能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2023年3月10日金曜日

WBC 日本vs.韓国



よしよしよしよしっ勝たっ!!!

結果
日本 13 – 4 韓国

よしよしっ日本チーム頑張りましたっ!おめでと~。もうプールBはいけるでしょう。あと残りの試合は、チェコは大丈夫。オーストラリアは強そうなので予想できないけれど。侍ジャパン行けそうだ。

とにかくこのWBC、ラスボスはUSAチーム。しかし南米各国にもメジャー・リーガ―が散らばっているのでどこが強いのかわからない。過去の成績を見たらプエルトリコか。しかしドミニカ共和国やベネズエラもわからない。それでもUSAチームが強いのはお約束。あの最強バッター陣は怖い。


さてまたまた昨夜/今朝ハワイ時間午前0時開始の韓国戦。結局4時の8回表まで起きて見ていた。日本13対4韓国!圧勝です。すごかった。色んなドラマがあってすごく面白いゲーム。


それでは展開を…
ESPNの記録を見ながら振り返る

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先発ピッチャーは
日本 ダルビッシュ・有 
韓国 K.H.キム/K. Kim
今日はダル様がピッチャーよシャープでりりしいお顔がかっこいいわ。 


3回表 
E. Yangが左センターへホームラン!Kangと共にスコア +2点!そしてJu. Leeが右に打ってKimスコア +1点
日本0 – 3 韓国
ぉおおおおおっ韓国いきなりホームランか。やるなぁ。これは油断できない。最初のHRでダル様が焦ったか。韓国が打ち始めた。

3回裏
L・ヌートバーがセンターへ打ったぞ!源田壮亮スコア +1点。ヌ~ト君ありがとー!そこから近藤健介センターにダブルで中村悠平スコア +1点吉田正尚がセンターへ打って近藤健介L・ヌートバーがスコア +2点 ピッチャーT.I. Won。
日本4 – 3 韓国
ぉおおおおおおおヌートバー君が皆を元気づけたか?みんな打ち始めたぞ。侍元気が出てきた。沢山打たれて韓国のピッチャーがナーバスになったか。精神力の戦ですね。

4回表 
ピッチャー 今永昇太

5回裏
近藤健介センター右へホームラン!+1点。ピッチャー B. Gwak。吉田正尚犠牲フライで大谷翔平スコア +1点。ピッチャー C.W. Jeong。
日本6 – 3 韓国
また日本が打つ!よしよし。近藤さん吉田さんが打つ。

6回表
K. Park 右へホームラン!+1点
日本6 – 4 韓国

そして怒涛の
6回裏
ピッチャー Y.S. Kim。近藤健介 無死満塁歩いて中野拓夢押し出しスコア +1点。ピッチャー W.J. Kim。大谷翔平右へ打って中村悠平スコア +1点村上宗隆左へ犠牲フライでL・ヌートバーがスコア +1点吉田正尚右へ打って近藤健介スコア +1点。ピッチャー W.Y. Jung。岡本和真左へ打って大谷翔平がスコア +1点
日本11 – 4 韓国
この回、ほんとにすごかった。日本勢がどんどん打つ。満塁ばっかりになっちゃってすごいすごい。この頃眠くてぼ~としながら見てたけど、点が入るたびにひゃ~パチパチ手を叩いて喜ぶ。野球楽しいね。

 7回表
ピッチャー 宇田川優希。

7回裏
ピッチャー C.M. Koo。ピッチャー E. Leeワイルドピッチで中野拓夢スコア +1点。満塁 吉田正尚歩いて押し出し代走牧原大成スコア +1点。ピッチャー S.W. Park。
日本13 – 4 韓国
ひゅ~またスコア。すごいよ。しかし長いゲームだ。

8回表
ピッチャー 松井裕樹。

9回表
ピッチャー 髙橋宏斗。


8回表が終わったら午前4時になったので眠ることにした。歯を磨いていたら試合が終わったことを知る。日本勝利!!!

