能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年11月18日木曜日

え~❤ドキドキしたわ…『カムカムエブリバディ』第14話・15話



え~…ちょっと…ドキドキしてしまったわ。このドラマいいドラマ。

なんか…わたし、ドラマでこんなに感激したの久しぶりかも。ほんとにドキドキした。

今日はまだ18日木曜日なんですけど、この地の午後の4時過ぎにTV JAPANで、日本の19日の放送分…第15話が放送されたので待ちきれずに見た。


なんと、いい話…。

うわ~。最初からびっくりしましたよ~雉真千吉お父さん…うわ~みんないい人ばかり。こんなに幸せなドラマは珍しいかも。

この15回は本当に幸せな回でした。うわ~❤❤❤


私はね、あの稔君の学ランにちょっと参ってしまっているのだ。

なつかし~ ふぅ…

もう40年ぐらい前なのですけど、私の田舎の中学、高校の制服が学ランとセーラー服だったのです。…で、男子生徒の学ランなんて高校を卒業してから一度も近づいたことがない…。

だから学ランを見るのが本当に久しぶり。なんかドキドキする。昔の感覚を思い出しているのだろうと思う。学生服/学ランって、普通のティーンの男の子達がすご~くかっこよく見えていたのですよ。真っ黒であの帽子に詰襟に…みんなピシッとして見える。だから先輩や同級生への淡い思いも、彼らが学生服を着ていた姿と共にあるわけだ。だから、なんか…トキメク笑。


この稔君がかっこよくって…本当に綺麗なお方。すっっっごいかっこいい。こういうの…思い出と共にね…稔君の学生服に毎回ぽ~っとなってしまう。本当に素敵。

そして安子ちゃんが、も~~~~~

かわいい のです。ほんとうにかわいい…❤❤❤

だからそんな二人が…15話は二人が本当に幸せな回で…ちょっと記録したくなった。


★ネタバレ注意

最後のシーン。神社の境内で、稔君が先に進んで安子ちゃんが追いかけていたら稔君がぱっと振り向く。そしたらその胸に安子ちゃんが、あ…と倒れこむ。ひ~

そして安子ちゃんがちょっとびっくりして…あ~~~~かわいい…と思ったら、なんと稔君の左腕が前に動いて向こう側の右手が安子ちゃんの背中に回って安子ちゃんをキュッと抱き締めた。…うわ~~~~~~うわ~~~~~❤❤❤

幸せ…しあわせ

その安子ちゃんが抱き締められる様子を見て…
「きゃ~かわいいかわいいかわいいかわいい…」と思わず声が出た。

…うわ~このドラマ最高


いいドラマ。すごい嬉しい。幸せなドラマ。ありがとう。録画は保存する。


もーなんか…楽しいね。私は稔君の「ヤスコチャン…」の声の響きが好きなのですよ。毎回いいなぁ…と聞いていたのだけれど、今日は「ヤスコ…」って言ってましたよ。うわっ…ヤダ…またニヤニヤする笑。


今週の木曜の第14話と金曜の第15話は、本当にいい回でした。

登場人物達がみんないい人なのですよね。

14話15話・勇君がほんとにいい人。も~本当にいい人。勇君は…凛々しい。

14話。お爺ちゃんの「幸せになれ」。
15話 お婆ちゃん「お爺ちゃんもきっと、喜びよる」  

14話。稔君の父・雉真千吉さんと、安子ちゃんの父・橘金太さんの、橘の店先での会話がよかった。お二人とも初めて会って話をするわけですが、どちらも丁寧な言葉で礼儀正しく会話を続ける様子が素晴らしかったです。どちらかが家柄や職業でマウントを取るわけでもなく、お互いに相手を敬って丁寧な言葉づかい。初対面同士だからもちろん距離はあるのだけれど、お互いに相手に対する礼儀があるから心地良い距離があって、それでも共通の事柄…息子を戦地に送る心配…では距離が縮まったようにお互いを思いやる。あのシーンは脚本も演技も痺れました。これぞ大人の会話。お互いに礼儀を尽くす大人の会話は非常に美しいと思った。

