能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2020年3月31日火曜日

蘭の花



 
今年は蘭が咲いた。2月頃から花茎が伸び始め、徐々に蕾をひとつふたつとつけ、根元に近いところからひとつふたつと花が開いた。二鉢ある蘭の両方に花が咲いた。
 

 
この蘭はたぶんもう5年以上一緒に暮らしている。丁度今頃…2月から3月頃に、機嫌のいい年だけ花をつける。去年は咲かなかった。今年はどうして花をつけたのだろう?
 
 
蘭はほとんど世話をしなくても元気でいてくれる。お水もたまにしかあげない。あげるときは葉も茎も全部濡れるように沢山あげる。
 

 
ここに越してきた時は「蘭の育て方」などの本を買って少し学ぼうともしたのだけれど、今は何もしていない。たまに水をあげて、たまに薄く溶いた肥料をあげるだけ(ほとんどあげない)。
 
 
木漏れ日の射す窓辺に静かに置いているだけ。普段は忘れている。何もしない。蘭はそれでも大丈夫。つい水をあげるのを忘れて時々葉がしなびることもある。気付いて水をジャブジャブかければまた元気になる。丈夫だ。
 
 
おそらく胡蝶蘭の一種だろうと思う。買ってきた時は小さめの花が10個ほどついていた。しかしうちで新たに咲く花は、花茎に4個や5個の大きな花。別の種類の花に見える。これが2ヶ月ほど咲き続ける。
 

今もう一つ蘭の鉢がある。実は去年のクリスマスにいただいた蘭がまだ咲いている。去年の12月の20日頃にうちにやってきたので、もう3ヶ月以上も咲き続けていることになる。少し黄色くなってきているのでそろそろ終わりだろうが、まだ9個の花が茎にしがみついている。なぜこんなに長く咲いている?
 
二鉢あったうちのもう一つは2週間ほど前に花が落ちた。この鉢だけまだ咲いている。不思議。
 
 

2020年3月30日月曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第11回「将軍の涙」3月29日放送



光秀伝書鳩。

★あらすじ
154911月 竹千代は駿府の今川の元へ。年明けから今川の尾張侵略が始まる。1550年の夏 尾張の北に今川が攻め入る。織田は美濃の斎籐氏に援軍を求めてきた。斎藤氏の家臣は援軍を送ることを反対。それを織田に伝えに光秀(長谷川博己)は尾張へ。反対に信長(染谷将太)と帰蝶(川口春奈)から…足利将軍に(織田と今川の戦を)仲裁してもらえるようにできないかと頼まれる。土岐頼芸(尾美としのり)に頼んで「仲裁の嘆願書」を将軍に届ける。将軍義輝(向井理)は内乱の続く京から逃れていて「わしには力が足らん」と泣く。


今回もいろいろとありましたが、光秀は伝書鳩ですね。20歳ぐらいなのでフットワークも軽いのだろう。色んなところに文を届けて南へ西へ走り回る。基本の筋は、今川がどんどん織田の尾張に攻め入ってきたので、それを足利将軍に仲裁してもらおうと、光秀が走り回る話。

冒頭は竹千代の人質交換シーン。竹千代が会う今川義元(片岡愛之助)と雪斎(伊吹吾郎)の顔の圧力。いかにも強そう。ギラギラしてる。これは織田さんは勝てないな。

一方織田さんちは、信秀(高橋克典)親分の肩の毒がますます回っているらしく元気がない。


今回の光秀のミッション

まず同盟を結んだ美濃に助けを求めた織田氏に対し、道三(本木雅弘)の「兵は出せぬが米は出す」のメッセージを伝えに尾張へ。
信長と帰蝶はすっかり仲良し。光秀は二人に「じゃあ今川と織田の争いを将軍に仲裁してもらえるようにしてね」と頼まれる。
 