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皆さんすごかったですね~。特に吉田さんが打つ打つ打つ。近藤さんも打つ打つ打つ。大谷さん村上さん岡本さん中野さんも打つ。そして何よりも皆が打ち始める勢いを作ったヌートバーさん!彼は出れば間違いなく打つ!そして外野ではとにかく必死にキャッチ。見事なスライディング/ダイビング・キャッチ。すご~い。本当に頼もしいね。彼は前日の中国戦でも活躍していたし、素晴らしい。かわいい愛されキャラ。ありがとう

しかしこの試合を見て思った。野球は選手の心理状態が大きく影響しますね。韓国のピッチャーはプレッシャーで大変だったのだろうと思う。特に6回7回はきつかった。会場の応援もほとんど日本人だし。辛かったと思う。お疲れ様です。


さて中国戦では、侍がもっと打たんといかんと文句を書いていたのですがこの試合は侍よく打った。いいですね。素晴らしい。

今後の話ですが、今回のUSAチームのピッチャーはあまり有名な人が出ていないのですよ。たぶんレギュラー・シーズン前なので最強クラスは意図的に出さなかったのではないかと思う(シーズン前に怪我をされてはチームが困る)。

米メジャーの最強レベルのピッチャーでWBC出ているのはメキシコのウリアスドミニカ共和国のアルカンタラぐらいか。だからUSAチームは最強バッターの強さだけで勝とうとしているのでしょう。

そんなわけでUSAチームと戦うことになったら、彼らは打って打って打ちまくるので、日本もとにかく打たねばならぬ。大谷さんとヌートバーさんはメジャーで慣れているだろうから、吉田さん近藤さんもこの試合のように、そして他の皆さんにもがんがん打って欲しい。❤❤❤❤

今夜も見る。


HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
(指/DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
 (走/PR-LF) 周東佑京 (27)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 中村悠平 (32)
 (PH-C) 大城卓三 (30)

Korea--------------------
(2B) T.エドマン/T. Edman (27)
(遊/SS) キム・ハソン/H. Kim (27)
(中/CF) イ・ジョンフ/J. Lee (24)
(1B) パク・ビョンホ/B. Park (36)
 (1B) パク・ヘミン/H. Park (33)
(左/LF) キム・ヒョンス/H. Kim (35)
 (左/LF) チェ・ジフン/J. Choi (25)
(右/RF) パク・コンウ/K. Park (32)
(指/DH) カン・ベクホ/B. Kang (23)
(捕/C) ヤン・ウィジ/E. Yang (35)
(3B) チェ・ジョン/J. Choi (35)


Pitchers
Japan--------------------
ダルビッシュ有 (36)
今永昇太 (29)
宇田川優希 (24)
松井裕樹 (27)
髙橋宏斗 (20)

Korea--------------------
キム・グァンヒョン/K. Kim (34)
ウォン・テイン/T. Won (22)
グァク・ビン/B. Gwak (23)
チョン・チョルウォン/C. Jeong (24)
キム・ユンシク/Y. Kim (22)
キム・ウォンジュン/W. Kim (29)
チョン・ウヨン/W. Jung (23)
ク・チャンモ/C. Koo (26)
イ・ウィリ/E. Lee (20)
パク・セウン/S. Park (27)
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2023年3月9日木曜日

WBC侍ジャパンの初戦(中国戦)を見た



真夜中の11時58分に「あ そうだ今日の試合の開始は0時じゃん」とシャワーを浴びに行く。先に風呂に入る。

ESPNの記録を見ながら振り返ろう

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0時30分が過ぎてテレビの前に帰ってきたらすでに2回。


先発ピッチャーは
日本  大谷翔平
中国  ワン・シャン


1回裏日本 
L.ヌートバーセンターへ。近藤健介四球。大谷翔平四球。満塁。村上宗隆四球押し出しL.ヌートバースコア  +1点。
日本 1 – 0 中国

よしよし。投げるのは「大谷さんだわ」大谷さん久しぶり。やっぱりかっこいいなぁ。小さな頭にがっしりと大きなおカラダ。彼ほどスタイルのいい人はメジャー・リーグにもあまりいない。あまりにスタイルが良すぎて漫画からそのまま出てきたみたい。完璧なスタイル。長いまっすぐな脚。長いフトモモ。ふぅすごいね~。❤❤❤

さて試合そのものは、1 – 0 からなかなか点が入らない。私は中国の野球がどれぐらいなのかは全く知らないが、それにしても中国の選手で米のメジャーリーグの選手はほぼいないのですよね。だからあまり強くないのだろうと思っていた。それなのに侍ジャパン、もしかして中国を相手に苦戦してる?

