能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2013年4月14日日曜日

きゃりーぱみゅぱみゅさんがロサンゼルス公演大成功だそうです



まずは、その様子のレポートから。



いちいちチェックしていないんで気付かなかったんだけど、きゃりーさんはワールドツアーばく進中の模様。日本も含めてほんとに世界中回ってるんだ。すごいですね。今日まで知らなかった。

今回のロサンゼルスのキャパは2300人。実はこのお方、新人のように見えてロサンゼルスでは2011年から小さい箱でやったり、去年はJapan Expo内でショーをやったりして初めてじゃないんですね。

動画サイトに早速今回のロスのライブの様子がほんのちょっとだけあがってたけど、会場中大盛り上がり大会。「つけまつける」で会場中がバンザイして踊ってます。素晴らしい。たいしたもんです。

こちらはご本人の会見。

http://www.youtube.com/watch?v=j5fwnSk7JIQ(いつか消えるかも)


「日本政府が推し進めている“クール・ジャパン”事業の一環で…」というのに、今さらながらやっぱり驚いてしまうのだけど、それ以上にご本人が「…(私は)アーティストなので日本にこういう元気なアーティストがいるよっていうことをロスにも発信していきたいと思います。」と、ご自分の立ち位置を明確にしているのにも驚き。この子はほんとに頭がいい。まだ20歳よ…。

淡々としてるんですよね。妙な自意識やエゴがほとんど感じられない。「自分がやりたい事を自己責任でやってるんだ」というのを、一切躊躇せず堂々と宣言してる。結局そこが正真正銘のアーティストたるところ。自分が何のためにこれをやってるのか…ということさえしっかりとしていればこれだけ潔くなれる。

真面目な話をするなら、彼女はダンスも歌も一流ではないんです。どちらもパフォーマーとしてそれほど上手いわけではない。だけど彼女が世の中に発信していきたいこと、モノ、思想はしっかりと存在してるんですね。ポイントはそこ。だから流されることがない。

アーティストになるには自覚が必要。「アーティスト」と自ら宣言することは、自分の作品に責任を持つということ。だから自分がやりたいことなら(作品上で)どんなに妙なことでも出来るけど、やりたくないことは金を積まれてもやらない…。そういうのがファンにとっては(彼女の)作品に対する信頼に繋がったりする。…と同時に自分の作品に全責任を持つことは(アーティスト本人に)相当の覚悟も必要。ウケてもウケなくても全て自己責任。それをこのお方は飄々とやってる…。

所属事務所の自由な気風も大きいと思う。ウケてるうちにどんどん出ていく、やれるうちにやっちまえ的なフットワークの軽さで、たった2年間でここまできた。世界に出るにはこれも必要。それが出来たのも彼女のやりたいことがブレてないからでしょう。

政府が「クールジャパン」で持ち上げようが、メディアが囃し立てようが、ご本人は淡々とやりたい事をやっているだけ。やりたいことをやってるのがたまたま政府や世界に取り上げられても、彼女の立ち位置は微動だにしない。すごいことです。

きゃりーさんにはますます驚かされる。



2013年4月11日木曜日

Perfume:「Perfume WORLD TOUR 2nd」決定!アジアツアーDVDも発売!ヤッホー!


今見つけた。早速きたねコレ。ヨーロッパツアー。(^o^)/イエーーッ!!

・07/03() ケルン(ドイツ) @GLORIA
・07/05() ロンドン(イギリス) @O2 Academy Islington
・07/07() パリ(フランス) @Le Bataclan

だそうです。ドイツ、イギリス、フランスの三ヶ国。ロンドンのO2アカデミーって、きゃりーちゃんのやったとこ?うわー小さいな。20ポンド、だいたい3000円か。結構安いな。値段はこんなもんでしょう。

・ドイツのGLORIA Theaterのキャパは950
・ロンドンのO2アカデミーのキャパは800
・フランスのLe Bataclanのキャパは1500

小さいですね。日本人はあまり行かずにチケットを現地の人に譲ってあげて欲しい…と日本のPerfumeファンに嫌われてみる…(*^-^*)。
しかしなんでドイツはケルンなの?