道三に話しを持っていく。やっぱり道三はお金を出さない。
道三の息子高政(伊藤英明)に「なんでもするから土岐頼芸に合わせてくれ」と頼む。
土岐頼芸になんとか「織田と今川の仲裁の願いの手紙」を書いてもらう。その手紙を貰う過程で、高政はもし道三が土岐氏を追い出すのなら「自分が父親を殺す」などと言ってしまう。それを側で聞く光秀は冷や汗をかく。
土岐頼芸のお手紙を持って京へ。ところが京は細川晴元三好長慶の戦で荒れていた。たまたまとある宿で細川藤孝(眞島秀和)に会う(ラッキー)。藤孝と共に(朽木に落ち延びていた)将軍義輝へ手紙を届ける。
義輝は「わしには力が無い。麒麟をつれてくることができぬ」と泣く…が、「今川と織田に使いを出し和議を命じよう」と言ってくれる。ミッションコンプリート!



いやー忙しいですね。結構遠いのに。
 
今川のギラギラ感に比べて、将軍義輝さんは優しく清らか。1550年の時点ではまだ14歳だそうだ。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第10回「ひとりぼっちの若君」3月22日放送



あっぱれ子狸!可愛いね
 
★あらすじ
1549年夏 (門脇 麦)が…昔命を救ってくれた大きな手の人は明智さんだった…と知る。154911月 今川が三河の安城城に攻め込み、城主の織田信広(信長の兄)を捕らえた。織田家にいる松平の竹千代(家康)との人質交換を申し出てきた。今川は竹千代の三河を配下におこうとしている。美濃から偵察に送られた光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)と会う。
 
 
今週の主役は竹千代君だな。かわいいな。まー…小さいのにあっぱれ子狸。なかなか頼もしい。頭いいね。小さいと思ったら、彼はまだ6歳だそうだ。ほー。
 
信長と互角に会話をするのが可愛い。
「父広忠を討ったことならお気遣いなく。父は母を追い出し今川についたから嫌い。全然へーき。だから将棋をしよう」
 
今川に行くか?迷う…と言う信長に対し
「今川は敵。いずれ討つべき。今川の顔を見た事がない。懐に入り見てみたい。敵を討つには敵を知れ。(今川に行くかどうかは)僕はどちらでもいい」 
ほほほほほほほぉーすごいねぇ。まーかわいぃ。
 
この竹千代君が最後に全部持っていったこの回。大きな拍手。
 
 
信長君はお母さんの愛に飢えているらしい。こじらせてますね。うーん。15歳ならばまだ反抗期だな。予測不可能な雰囲気ですね。帰蝶さんは織田家で上手くやっているらしい。彼女は落ち着いてますね。私はこの川口春奈さんの雰囲気がとても好き。彼女は強そうだ。信長君は彼女に甘えそうですもんね。
 
光秀は色んなところに出かけてお話を回してる感じですね。
 
 
菊丸はますます忍者。
 
京では伊呂波太夫登場。このドラマは皆の衣装が綺麗なので楽しい。ちゃんの話は、少し時間をとり過ぎな気もしますが、門脇麦さんはいい女優さんだと思います。繊細な表情の変化が上手い。
 
 

2020年3月24日火曜日

ZZ Top - A Fool for Your Stockings (1979)



落ち着く


 
ZZ Top - A Fool for Your Stockings (1979)

Live 爆音注意
映像と音がずれてますが音がいいので取り上げる)

Album:  Degüello
Released: 1 Nov 1979
℗ 1979 Warner Records Inc. Marketed by Warner Strategic
Marketing, a Warner Music Group Company

 

またまたZZ Top。重くスローなやつ。名曲だな。かっこいいですね。

普段はチャカチャカ忙しく踊れる欧州の曲を作業用に聴く事が多いのですが、久しぶりに聴くブルースはいいね。本当に気持ちいい。気持ちが落ち着かない時は、こういう生の楽器の渋いやつがいい。

ブルースのスローなペースの曲は昔から好きなんですけど、ZZ Topはいい。粗いオジサンの声もいい。彼らのことは80年代の軽いアレンジの曲しか知らなかったので、本当に大発見。ギターが気持ちいい。

昔若い頃は、こういう渋いバンドにはなかなか馴染まなかったんですけど(ボーカルの顔が可愛くないと盛り上がらないとか)こちらも年を取ればボーカルが可愛くなくてもいいですね。むしろおっさんの声が気持ちよかったりする。

