんはなぜあれほどおとなしいのだろう。クリスマスの日はサンタの帽子をおとなしく被っていた。えらいね。なぜあんなに沢山の人々に囲まれてじっとしていられるのだろう。たまにイカミミで悠作ちゃんを嫌がってましたね笑。とにかくチョーさんがおとなしいのでタレント猫さんはすごいなと思った。…うちの猫は隠れて出てこなくなるから絶対に無理。


最後は悠作ちゃんの漫画が完成してまとまったけれど、この家族はまた見たいな~。時々また深堀家の話が見たいな~と思いながら見終わった。面白かったです。感謝感謝。



2024年1月9日火曜日

お猫様H:移動する猫



猫さんが猫部屋から出てこなくなってあまり面白い写真が撮れなくなった。またまたアングラマラスなお写真。猫部屋ベッドで人間とだらだらすごす様子。



それにしても猫さんはなぜマスターベッドルームに来なくなったのだろう。去年ちょっと前に寒くなった頃、やわらかいブランケットを出してマスターのベッドの上に広げたら猫さんは一晩だけ一緒に寝てくれたのだけれどそれが1回きり。そもそもここ数年、猫さんはマスターBed Roomに来ない。寒いからだろうか。窓が大きいので落ち着かないのだろうか。
そんなわけで猫さんは毎日2ndベッドルーム/猫部屋で寝ている。人間も誘われてついつい一緒に寝ると猫さんは人間の膝のあたりにお尻をくっつけて寝る。それが2日ほど続いてまた人間がマスターBed Roomに戻れば猫さんは翌日ご立腹。「なんで一緒に寝ないのだ」と散々文句を言われる。だから人間はまた猫部屋で寝てしまう。


去年11月に古いカメラを落として壊した。注文した新しいCanonのカメラがクリスマス直前にやっと届いた。思いがけずクリスマスプレゼントになった💕。忙しくてまだ箱も開けていない。


2024年1月7日日曜日

MEUTE - REJ (Âme Rework) (2016)



それらしく聴こえる



MEUTE - REJ (Âme Rework)(2016)
Rej – Single
MEUTE
Released: January 15, 2016
℗ 2016 TUMULT

MEUTE - Rej (Live in Paris)



米国で放送されているBBCの番組で録画予約をしているものがいくつかある。Stephen Sackur氏による毎日の『HARDtalk』。それから不定期ではあるが、John Wilson氏による『This Cultural Life』。ドキュメンタリーの『Panorama』等々。不定期の放送のものは思いついたようにたまに放送され、それが自動的にHDに録画される。

数日前に放送されたのが『This Cultural Life』でのJeremy Deller氏のインタビュー。Jeremy Deller氏は2004年の英国ターナー・プライズ(モダンアートの賞)の受賞者。英国でのオリジナルの放送は2023年6月12日。


なぜこのブログの音楽ページでJeremy Deller氏の名前が出てくるのか?

Jeremy Deller氏とは英国のコンセプチュアル・アーティスト。1966年生まれの現在57歳。このお方は30歳ぐらいの頃(1995年頃)、よくロンドンのクラブに入り浸ってアシッド・ハウス等で踊っていたらしい。そこで思いついたのが、クラブで流れるダンス・ミュージック…Acid HouseやDetroit technoをブラスバンドで演奏するというアイデア。早速1997年にマンチェスターのストックポートのブラスバンドWilliams Fairey Brass Bandとのコラボを開始。そのプロジェクトはAcid Brassと呼ばれ、評判になった。

ローカルのマーチング・バンドのおじさん達がハウスやテクノを演奏するという面白さ。その様子が上記の番組内で紹介されていて面白いと思った。
 
 
Acid Brass - Jeremy Deller - The Culture Show (24/02/2012)

これは2012年のインタビュー。ちょっと微笑ましい。おじさん達はかなり戸惑ったらしい「繰り返しが多くてこれはだめだろう」などと言っている。しかしライブで演奏したら観客が踊り始めて、おじさん達も楽しくなったらしい。


ブラスバンドでテクノ。面白い。他にも同じようなことをやっているグループはいるだろうか? そこで「ハウス」と「ブラスバンド」のお題でYouTubeを検索。引っかかったのがこのドイツ・ハンブルク市のバンドMEUTE

MEUTEの結成は2015年。ブラスバンドでありながらこのバンドの演目はTechno、house、deep house。ブラスバンドがゴリゴリのクラブ・ミュージックをやるというアイデアは、上記のJeremy Deller氏のAcid Brassと同じ。Acid Brassが一過性のアート・プロジェクトだったのに対し、こちらのバンド・MEUTEは現在活動中のライブバンド。

おそらくこのMEUTEはJeremy Deller氏のAcid Brassとは関係ないのだろうと思われる。しかしもしかしたらDeller氏の1997年の試みにインスパイアされた可能性もありますね。

YouTubeで彼らの曲をひととおり聴いてみて一番好きだったのが、ここに取り上げた曲「Rej」。2016年のリリース。元曲はドイツのhouse/techno duo、Âmeの曲。このMEUTEのカバーver.が動画サイトで評判になったそうだ。

元曲Âme - Rej (2005) もいい。シンプルです。


Âme - Rej (2005)
Album: Rej
Âme
Released: January 1, 2005
℗ 2006 Defected Records Ltd


電気を通さないアナログの楽器で電子音楽をやる面白さ。こういう音楽の実験は英国や欧州圏のミュージシャンが面白い。


★MEUTE
ドイツ・ハンブルグ市出身のブラスバンド。メンバーは11人。自らを「ドイツのtechno marching band」と呼ぶ。主に良く知られたDJのtechno、house、deep houseの曲をカバーすることで知られる。マーチングバンドの楽器で今どきのグルーブを奏でる。違うジャンルを組み合わせることで、新しいジャンルを作ろうとする試み。欧州各地から米国、南アフリカ等の様々なロケーションで演奏している。

★Âme
ドイツのhouse/techno duo。メンバーはKristian BeyerさんとFrank Wiedemannさん。2001年から活動開始。