このドラマ、そんなドラマです。

安子ちゃんの健気さも気立てのよさも、稔君の真面目さも、勇君のまっすぐな凛々しさも、雉真家、橘家のお父さん達も。なんだか…このドラマはみんなが眩しい。 雉真家のお母さんの美都里さんはこのドラマでは悪役なのだろうけれど、彼女もちょっと色っぽくて素敵なのですよね。彼女はこのドラマのスパイス。 そして橘家のお母さん・小しずさん。綺麗で古風なお母さん。このお母さん役の西田尚美さんは今までにも現代劇で何度かお見かけしたのですけど、今まで見たどの役よりもこの役のお母さんの着物姿が本当に綺麗だと思いました。優しくて綺麗な日本のお母さん。

色々と…書き始めると、愛が止まらない、もう登場人物達が好きになってる。

安子ちゃんと稔君って…ラブラブ1ヶ月? 
え~…ずーっといちゃいちゃしていて欲しい。



Nathan Dawe x T. Matthias – Goodbye (2021)



キャッチー ♪



Nathan Dawe x T. Matthias – Goodbye (2021)
Goodbye – Single
Released: September 24
Under exclusive licence to Warner Music UK Limited. 
An Atlantic Records UK release, ℗ 2021 LP Recordings Limited



英国の若いDJお二人のコラボ曲。UK commercial pop club chartに入ってる。この曲はメロディがすごくキャッチーで頭にくっついて離れない。何度も聴いてしまう。曲調は明るいですが歌詞はよくあるサヨナラソングです。結構ビシッとサヨナラを言ってます。こういうの多いですね。かわいい声は誰でしょう。


★Nathan Dawe
1994年生まれの英国のDJ/ producer。27歳。活動は2010年から。2019年からUKダンス・チャートの常連みたいですね。

★T. Matthias
英国ロンドンのProducer & DJ。


Goodbye

Nathan Dawe & T. Matthias
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Goodbye
Good, good, goodbye
あなたに私を求めて欲しいと思ってた
私が馬鹿だった ほんとに間違ってた
必死だった あなたを喜ばせようとした
全て無駄になった  no, no

あなたは 私のことさえ知らない
あなたが私達のことを考えることもない
あなたが言ったことの全ては
全て消えていった

Oh no
あなたは 愛のことを何もわかっていない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

Oh no
あなたは 愛が何かもわからない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

Hey
あなたが言った 全てのことが
頭の中を 何度もぐるぐる回ってる
私は前に進むべき もう立ち去ろう
だってあなたが知ってる以上に あなたは私を傷つけた

あなたは 私のことさえ知らない
あなたが私達のことを考えることもない
Yeah
あなたが言ったことの全ては
全て消えていった

Oh no
あなたは 愛のことを何もわかっていない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

Oh no
あなたは 愛が何かもわからない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

Hey
あなたが言ったことの全ては
全て消えていった
もうさよならを言ったらどうなの

Oh no
あなたは 愛のことを何もわかっていない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

Oh no
あなたには 愛が何かもわからない
信頼することも 理解できないのね
もうあなたには 私の人生から出て行って欲しい
さよならね
Good, good, goodbye

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Songwriters: Nathan Dawe / Oliver King / Theo Matthias Meenderink / Tre Jean-Marie
Goodbye lyrics © Warner Chappell Music, Inc



大谷翔平さん★ 満票でリーグMVP受賞!!!



おめでとうございます!!!



やった~~~っ!!!!!!




来年も応援するわ!楽しみにしてま~す!




