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『Star Wars: Episode VIII - The Last Jedi(2017年)/米/カラー
/152分/監督:Rian Johnson』
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旦那Aがどうしても見たいと言うので一緒に見に行った。8作目です。スターウォーズ・シリーズは(前回の感想でも書いたように)ワタクシ全く理解が出来ないので、何も期待せず、何も文句を言うつもりもなく、ただただ見に行ったのですが…。
意外に
面白かったかも。
映像がとても
綺麗だった。相変わらず何が起こっているのか人物達が何を言っているのか
全くわからなかった
けれど、それでも十分楽しめた…と思う。
最初からストーリーがわかるとは思っていなかったので(それはこちらの問題でもあるので)ストーリーに対しての文句は無い。それにしてもワタクシ、英語を日常で使うようになってからもう20年も経っているのに、内容が全くわからないと人物達が話している英語も全くわからないのねと気付いた。発見です。このスターウォーズの英語はたぶん「スターウォーズ語」なんだろうな。本当にわからないもの。最初の宇宙をバックに出てくる黄色の文字から、何のことやらさっぱりわからなかった。すごいね。
ところが、つまらないわけではないのがまた興味深い。
CGのお祭りのように映像がすごい。ほぼ2、3分毎にゴージャスな映像が出てきてびっくりします。すごく綺麗。
「うわーうわーすごいなーキレイダナー」…と1分間ほど楽しんで、人物達の会話が始まると(理解できないので)ちょっと眠くなる…と思うと、また3分後に「うわーうわーすごいなーキレイダナー…」そして、また会話が始まるとまた休憩。
そんな状態で2時間30分を乗り切った。
これはきっとジェットコースターに乗るのと同じタイプのエンタメなんだろうね。
「うわーっっ…(休憩)…うわわわーっ…(休憩)…ほおおおおっすげーっ…(休憩)…ほー綺麗だなぁ…(休憩)…うわー…」
それだけで2時間30分を過ごす映画。
それはそれでいいのだろう…と思った。それぞれの場面がすごくゴージャスで、いかにも(後で発売される)ゲームの画面になりそうなのがまた露骨で大変よろしい。この映画のシリーズはゲームソフトでの収入もすごいんだろうと思います。これはそういう映画なのねきっと。
ところで余談ですけど私個人的には、昨今の賞取りシーズンでノミネートされた頭でっかちの映画に比べるとこちらの方がずーっといいと思います。私は『Lady Bird』も『The Shape Of Water』も全然好きじゃない。私は今のハリウッドで、ポリコレとかシリアスな社会問題ものとかアート風インディー風の癖のある楽しくない映画ばかりが評価される風潮がいいとは全く思わないので、単純エンタメに徹しているこの映画がなんだか良く見えてきたのは正直なところ。
映画ってそもそもエンタメなんだもの。映画を見るたびに毎回説教されたり教育されたくないし考えさせられたくもない。今年のアカデミー賞のリストは本当につまらない(ほとんど見ていない…いいのもあるだろうとは思うけれど)。ヒュー様の『The Greatest Showman』が選ばれないだけでももうダメダメだと思う。
スターウォーズシリーズのストーリーを理解するのはもう諦めた。しかし映像の綺麗さや豪華さはとにかく凄いのでそれだけでも十分楽しめる。様々な生き物たちも面白いし、派手に燃える宇宙船も、白い地面の赤い砂も綺麗だったし、最後の波動砲みたいなのもすごいよなぁ。
ジェットコースター映画、いいじゃないですか。
マーク・ハミルさんの宝石のような青い目もとても綺麗でした。
それにしても今のハリウッドのCGの技術がこんなにすごいのなら、もっと普通のSF映画も作ればいいのにとも思う。アーサー・C・クラークあたりの真面目なSFを原作にしていいSF映画がいくらでも作れそうなのにね。ちょっともったいない。
ところで海亀はまだスターウォーズ・シリーズ5作目を見ていない。
・映画『スター・ウォーズ・フォースの覚醒/Star Wars: The Force Awakens』(2015):SWブランドを楽しむ