それからライブDVDPerfume WORLD TOUR 1st」も発売だそうです
早速アマゾンでポチっとしてきた。

Perfumeちゃん達は今年の夏も忙しいね。身体に気をつけて。あんまり気負わずに。楽勝だから。だいじょぶだいじょぶ。7月のヨーロッパはいい季節。応援しとるよー!

とりあえず速攻で記録。

追記:ところでパリ公演が7月7日で、翌週の13日にはもうつま恋BBQ。うわー忙しいなー。パリ公演の後は、1週間ぐらいのんびりヨーロッパ旅行でもしてくるのかと思った。人気商売は大変やね。ちょっとかわいそうかも。



 

Ollie & Jerry - Breakin'...There's No Stoppin' Us (1984)

 
これも懐かしい。
 
 
Ollie & Jerry - Breakin'...There's No Stoppin' Us (1984)
Album:  Breakin'
(Original Motion Picture Soundrack)
Released:  January 1, 1984
This Compilation ℗ 1984 Universal Records, a Division of UMG Recordings, Inc.
 
From the movie 'Breakin'.



 
アメリカのストリートカルチャーが面白そうだった頃の雰囲気がよく収められた映画『Breakin’』のオープニング。1984年リリース。
 
映画やポップミュージックから垣間見える当時のアメリカは、なんだかとても面白そうなところに見えた。ストリートでいきなり踊りはじめたり、クラブでダンスバトルをやったりみんな楽しそう。すごく憧れた。楽しさの陰に隠れた本当のことなんて何も知らなかったし、単純に自由なアメリカが羨ましいと思ってた。
 
ストーリーは映画『フラッシュダンス』のブレイクダンス版みたいなもの。映画としてはまあまあなんだけど出てる2人のダンサー達が超絶上手い。見ながらただただ「スゲー」を連発。アメリカってやっぱりすごいもんだなと思った。特にMichael Chambers/ブーガルーシュリンプ君17歳の箒ダンスはかっこよかった。
 
1984年なんて、まだ日本で「ブレイクダンス」と言っても誰も知らかったぐらい。そんな時代もあったんです。その後すぐに、テレビでブレイクダンスのコンテストをやったりするぐらい日本でも急に広がってびっくりした。早かったです。83年頃からマイケルジャクソンのムーンウォークなんかで下地があったからなのかな。ちなみに背の高いひげのAdolfo Quinones/シャバドゥーさんは、マドンナの87年初来日時にダンサーとして来てました。
 
新宿で映画を見た直後に、レコード屋に走ってサウンドトラック盤を買って帰った。全曲捨て曲無しの素晴らしいアルバム。もう一度聴きたくて去年CDを購入。今でも聴ける。すごく懐かしい。


 

2013年4月10日水曜日

フジテレビ『女信長』;見所は戦闘シーン


録画を見ました。

さて感想。これは苦しい企画。一番の問題はズバリ信長が女であるといういうことでしょう。

無理絶対無理。浅井長政と…光秀と…なんてナイナイナイ無理無理無理無理。冗談にしか思えない。話の流れも最後に向けてトンデモない方向へ飛翔。どう考えても無理。

日本全国、全国民にとってアノ信長はやっぱり伝説の信長でして…。聡明、型破り、直情型、激情型、残酷、冷酷、傲慢、無慈悲、切れ者、短気、うつけ者、面白がり、知りたがり、新しい物好き、日本一の戦国武将、公正、柔軟な発想、鉄の意志、高貴、美男…等々、この歴史上の人物はやっぱり特別なんですよ。まったく得体が知れない。