2回裏日本
ピッチャー  ワン・ウェイイー

そんなわけで3回の裏まで 1 – 0。

4回裏日本
大谷翔平左へダブル!4回の裏に大谷が打った~!近藤 健介L.ヌートバーがスコア。  +2点。 ピッチャー スン・ハイロン
日本3 – 0 中国。よしよし。

5回表中国
ピッチャー戸郷翔征。

そしてまたまた点が入らん。

6回表中国
リャン・ペイが左へホームラン!
日本3 – 1 中国

 6回裏日本
ピッチャー スー・ジャンロン

 7回裏日本
牧秀悟 右センターへホームラン!  +1点。
日本 4 – 1 中国

8回表中国 
ピッチャー  湯浅京己

 8回裏日本
ピッチャー イー・ジェン
そして運命の8回裏。山田哲人が左へ打って大谷翔平がスコア!  +1点。そして満塁で源田壮亮が押し出されて吉田正尚スコア。  +1点。  ピッチャー ワン・ユーチェン。 甲斐拓也 が左にダブルで岡本和真山田哲人がスコア~!!  +2点。
日本 8 – 1 中国
一気に4点~!この辺りは眠くてぼ~っと見ていたので、今米のESPNのネットの情報を見て書いてる。このあたりにヌートバーさんが心配する監督さんに「大丈夫大丈夫」みたいな様子で打ってましたね。彼はかわいい。このころ多分朝の3時半ごろ。起きててよかった。ふぅ。 

9回表中国
ピッチャー 伊藤大海。

そして試合終了!朝の4時頃。

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結果 

日本8 – 1 中国

やったー!勝った勝った!! 起きててよかった。
これで調子が出てどんどん勝ち進んでほしい。

頑張れっ!


日本を応援しますよ。


しかしそれにしても最初は日本チームは緊張していたんでしょうかね。最初は打てていなかったですね。その様子を見ていて「ありゃ~これは大丈夫か」と思ったのよ。というのもワタクシ普段はメジャーリーグしか見ていないのだけど、言いたいのは「メジャーリーグはパワーがすげえよ。ハンパねぇよ」と。

私、日本のプロ野球は今までに大谷さんやダルビッシュ様やイチロー、ゴジラとメジャーリーガーを出してきているので、もう今回のWBCのプールBなんて楽勝だと思っていた。日本チームはプールBのアジア/パシフィック圏なんて全チーム簡単に蹴散らして、アメリカや南米勢と競い合うものだと思っていた。だから(中国の野球の強さは知らないけれど)プールB内で苦戦してたら、どうにもならんぜ。…とちょっと思った。

ピッチャーはいい。大谷さん、ダルビッシュ様、それに佐々木君というハンサム剛腕選手も噂に聞く(楽しみ)。昨日の戸郷さんもストライクを7つも取った。だからピッチャーはいい。あとは打って打って打ちまくれなのですよ。頑張ってくれ。

メジャーリーグの選手、強いですよ。手ごわい。今回の米チームのピッチャーは知らない人が多いが、バッターにはすごい選手がいる。トレイ・ターナー、ム―キー・ベッツ、カイル・シュワーバー、マイク・トラウトがいる。最強レベル。強すぎ。打ちますよ彼らは。ものすごい打つ。無茶苦茶打つ。すげぇよ。南米もメジャー・リーガーが多いのでいい選手が多い。彼らも手ごわい。

いや~頑張ってほしいわ。バッター皆頑張ってくれ~。日本に勝って欲しいわ。


昨夜日本+中国戦と同じ時間に、イタリアとキューバが試合をしていた。テレビで放送していないので何かのAppをダウンロードしなければ見れなかったのでめんどくさくて見なかったのだけれど、イタリアのチームにはデビッド・フレッチャーが弟と共に出てるのだそうだ。フレッチャー兄弟はお母さまがイタリア人のダンサーだそう。見たいねフレッチ。スキ 
結果はイタリア 6 – 3 キューバ

あ、そうだそういえば今日の米チームは、大谷さんのLAエンゼルスと練習試合をして、USA 6 - 0 Angelsで米チームが圧勝。エンゼルスはコテンパンにやられてた模様。大谷さんとトラウトにフレッチ(たぶん他にもいる)のいないエンジェルスなんてどこにも勝てない  (^_^;)\ 

さて今晩は韓国戦だそうですがどうなるか。韓国チームにはメジャー・リーガーが2人いる。ダルビッシュさんのパドレスの同僚のKim Ha-seongさんは覚えている。今夜のピッチャーはダルビッシュ様?韓国はプロ野球のリーグがあるらしくて中国よりも手ごわいのではないか。韓国戦はまたまたこの地では深夜0時。さて今晩は起きていられるか?

