能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2015年7月8日水曜日

ONE OK ROCKが米ワーナーと契約、全編英語詞の海外盤「35xxxv」発表



これは書いておこう。これも掲示板で知った。

おめでとうございます。

このブログ、随分前2013年の8月に「ONE OK ROCKもちろん世界に行けます」と書いたので、このこともフォローアップとして記録しておきたい。ONE OK ROCKさんはとうとう今回、米メジャーとの契約だそうです。やったっ!おめでとうっ!

彼らの海外展開は今まで詳しくは追ってこなかったんだけど、ここ1年半ぐらいかな… ONE OK ROCKさんは海外でのコンサートを非常にタイトなスケジュースでなさっていて「がんばるなぁ」と思ってました。実際に西洋に出たのは2013年の10月から。

2013年の年末だったか…ロンドンのO2 Shepherd's Bush Empireでのライブのファンカムの様子を見て「お、やってるな。」と嬉しく思ってました。その後、去年はかなりタイトなスケジュールだったらしいことも聞えてきてました。

文字通り世界中の小さい箱をドサ回り。でもファンカムを見る限りどこも十分盛り上がってる。もしかしたら最初はアウェーのところにも出て行ったかもしれないけど、真剣に音楽で勝ちにいってる

その頑張りが認められての米メジャー契約なんでしょう。よかったですね。

最近は、きゃりーちゃんやPerfumeBabymetalに限らず海外に出て行く人達が多い。嬉しいですね。その中でも特にONE OK ROCKさんは本気だと思う。じゃなきゃ、あんなハードなスケジュールをこなせないはず。海外なんて移動だけでも大変。彼らは本気で頑張ってる。

頑張れ日本の若者。きっと何かの結果が出るはず。


↓これは去年出たドキュメンタリーだそうです。知らなかった。

 
 
掲示板なんかではアンチだか嫉妬だか無知なのか、日本人が音楽関連で海外に出て行くと、やれビルボードだなんだとうるさい方々がいるみたいですが、ほんとに黙れと言いたい。
 
海外をある程度知る私が言う。日本人、いやアジア人が芸能で西洋に出て行くのは

本当に大変なこと。

そのことは、以前「日本人はスーパースターになれるのか」でうだうだ書いた。西洋なんてまず最初から無理ゲーがあたりまえ。アジア人のバンドというだけでそっぽを向く人が殆ど。そんなところに出て行くことは、ものすごく勇気のいること。

無謀だと言えば無謀。だけど出て行く人達は

やってみたいからやる。
世界に行きたいからやってみる。

と、心を決めてやっているはず。真剣に頑張っているはず。

以前Perfumeの海外展開の時にも書いたんだけど、海外に出たからっといって、ぶっちゃけビルボードなんてアジア人は200位内に入ることもほとんどない。西洋とは…アメリカとはそういうもの。全米チャートなんて音楽云々というより、米本土で既に有名人であるとか、いかに話題曲であるかとか、そんなことだけで曲が上位に入ることのほうが多い。ロックのジャンルなんて完全に死んでる。

めざすのはそんなものじゃない。日本人が海外に出る時は、たとえ500人でも1000人でも2000人でも…音楽の力で言葉の違う目の前の客を満足させ、その1000人が次は2000人、3000人、5000人になるようファンの数を増やしていくことがまず第一。少しずつ現地のファンを増やしていって、必ず見に来てくれるコアなファンを毎回毎回楽しませる。このバンドを見てよかった…ライブが楽しかった…と思ってもらえる。それこそが一番の目標。

そういう努力をONE OK ROCKさんは、もう1年半以上も続けている。そして今回のメジャーデビュー。頑張りが認められたんでしょう。これはもうすでに一歩階段をのぼった結果。海外なんて誰が出てもみんな同じ道を通る。今年のBabymetalちゃんの(ぶっちゃけ)ドサ回りも同じ理由。彼女達も海外現地のファンの心を摑むためにタイトなスケジュールで一生懸命ライブをやってる。