2021年11月17日水曜日

映画『Count Me In』(2021): ドンツッドドドンツッツードンドン…秋の夜長の暇つぶし




トレイラーの方がかっこいいわ


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『Count Me In (2021)/英/カラー
Documentary/1h 21min/監督:Mark Lo』
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Netflix。

秋の夜長…先週の週末に見た軽いドキュメンタリー。有名なロック系ドラマーの逸話を他のドラマーが喋り、またそれぞれのドラムへの思いを語るという内容。テレビで見て丁度いい軽さ。ドラマーの歴史かと思ったら、70年代のジャズやフュージョン系のドラマー達を全部すっとばして、有名どころのクラシック・ロックのドラマーだけを軽く取り上げたもの。アメリカの制作かと思ったら英国製。やっぱりクラシック・ロック雑誌レベルなのはそのせいか。

※追記:…と思ったのだけれど、今ちょっとパラパラ見直したら…結構いろんな事を喋ってますね。どうも編集がよくないのかも。ジンジャー・ベイカーとディープ・パープルのイアン・ペイスのシーン(リッチーとのデュオ)が良かった。
  

Ringo (Beatles)
Charlie Watts (Rolling Stones)、
Keith Moon (The Who)
John Bonham (Led Zeppelin)
Ginger Baker (Cream)

…等等のレジェンド達から始まって…

Roger Taylor (Queen)
Ian Paice (Deep Purple)
Nicko McBrain (Iron Maiden)
Nick Mason (Pink Floyd)
Topper Headon (Clash)
Stewart Copeland (The Police)
Clem Burke (Blondie)
Bob Henrit (the Kinks)
Rat Scabies (the Damned他)
Jim Keltner (Traveling Wilburys, Ry Cooder他)

…等等のベイビー・ブーマー/もうすぐレジェンドのドラマーの方々と、

Cindy Blackman Santana (Sanatna+カルロス・サンタナの奥さん)
Chad Smith (Red Hot Chili Peppers)
Stephen Perkins (Jane's Addiction)
Taylor Hawkins (Foo Fighters)
Abe Laboriel Jr. (Paul McCartney)

…等の中堅どころ、そして

Ben Thatcher (Royal Blood)
Samantha Maloney (Hole, Mötley Crüe)
Jess Bowen (The Summer Set)
Emily Dolan Davies (The Darkness, Bryan Ferry)

…等の若手ドラマーが登場して逸話を語る。ドラムへの愛も沢山色々喋ってます。


それぞれの年代のドラマーが「あの、あのドラマーはすごいんだよ。あのドラムは素晴らしい…」などと話す。まぁそれだけの印象。ほんとに雑誌の軽い記事を読んでるような内容。

※追記:↑これも…印象はそんな感じなのだけれど、2回目に見たら結構いろんな事を喋ってました。印象が軽いのは編集が散らかってるからかも。それぞれのエピソードの流れが滑らかではなくブツ切りに感じる。


それでも、80年代に流行っていた馴染みのあるバンドのドラマーを久しぶりに見れたのは面白かった。クラッシュのトッパー・ヒードンが結構爺さんでびっくり。ロジャー爺は相変わらずお元気そうだ。それからチャド・スミスが沢山喋ってた。それからサンタナの娘さんかと思ったら、奥さんだったという…シンディー・ブラックマンさん。彼女のことをもっと知りたい。

それから驚いたのは、2000年頃にモトリー・クルーのツアーでドラマーをやった女性ドラマーのサマンサ・マロニーさん。びっくりしましたねぇ。彼女はコートニー・ラブのホールのドラマーで、顔ぐらいは覚えていたけれど、まさかモトリー・クルーですか…。それはすごいわ。驚き。女性であのバンド…とは信じられない。びっくり。トミー・リーはどうしたのよ…と思ったら、その頃はトミー・リーはバンドを抜けていたらしい。へ~知らなかった。

というわけでクラシック・ロック雑誌風の軽~い逸話集でした。ビギナー向け。


ドラマーのドキュメンタリーならもっとテクニックのことを詳しく話して欲しい。例えばスティーブン・パーキンスがキース・ムーンの面白いドラミングの話をしているのに、そのすぐ後にキース・ムーンがいかにハチャメチャだったのかを数名に喋らせる。それでキース・ムーンがハチャメチャな印象しか残らない。印象は軽い。…それは編集の問題ですよね。

秋の夜長の暇つぶし。それでも往年のスターの今を見れたのは楽しかった。そういえばフィル・コリンズ爺は何処にいった?