侍ジャパン 

頑張れっ!!!




HITTERS
Japan--------------------
(中/CF) L.ヌートバー (25)
 (PR-CF) 牧原大成 (30)
(右/RF) 近藤健介 (29)
 (PR-RF) 周東佑京
(投指/P-DH) 大谷翔平 (28)
(3B) 村上宗隆 (23)
(左/LF) 吉田正尚 (29)
(1B) 岡本和真 (26)
(2B) 牧秀悟 (24)
 (2B) 山田哲人
(遊/SS) 源田壮亮 (30)
 (遊/SS) 中野拓夢 (26)
(捕/C) 甲斐拓也 (30)

China--------------------
(右/RF) リャン・ペイ/P. Liang (24)
(遊/SS) ヤン・ジン/J. Yang ()
(中/CF) 真砂勇介 (28)
(3B) チェン・チェン/C. Chen (28)
(指/DH) レイ・チャン/R. Chang (39)
(1B) ツァオ・ジエ/J. Cao (25)
(左/LF) コウ・ヨンカン/Y. Kou (22)
(2B) ルオ・ジンジュン/J. Luo (28)
(捕/C) リ・ニン/N. Li (28)


Pitchers
Japan--------------------
大谷 翔平 (28)
戸郷 翔征 (22)
湯浅 京己 (23)
伊藤 大海 (25)

China--------------------
ワン・シャン/X. Wang ()
ワン・ウェイイー/W. Wang ()
スン・ハイロン/H. Sun ()
スー・ジャンロン/C. Su (41)
イー・ジェン/J. Yi (22)
ワン・ユーチェン/Y. Wang ()
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2023年3月7日火曜日

NHK Eテレ『東京の雪男』全5話・感想



TV Japanにて。日本での放送は2023年2月4日から3月4日まで。全5話。 


山から下りてきて街で暮らしている雪男・山川ユキオ(磯村勇斗)と、千代田区役所の獣害対策課に務める女性・馬場翠(北香那)。その二人が恋に落ちる。異人種間の恋?

ほのぼのとしたファンタジー系ドラマだと思ったら、様々な問題提起のドラマだったようだ。最初からそのつもりで見ていなかったので、その「お題」が全部でいくつあったのかわからないのだけれど、私が気づいたのは…外国人の人権、環境問題(温暖化)、同性カップルの結婚。

最後の方で出てきた同性カップル(または様々なケースでの)結婚について(=ドラマ内では雪男・ユキオと人間・翠の結婚となっていた)の話は、なぜ「法律上の結婚」が当事者たちにとって必要なのか…その具体的な内容(理由)が台詞の中に出てきた。いいことです。こういうことはもっと説明が必要。

ああそうなのか…と回が進むごとに、このドラマが問題提起ドラマだと少しずつ気付いていったのだが、ドラマそのものが全体にスローペースでほのぼのとしていい雰囲気で、キャラクター達もそれぞれかわいかったり微笑ましくそれが楽しかった。演じる役者さん達も皆自然な演技のうまい方々でそれが心地いい。

さてその問題提起の内容は心に残ったのか…どうだろう。私は個人的には、雪男と翠ちゃんを見ていて「この二人はうまくいけばいいねぇ」などとのほほんと見ていたので、最後の回で「結婚」の真面目な話が出てきて少し驚いたほど。

外国人の人権や同性愛者の結婚に関して、それを具体的に外国人や同性愛者の登場するドラマにするのではなく、「雪男」というフィクションの存在を登場させてオブラートに包む表現をしていたのだと思うが、実はそのせいで(私個人的には)焦点が少しぼやけたかなという気もした。

