能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2021年1月20日水曜日

バイデン新大統領の就任宣誓式★おめでとうございます



無事終わりましたね。よかったよかった。

なにか危険な事が起こるのではないかとちょっと心配もしましたが、無事に就任宣誓式も終わりました。バイデンさん、第46代大統領に就任です。皆さんご家族で車の外に出て歩いてホワイトハウス入り。よかったです。 スピーチも素晴らしかった。

心が軽くなった。
ほっとした
よかったよかった。

バイデンさんはホワイトハウスに着くなり早速仕事を開始、大統領令への署名を始められたそうです。初日から大忙し。



やっと政治が通常に戻る。やっとやっと普通に戻る。真剣に国を良くしようとする思慮深い大人の政治家がホワイトハウスに戻ってきてくれた。それが何よりもまず嬉しい。

この新しい大統領は、もう暴言で世間を惑わすことも、刺激的な言葉で世間を混乱、不安や憎しみを煽り国を分断させることも、個人のエゴのために陰謀論を撒き散らし国を壊すようなこともしない。

まずそのことにほっとする。

バイデンさんの仕事は、まず国を通常の状態に戻すこと。国を分断させることなく、国民が一緒になって前を向いて歩いていけるよう国を導く。傷ついた国を治し癒す。まずはそれ。 



トランプさんの4年間には、いろんな事を考えさせられた。いい大統領とはなんなのか?どの大統領が優れていたのか?…そんなことを何度も何度も考えさせられた。

4年前にトランプさんが就任した時には、トランプさんがそれほど悪い人だとは思わなかった。彼は真剣に彼なりの「グレート・アメリカ」を目指していたのだろうとも思う。 しかしトランプさんは政治の素人だった。あまりにも無知だった。そしてその人柄はあまりにも短気でエゴが強く、自己中心的。閣僚たちとの関係もうまくいっているようには見えなかった。日々の言動は決して思慮深いとは言えず軽率、そして大統領である彼が発する言葉が人々を大きく動かす力を持つ…彼はそのことの責任さえも十分に理解しているようには見えなかった。

大統領の仕事はトランプさんにはあまりにも荷が重すぎた。



大統領の仕事とはどんな人にも荷が重過ぎる仕事。おそらく今までにも完璧な大統領など存在しなかった。いやむしろ大統領とは、全ての事柄に完璧なスーパーマンであることを最初から求められてはいない。そんな人物はいないからだ。

大統領の仕事は一人でできるものではない。そのため新しい大統領はその政権の閣僚を選んで周りを固める。それらの閣僚たちはそれぞれの分野の専門家たち。大統領はそれらのスペシャリストの意見を聞きながら政策を決定する。

優れた大統領とは(一人の手には大きすぎる)様々な分野の事柄を、(専門家である)閣僚たちの意見に耳を傾け、多くの情報の中から全体を見渡した上で優先順位を決め、その時の状況で最良の選択ができる人物。

そのため、専門家の意見が理解できるための頭脳と政治の経験、バランス感覚、そして決定した政策を遂行するための意志の強さ、そしてその決定が国民に受け入れられ議会で承認されるよう、国民と議会を納得させられるような説得力と、魅力的な人柄…賢明で思慮深い人物であることも必要。 

大統領とは、たった一人、ワンマンで政策を進められるような立場にいるわけではないのだ。



昨年、バイデンさんが大統領候補になった時には、なぜご高齢のバイデンさんが選ばれたのか不思議だった。しかし今なら理解できる。

人々が右に左に、赤に青に分かれていがみ合う…荒れに荒れた今の米国を通常の状態に戻すためには、政界に顔が広く、民主党でありながらも中庸で共和党にも友人が多く、長年にわたって上院議員~元副大統領として経験豊かなバイデンさんが、今のこの国の大統領には適任なのかもしれないと思うようになった。

彼はご自分が現在どのような位置にいるのか、大統領とはどのような仕事で、今何をするべきなのかを経験からよくわかっているお方だろうと思う。コロナ禍の時代、分断され荒れた国の傷を治し、癒し、回復させてくれる大統領。国を穏やかに、正しく、明るい方向に導いてくれる大統領。

