イギリスのマーガレット・サッチャー元首相がお亡くなりになったそうだ。87歳。ちょうど一年程前、彼女の伝記映画がリリースされて感想を書くためにいろいろと調べたのだが、それをもう一度あげておこう。
・映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/The Iron Lady 』:英国の現代史をもっと見たい アメリカでも今日はTVのBBC Worldをつけると、サッチャーさんのニュースを何度も流している。間違いなく偉大な女性であったと同時に、その政権においていろいろと物議を かもす首相であったとも伝えている。公正なメディアであろうとするBBCらしく、お涙頂戴話にならないところはさすが。
首相になったのは1979年。保守派の政党内。まだまだ残る男尊女卑の風潮。西洋で「ウィメンズリブ」=「女性解放運動」が力を持ち始めた頃、その理想を具現化したかのように登場した「鉄の女」。1979年の当時、先進国で女性がリーダーになるのは世界初。その「世界初の女性」は、単なるお飾りどころか、国を救い、世界の政治の流れさえも変えるような偉大な偉大な人物だった。愛され、尊敬され、同時にその強硬政策でとことん嫌われつくし、それでも一切怯むことなく自分の信じる道を突き進んだこの女性は、これからも決して忘れられることはない。
女性が強く強く信念を持って生きる事を、世界最高レベルで成し遂げた現代の偉人。彼女の存在と実績が、世界中のどれほどの数の女性達に勇気を与え、また今後も与え続けるのかは想像することさえできない。私のようなノンポリの怠け者主婦でさえ、この偉大な女性には、言葉では言い尽くせないほどの敬意と尊敬の念を強く抱かざるを得ない。