始めはゆるいSF的な(人ではない)雪男と女の子のファンタジーの恋を見ていたつもりだったので、問題提起型のドラマだったと後から気付き、それなら最初からそのつもりで見ていればよかったと少し思った。 まぁそうでもないのかな。全体にいい雰囲気のドラマなのですよね。摩訶不思議で面白かった。

雪男の磯村勇斗さんはお顔は童顔なのに身体ががっちり大きくてかっこいい俳優さん。気負わない自然な演技。いい雰囲気。そして馬場翠の北香那さんは「鎌倉殿の13人」で公暁の母親つつじを演じていらした…彼女の公暁を止めようと説得する様子が印象に残っていた。うまい女優さん。そして周りを固める俳優さん達も皆達者な方々。普通の町の普通の日常の雰囲気がとても自然。ほのぼの。


それにしても雪男とはどういう存在なのだろう。動物と話しができるのはちょっと羨ましいが「息を吹きかけるとうどんが凍る」ということはやっぱり人間ではないのか。彼とちゅーをしたら唇が凍るの?危ない笑。肌も冷たいのかな。寒いね。


2023年3月6日月曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第2回 福岡伸一



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第2回 
生物学者 福岡伸一さん
日本での初回放送日: 2022年12月13日
TV Japanにて


福岡伸一(1959年9月29日 - )
日本の生物学者。青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員教授。専攻は分子生物学。農学博士(京都大学、1987年)。京大農学部食品工学科卒。分子生物学を研究し、遺伝子関連で積極的に発言する。著書は、生命の根源を問う『生物と無生物のあいだ』(2006年)のほか、『動的平衡』(2009年)などがある。わかりやすく書いた科学エッセイも多い。


------NHKの番組で時々お見かけした福岡さん。このインタビューで、福岡さんのお好きな分野が私の興味のある分野と重なると思いながら拝見。好きな分野だからお話しも楽しかった。それから先日感想を書いたヤマザキマリさん、鹿島茂さんのインタビューの内容とも少し重なる部分があると思った。面白い。


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原点

・昆虫図鑑
子供の頃から虫が好き。今も自然科学の専門古書店に通う。蝶が専門。
-----虫の好きな少年。ヤマザキマリさんも虫愛ずる少女でしたね

古書店のお宝

・アルシド・ドルビニ
/Alcide Charles Victor Marie Dessalines d'Orbigny 
『万有博物辞典』(1849年)

芸術品のような博物図鑑 全16巻。現在は古書店で120万円するそうだ。

大学の研究室で手に取る本は 思想の基本

・クリフォード・ドーベル/Clifford Dobell 
『レーベンフックの手紙/Antony Van Leeuwenhoek and His Little Animals』天児和暢訳
レーベンフックの(自作の顕微鏡による)細菌を含めた微生物の観察に関する手紙

・石川良輔 『うちのカメ』
カメの日常生活を綴った観察日記。人間と他の生物との理想の関係
-----これは読みたい!

昆虫を調べることで、世界の成り立ちを知ろうとした

・原色図鑑 世界の蝶 中原和郎/黒沢良彦
蝶の原寸の図鑑

本は未知の世界の扉、入口

図書館に行けば、本の背表紙が呼んでくる


少年時代の愛読書

・ヒュー・ロフティング/Hugh John Lofting
『ドリトル先生/Doctor Dolittle』シリーズ 
全12巻 井伏鱒二訳 ←訳者!山椒魚!びっくり!
物語の面白さ、ストーリー・テリングの楽しさを教えてくれた

ドリトル先生の助手になる少年トミー・スタビンズ君に憧れる

ドリトル先生はスタビンズ君を子ども扱いせずに「Mr.スタビンズ」と彼を呼ぶ。先生は他の大人のように命令したり抑圧することはない。スタビンズ君が求めれば答えてくれるし、教えてくれる。スタビンズ君を公平に自分と対等の人間として扱ってくれる。

後に福岡さんは『ドリトル先生航海記』の翻訳をなさった。
楽しかった。翻訳は究極の精読。


とある一節から…
旅から帰ってきた先生の荷物の少なさに驚いたスタビンズ君に先生は答える
「旅に沢山の荷物など本当は必要ない。そんなものはかえって邪魔になるだけだよ。人の一生は短い。荷物なんかに煩わされている暇などない。…いや、実際、人生に荷物など必要ないんだよ、スタビンズ君」
福岡さんが笑う…これだけ(本を)抱えてしまったので身につまされてます。
-----私も同じです笑。プチ・コレクター気質で物を持ちすぎている。反省。