バイデンさん、どうかおからだを大切に。
アメリカが穏やかで平和な国になりますように
期待してます。

そしてカマラ・ハリスさん、
女性初の副大統領就任、おめでとうございます
女性初…その言葉にドキドキしてます
穏やかで平和的な新しい時代の風を
期待してます

アメリカが素晴らしい国になりますように



映画『 ハード・プレイ/White Men Can't Jump』(1992):白人は跳べねー…いやウッディは跳べるのだ







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『White Men Can't Jump(1992年)/米/カラー 
/115分/監督:Ron Shelton』 
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随分前にTVのどこかのチャンネルでやってたので録画したやつ。今見終わった。

ここのところ『麒麟がくる』の感想が遅れているのでなんとか追いつこうと頑張ってるのだけど、今日ちょっと家事をしながらこれを見たら面白かったので感想を書いておこう。

原題は「白人は跳べねー」。1992年の映画ですが、当時の映画業界では「人種問題」の扱いも今よりお気楽だったのか。白人のウッディ・ハレルソンがアフリカ系の人々に一人混ざってストリートのバスケットをやってます。

話は賭けバスケ。白人のビリー(ウッディ・ハレルソン)はバスケが上手い。しかし対戦の相手はそれを知らない。「白人だから跳べねぇだろう」とバカにしていると騙される。バスケの上手い白人ビリーと黒人のレスリー(ウェズリー・スナイプス)がチームを組んで賞金を稼ぐというお話。


お二人ともバスケが上手い上手い。すごくかっこいい。楽しい映画。カラフルなファッション、音楽もいい。ストリートならではの楽しさ、かっこよさ。ガールフレンドのロージー・ペレスも可愛い。

脚本が面白い。台詞の言葉は乱暴なのだけれど、喋ってる中身は面白い。まるで活きのいい漫才のよう。特にストリートの喧嘩が面白い。キレがいい。スピードも速いし、頭がよくなきゃこんな会話はできないと思う。言葉は皆あけすけで、時には乱暴に罵り合ったりもするのだけれど…、結局ビリーもレスリーもとても仲がいい。


1992年と言えば、まだ旦那Aに出会っていなかった。アメリカは遠い国。あの頃のアメリカは、マドンナがスーパースターで『ツイン・ピークス』や『氷の微笑』『ウィエインズ・ワールド』や『ボディーガード』などが流行っていた。

今思えば当時はアメリカのことを全然理解していなかった。アメリカとは…様々なジャンルの映画を見てマイケル・クライトンとブレット・イーストン・エリスを読み、マドンナとプリンスとマライアとエクストリームとソニック・ユースとレッチリを見て聴いて…それをぜーんぶひっくるめて『ひとつのアメリカ』だと思ってた。本当にな~んにもわかってなかった。……確かにそれらは全てアメリカではあるのだけれど…ただ考えていたのとは全然違いましたよ。全然ひとつじゃない…っていう。

遠いアメリカからやってくる様々なポップカルチャーを見ながら、そんな千差万別…多種多様なアメリカに、それぞれ憧れていたよなぁ…な~んてことを、30年近くも前に作られた映画を見てしみじみと考えた。


面白く楽しい映画。みんなバスケが上手くてかっこいい。スローモーションのバスケのシーンは痺れる。本当にかっこいい。

それにしても今のLAのストリートのシーンはどんな感じなんでしょうかね。この映画も30年前。今は全然違う雰囲気なのだろうか?