秀吉が頭のいい人たらし。家康が忍耐の人であれば、信長はその死も含めて非常にミステリアス。どうしてあの戦乱の時代を勝ち抜けたのか。どうしてあそこまで上り詰めたのか。いくら資料を漁っても本当の信長は見えてこない。この人の弱みは何なのか。いったい何を考えていたのか。ドラマ化してもいつもだいたい同じ型にはまった人物であることが多いのは、むしろ彼の本当の姿が分からないからだろう。だからこそ戦国ファンというものは男織田信長にロマンを感じ憧れるわけで…。

おそらくこの企画もそんなところから出たものだとは思うのだけど、いかんせん女だけはいけない。まず誰もあの信長を女としては見たくないと思う(ソレを言ったらおしまいだけど…)。それに女として納得できる程知られていないわけでもない。そもそも側室が何人もいて子供もゴロゴロいるのだからこればかりはどうにもならない。そんなわけで企画に無理がある。

それに伴って脚本も(そもそも信長が女という企画が無理なので)台詞や設定に当然無理がありすぎる。大問題。


…しかしこのドラマ、それだけで斬って捨てるにはあまりにも惜しい。ものすごくお金がかかってるんですコレ。美術や演出、衣装が豪華。野外ロケシーンもいいし、CGもいい。絵が綺麗。俳優さん達もいい。あーなんともったいない…。普通に男性俳優で信長のドラマにすればよかったのに。

時代劇ファンとしては、これはなんとしてもこのドラマのいいところを取り上げてリストアップしなければ。

1.       戦のシーンを真面目に再現

戦国時代のファンなら、定番の見たい絵、見たい場面ってあるじゃないですか。様々な有名な戦の再現シーン。

桶狭間の戦い(桶狭間をめざす織田軍、林を進む馬、幕をを降ろした向こうに突如現れる織田軍)、織田6万の大軍での上洛。雪の夜の光秀。日本海に攻め上る織田軍。敦賀湾での大軍。姉川の戦い。燃える比叡山。燃える寺。三方が原での武田vs徳川の大軍。本願寺、長島一向一揆。小谷城攻めの大軍(山の斜面での戦闘シーン)。燃える小谷城。長篠の戦い(織田鉄砲隊VS武田騎馬軍)、本能寺をめざす明智軍1万。竹薮を行く秀吉軍。燃える安土城。

このドラマ、こんな定番の見たい場面をお金をかけてかなり真剣に再現してくれてます。馬も多数。かなりの数のエキストラを揃え、衣装を着せて、足軽には旗指物を背負わせ野外を走らせて真面目に戦闘シーンを撮ってます。まずそれが非常に嬉しい。大軍を見せるのにCGも効果的に使用。5万の大軍といったら東京ドーム一杯分ですからね。かなりの迫力。全部で4時間のドラマなので、それぞれの場面は数秒なのに、ものすごく贅沢。戦国ものは戦闘シーンさえキチンと再現してくれれば、それだけでもかなり満足できるのがよく分かる。これもったいないなー。NHKの大河ドラマでもこれくらいお金をかけてくれればなぁ。来年黒田官兵衛でやってくれないかな。

2.       CGも効果的

やっぱりこれも見たい絵。例えば安土城と城下の昼間の全景。夜灯りのともる安土城。燃える小谷城。燃える比叡山の遠景。大軍を俯瞰(織田軍6万の上洛、姉川の戦い、三方が原の戦い、敦賀港)等々、かなりいい感じです。CGの違和感が無い。これもかなり嬉しい。

3.       天海祐希さんが信長に似ている?