そんな頑張っている全ての人達に対して、私は大きな声援を送りたい。最大の幸運を祈ります。頑張りの結果が幸せなものでありますよう。


ONE OK ROCK 北米ツアー
2015929日(火)アメリカ・イリノイ州シカゴ House of Blues
2015101日(木)カナダ・オンタリオ州トロント The Danforth Music Hall
2015103日(土)アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク Best Buy Theater
2015106日(火)アメリカ・メリーランド州モンゴメリー郡 The Fillmore
2015109日(金)アメリカ・フロリダ州オーランド CFE Arena
20151010日(土)アメリカ・ジョージア州アルファレッタ Verizon Wireless Amphitheatre at Encore Park
20151011日(日)アメリカ・ノースカロライナ州シャーロット The Uptown Amphitheater at The Music Factory
20151013日(火)アメリカ・テネシー州ナッシュビル Ascend Amphitheater
20151015日(木)アメリカ・オクラホマ州タルサ Brady Theater
20151016日(金)アメリカ・テキサス州ヒューストン Bayou Music Center
20151017日(土)アメリカ・テキサス州ダラス South Side Ballroom
20151018日(日)アメリカ・テキサス州サンアントニオ Sunken Garden Amphitheatre
20151020日(火)アメリカ・アリゾナ州テンピ Mesa Amphitheatre
20151023日(金)アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス Shrine Expo Hall
20151024日(土)アメリカ・ネバダ州ラスベガス Downtown Las Vegas Event Center
20151025日(日)アメリカ・カリフォルニア州サクラメント Aftershock Festival
20151026日(月)アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ City National Civic
20151028日(水)アメリカ・ワシントン州ケント ShoWare Arena
20151030日(金)アメリカ・オレゴン州ポートランド Roseland Theater
20151031日(土)アメリカ・アイダホ州ボイシ Revolution Event Center
2015111日(日)アメリカ・ユタ州マグナ The Great Saltair
2015112日(月)アメリカ・コロラド州ブルームフィールド 1st Bank Center
2015114日(水)アメリカ・アイオワ州クライブ 7 Flags Event Center
2015115日(木)アメリカ・イリノイ州ホフマンエステーツ Sears Centre
2015116日(金)アメリカ・ミシガン州イプシランティ Eastern Michigan Convocation Center
2015117日(土)アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー The Rave(※All Time Lowのツアー外公演)
20151110日(火)アメリカ・インディアナ州インディアナポリス Indiana Farmers Coliseum
20151111日(水)アメリカ・ミズーリ州セントルイス Chaifetz Arena
20151113日(金)アメリカ・ミシガン州グランドラピッズ Deltaplex Entertainment & Expo Center
※公演日はすべて現地時間


2015年7月7日火曜日

DOLL$BOXX - おもちゃの兵隊 (2012)



上手いです。



DOLLBOXX - おもちゃの兵隊 (2012)

画面の中のWatch on YouTubeをクリックしてください

Album: DOLLS APARTMENT
リリース: 2012年12月12日
℗ 2012 King Record Co.,Ltd.
 
 
ベビメタ関連の掲示板で発見。以前にも書いたんだけど日本の若いバンドは面白いですね。もう洋楽なんて聴いてる場合じゃないんだろうな。日本の若い人達がどんどん面白いことをやってる。

彼女達があまりにも可愛らしいので、最初は本当のバンドだと思わなかったです。またプロデューサーに作られた企画物アイドルバンドかと思ってしまった。いやいや彼女達は本物のバンドなのね。まー本当にすごいな。

ドラムとベースが素晴らしいです。ライブの音源も聴いたけどベースがゴリゴリ。上手いなあ。かっこいいです。女の子がゴリゴリの音を出してるのが素晴らしい。

まだ詳しくは調べてないんだけど、この曲が一番ぐっときた。静と動のバランスが素晴らしい。琴線に触れる。王道ですね。轟音が本当に気持ちいい。鳥肌。歌詞も素晴らしい。ボーカルのFukiさんの作詞だそうです。

バンドの曲全体は私は好き嫌いがあるかも。だけどいいバンドです。上手いバンドに上手いボーカル。女の子達全員がかっこいい。ルックスもいい。素敵です。リスペクト。

DOLL$BOXX - おもちゃの兵隊 (2012)
DOLL$BOXX - Loud Twin Stars (2012)


2015年7月6日月曜日

お猫様H:お日様の下



猫との信頼関係を築くのは時間がかかる。おっとりした性格で最初からフレンドリーなお猫様もいるのだろうが、うちのお猫様はたぶん繊細。頭はいいと思うのだけどその分警戒心も強いのだろう、完全に心を開いてくれるまでには時間がかかった。

お猫様と暮らすのは初めてなので、何をやっても「猫とはこういうものなのだろう」と思っていたが、以前に比べると今の方がずっと親密。時間をかけて少しずつ心を開いてくれた。

半年ぐらい前まではお腹に触ると、身体を縮めて前脚で人の手をホールド、ガジガジ噛んで後ろ足でケリケリしていた。しかしこの頃は寝ているお腹を触っても伸び伸びと身体を伸ばしたまま、されるがままになってくれる。

今でも抱っこは嫌いらしいが、寝ているところを横からハグするのは許してもらえる。近づくと大抵「ウニュ~」と呻きながら身体を伸ばしてお腹を見せてくれる。…誘っている。

思わずお腹に鼻をくっつけてモフモフする。ふわふわだ。ああ幸せ。

そのままモフモフしていると、お猫様はおもむろに頭をあげ、ワタクシの額をザリッと一舐め。痛い…痛い。衝撃が走る。こんなに痛いものか。サンドペーパーで額を擦られたようだ。イタイヨウ…。