ところで今、昨日から家の中に入ってきて窓に向かって大きな音を出して騒いでいた…大きな蛾を窓から逃がすことに成功。今すごく嬉しい。



2021年11月16日火曜日

お猫様H:表情



お水を飲んで和んでいる猫さんに後ろから近づいてみよう
むむ…
尻尾をパタパタ振ります 来るなと言ってますね
超イカミミ この表情
そんなこと言わず お姉さんと遊んでくださいよ
早速反撃開始です
ひっくりかえった 結局人間と遊んでくれる猫さん
キミと毎日たわむれたい
あ…あっちにいってしまった
でも尻尾は立ってますよ 猫さんどこいくの?


もう11月15日も過ぎてしまった。もう今年もあと1ヶ月と半月。
え~~~~信じられない。今年は本当に早かった。
今年の猫と人間の健康診断も終わった。歯のチェックも終わった。
あとは送るプレゼントの手配。


2021年11月12日金曜日

Love, Lies and Fiction - Dancing with Dakota (2021)



ストーリー



Love, Lies and Fiction - Dancing with Dakota (2021)
Dancing with Dakota – EP
Released: August 27, 2021
℗ Love, Lies and Fiction

Dancing With Dakota (KØLA Remix) トランスかな
Released:  September 3, 2021
℗ Love, Lies and Fiction

Dancing with Dakota (Until Dawn Remix) 
哀愁のディスコ。私はこれが一番いい
 
Released:  September 3, 2021
℗ Love, Lies and Fiction



この曲も英国のダンスチャートにリミックス (Cutmore Remix) が入っていた。聞いてすぐに歌詞が気になったので調べたら、オフィシャルのサイトに歌詞が出ていた。

怪しいクラブでのプライベートダンサー=ダコタに恋するエディの話。1曲まるごとストーリーです。ちょっといい。

ありがちな話なのだろうけれど、エディは本気で恋をしている。だから尊い。人が人を好きになる気持ちはそれだけで物語です。ちょっと悲しいですね。

最初に聴いたきっかけはリミックスだったのだけれど、元曲もけだるくていい。リミックスは色々あるけれど、どれもいい。


★Love, Lies and Fiction
米国のフロリダ州南部のメロディック・ポップ-ロック・グループ。メンバーは

Eric Jackson:ボーカル
Ricky Sanders:ドラム
Lu Rubino:ギター+キーボード+ベース

それぞれ以前は他のバンドでプレイしたりしたそう。彼らが歌いたいのは、深い感情に灯をともすような曲。バンド名は「愛、嘘と虚構」。楽曲は実験的なものも目指しているそうな。

Until Dawn
情報が出てこない。以前一度リミックスをとりあげてる。

★KØLA
これも情報が出てこなかった。



公式に出ていた歌詞は、歌っている歌詞と少し違うので、歌っているほうをとりあげた。


Dancing with Dakota

Love, Lies and Fiction
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(Verse 1)
彼女は自分をダコタと呼ぶ 彼女は「ソリッドゴールド」で踊るダンサー
子供は二人、お金もなく、彼女は魂を売らなければならない
エディはエンジニア、彼は随分長い間女の子にキスをしていない
ダコタは彼の手を取り、彼の初めてのプライベートダンスに導いた

(Chorus)
彼はダコタと踊る
彼の血潮は熱く流れ
夢のような3分間
音楽が終わるまでは
彼はダコタと踊る
クラブのバックルームで
彼女にとって、それはただの仕事
しかし彼には、それが愛のように感じられた

(Verse 2)
彼はほぼ毎晩やってくる 彼はそれが本物だと信じている
彼はただの顧客 しかし彼はそのようには感じていない
彼は彼女を連れ出したい そして彼女に彼のことをもっと知ってもらいたい
自分が彼女の恋人だと想像する それでも彼は彼女のダンスに毎回お金を払う

(Chorus)
彼はダコタと踊る
彼の血潮は熱く流れ
夢のような3分間
音楽が終わるまでは
彼はダコタと踊る
クラブのバックルームで
彼女にとって、それはただの仕事
しかし彼には、それが愛のように感じられた

