うわー、コレは…、もう諦めよう。今年の大河に重厚さや真面目さや歴史的正確さを期待するのは諦めようと思う。いまさらか。痛いなあ…。期待していただけに…。
もう文句は言うまい。
平安の衣装やセットは相変わらず豪華だし、それはほんとに心から楽しんでいるけれど、脚本がお話にならない(大爆笑)。「義清散る」は「義清ご乱心」だ。もうね、トンデモ脚本、振り切れました。うわー。
義清、今回、たまこさまの首を絞めたり、いきなり可愛い娘を蹴飛ばしたり、なんだなんだなんだなんだ…なんなんだあれは…、脈絡いっさいなし。あれはただの変な人。いきなりキレるのかよー、おかしいですよー。それに鳥羽院も黙って見過ごしてくれたのに、自分から「オレは出家する!美しく生きたいのだ!」 え? 中宮を押し倒したり首を絞めたり、娘を蹴飛ばしといて何を言っているのよ…。それも吹雪のように桜散る中…(大爆笑)。清盛君、もうあと10回ぐらい殴っていいよ。
今回は主役の清盛君も脇。ほとんど宮中のぐだぐだで終わっちゃった。ありゃ~。
でもね、楽しんで見てます。結局日曜の夜8時、週の終わりにぼーっとして見る娯楽だと思えば、非常に面白く見れるのだ。非常に贅沢な娯楽だ。役者さん達はみんな素晴らしいと思う。子供の頃の記憶を頼りに、大河ドラマには「本格」とか「重厚」とかを無意識に求めてしまうのだけれど、実際にはいつの時代も、年寄りが若い世代の表現に文句を言いながら見ていたのではないか。同時代のドラマといえば大昔「草燃える」を楽しんで見た記憶があって、7年ほど前に総集編をDVDで見たら、やはりびっくりするくらい面白かったのだが、放送当時の大人達は、岩下志麻が「あなたぁ~」と甘い声を出すたびにを苦笑して見ていたと記憶している。そういうものなのだ。時代が変われば、その時代に合った演出や脚本というものがあるのだろう。
まあいいや。
今回の清盛君、出番が少なかったけど、十分大人になりました。多少癖のある役者さんなので、まだまだ何を出してきてくれるか予想が出来ないけど、楽しみにしたい。
義清のよく鳴く三毛猫はちとブサイクで可愛いな。しかし、得子は見るのが辛いですね。ああいう怒ってばっかりの女はきついな…、なんて私、十分楽しんでいますね、ふふふ