能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2025年9月9日火曜日

仏ロワール渓谷の白ワイン Domaine Jean-Jacques Auchère - Sancerre, AOP, 2023 とカジキのフライパン焼き



フランスのワインを学ぶシリーズ。

今回は白ワインと魚。仏ロワール渓谷の白ワイン・サンセール/Domaine Jean-Jacques Auchère - Sancerre, 2023

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● アルザス地方/Alsace
ロワール地方/Loire   ←今回はこれ
● シャンパーニュ地方/Champagne
🍇 ブルゴーニュ地方/Bourgogne 
● ボジョレー/Beaujolais
● ジュラ地方/Jura
🍇ボルドー地方/Bordeaux 
🍇シュッド・ウェスト地方/Sud Ouest 南西地方 
🍇 ラングドック=ルシヨン地方/Languedoc & Loussillon 
🍇ローヌ地方/Rhône 
● プロヴァンス地方/Provence
● コルス島(コルシカ島)/Corce
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サンセールと言えば…
このブログで最初に記録したワイン。あれは2023年のサンクスギビング。いただきものの「Domaine Vacheron, Sancerre」を飲んだ。ちょっといいワインだったのだけれど当時はワインのことが全くわからなかった。それでおいしかったかどうかも覚えていない。なんともったいない。

その後に飲んだロワール地方のワインは、「サンセール」ではなかったもののロワール渓谷各地のSauvignon Blancを集めて作ったワイン「Jacques Dumont Val de Loire Sauvignon Blanc」。このワインのことは記録していてよく覚えている。味は軽く、飲みやすく、フルーティで柑橘系の香りなどと書いていた。

そんなわけでSauvignon Blancのワインなら前にも飲んだ。味は想像できる。軽い白ワインなので白身魚がいいだろうとカジキ(Blue Marlin)を買ってきた。ローカルの新鮮なお魚。

綺麗な色


というわけで開けました。

Domaine Jean-Jacques Auchère - Sancerre, AOP, 2023



合わせたのは新鮮なカジキを軽くフライパンで焼いたもの。新鮮なお刺身クオリティーなので中まで火を通さない。ワインが柑橘系の香りなので、それに合わせてドレッシングはオリーブオイルにレモンとレモンゼストとパセリでさっぱり。濃い味付けをしない。赤黄ピーマンをオーブンで焼いて、サラダ、そしてお魚とご飯を合わせたかったのでパセリライス。



おいしかったです。ワインにも合う。なによりもローカルで獲れたカジキが新鮮でとても美味しい。ハワイの贅沢。ハワイは数種類の新鮮ないい魚が手に入るのです。


さてワインのお味は…

軽い。優しいワイン。最初に開けたばかりで飲んだ時はあまりに味が薄いと感じて「あれ?」と思ったほど。こんなに軽いんだっけ?数分後にはふわりと香りが立ち上がるようになる。うっすらと柑橘系。口に含むと花のような香りだと思った。とても繊細。とてもドライで、フルーティというよりも花の香りのような印象。とても繊細なワインなので味や香りの強すぎる料理では繊細な花の香りが消されてしまいそうだ。今回の魚との組み合わせは合っていたと思う。

ちなみに前回飲んだラングドック=ルシヨン地方のピクプールドピネよりこのワインはず~っと優しい。同じ白ワインでも全く違う。ピクプールドピネはシャープでまさに刺さるような質感なのに、このソーヴィニヨン・ブランはとても繊細でまろやか。

しかしどうだろう…。以前 Jacques Dumont 社のソーヴィニヨン・ブランを飲んだ時は、軽くて飲みやすいからいい…などと感想を書いていたのだけれど、今まで様々なワインを飲んできたら、もしかしたらソーヴィニヨン・ブランは少し物足りない?…ような気もしてきた笑。ぶっちゃけすご~く薄い味のワインなのですよこれ。サンセールが皆こういう感じなのか、ソーヴィニヨン・ブランが皆こういう感じなのか…もう少し飲み比べる必要がありますね。