いや…ちょっとまて…この曲を最初にリリースした頃のZZ Top30歳だったのだわ。若いな。

歌詞はガールフレンドに振り回される男の嘆きの歌…ストッキングが好きなのね。


今思いついたのだけれど…ライブのBillyさんのボーカルやMC響きを聴いていると、ちょっと日本のRC Successionキヨシローさんを思す。ちょっと似てるかも。ライブのキヨシローさんのMCもこういう感じでしたね。そういえばRC Succession80年代初期にブルースブルースとよく言ってましたね。

生な音がいい。落ち着く。
バーボン飲むか。


2020年3月23日月曜日

ZZ Top-Tush (1975)



いいっすね

 
 
ZZ Top-Tush (1975) 

Album:  Fandango!
Released: Apr 18, 1975
℗ 1975 Warner Records Inc. Marketed by Warner Strategic Marketing,
a Warner Music Group Company



3人だけのバンドというのは、全員が同じレベルで揃っていないといかんのだろうな。まーかっこいいな。それにベースのDustyさんのボーカルがまた粗っぽくていいね。楽しいわ。

この曲は短くて、スタジオver.2分ちょっとしか無いんですけどピリッと短く気持ちよく。ライブでは延々と即興を継ぎ足していけるみたいですね。延々踊れる。これも一種のダンスミュージックなんだろうな。



映画『ZZ Top: That Little Ol' Band from Texas』(2019):思っていたよりずっといいバンドだった!

 

 

ZZ Top - La Grange Live

 AlbumTres Hombres
Released: Jul 26, 1973
℗ 1973 Warner Records Inc. Marketed
by Warner Strategic Marketing, a Warner Music Group Company.
 
 
 
 
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ZZ Top: That Little Ol' Band from Texas2019年)/英・加・米/カラー
91分/監督:Sam Dunn
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先日アメリカの選挙の事を書いたときに、アメリカの民主党は爺爺トップかよ…オイオイオイオイと書いたのですが、週末にNetflixのタイトルを見ていたらこれが出て来た。あ…見てみる?
 
だってこのところ心配ごとが多いじゃないですか。巷で。旦那Aも同じ。だから複雑なストーリーの映画に落ち着いて集中できない。Netflixのタイトルを50ぐらいチェックしても決められない。それなら音楽のドキュメンタリーにしようか。
 
ZZ Top…うーん「Legs」だっけ?あぁ…80年代に売れてましたよね。普通のアメロック…彼等は当時から結構おじさんでしたね…とかなんとか…よく知らない。…そういえば彼等は、当時80年代半ばに来日してテレビの音楽番組に出てインタビューされていたのを一瞬見たかも。ちょっと無愛想な人達だなと思った記憶。その後全く興味を持つこともなく35年が過ぎた。
 
ちょっと見てみようか。…おっと田舎町。テキサスか。おっ最初からいい音La Grangeお…いいね。最初の曲からすぐに惹きつけられる。ああ気持ちいい音だ。しかしみんな年取ったな…。
 
 
というわけで見始めたZZ Topの歴史。バンドの始まりから83年の大ヒットアルバム『Eliminator』までの話を時間の流れと共に振り返る。メンバー3人が語り、彼らの有名人ファンが語り、音楽関系の業界人がそれぞれのZZ Topのストーリーを語る。構成はわかりやすくシンプル。
 
 
テキサス州ダラス。プレスリーの大ファンで60年代にティーンでバンドを始めたベーシストのDusty Hillさん。15歳からバンドで演奏を始め、Dustyさんのバンドに参加したドラマーのFrank Beardさん。二人は一緒にバンドを暫くやって、ヒューストンに移住。そこで才能に溢れたギタリストのBilly Gibbonsさんに出会う。
 
このギタリストのBillyさんのバンドがヒューストンでは結構有名で、まだティーンだったにもかかわらずThe DoorsThe AnimalsJeff Beck Group…なんと1968年頃にはThe Jimi Hendrix Experienceの前座までやったらしい。Billyさん以外の他のバンドメンバーが脱退した後で、BillyさんのバンドZZ Topに、ダラスからやってきたFrankさんとDustyさんが参加…3人のバンドZZ Topになる。レコーディング開始。
 
