2012年9月20日木曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』第10回 遠い春



今週のありがたいお言葉:肝胆相照らす仲/くわばらくわばら/合点承知之助…

今回は、Xデーに向かって話がぐんぐん進みます。何時なのか、どうなのか…もう討ち入りがあるのは決まっているかのようです。もちろん視聴者には分かっているけど、劇中の人物達も全員ドキドキで身構えてます。

そこで困るのが、典膳と安兵衛。お互いに斬り合いはしたくない。なんとか避けたい。しかし江戸の男というもの、どちらも一度関わった事をやめるわけにもいかない。安兵衛が典膳に聞く「何のために?」確かにそのとおり…。江戸の時代、刀を持ってはいても実際には滅多に抜かないような時代なのに、なんとも大変なことに巻き込まれたものです。典膳さんはそもそもお旗本…。

吉良の元殿様は覚悟をなさったらしい。遺言状も書かれたそうだ。みっともない真似をして逃げ回るより潔く…とおっしゃるのですが、それは哀しい。殿、あきらめないでくださいよ。

ところで今年の大河『平清盛』で上品な藤原教長をなさっていた矢島健一さんは、このドラマで吉良家家老小林平八郎をなさっているのだけど、今回はビシビシ強い口調で部下をまとめていてちょっとステキだった。

浅野の側も密かに準備を整えてます。安兵衛もたまたま婿養子になったばかりでこんな事が起こるなんてなんと運の悪い。しかし本人は乗り気らしい。彼も何のために?ついこの間まで浪人だったじゃないの…。誉れ高きことは何よりも大切。昔とはそういう時代…。ともかく討ち入りは決まっている。そんななかで情に厚い安兵衛は必死になって典膳を止めようとする。

皆守るべきものを守ろうとしている。お家だったり名誉だったり自分の責任だったり。現代から見れば非常に理不尽であったりすることも、理屈ではない。そのような時代。そんな空気感が感じられる。脚本に書かれた会話の内容だけで緊張感が伝わる。

ところで出る人出る人が皆びしっと背筋を伸ばして、動作もぴしっとして時代劇言葉を話すせいか、みんなイイ男…男性の着物姿はいいですね。

千春さんはほんとに綺麗。着物姿がとても綺麗です。

来週はいよいよ最終回。早いな…。このドラマが終わるのはすごく寂しい。