2021年1月18日月曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第38回「丹波攻略命令」12月27日放送



光秀の南蛮服


★あらすじ
1574年 近江 光秀(長谷川博己)の坂本城に身を寄せていた三渕藤英(谷原章介)に、信長(染谷将太)から切腹の命が下る。 同年秋 光秀は佐久間細川の軍と共に河内に攻め入り、三好の一党と一向一揆の連合軍を攻撃、畿内から追い出す。信長は伊勢の長島一揆を抑えた。 残るは本願寺。そして丹波。信長は光秀に丹波を攻略するよう命じられる。
丹波は反信長派が多い。光秀は丹波の近衛前久(本郷奏多)を訪ね、丹波の大名の懐柔を試みるが叶わず。1575年夏 丹波攻略の長い戦い開始。 
朝廷では関白二条晴良(小籔千豊)が、(坂東玉三郎)を上皇に、東宮誠仁親王(加藤清史郎)を帝にして朝廷を確かなものにしようと画策。信長に援助を打診。足利幕府滅亡の後、二条は信長に近づいている。 


今回もいろんなことがありました。いろいろとあり過ぎてわからなくなりそうなので、まずは何があったかをまとめたい。
光秀が信長にイライラしてます。これから積み重なっていくのかな? 
それでも信長は光秀が大好きなのですよね。
帝は光秀に会いたいとおっしゃっていますが、つくづく光秀はラッキーな男だ。



光秀佐久間細川の軍で河内に攻め込み、三好の一党と一向一揆を畿内から追い出した
信長は伊勢の長島一向一揆を抑えた
残るは本願寺と丹波。光秀は丹波攻略を任される。
光秀、伊呂波太夫(尾野真千子)のつてで、丹波に隠れ住む近衛前久を訪ねる。 前久は信長を利用したいと思っている 。光秀、反信長国衆の多い園部の小畠氏を紹介して欲しいと告げる
光秀、丹波懐柔失敗。1575年夏 丹波攻略開始 

朝廷

信長東宮に気に入られている
関白二条晴良のたくらみ
 を譲位~上皇へ 東宮誠仁親王を帝へ 朝廷を大きく 
 信長に経済的援助をして欲しいと言う
 三条西実澄(石橋蓮司)は関白二条のアイデアに同意していない
と三条西実澄
 二条関白家は足利幕府を失い信長に近づいている。
 帝が光秀と話したいとおっしゃる 

三渕さん

光秀 信長への反発

信長、足利義昭と通じていた三淵藤英の切腹を命じる 
 =人の命を大事にしない
木下藤吉郎は義昭を捕らえた後酷い仕打ち
 =元将軍を若江城まで着の身着のまま裸足で歩かせた
このままでは信長から人の心が離れると進言

光秀と笑う左馬助
その他
斎籐利三(須賀貴匡)が稲葉一鉄から光秀のもとへ逃げてきて家臣にしてくれと言う。 
信長西洋に興味を持つ
光秀、信長に南蛮服をもらう



お猫様H:眠る位置を探す



なんだなんだ
猫さんは突然ドスっと人間の上に落ちてきて
人間はおうっと声を出す

猫さんはモミモミして 
ぐるぐる回り
寝る位置を見つける 
今日は横ですか


1月ももう18日。最近は驚くほど時間の過ぎるのが早いね。



2021年1月15日金曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第37回「信長公と蘭奢待」12月20日放送



栄光のしるし


★あらすじ
1573年3月 義昭(滝藤賢一)は信長討伐の兵を挙げた。しかし武田が突然兵を甲斐に引き返す。朝倉(ユースケ・サンタマリア)+浅井も来ない。義昭は孤立。藤吉郎(佐々木蔵之介)の率いる織田軍に捕らえられる。幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられた。その弟・細川藤孝(眞島秀和)は織田側についていた。義昭は枇杷庄へ送られる。信長(染谷将太)は元号を天正に。武田信玄(石橋 凌)が死んだとの噂。信長朝倉攻め開始。一乗谷城の戦い。朝倉氏滅亡。室町幕府滅亡。松永久秀(吉田鋼太郎)も信長に降伏。京の周りは信長敵無し。1574年3月28日 名香木・蘭奢待を賜る。


タイトルの蘭奢待とは東南アジアで産出される沈香と呼ばれる高級香木。6世紀から10世紀ごろ(諸説あり)に中国から渡来。これまで足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇らが切り取っている(Wikipedia)のだそうだ。