 
バンドの歴史を時代と共にめぐる。構成が上手いんでしょう、最初からずーっと画面に釘付け。面白い。音楽好きの普通の男の子達の成功への道…いや最初から非常に才能に溢れた方々だったんですよね。
 
かなり昔の時代からの彼らの映像が残っているのに驚く。だから今の70歳のオジイサン達の20代前半の映像が見られるのは面白い。当たり前の話だけれど、ZZ Top50年前は可愛い男の子達。長い顎鬚で有名なお二人も、若い頃は髭がなくてツルツル。
 
彼等の年齢が意外にお若いことにも驚いた。Muddy WatersとかJimi Hendrixの前座をやったと言うからずーっと年上の方々かと思っていたら、3人とも1949年の生まれ。QueenCheap TrickAerosmithのメンバーと同世代。ZZ Topはデビューが早かったのでバンドの歴史が長いですよね。1983年の『Eliminator』の頃は、まだ30代前半だったということにも驚き。あの頃はまだ若かったんだ。
 
 
そしてストーリーの間に流れる曲、そして近年のスタジオライブの様子が渋い。かっこいい。
 
音楽はブルースの影響を多く受けていて、泥臭いながらグルーヴがよく踊れる音楽。ドラムとベースのグルーヴがいいんだろう。非常に気持ちの良いリズム。ノリのいいドラムにゴリゴリのベース。その上に上手いギターが乗る。3人だけのシンプルな構成。とても気持ちいい。
 
 
ああ…私はZZ Topのことを誤解していたんだな。80年代の『Eliminator』の音は、オーバープロデュースされて綺麗に飾りつけられたつまんない音だったんですよね。(当時のバンドは皆同じような音だったのだけれど)。ZZ Topとはそういうエッジの無い音のバンドだとばかり思っていた。
 
そうじゃなかった。
 
ZZ Topとは、ものすごく泥臭く生でゴリゴリにエッジの効いたかっこいい音楽をやってるバンドだったのね。男前な音楽。びっくりした。大発見。基本のコンセプトを保ちながら実験的なことも度々やってるのにも驚いた。
 
そして彼らの、後の世代への影響は計り知れず。
 
ZZ Topが長年やってきた…いかにも古臭いアメリカの男男した音楽とイメージって、後の80年代に流行ったアメリカのメタルシーンなどに、かなり大きな影響を与えていますね。衣装もスタイルもイメージも、ゴリゴリの大きな音も…80年代のMötley CrüeGuns N' Roses、現代のBlackberry Smokeなどがやっている…あのオトコくさいイメージは、元々ZZ Top(みたいなバンド)がやっていたスタイルだったんだな。なるほど。
 
ブルースから影響を受けた英国のLed ZeppelinCreamとは違う、もっとルーツに近く洗練されていない荒々しいアメリカ・オリジナルのロック。テキサス・ブルーズ・ロック。なるほどな…そういうバンドだとは知らなかった。
 
 
というわけで、ちょっと動画サイトを探って昔の曲を聴いてます。このバンドもライブがいい。即興で延々とやり続ける「Shuffle in C」なんて目の前で見たい。延々と見たい。聴きたい。
 
 
面白かったです。彼らの事が知れてよかった。
 
The Rolling Stonesが初期の彼らの事を気に入ったらしく、1973年の公演には前座でハワイにもやってきたらしい。その時の話がおかしい。
 
 
個人的に25年前からアメリカの人や文化に関わって…経験から私の中にもアメリカというものに対しての偏見がないわけではないんですよ。南部の保守的な白人の聴く音楽なんてなぁ…というのも今はあるわけですが、しかし音楽は音楽。ZZ Topのタフなイメージのせいで、かなり食わず嫌いをしていましたね。
 
いいバンド。彼らのライブが見たいけど、まさかもうこの地にやってくるはずもないだろうな。1997年に一度やってきたらしいけどもう来ないだろう。今もいいライブバンドだろうな。