(Bridge)
エディは出かけて ショーのチケットを二枚買った
ダコタは言う 「ごめんなさい でもわかってるでしょ 私は行けないのよ」
「私、あなたが好きよ、でもこのことははっきりさせて」
「私達には何か特別なものがあるわ でもそれはこの場所だけのことなの」

(Last Chorus)
彼はダコタと踊る
彼の血潮は熱く流れ
夢のような3分間
音楽が終わるまでは
彼はダコタと踊る
クラブのバックルームで
彼女にとって、それはただの仕事
しかし彼には、それが愛のように感じられた

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Emily Istrate - Panic (Until Dawn Club Mix)(2020)



2021年11月11日木曜日

映画『マネーボール/Moneyball』(2011): 安く効果的にチームを構築する





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『Moneyball (2011)/米/カラー
/2h 13min/監督:Bennett Miller』
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野球好きにはますます面白い映画。

今年の夏、生まれて初めて野球にはまった。夏の間中、毎日MLBの結果を見て一喜一憂。テレビの画面から聞こえてくる歓声も賑やかで楽しい。すっかりはまった。特にポストシーズンにはまった。

それ以上に旦那Aが夢中になった。私が大谷翔平さんを見るために試合の中継やまとめ番組を見て、じわじわと「野球面白いね」などと言い始めるよりも前に、旦那Aがまず野球にはまった。
…週末に野球の中継を見て大声で「あ~」だの「お~」だの言いながら応援する。そして時々試合の中継を一時停止して「あのね、ここが一番大切なのよ。これなんだよ。これがねぇ…」と解説を始める。大変迷惑。時々我慢できずに「ちょっと…黙っててようるさいわぁ」などと私も文句を言いながら中継を共に見る。

そんなふうに夏の日々を過ごしていた頃、旦那Aがこの映画のテレビ放送を勝手に録画していた。「メジャーリーグの話よ。見ようぜ」と言うのだけれど、私はなかなかその気になれずそのままになっていた。旦那Aは一人で見ていた。

11月になりMLBのポストシーズン…ワールド・シリーズも終わり、海亀は少し野球ロスになった。そんなわけで録画機に入っていたこの映画を見ることにした。もちろん旦那Aの解説付き。



面白かったです。

大雑把なあらすじは…
予算の少ないメジャーリーグのチーム、オークランド・アスレチックス/Oakland Athleticsが、ゼネラルマネージャーのビリー・ビーン(ブラッド・ピット)の手腕で…貧乏なチームながらも安いプレイヤーを効果的に配置し…勝利チームへと躍進するという話。ほぼ実話だそうです。なんと素晴らしい。



★ネタバレ注意

冒頭に2001年のアメリカン・リーグ、ディビジョンシリーズでの、ニューヨーク・ヤンキースオークランド・アスレチックスの試合の様子。もちろんアスレチックスは負けるわけですが、その後上手い選手達がアスレチックスを抜けてもっとお金持ちのチームに行ってしまう。さぁ大問題。そもそもこの二つのチーム、予算が桁違い。ヤンキースはお金持ち。アスレチックスは貧乏。要するにそういうことです。

貧乏なチームは優秀な価値の高いプレイヤーを雇えない。

有能な上手いプレイヤー達は人気者だから高い報酬を払わなければチームに来てくれない。結果上手い選手は、大抵ヤンキースとかドジャースなどのお金持ちのチームに取られてしまう。

結局お金なのか。貧乏なチームにチャンスはないのか?


それにチャレンジしたのがこの映画の主人公ビリー・ビーン…彼も元々は野球選手。しかし成績は振るわずその後スカウトに転身。 

2002年。ビリー・ビーンは、2001年のシーズンの後で上手い選手達を失ったアスレチックスの再構築をしようとプレイヤーのスカウトに奔走する。そんな彼に…具体的な数字で新しいスカウトのやり方…を示したのはピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)。クリーブランド・インディアンスのオフィスで仕事をしていたピーターは、イエール大学で経済を学んだ秀才。ピーターは、各種統計から選手を客観的に評価する「セイバーメトリクス」を用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた。 ビリーはピーターを引き抜き、(ピーターの)統計を元にした選手の再評価により、安価なプレイヤー達をアスレチックスに雇い、効果的に配置して強いチームを構築していく。