これはどう言っても無駄話になってしまうけど、とにかく天海さんが綺麗。もしかして信長に似ている? 黙っていると(ちょっと線の細い)男に見える。ほんとに不思議。そう思い込んで見ればひげも違和感がない。実は天海さんが若い頃の信長に見えてしまった。声さえ出さなければ。

元々信長という人、若い頃はとちらかといえば線の細い青年だったのではないかと思う。美男だという言い伝えもありますね。昔の美形は能面が基本。体毛も薄くて色も白い。ひげもあまり生えないようなつるんとした顔だったんじゃないか。若いうつけ者の頃には女物の着物を好んで着たりしていたらしくて、中性的な外見だったんじゃないかと思う。

そう思えば天海さんの顔は若い頃の信長としてならいけるかも。十代ならたぶんいける。肌の綺麗な面長のつるんとした顔にまっすぐな高い鼻。大きすぎない日本的な目。小さな口。皺も殆ど無い。彼女の顔は、十代の若い男の子だとしたらそれはもう…文句なしに綺麗。むさい男ばかりの軍の中心で指揮をとる天海さんは驚くほど美しい。20代の前半までなら男信長としてもいけるんじゃないか(声を変えれば)。

ただしご本人が女性なんでやっぱり25歳を過ぎた男としては無理。線が細すぎる。首が細い。肩の厚みも薄すぎる。男は30歳を過ぎたらどんなに中世的な外見の人でも繊細さが消えて厚みが出てくるから結局女性が男を演じるのは無理。声も当然無理。(もちろんこのドラマは信長が女性なのでいいのですが)

だから惜しい。天海さんの顔が若い信長に似ているのであれば、なんとかして中年期を演じる天海さんみたいな顔の男性がいないかと…(笑)。もし天海さんに双子の兄か弟がいて、25歳以降を演じてくれるのであれば最高…などと思ってしまった。(←ほとんど無駄話)

それにしても天海さんは不思議な女優さん。女装より男装のほうがずーっとハマるのが不思議。光源氏は全然いいと思わなかったけど、あれはたぶんナヨナヨし過ぎてるから。こういう本当に男みたいなキャラは怖いぐらいハマる。あらためて驚いた。

 
 

2013年4月9日火曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第14回「新しい日々へ」


今回も見所がたくさん。会津では八重ちゃんの新婚生活。京の方ではザワザワと第二次長州征伐に向けて物事が静かに進んでいきます。この時代の歴史というのは、よく知らない私には非常に複雑で、細かな事が積み重なりながら話がどんどん進んでいくので目が離せません。ずーっと見ていれば、このドラマは非常に丁寧に話を進めてくれていて大変面白いのですが、もしこの時代の歴史に興味の無い人が急に思いついて見始めても、話を理解するのは難しいかもしれません。そこが幕末大河の難しいところかも。

長期に渡って話を紡ぐ大河ドラマを見続けるのには、視聴者の側も事を急がずゆっくりと構えて話を楽しむことが必要。毎週毎週何かの大事件を期待するのは無理というもの。そのようなものを無理に演出すればドラマとして話が不自然になってしまう。だからこそ人物達が魅力的で、彼らの日常のドラマが豊かで楽しめるものであることが大切。このドラマは、そんな大河ドラマの基本を本当によく踏襲していると思う。一見地味ながらも間違いなくいい大河ドラマ。毎週楽しみ。今週は視聴率が落ちたそうなので大変心配。どうかこのまま方向を変えることなく、じっくりと話を進めていって欲しい。
 
 
さてそんなわけで八重ちゃん(綾瀬はるか)の新婚生活。まずは結婚式。並んだ新婚さんの前に酔っ払いのオジサンが二人やってくる。 「おいやえー、今日はえー嫁様ぶりだぁ…」そこを気配りの権八パパ(松重豊)が救う。花婿さんも一緒になってみんなで酔いつぶれ…(笑)。その後八重ちゃんは花婿さんを自ら寝室に担いでいった模様。

八重ちゃんがお兄さんからのお祝いの手紙を見ていると、酔いつぶれた花婿さん(長谷川博己)が起きてくる。問題の「紅ぬりぬりシーン」では、思わずニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ…ははははははは…。八重ちゃん可愛い。あ、そこでチューをしないのか…最近のNHKさんはお堅いのぉ…。