科学の世界と出会った本

・『SF名作シリーズ』(1967年)全26巻 岩波書店
SFの特徴は奇想天外なありえないことを物語として作る時、魔法を使ってはいけない。「科学技術というものをもとに物語を作る」という論理構造がある。そこが私は科学少年であったので、そういうものを使った物語がつくられるということにすごく共感した。
挿絵も豪華 --- 横尾忠則 和田誠 田名網敬一 真鍋博

-----私も。若い頃にSFをよく読んでいた理由は多分そこなのだろうと思った。いかに(その時代の)人間の知恵を使って「嘘」を本物らしく描くのか。その創造性/クリエイティビティにドキドキする。私に科学の知識がなくても「嘘」が本物らしく描かれていれば楽しい。
この岩波のSF名作シリーズは面白そうだ。検索したら全26巻のタイトルも出てきた。あとで調べよう。
…余談だけれど、そういえば私は人と人の関係=事件を扱ったミステリーものにはハマらなかった。学生の頃にアガサ・クリスティをいくつか呼んですぐに飽きた。人と人のゴタゴタにあまり興味がないからだろうと思う。



その後福岡さんは大学で分子生物学を専攻
大学院を経て1988年に28歳でアメリカへ留学
研究三昧の日々 結果が出ない焦り 人間関係の難しさに苦しんだ

競争に負けることの方が多い。研究も95%ぐらいは思ったようにいかない。失望の中からどうやって希望を見つけてくるかが大事になってくる。その答えを小説に求める。
-----ここ。ここがヤマザキマリさんの「読書を糧に」の話と重なると思ったところ。問題の解決を本に求める


失望の中で導いてくれた本

・松本清張「石の骨」短編集『張り込み』所収
アカデミズムに受け入れられず姿を消す学者を描いた作品。歴史上の大発見をしながらも、認められなかった実在の考古学者をモデルに。

勝者の物語ではなく 敗者の物語。成功の物語はつまらない。負けてしまった者の思いの方にこそ、本当のことがある。そこに開かれた問い。そこから考えることがたくさんある。

敗者の物語から見えてきたことは?

敗者の悲哀を共有するというのは、世界に対して「謙虚」になることであって「謙虚さ」というのは「自己懐疑」でもある。「自分自身がこれでいいのだろうか?自分が言っていることは正しいのだろうか?」でも謙虚さとか自己懐疑ということが、実は「知的」であるということの一番大事なことだと思う。自分を疑えないのは最も知的でない。自分が無謬(むびゅう:理論や判断にまちがいがないこと)であると考えるのは最も知的ではない。そういうことを物語にしてくれている小説家は松本清張。

研究者としてのあり方を小説が気付かせてくれた。

-----Constructive self-criticism/建設的な自己批判でしょうか。このことを私は英国で学んだ。30代の半ばに美大にいきなおそうと大学の予備科/基礎課程(foundation course)に通って学んだ。その時そこの先生達に(物を作るにあたって)Constructive self-criticismを決して忘れるなと何度もうんざりするほど言われた。自分の作品の凡庸さは自分で見つけろということだ。
 そのような「英国式教育」の影響は、その後英国人の気質にも感じた。新聞の歯に衣着せぬ政治家への批判、世情や自国のあり方への批判…「己を信じすぎてはいけない。自信を持ちすぎるな」…それが英国の知性と思慮深さなのだろうと受け取った(個人的意見)。 
ここで福岡さんが仰っている「自分を疑えないのは最も知的でない」…自己の間違いを見つけ、それを正しながら次に進む…ことは人が生きていく上でも大切なことだと思う。


読書の新たな楽しみ方(コロナ禍の日々の中で)

かつて自分が読んで素晴らしいなと思った本を再読すると、より豊かな読書になることに気付いた。

・丸谷才一『笹まくら』
緻密な構造をもって作られた構築的小説。戦中、戦後と時代を行きつ戻りつしながら主人公の人生を描いた。入り組んだ小説。笹まくら年表を作ってみた。作家の創作を追体験しながら読むことができた。面白さ、緻密さを再発見できた。じっくりと読む楽しみ。


これからどんな読書をしていきたいですか?