ドラマでは土岐氏の名前は出なかったのだけれど、室町幕府第8代将軍足利義政以来110年間切り取られていないと言ってましたね。過去に幾人もの足利将軍家が希望しても叶わなかったそうでそれぐらい大変なもの。信長が欲しがったということは、室町将軍に代わって天下を掌握したことを世に知らしめる意味もあったらしい。どうだ!わしはすごいだろ!と言ってる。

信長は正親町天皇の許しを得て蘭奢待を待切り取ったのだけれど、実際にはかなり強引だったそうで、帝もあまり喜んでいなかったらしいです。 


蘭奢待とは今で言ったら何だろう?西洋の国ならどこかの王室の王冠に付いた巨大な宝石だろうか。それを欲しいと要求したようなものだろうか。すごいね。 最初は数千万円の車とか時計みたいなものだろうかと思ったんですけど、いやいやそんなものではなさそうだな…。しかしこれは…人間が付けた権威の価値なのですよね…むずかしいわ。


さて様々な事も起こりました。


義昭は挙兵するも信長に敗北
武田も来なかった。浅井、朝倉も来ない。義昭を捕らえた秀吉が怖い怖い。これは…黒い秀吉かもしれませんねぇ。低い声が怖い。秀吉は合理的。頭もいいしデキる男だな。

細川藤孝
幕府にとっては裏切り者の藤孝。「政には時の流れを見なければ」あっ…このお方は後にまた裏切ることになる。いつもそうなのか。

リタイア義昭
(門脇麦)ちゃんに呆れられてますが、様々な大名にお手紙を書いて信長打倒を呼びかけてます。「戦を終わらせるためには戦をするしかない」

朝倉氏滅亡
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)がかっこよかった。怖いんですよ。声が低くて。あの金のサザエの兜も派手派手。今回、このドラマで朝倉氏のことに興味を持ってちょっと調べました。今まで信長の出てくる大河では、小谷城のお市様の悲劇がメインであることが多いのですが、今回朝倉氏のことが知れて嬉しい。朝倉氏についてもっと調べようと思います。あの裏切り者のいとこの朝倉景鏡(手塚とおる)は、義景の首を信長に持っていったのだそうだ。それで箔濃にされたのね。酷いな。

宗久の分析
今井宗久が光秀に「信長をどう思うか?」と聞かれて、「(信長は)自分の値打ちを知りたがっている。見える形で知りたがっている。見る景色が変われば人も変わる。」←そうなの。信長は証明が欲しいのですね。…このドラマの信長の性格は面白いです。天才的なのに中身がちょっと不安定で、だから他人からの評価をすごく気にする。蘭奢待も自分のパワーをわかりやすい形で証明したいということか。 

恍惚の信長
酔ってますねぇ。

エクスタシー信長

帝に蘭奢待 
信長は蘭奢待を帝にプレゼントしたのだけれど…「朕が喜ぶと思うたであろうか」。むっとなさってます。信長はかなり強引に蘭奢待を切り取る許可をもらったらしい。帝は信長が嫌になってきましたね。毛利にくれてやれ…とおっしゃってます。毛利が信長と敵対していることなど「それは朕のあずかり知らぬこと」「織田信長…よくよくの変わり者よのう…」



2021年1月14日木曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第36回「訣別」12月13日放送



光秀の存在理由。


あらすじ
1572年.伊呂波太夫三条西実澄(石橋蓮司)のコネで、光秀(長谷川博己)は御所を訪ねる。なんと(坂東玉三郎)と言葉を交わす。信長(染谷将太)の帝への愛を理解する。大和では義昭(滝藤賢一)の命で松永久秀(吉田鋼太郎)を討つための戦。信長も兵を送るが兵は皆乗り気ではない。4月、幕府と織田の連合軍が河内へ出陣するが松永を取り逃がす。10月、甲斐の武田が上洛開始…家康、三方が原で大敗。また近江には朝倉が5000の兵を出してきた。1573年3月、将軍義昭が畿内の大名を集め信長打倒の兵を挙げた。


