いや、もう、絶賛絶賛の嵐みたいです。いろいろとあがってる動画を見ても、とにかく異常なくらい会場が盛り上がってるのが分かる。すごいですよね。
ネット上をいろいろとつついて現地の方々の感想なども見てみたのですが、個人のブログなどでは、とにかく素晴らしい素晴らしいの嵐です。そのような個人のブログが50代のおっさんによるものなのか、それとも16歳の高校生によるのもなのかは分からないですが「今まで見たことがない」とか「今まで見た中で最高のライブ」などの言葉が並んでます。ライブを見終えて2、3日の間に思いつくままスゲースゲーと書いてます(笑)。みんな舞い上がってる様子が伝わってきますね。
Perfumeは今回の公演でほんとに多くの人達の心を掴んだんだと実感します。
ところで、そんなブログは大抵が既存のファンによるものなので、賛辞は最初から予想できることなのですが、もっと気になるのは所謂「一見さん」とか「にわかファン」「物見遊山的な客」の意見。Perfumeをちょっとしか知らないけど、近所に来るのなら見てみようかな…的な客。実はこういう客の感想が一番興味深い。というのもこういう人達の感想が「Perfumeをまだよく知らない海外の一般層がもしPerfumeのライブを見たらどう思うのか…」のおおまかな目安になると思うからです。
今回の欧州ライブでPerfumeは新しいファンを獲得することが出来たのか? Perfume教の信者を新たに増やすことが出来たのか?(笑)ちょっとそのあたりをテーマに目に留まった記事を紹介。まずはこれ…
Gig review:Perfume, O2 Shepherd’s Bush Empire, 5 July 2013
http://logictherapy.wordpress.com/2013/07/06/gig-review-perfume-o2-shepherds-bush-empire-5-july-2013/
http://logictherapy.wordpress.com/2013/07/06/gig-review-perfume-o2-shepherds-bush-empire-5-july-2013/
(有志の方による素晴らしい全和訳もネット上にあがってます)
これは個人のブログです。英国人の方でユーロビジョン(欧州全域でのソングコンテスト)のファンらしいので、元々ちょっとひねった外国のポップスを好む方らしい。この方は必ずしもJ-POPファンではないらしいです。Perfumeは1年ぐらい前に飛行機の中で見た「Spring
of Life」のPVで発見したらしい。過去のアルバムは聴いてるみたいですが、それほど詳しくは無いらしい。所謂「にわかファン」の一人だと思う。
「Well I’ve never been to anything quite like that… うーん今まであんなの見たこと無い…」から始まってまず簡単なPerfumeの紹介。「なんで来たんだろう?なんでこんなに話題になってるの?」 と書いてからライブの感想。
「Perfume are quite heavy on visuals, with dizzyingly
complex dance routines to match their giddy dance-pop onslaughts. ビジュアルがすごい、めまいがするほど複雑なダンスがクラクラするようなダンスポップ攻撃に合ってる」(←派手な演出がいいと言っている)
「最初の4曲で天井を吹き飛ばし、小さい箱でも華々しい視覚ショーは健在であることを見せ、Laser
Beamで一気に観客も狂った(←彼が個人的に好きらしい)。とにかくヴィジュアルが凄い。」
「困惑させるほど」長いMCは彼のようにPerfumeのことを良く知らない観客には「it
was an endearing little encounter and with hindsight it really made the
intimate gig that little bit more special. ちょっとかわいらしい出会いの場面で、後から思えば親密なライブをもっと特別にしていた」(←長めのMCも大丈夫だったみたいです)
いろいろと曲が進む中で「I didn’t recognize them all, so I’m excited
there are plenty more gems to dig up. 全曲は知らなかったけど、これから知らない曲を発掘する楽しみが増えて嬉しい。」(←心を摑まれたらしい)「客もほとんどの曲に大盛り上がり大会」
字幕の出たDream Fighterは「a particularly nice momentとてもよかった」「how their music has travelled outside Japanese
shores and their message is still getting out there despite the language
barrier. いかに言葉の壁を越えて日本の外にもメッセージが届いているのか」が分かったそう。(←字幕は嬉しいらしい)
彼はGlitterが好きで選ばれて嬉しかったそう。(←私も好き)
「I hope one day the UK finally realizes that J-Pop (or any
non-English pop really) is as sophisticated as anything we’ve got over here,
and being politely condescending to acts from Japan is our loss. 英国がいつかJ-POP(をはじめとする英語の歌以外)も英国の音楽のように洗練されてること、そして(こんなに素晴らしい)日本からのものを見下すのは僕らにとって損失だ…ということに気付くといいな。」(←絶賛ですね)
「If they ever do this again, I really hope I can be there,
otherwise I’m going to have to see them in Japan! Totally lovable girls,
amazing songs, brilliant effects. I couldn’t have asked for more! もしもう一回ライブがあるなら絶対また見に行く…じゃなかったら日本に見に行くぞ!もう超ステキなあの子達、すごい楽曲、見事な演出、これ以上何を望むのだ!」(←Perfume教信者1人獲得)
「過去のアルバムのレビューも書いてます。」(←これはいずれチェックしましょう)
↑大ファンになってくれたらしい(笑)。絶賛じゃないですか。このお方、元々は「ちょっと覗きにきた物見遊山の客」と言ってもいいと思う。もともと外国のポップスが好きな方ので、Perfumeの日本語の曲にも抵抗がなかったんでしょうが、今回のPerfumeのライブも「ちょっと見てみようかな」程度だったんじゃないかな。そんな彼がライブを見てすっかりPerfumeの虜になったみたいです。
嬉しいですね。この人のようにに、ライブを見て新たにファンになってくれる人がいるからこそ海外に行った意味も大きい。今回のライブには、彼みたいに新規にPerfumeファンになった人が沢山いたんじゃないかと思います。それがまず一番の収穫でしょう。そもそも西洋ではJ-POPを聴く人の数が絶対的に少ないんですから。ライブを海外の現地でやって、Perfumeのショーがいかに素晴らしいのかを見せれば見せるほど、ファンは増えていくと思いますよ。
Perfumeはライブ。Perfumeはこれからもまだまだイケる。これを実感できる感想でした。