現代社会では、すごくファストを求められていて、とにかくあらすじを早く知りたい。それがビジネスにも繋がるみたいな風潮がある。私はそれに反対したい。小説、本の面白さっていうのは、あらすじとか結末とか、プロットじゃないわけです。そのひとつひとつのプロセスが大事だし、それをどう書いているかっていう、パズルの一つ一つの結びつきが大事なんですね。だからやはり読書は、ゆっくり読まなきゃいけないし、じっくり味わうべきものだと思う。

-----このお言葉は、このシリーズ第7回の鹿島茂さんの「大長編を読む」のお言葉にも通じますね。とにかく全部読む。読書はそのストーリー/プロット以外にも楽しみがある。読み進むプロセスが大切だと。
また「じっくりと読む」ということは、ヤマザキマリさんの…本の難しい箇所も「飛ばさないで立ち止まって反芻してみたり」という読み方にもつながると思う。
…読書の楽しみ方を言葉にしてくださることで、私も刺激を受けました。たしかに。たしかにそのとおり。読書の楽しみ…なんとかしなければ。元々本は好きな人間だったのに、ここのところ何年もまともに本を読んでいない。大変な問題。
そういえば動物ものが好きだったのに『ドリトル先生』は読んでいなかった。この番組を見てさっそく『ドリトル先生』をkindleで購入。読み始めた。




2023年3月5日日曜日

春の元気な太平洋写真



海亀は海に行った。海は激しく動いていた。元気がいい。
ザッバーン!ヒェ~ なんだか嬉しいね。元気になる。写真を撮った。

小さな魚もいた

それにしても北斎にはなぜ水飛沫の形が見えたのだろう?


お猫様H:うららかな春の日に



3月4日からちょっとだけ暖かくなった。それまで毎日寒かった。風は強いし雨はよく降るし。家の中でも「寒い寒い」ばかり言っていた。
やっと暖かくなり始めるかな。


そして蘭の葉に5㎝に満たない子ヤモリくんを発見。鉢ごと外に持って行って逃がした。大きくなれ。



2023年3月2日木曜日

NHK 趣味どきっ!『読書の森へ』本の道しるべ・第3回 ヤマザキマリ



NHKの 趣味どきっ!…の『読書の森へ』本の道しるべ シリーズ。去年の12月から今年1月にかけての放送。録画を放送の後すぐに見たのだけれど、とても面白かったのでメモしようと録画を残していた。心に残ったものを記録しておく。


第3回 
漫画家、随筆家、画家 ヤマザキマリさん
日本での初回放送日: 2022年12月20日
TV Japanにて


ヤマザキマリ(1967年4月20日 - )
日本の漫画家、随筆家、画家。東京造形大学客員教授。十代からイタリアに渡り、フィレンツェの国立フィレンツェ・アカデミア美術学院(イタリア語版)で美術史と油絵を学ぶ。その後、2002年以降、シリアのダマスカスや北イタリアにでの暮らしを経てポルトガルのリスボンに移住。米国シカゴを経て2013年よりイタリア在住。2010年に『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞受賞。その他受賞多数。


------ヤマザキさんは十代の頃からイタリアに留学なさって、そのまま欧州+中東+米国で暮らしていらしたそうだ。エネルギーに溢れたお方なのだろうと思います。彼女が「どうやって10代から海外でやってこれたのか。辛く困った時にどうやってその状況を生き抜いてきたのか?」その答えが少し見えた気がした。


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・藤子不二雄 『21エモン』
様々な宇宙人が旅館にやってくる話。

・オラフ・ステープルトン/olaf stapleton
(1886年5月10日 - 1950年9月6日)は、イギリスの小説家、哲学者。
 『スターメイカー/Star Maker』1937年
 『オッド・ジョン/Star Maker』1935年


子供の頃は昆虫図鑑を見て昆虫採集
「虫は意志の疎通ができない。通じ合えない。価値観の共有ができないと一緒にいられないという概念から逸脱する。「海外で緊張しないの?」などと聞かれるが、虫と一緒にいると、自分に苦手な人がいてもそんなものかなと思う。手に負えない状況になってもあまり動じなくなる。昆虫が教えてくれることはいっぱいある」