この回は最後、心揺さぶられました。光秀の義昭との決別。長谷川さんの泣きの演技です。ギャップ萌えかな。いやーびっくりした。心摑まれた。ちょっと泣いた。胸が苦しい…。

長谷川さんがあんな表情をなさるとは。長谷川さんはいつもどこかツンとした印象のお方なんですよ。お顔も綺麗に整っていて左右もほぼ対照。お肌も綺麗で皺もない。綺麗にこじんまりとまとまった小さなお顔で…もしかしたらちょっと情が薄いのかなぁ…なんて印象があるくらい。あまり感情がお顔に出る方ではないと思っていた。例えば他の俳優さんと比べてみるなら…滝籐さんの義昭は常にお顔の皮膚が伸びたり縮んだりしていて…だから表情による皺も多いし…滝籐さんはよくお顔が動く俳優さん。反対に長谷川さんはどちらかといえば陶器のお人形のようにツルンとした印象。それが硬派な印象の彼の魅力でもあったりする。

ところがこの光秀と義昭の決別のシーンは、もうお顔が誰だか分からないくらいぐしゃぐしゃの泣き顔。真っ赤。本当にびっくりした。その渾身の泣き顔の演技に思わずもらい泣き。

盛り上げる音楽も効果的。色んなものが胸に迫る。その後の義昭の表情も、籠に入れられたおとなしい白鳥も悲しい。 そして義昭は信長打倒の兵を挙げる。涙

泣く男光秀

それにしてもすごい表情。その光秀の表情で事の重大さを知る。悲しさを知る。台詞だけではなく光秀の泣き顔でこれが大変な事態なのだと気付かされる。 

確かに、足利将軍義昭と織田信長の間の架け橋になることは、光秀の存在理由でもあったのだろう。だから光秀にとって、義昭と信長が敵対することは決して受け入れられることではない。だからといって信長を捨てて義昭につくわけにもいかない。信長に夢を見ることは道三の遺言。信長は光秀の夢実現のための希望。光秀は将軍義昭と信長を結びつけるためにこれまで命を捧げてきたわけで。だから決別は決して受け入れられるものではない。悲しい。 

それがあの光秀の泣き顔なのだと受け取った。いやー素晴らしかった。長谷川さんがあんな表情をなさるとは…。ちょっと…心が苦しくなっちゃうね。 


今回は光秀が様々な表情を見せてました。 

帝と会話 
遠くから光秀が帝に話しかけた時はまさかと思ったのだけれど、その時の感極まった光秀の表情がよかった。帝とははそんなに大きな存在なのね。帝がお優しすぎる。それにしても光秀はラッキーな男だ。 

煕子さん 
そうなの。光秀を「情が薄い」と上に書いたのも、彼の煕子さんや娘さん達に対する表情がいつも冷たいと感じるから。この二人は新婚の頃からあまりラブラブなシーンがないのですよ。 
例えば今回、御所から帰ってきた光秀は刀を受け取る煕子さんに笑顔の一つも無い。そしてただ庭を見て一人思いつめる。煕子さんに話しかけもしない。冷たくない? 
一方煕子さんは旦那様ラブラブで目が。いつも光秀を見つめる健気で可愛い奥さん。
もしかしたら光秀は無骨な昔の昭和の男みたいなんだろうか。彼は子供もあまり可愛がらないんですよね。家庭より仕事…の男なのかもなぁ。昭和の夫婦みたいに二人ともそれで十分幸せなのかも。

夫唱婦随

ところが今回の光秀は柄にもなく煕子さんを出来たての坂本城に連れ出し、煕子さんの手を取って話しかける。あれどうした。なんか詩なんか一緒に詠んでイチャイチャしているじゃないか。あれ~こんな仲良しのシーンは初めて。いいぞ。煕子さんが嬉しそう。それなのに光秀また急に顔を曇らせる。ちょっと不機嫌に見える。それを煕子さんがまた不安な顔で見つめる。煕子さんは幸せなのかなぁ? 