1日目ではボトルを開けられず、また2日目3日目と少しずつ飲み続けた。やっぱり2日目には香りが落ちる。この軽い繊細なワインは1日目が一番美味しい。旦那Aが言うには、1日目の花のような香りが2日目以降は消えてグレープフルーツ風味が強くなる…少し苦みさえ感じるとのこと。…しかしそれは感覚を尖らせて感想を言っているので、実際にはそれほど悪いわけではない。テーブルワイン的にお気楽に飲むならなんの問題も無し。しかしソーヴィニヨン・ブランは早く飲んだ方がいいのだろう。それも学び。



それではワインの情報

Domaine Jean-Jacques Auchère - Sancerre, AOP, 2023



● ワイナリー Domaine Jean-Jacques Auchère
 
何世代にもわたるオーシェール家による家族経営のワイナリー。当主であるジャン=ジャック・オーシェール氏は、品質と一貫性を保証するために、全てのワインを自ら審査している。

● 産地

サンセールはオルレアンの南東、ロワール渓谷東部のサンセール地域で生産されるワインに与えられるフランスの原産地統制呼称 (AOC) 。 このワインはサンセールAOP(Appellation d'Origine Protégée)=EUによる「原産地保護呼称」。

サンセールの町は、ドーバーの白い断崖からシャンパーニュとシャブリまで続く白亜層の露頭の上に位置する。白亜質の土壌には、それぞれ独自の土壌、マイクロクライメイト、テロワールを持つ小さな谷が連なっている。1世紀の頃からこの土地はローマ人によって開拓されていたと言われている。

急峻な丘陵地帯はブドウに十分な直射日光と暖かさを与え、ブドウが完全に熟すのに必要な時間を確保できる。

ロワール地方のビュー村/village of Bue に位置する「オーシェール家のワイナリー」のブドウ畑は、有名なシェーヌ・マルシャン/Chene Marchand、レ・モン・ダムヌ/Les Monts Damnes、シャセニーヌ/Chasseignes、レ・デゼール/Les Deserts の区画にあり、粘土質と石灰岩質の土壌からなる24 エーカーの土地で持続可能な農法で栽培されている。

● 葡萄

ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon blanc  100%。仏ロワール渓谷が原産と言われているが、現在は世界各国で栽培されている。土地の気候によって寒い気候では草の香り、温かい気候ではトロピカルな香りまで様々に変化する。ソーヴィニヨン・ブランは一般的に「さわやかでエレガント、そしてフレッシュ」と表現されている。

● 組み合わせ

少し冷やして魚料理やチーズ、特にシェーブル/chèvreチーズとよく合う。また、寿司にもよく合う数少ないワインの一つとしても知られている。
牡蠣や貝類などのシーフード、クロタン・ド・シャヴィニョルなどの山羊チーズ、フレッシュサラダ、軽めの鶏肉料理や魚料理と相性抜群。高い酸味、柑橘系の香り、そして独特のミネラル感は、塩辛い料理を引き立て、濃厚な料理や酸味のある料理の味を引き立てる。トマトやビネグレットソースなどの酸味のある食材ともよく合い、幅広い料理によく合う。


軽くて花のような香りの繊細な優しいワイン。この優しい香り求めて飲むワインだろう。サンセールはもう少し色々なワイナリーのものを飲んで比べたいと思った。


ワインメモ
🍷 Domaine Jean-Jacques Auchère - Sancerre, AOP, 2023
Vivino.com Score: 4.0
Winery: Domaine Jean-Jacques Auchère
Grapes: Sauvignon Blanc
Region: France / Loire Valley / Upper Loire / Sancerre
Wine style: Upper Loire White
Alcohol content: 13%
Wine description:
The nose shows gooseberry, tropical fruits, a light floral tone, and a touch of grapefruit. The palate has moderate plus acid with some tart grapefruit and tropical fruit notes with a light dusting of minerals on the finish.