その後、権八パパの「(余計なお世話)旦那様と呼べ事件」勃発。不満のたまった八重ちゃんは薙刀の稽古で鬱憤を晴らそうとするが気もそぞろ。友人の雪さん(芦名星)に相談すると「八重ちゃんは旦那様と一緒にいられて羨ましいわ。私も旦那様が帰ってきたらもっと仲良くしたい(涙)」と言われる。うちに帰るといきなり尚之助君にぐわっしと手首をつかまれ「こっちにきなさい!」とガミガミ叱られてしまう。おおぉ男尚之助、いきなり亭主関白っぽいじゃないか…そんな急に。八重ちゃんももちろん怒って口答え。そしたら尚之助君「ボクはそのままの八重ちゃんがスキ❤」…なーんだよぉアテラレタナ…まったく。八重ちゃんも嬉しそうだ。権八パパも二人の仲のよさに納得したらしい。めでたしめでたし。
 
 
さて京では、覚馬君(西島秀俊)が失明の宣告を受けて落ち込んでます。困っているのは会津も同じ。幕府から京都守護職のお役料差し止めが決定されたそう。家臣達も「もう会津に帰りましょう」と言うのだけど、超真面目な殿様容保公(綾野剛)は「帝をお守りしなくちゃ。第二次長州征伐もあるし。」とまだ帰れない。家臣達も容保公も朝廷と幕府との板ばさみで苦しいところ。

その夜、神保親子と覚馬君が月を見ながら「会津に帰りたいね」と話をします。このドラマはこういう場面が本当にいい。これで今までわからなかった修理(斉藤工)の父、内蔵助(津嘉山正種)の人柄も少し見えた気がする。人物の心が見えるからこそ話に深みが出ます。

同じ頃、他藩の人物達も思いをめぐらせています。西郷どん(吉川晃司)と松平春嶽(村上弘明)が対談。第二次長州征伐に薩摩は出兵しないそう。この二人は近い将来の日本での共和制の話などをしてます。

1865年、将軍家茂上洛。幕府は長州征伐イケイケです。

一方、(初登場の)薩摩の大久保利通/一蔵(徳重聡)は、蟄居中(初登場)の岩倉具視(小堺一機)からの意見書を見て彼に会いに行きます。金を積んで岩倉さんの今後の構想を聞きだします。彼によると、長州は桂小五郎(及川光博)に率いられて鉄砲隊を新編成しているらしく、長州征伐と言っても幕府は勝てないかもしれないとのこと。「幕府が勝っても長州が勝ってもいかん。薩摩はん頼むわ…」だそう。なんだかモヤモヤと煙が立ち始めていますね。それにしても大久保さんの徳重聡さんは、ずいぶん古典的な男前顔ですね。お、石原軍団か。

そのころ会津では瀕死の横山主税(国広富之)が西郷頼母(西田敏行)に「長州征伐には深入りするな。」と伝え今後の会津の事を心配します。「幕府と朝廷の為、誠を尽くせば尽くすほど泥沼に足をとられていく」とズバリ会津の苦悩を語ります。

この場面は…国広さん、うわーお懐かしい。このお方は70年代後半にはアイドル枠の俳優さんだったんです。(このドラマでは)今まで殆ど顔のアップが無かったのですが、なんとまぁ今も昔のまんまの優色男じゃないですか…。今週はこの最後の国広さんのお顔が全てを持っていってしまいました(涙)。MVP決定。もう死んじゃうの…?
 

2013年4月8日月曜日

マーガレット・サッチャーさん死去


イギリスのマーガレット・サッチャー元首相がお亡くなりになったそうだ。87歳。ちょうど一年程前、彼女の伝記映画がリリースされて感想を書くためにいろいろと調べたのだが、それをもう一度あげておこう。
 
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/The Iron Lady 』:英国の現代史をもっと見たい


アメリカでも今日はTVBBC Worldをつけると、サッチャーさんのニュースを何度も流している。間違いなく偉大な女性であったと同時に、その政権においていろいろと物議を かもす首相であったとも伝えている。公正なメディアであろうとするBBCらしく、お涙頂戴話にならないところはさすが。