将軍とお手合わせ
光秀のこの時の表情がまた冷たい。氷のように冷たい無表情。ちょっと義昭さんがかわいそうになった。それにしても義昭様はキャラが完全に変わりましたね。穏やかなお坊さんだったのによく泣いてキレるヒステリー男になった。 

家康 
三方が原の戦いはスルー。やっぱりこのドラマは幕府側の話なのね。 信玄がものすごい迫力です。


2021年1月13日水曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第35回「義昭、まよいの中で」12月6日放送



タイトルどおり将軍義昭の迷い。
しかしずいぶんバタバタしていますね。


あらすじ
信長(染谷将太)は幕府の横暴を取り締まり朝廷と公家衆をサポート。幕府内で摂津春門(片岡鶴太郎)を中心にますます盛り上がる信長排除論。光秀(長谷川博己)は信長側のスパイはだと見なされた…そういえば光秀は近江の坂本に城を築いている…京を離れようとしているではないか…それならまずは光秀を斬ればいい。摂津の光秀暗殺計画に将軍・義昭(滝藤賢一)も同意。光秀、そのXデーに将軍の茶会に呼ばれたが、計画を事前に知った(門脇麦)~伊呂波太夫(尾野真千子)の根回しで、事情は細川藤孝(眞島秀和)と三淵藤英(谷川章介)に伝わる。茶会の当日、光秀は難を逃れ義昭に直談判…摂津の排除を迫る。


この回の将軍義昭さん、考えがコロコロ変わりすぎ。

だって長い間いろいろと迷った末になんとか「摂津の光秀暗殺計画」に同意。摂津は茶会を設定し、場所を決め、現場に人を配置し…などなど綿密に光秀殺害計画を実行するための準備を整えたはず。だから義昭も茶会までにはしっかりと心を決めていたと思う(信長と繋がっている光秀を殺すのは=信長との戦に突入することになるのだから)…のだけれど…。 

そしてXデー/茶会の当日。光秀は本気で殺すつもりで斬りかかってくる幕府方の剣を神業のようにかわし、義昭のいる部屋に迷わずたどり着き義昭に直談判! ←それだけでもかなり無理がある。

そしてやたら万能な光秀、義昭の部屋にたどり着けたのもすごいが、その上義昭にいきなり「そろそろ摂津をクビにしたほうがいいのでは」と問いかけ「信長は私が見張ってるから。私が義昭様を守るから」と告げる。 ←おい…それが可能な根拠は?そもそも光秀くん信長のコントロールなんてできてないじゃん。

そこへ三淵藤英がやってきて「公方様がOKなら摂津の軍と戦いますよ」と告げる。

将軍テンパり過ぎ

義昭、急に考えを翻し「わかった。摂津を捕らえていいよ。政所の役もクビね」と言う。 ←ずいぶん簡単に決めますね。 

そして摂津失脚。←なんだなんだなんだそんなに簡単に摂津側の排除ができるのなら、こんなカタチではなくて、どうしてもっと前にやらなかったのだ。だってこのドラマの義昭は基本的に純粋ないい人で、悪いことは全部摂津の企みでしたもんね。摂津が問題なのはわかっていたはず。 

そしてその光秀の暗殺計画を藤孝に知らせて光秀を救ったのは、駒ちゃんと伊呂波太夫でした。 


後日、光秀は伊呂波太夫にお礼を言う。そこで「帝はどんなお方?」と訪ねる。

それは東庵先生に聞けばいいぞ。


東庵先生と帝が碁友達だということは、伊呂波太夫も知っているだろうに。知らないのかな。

それで光秀は公家の三条西実澄(石橋蓮司)を紹介される。伊呂波太夫は顔が広い。三条西さんと光秀は万葉集の話題でうちとけ、三条西さんは帝に光秀について「歯ごたえのあるモノノフでした。栗の歯ごたえも良かったです」などとオヤジギャグのような調子で話し、帝も面白がって「光秀を連れてまいれ」と目を輝かせておっしゃった。笑

後日、光秀は御所を訪ねるため三条西家の御用人の格好をさせられて伊呂波太夫に笑われる。笑笑笑