またまた大御所です。
またまた超有名な方…とはいってもワタクシは「Run For Cover」ぐらいしか知らない。実はサンボーンさんではなくて、マーカス・ミラーさん経由で知った曲。アメリカのフュージョン界隈も10年程前にちょっとだけ齧った。サンボーンさんといえばDimensionのサックスの勝田一樹さんが好きな方なんですよね。サックスの音がちょっと似ているかも。
今回は早めに出動。いい席が取れた。ご飯を食べていたらバンドメンバーが出てきた。おっとライブが始まってしまったぞ。
アナウンスの後にサンボーンさんが出ていらっしゃる。素敵です。最初からノリがいい曲。2曲目には長いドラムソロ。このバンドはベースとドラムが巧い。ファンキーな5弦ベース。ドラムは手数が多い。パーカッションも巧い。ギターとキーボードも巧い。ギターがいい音。その巧くてノリのいいバンドの音の上に、サンボーンさんのサックスがのる。
かっこいい。
サンボーンさんはドラムの前の高い椅子に腰掛けて演奏をなさる。曲をバンドが演奏して、その上にサックスが絡む。演奏をなさっていない時は椅子の上に座ってバンドの演奏を聴くように目を閉じていらっしゃる。渋い。
どの曲もバックバンドが大暴れ。どっしりと安定した身体に軸が通りその周りを早い手技が踊る巧いドラム。真っ白な5弦ベースのファンキーなベーシスト。好きな音。彼はノッてくると首が前後に揺れステップを踏みながら歩き回る。すごくかっこいい。いいバンドはリズム・セクションが巧い。流石大先生のバンドです。期待通り。
MCは少なめ。もしかしたらサンボーンさんは物静かな方なのかも。3曲目ぐらいで十分温まってからやっと初めてのMC。バンドの紹介。そして「今日は来てくれてありがとうね」。お話になる口調も静かです。MCの途中で(何がきっかけだったのか)バンドのメンバーが「アダムス・ファミリー」「Petticoat
Junction」などの昔のTV番組のテーマソングをちょっと演奏するお遊び。「昔のテレビのリプレイばかり見すぎてるよねぇ」などとおっしゃる。会場も沸く。
MCが少ないかわりに1曲1曲がとても長い。だからいい。トークを含めたエンタメ・ショーというよりも律儀に音楽を聴かせるライブ。それもまたかっこいい。
曲名をあまり知らなかったのだけれど、紹介された曲名は1曲目「Another Star (by Stevie Wonder)」から「Maputo」「Camel Island」たぶんもう2,3曲やってアンコールの前に「Run For Cover」。アンコールは「The Dream (by Michael Sembello」。(最近のセットリストを見てみたら構成がほぼ一緒なので、おそらくこれ以外の曲は「Ordinary People」や「Chicago Song」あたりを演奏したのだろうと思う)。
途中でパーカッショニストがステージ前に出てきて箱を叩く(あの箱の名前は「Cajón(カホン)」というものらしい。南米の打楽器だそうです。小さな箱なのに大きな音。そういえばアル・ディメオラさんもライブで叩いてました。
ハイライトは「Run For Cover」。マーカス・ミラーさんの有名曲。サンボーンさんの曲なんだけれど書いたのはミラーさん。この曲は動画サイトでマーカス・ミラーさんの演奏を見て惚れた。好きだ。サンボーンさんが「次の曲はね…Run
For Cover」と紹介なさった時に思わず両手をあげて喜ぶ。ウヒョ~!待ってました。
ベーシストが前に出てくる。ベチベチバチバチンデンデ…うわ~好き。スキスキ。たまらん。好き❤❤❤❤❤。動画サイトのマーカス先生のソロを全部覚えてるのでついつい比べてしまうのは致し方なし。しかしこのお方もファンキーでかっこいいです。惚れる。
ベーシストが真っ白なベースを抱えて右に左に歩き回り、左のサンボーンさんを煽り、右のギタリストを煽り、真ん中で見得を切り…ひゃ~かっこいい。観客は喜びステージ上も盛り上がってノリノリになる。サンボーンさんもバンドの皆も大きな笑顔…顔を見合わせて笑っている。バンドの全員がその時を楽しんでいるのがわかる。幸せな時間。
観客も大喜び。曲が終わったら全員立ち上がって大きな拍手。一旦終了。
そしてアンコールは「The Dream」。作曲はマイケル・センベロ氏。サンボーンさん「彼は映画『フラッシュダンス』で「マニアック」を書いた人だよ」美しいバラードです。それが最後の曲。
曲が終わってサンボーンさんが手を振ってステージを下りる間、バンドはノリのいい曲を演奏。皆立ったままで手拍子。ライトが点いてからテーブルをシェアした隣の方と「すごかったわねー」と感嘆しあう。いいライブは皆が幸せ。
いやーかっこよかった。
大物のライブは逃してはいけない。必ず満足させてくれる。サンボーンさんが拝見できて良かった。遠いところをいらしてくださったことに感謝です。
ありがとうございまーす❤❤❤Love Love Love
❤❤❤😍😊😍😊😍Thank
you❤
★David Sanborn Electric Band
David Sanborn – Saxophone
Nicky Moroch – Electric Guitar
Andre Berry – Bass
Gene Lake – Drums
Steve Wiengart – Keyboards
Ramon Yslas – Purcussion