首相になったのは1979年。保守派の政党内。まだまだ残る男尊女卑の風潮。西洋で「ウィメンズリブ」=「女性解放運動」が力を持ち始めた頃、その理想を具現化したかのように登場した「鉄の女」。1979年の当時、先進国で女性がリーダーになるのは世界初。その「世界初の女性」は、単なるお飾りどころか、国を救い、世界の政治の流れさえも変えるような偉大な偉大な人物だった。愛され、尊敬され、同時にその強硬政策でとことん嫌われつくし、それでも一切怯むことなく自分の信じる道を突き進んだこの女性は、これからも決して忘れられることはない。

女性が強く強く信念を持って生きる事を、世界最高レベルで成し遂げた現代の偉人。彼女の存在と実績が、世界中のどれほどの数の女性達に勇気を与え、また今後も与え続けるのかは想像することさえできない。私のようなノンポリの怠け者主婦でさえ、この偉大な女性には、言葉では言い尽くせないほどの敬意と尊敬の念を強く抱かざるを得ない。

サッチャーさん、どうか安らかに。ご 冥福をお祈りいたします。
 

 

2013年4月7日日曜日

映画『十三人の刺客/13 Assassins』 ;グロはいかんよグロは…日本の暴力映画は西洋でどう見られているのか


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『十三人の刺客(2010年)日本/カラー
126(International)監督: 三池崇史
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あー…三池監督の感性が嫌いだと言ったらそれまでで、じゃあ見なきゃいいじゃないかという話。そのとおり。

それでも時代劇を見たい。近年日本の時代劇は絶滅寸前らしい。そんな中で結構話題になった現代の時代劇。それなら見てみよう。しかし監督はあの(グロで悪名高い(笑))三池崇史監督。さてどうしよう…。

結局、アメリカでも去年劇場公開されたけど見る勇気が出ず。…と思っていたらオンライン映画サービスNetflixで公開されているのを発見。早速恐る恐る(一人で)見てみることにした。

以下おおいに吼えます。もちろん個人的な感想。かなり好き嫌いで言っている。だけど世間で高評価の映画にこういう反対意見があってもいいと思うので正直に書いておきます。海外でも有名な三池監督の映画に、日本国内からこういう意見が出ることはまずないだろうと思う。この映画がお好きな方は非常に気分を悪くされると思うので、決してお読みになりませんよう…。
 
 
 
ネタバレ注意

…下品ですね。SMAPの稲垣吾郎さんのキャラ設定の描写、あれはなかろう…。苦しむ娘さんのシーンなんて、あんなもの全部見せる必要はない。そういう大変な話だっていうのを想像させればいいだけでしょう(そもそも設定がありえない)。もうあれでダメ。全然ダメ。表現が不快。下劣。だから三池さんの映画はダメなのだ(ファンの方ゴメンナサイね)。

後半のアクションシーンも、もう少し面白いかと思ったら、単なる血みどろの斬り合いを延々と40分間見せられるだけ。くどい。とにかく不快。何から何まで醜悪。アクション映画と言えるほどの爽快感もかっこよさもない。

ほんとにあれだけの有名な俳優さん達を使ってこんな駄作しか出来ないなんて信じられない。とにかく斬り合いのシーンが長すぎ。人を殺して殺して殺しまくるPCゲームをやったことがあるけど、ちょうどあんな感じ。実写なんで不快感は10倍。ほんとに酷い。

まず大勢の敵を殺すという本来の目的があるのなら、柵で何十人と囲って23発爆弾を放り込めば済むだろうに、わざわざ少人数で斬り込んでいくなんて全く理解不可能。明らかに馬鹿で無駄な自殺行為をしている人物達を決してかっこいいとは思えない。あれではただ血の気が多いばかりの馬鹿集団。肝心の斬り合いも、全く変化のない血みどろシーンばかりを延々と見せられてげんなりする。ただただ苦痛。

何故かSMAPのゴローちゃんが高評価みたいだけどそれも疑問。大物アイドルにあの悪者キャラ設定が斬新なだけで演技は棒。高評価している方は、もう少しちゃんと見たほうがいい。
 
とにかく中身のないキワモノ映画。知性を全く感じられない。あれだけのお金をかけてよくもこんな駄作がつくれるもんだ。良かったのは俳優さん達の熱演だけ。松方弘樹さんは超かっこよかった!
 
