今最終話を見終わった。
むむむ…面白かった…けど…煮え切らないわ。
★ネタバレ注意
★ネタバレ注意
イマドキの若者のドラマは結局、人と人がくっつかないのね…と思いました。まーたカップルが出来なかったわ。まーた女が一人。自由。独立。一人の足で立つ。自由。一人で生きる。自由。最近見た日本のドラマってそういうのが本当に多い。なぜだ?
凪ちゃん(黒木華)、ゴーヤ君/ゴンちゃん(中村倫也)となぜくっつかないの?なぜなぜなぜなぜなぜ?そこは一歩踏み出して下さいよ。ゴンちゃんも全てを改めて凪ちゃんと一緒になりたいと言っているし。あのゴンちゃんの引っ越したアパートはいいぞぉぉ。あそこでとりあえず一緒に暮らし始めてはどうかね? ダメ?ゴンちゃんはいい人よ。癒し系ですよね。
確かに昔の時代(30年前)ならゴンちゃんに経済力が無いのは女性にとっては問題だったと思う。しかし今の女性は経済的に自立している。だからとりあえず始めてもいいではないか。ダメなら別れればいい。ゴンちゃんはあんなにスキスキと言ってくれているんだから、とりあえず鍵を受け取って新しい生活始めればいいのに。ね。
どうしてイマドキの女性は一人にこだわらなければならないのか。なんだかもったいないのだわ。せっかく幸せになれそうなのに。なんでかなー…あーそうか…そもそもゴンちゃんがタイプじゃないのかな…。そうかそうか。
近年、日本のこの手の若者向けドラマって…本当に主人公の女性が誰ともくっつかないんですよ。それが不思議でしょうがないのよオバチャンは。なぜだ? ガールズはなぜとりあえず一歩踏み出さないのだろう?
ちょっと振り返ってみようか。『知らなくていいコト』これは文句を言いました。ちょっと前に放送された『結婚しない男』も結局誰もくっつかなかったっけ?『東京タラレバ娘』あ~これは私ずいぶんガミガミ怒った記憶。『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』はどうだったかな? 随分前に見た天海祐希さんの『Around40〜注文の多いオンナたち〜』も結局一人を選んだんだっけ?
今はそういう話が多いのかな?
決めないこと、選ばないことが
今の女性の共感を得ているのか?
まぁ結婚はともかく…。結婚も何も…とりあえず始めてみないと始まらないぞ28歳。このままお一人ですか? それを考えれば、最後の坂本さん(市川実日子)の思い切りのほうがずーっと納得できる。そうなのよ。とりあえず一歩踏み出したほうがいい。それで開く扉もあると思うぞ。
だって完璧な次の男を待っていても誰も現れないかもしれない。
とりあえず始めたらなにか始まるかもしれないじゃない?
というわけで、最後はあらららららら…まーた独り者の女性主人公がストーリーを締めくくったなと思ったのだ。うーん…くっついてくださいよ。上手くいく関係もあると思うぞ。
ドラマとしてとても面白かったです。エレガンスパレスの住人の皆さんが本当に魅力的でした。キャラクターが全員いい。特に三田佳子さんの緑さんは素晴らしかった。三田さんすごい。背中も曲がっていていかにもお婆ちゃんなのに、やっぱりお綺麗で上品。本当にお綺麗。女優さんて本当にすごいと思う。オネエの武田真治さんとか、皆さんもチャーミングでした。
それにしても、変わっていく凪ちゃんに付きまとう慎二くん(高橋一生)も複雑な人物ですね。このお方とは腐れ縁でまたくっつくんじゃないかとヒヤヒヤしましたね。いやだめです。彼は忘れた方がいい。彼と凪ちゃんは似すぎていて一緒にいたら苦しくなりますよね。煮詰まると思う。だから別れて正解。彼にも幸せを見つけて欲しいものだわ。
それにしても高橋一生さんの役者魂。本当に色んな表情をなさっていて驚いた。会社での引きつった顔。凪ちゃんをモラハラ時の氷のような目線。ぐしゃぐしゃの泣き顔。強がり。焦り。最終話でカラオケを歌う凪ちゃんを見る目線はとても優しかった。本当に色んな表情。見ていて辛くなるほど。役者やのぉ。すごいわ。
1話から9話まで、心理描写がなかなか巧みで面白かったです。色んないい言葉、すごいな…と思った言葉がかなりありました。途中から録画が録ってあるのでちょっと見直そうかな。一見軽くて楽しい若者向けのファンタジー風なのに、実は人物達の心理描写がなかなかリアルなドラマ。特に親からのプレッシャーの話は深い。親の期待。同僚との関係。社会の中での立ち位置。思い込みで作り出す自分自身へのプレッシャーなどなど…を悩みながらも振り切って全てをリセット、再生する女性の話。いいドラマ。面白かったです。
凪ちゃんの黒木華さん、素晴らしかったです。
くるくるくせ毛の頭がかわいい。