そのプロセスが面白い。もちろんお約束は…感動的な結果に繋がる。アスレチックスは強いチームに変わるわけです。興奮する。すごい話。


の統計を元にした選手の再評価とは…

例えば…スコット・ハッテバーグ/Scott Allen Hatteberg。
彼は元々キャッチャーだった。ところがキャリアの途中で肘の怪我。そのために強いボールを投げられなくなってしまった。キャッチャーが上手く投げられないのは大問題。というのもキャッチャーは、敵のランナーの一塁から二塁への盗塁を見たら素早くホームから二塁へボールを投げなければならない。また一塁や三塁に投げるケースも多い。しかし彼は肘を負傷してボールが投げられない。致命的。どのチームもキャッチャーとしての彼に高額の報酬を払いたいとは思わない。むしろ安く叩かれてしまう。

投げられないキャッチャーは使い物にならない。しかし彼は打てる。それなら彼を一塁手に育てたらどうだろう。一塁手なら、キャッチャーに比べて大きく投げる場面は少ない。一塁手は球を受け取る場面のほうが多い。一塁手なら彼にも出来る。そんなわけでアスレチックスはハッテバーグを95万ドルで契約。そして彼は打者として、一塁手として大活躍する。


そんなふうにアスレチックスは、負傷した選手、年をとり過ぎた元スター選手、素行の悪いやんちゃ選手…等等を比較的安価で契約し新しくチームを構築。プレイヤー達の個々の成績…出塁率/長打率/選球眼/慎重性/投手/与四球/奪三振/被本塁打数/被長打率…などなどを数字で分析し、それにしたがってプレイヤー達を適材適所に置いて最大限の効果を引き出す。そうやって出来たチームは、驚くほど強く成長した。


いい話です。ひととおりMLBのシーズンを楽しんで、様々なニュース等を見て知識を得た後で見るととても解かりやすかった。もちろんわからない事があれば旦那Aの…大得意で説明してくれる…便利な解説付き。すごく面白かったです。

なによりも、金さえ出せば上手い選手を買い放題の金持ちのチーム達を相手に、予算の足りない貧乏チームが立ち向かい孤軍奮闘する様子には燃える。そしてしっかり結果を出す。興奮する。すごいね。ほぼ実話だそうだ。


映画の元になった話は、マイケル・ルイスによるノンフィクション書籍…このアスレチックスの成功を記録した『マネー・ボール~奇跡のチームをつくった男/Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game』による。
…オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)に就任したビリー・ビーンが「セイバーメトリクス/Sabermetrics」と呼ばれる統計学的手法を用いて、MLB随一の貧乏球団であるアスレチックスをプレーオフ常連の強豪チームに作り上げていく様を描いたもの(wikipedia)…それを元に映画が制作された。


ブラッド・ピット演じるゼネラルマネージャー(GM)ビリー・ビーンは実在の人物
経済を学んだイェール大学卒のGM補佐=ピーター・ブランドのキャラクターの、実際の人物の名前はポール・デポデスタ。彼はハーバード大学で経済学を学んだ。クリーブランド・インディアンスのフロント・オフィスからオークランド・アスレチックスに移り、GM補佐としてGMのビリー・ビーンを5年間支えた。デポデスタ氏は映画で実名が使われて有名になることを好まなかったらしい。そこでピーター・ブランドのキャラクターが作られた。


MLBの裏話が見れて面白かった。この『マネーボール』のアスレチックスの話は2002年。もう20年も前の話だ。 

今年のMLBもシーズンが終わって、今の季節は各チームが新しいプレイヤーの獲得に奔走しているはずだが、この映画で描かれた「セイバーメトリクス」の方法は、現在どのチームも採用しているのだそう。またアメリカの主要なスポーツメディアは、セイバーメトリクスの各種の指標を選手成績として公表しているそうだ。まさに革命的な事件だったのですね。すごい話。