 
それよりも、三池監督で気になるグロ表現について文句を言いたい。一度言いたかった。

一般的に映画の暴力描写そのものは、話の内容次第ではそれほど気にならない。だけどとにかく理解できないのは、人物のもがき苦しむ様子を娯楽として見せること。三池監督はこれが得意でしょ。殺すならパッと殺さないと…。うめき声、苦しむ表情、苦痛、痛み、残酷さ…こういう人の苦しみを娯楽にしちゃいけない。品性の問題。見る側もそういうものを表現として当り前だと思っちゃいけないと思う。人の苦痛を娯楽として楽しむなど、人として下品極まりない。

そういうタイプの映画が存在するのは理解している。しかし、そういうタイプの映画にはそれなりの存在するべき場所があるはず。ゲテモノ残酷映画にはゲテモノ残酷映画の居場所があったはず。問題なのは、近年、日本やアジアで製作される残酷ゲテモノ映画が、どうも西洋で「それなりの評価」を得ているらしいこと。

むかしイギリスに住んでいた時、三池監督の『オーディション』が話題になったことがあった。あまりの過激さのためなのか、どういうわけか「フェミニズムに絡ませた芸術映画枠」に入れられてしまって高評価だったんです。TVでも深夜に放送されたので見たんだけど後悔した。あまりに酷くて途中で脱落。あんなもの芸術でもなんでもないじゃないの。残酷キワモノ映画でしょ。
 
 
イギリス(西洋)にはどういうわけか、アジアの残酷映画を好む人達がいるんです。「Asian Extreme」なんて言い方もあるくらい。しかしな…他にいくらでもいい日本映画があるだろうに、残酷描写ばっかりの下品なBC級映画ばかりを採り上げて、現代日本映画の代表と言われるのも困ったものなんです。ほんとにとしか思えないんだけど…。

また、日本の残酷映画が西洋でウケたからといって、日本人がいい気になるのも大間違い。どうせ西洋なんて最初からアジア人を偏った目でしか見ていないんです。アジア映画の残酷描写は、そういうものをわざわざ見たいアチラの物好きを喜ばせてるだけ。特殊な枠。だからああいうキワモノ映画が西洋でウケたからと言って「西洋一般にも受け入れられた芸術表現だ」などと日本人がいい気になってはいけない

一番の問題は「アジアの残酷映画を好む特殊な市場」の要求に過剰に応える(西洋の)映画配給会社のバイヤー達。彼らが勝手に日本やアジアの残酷映画ばかりを面白がって採り上げるからこそ西洋では「アジア映画=残酷描写」などというとんでもないジャンルができあがりつつあるんです。三池監督はそれに上手くのったんだろうと思う。しかしそんな「特殊な枠」を「一般にも評価された」と思うのは大きな間違い。
 
 
西洋人はアジアを本気で理解しようとしないのが基本。最初から別枠なんです。だからどんなに妙な映画でも珍奇なものだと面白がったりする。そんなレベルでアチラにウケてもしょうがない。三池監督に限らず残酷描写ばかりの日本映画ばかりが海外でもてはやされるのは非常に大きな問題。もっと別のところで勝負して欲しい。

この映画も、一見本格サムライ映画と見られているのか、海外では高評価。だけど実際はくどいグロ表現に頼った全く中身のない駄作。映像表現も下品。まず日本人がそれに気付かないとダメ。こういうものが現代の日本を代表する映画なんてとんでもないです。もっとマシな日本映画が見たい。もっと「普通の枠」の日本映画にがんばって欲しいと思う。