------面白い。虫との交流を考えたことはなかったけれど。確かに。世の中には全く通じ合えない人というのがいる。それは私も日本を出てから学んだ。人は人、自分は自分、人と自分は違っていてあたりまえ、それでもOK…という考え方になっていく。


子供の頃、絵描きになりたいと思った
母から、画家は食べていくのが大変だからと…

・フランダースの犬
主人公の要領が悪い。行動力がないが故にああいう顛末になった。納得がいかない。

・アラビアンナイト
ずるがしこい。生きるための駆け引き。中東では「ずるい」は美徳。日本は「清く正しく信じること」が美徳。しかし中東では「人を信じて、裏切られても、泣いても、信じて騙されたお前が悪い」。生き延びる上で、疑う気持ちを端折ってはいけない。それは生きる知恵。「アラビアンナイト」にはそんな考え方がある。

------これはそう。よくわかる。「騙されない知恵を自分が持たねばならない、騙した相手を恨むよりも騙されないように自分を訓練しろ」…それを私もロンドンにいた頃に学んだと思う。相手の好意や親切心だけを頼りにしない。安心しすぎない。生きるために必要なこと。どこに行ってもそうだと思う。

・ニルスの不思議な旅
------これも冒険の話ですね。子供の頃に読んだ。


イタリアに留学して

日本の文学で何が好きか?と問われた。絵を描くためには様々なコンテンツが自分の中になければならないと説教された。まず本を読めと。

・安部公房『砂の女』
砂丘に閉じ込められる。「逃げられなかったから、逃げなかった。…おそらくそれだけのことなのだ」「夢も 絶望も 恥も 外聞も その砂に埋もれて 消えてしまった」。

------うわ~これは…そう。そうそう。この本は私は40歳を過ぎてから読んだ。この話は16、17歳ぐらいの高校生ぐらいの頃の私の心の状態だと、当時を振り返りながら読んだ。状況から抜け出せない苦しみ。どうやったら逃げ出せるのか。逃げられるのか。その描写がものすごい。恐ろしい話。だからすごい。


絵を描くしかない。苦しい。本を読むこと。

・安部公房
・ガルシア・マルケス 『百年の孤独』
・三島由紀夫 『豊穣の海』


苦しかったイタリアでの日々。本を読むことで満たされ支えられ、次の持続力になっていった。本は栄養。ガソリン。生き延びるための。ご飯より大事。


コロナ禍で
世界の在り方を感じた本

・エドガール・モラン/Edgar Morin
(1921年7月8日 - )フランス・パリ生まれの哲学者 社会学者
・『祖国地球 - 人類はどこへ向かうのか』
これから私達が学ぶべきなのは、地球と言う惑星の人間として、存在し、生き、分かち、伝え、交感すること。
・『百歳の哲学者が語る人生のこと』
・『自伝: わが雑食的知の冒険』
・『意識ある科学』
・『失われた範列: 人間の自然性』


モランは、世界が西洋文明至上主義な広がりをしていることに反発心を持っている。それに共感した。モランは疑念 疑問 問いかけ それが常に絶え間ない人 それが知性。

今の世の中は知性や教養に対して省エネ。失敗がイヤだ 間違えたらイヤだと 精神性に対して非常に省エネで生きている人が多い。モランは逆。燃費が悪いほどの出力で、様々なことを吸収している。100歳超えてまだ元気。


本を読むとは

活字でないとトレーニングされない筋肉がある。漫画でも映画でもだめ。活字で精神力の筋力を鍛える。「これはどういう意味だろう」というのを飛ばさないで立ち止まって反芻してみたりするとほぐれてくる。そして楽になる。その後に何が起きたとしても。(後から)ああこれ、これってああいうことじゃん…と解るようになってくる。些末なことで悩まなくてすむ。本をいっぱい読んでいれば。
 


------ヤマザキさんは知的なお方。元々頭のいい方が、若い頃から外国の異文化の中で揉まれて生きてこられた…だからこそ、その長い経験から構築された彼女の生きる哲学は「深い」「現実的」。様々なことを経験なさっているからこその彼女の「考え方」が興味深いと思いながら拝見した。