コンパクトカメラをマクロ設定にすると接写ができる。黒猫は光を吸収するのでいい写真がなかなかとれないのだけど、お日様の強い光の中で撮るとなんとか動きのある写真が撮れる。お猫様の舌はずいぶん長い。



2015年7月5日日曜日

映画『ジュラシック・ワールド/Jurassic World』(2015):超B級アクションゲームソフト




 

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Jurassic World2015年)/米・中/カラー
124分/監督:Colin Trevorrow
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今年は本当に映画を見ていない。2月に見た『バードマン…』以来1度も映画館に行っていない。だってお猫様が可愛すぎるから外出できない。

さて久しぶりに今映画は何をやってるのかと思って調べたら、なんとジュラシックものをやっているではないか…。怪獣、恐竜、モンスターなんでもいいや。ああいうものの映画は大好物。よし見に行こうっ。


★ネタバレ注意

さてこの映画はね…うーん…もうハリウッドはアクションものはダメかもね…と思った。制作に知性が全く感じられない。中身はスッカスカ。脚本がダメ。演技もダメ。CGで巨大怪獣(恐竜ではない)を暴れさせて観客にへー…と言わせておけばいいや…という映画です。怪獣が暴れるのはいいんだけど、なんだかお腹一杯…。

脚本を4人で書いてるみたいなんですけど、ものすごくやっつけっぽい。キャラクター全員の魅力ゼロ。とくにあの主役の女。なんだよあれ。動物園で働いてるのに白ブラウスに白スカートでハイヒール。馬鹿ですね。結局その格好のまんまジャングルを何時間も走り回るという…。もうあれだけで「こりゃだめだね」と思った。リアリティゼロ。あんなキャラ設定にした制作出て来いっゴルラッ(怒)。

他にも誰一人として心を寄せられるキャラがいない。あまりにも浅すぎる。人間が出てくるといっても、あれじゃアクションゲームの駒なだけ。いてもいなくてもいいんだわ。CGにお金をかけすぎて役者のギャラが出せなかったのかと思う。役者さん達もかわいそうだ。

内容にも新しいものは無し。ただ恐竜/怪獣はジュラシックパークの10倍ぐらい出てくる。…あ…人も1000倍ぐらい増えた。うじゃうじゃいる。

とにかく最初から最後までCGCGCGCGCGCGCG…をこれでもかこれでもかと詰め込んだ映画。恐竜は面白いんですけどね。でもあんな恐竜にリアリティはゼロだな。翼竜が人を持ち上げられるのか…とか、モササウルスはあんなにデカイのか…女性をあんな風にしていいのかな…アシカで遊ぶシャチじゃねーだろ…とか、T-Rexは頭でっかちすぎて実はまったりしていたという噂もあるぞ…とか、あのいかにもな恐竜声の設定はどうよとか、ヴェロキさん達は犬じゃねーぞ…とか、恐竜描写にリアリティなし。いかにも制作の若い男の子達が「こういうの見たいよな、これやろうやろう」と悪乗りして作ったようにしか見えない。ちょっと前の『エクゾダス』と同じね。CGばかり派手にしてそれでいいや…みたいな映画。

なぜ私がリアルリアルと口うるさく繰り返すのか?それは、フィクション(特にSF嘘の話の映画というものは、主題以外の周りの部分…人物設定や環境、メカ、演出等全ての細部…をリアルにすればするほど、フィクションの部分が面白く見えてくるからです。嘘の話は嘘で飾らない方がいい。嘘はリアルさの中で映えるんです。せっかくの素材がもったいない。SFの名作映画の中にはリアルさに凝ったものが結構ある。リドリー・スコットの『エイリアン』(1979年)、クローネンバーグの『ザ・フライ』(1986年)なんていやになるくらいリアルでした。いい映画だった。キモイケド。

とにかくこの映画は、あれだけの派手な映画なのに中身はゼロ。
派手なCGだけ見て

へーほー…

と思うだけの

B級映画

でございました。
お尻フリフリ走るヴェロキちゃんは可愛かったです。


2015年7月1日水曜日

NHK 木曜時代劇『かぶき者慶次』全11回・感想



いいドラマでした。穏やかなドラマで安心して見れた。なんだか昭和の香り。ゆっくりとした空気が流れる落ち着いた大人の時代劇。

時代は江戸時代初期。関ヶ原の戦の後、武将・前田慶次が故・石田三成の遺児を自分の息子として育てたとするフィクション(だと思う)。歴史を背景としたフィクションで、ドラマもそのことを中心に回っていくのだけど、実はこのドラマのポイントはそこじゃない。このドラマの魅力は、非常に古典的=昭和的な家族の再現…古きよき時代の家族を懐かしむようなドラマであること。


まずお父さん(主人公)。変わり者とはいえ社会的な地位もあって尊敬されている。(普段は穏やかで料理を作ったりしていても)ゆるぎない家長としての威厳。一見ひょうきん者でユーモラスだが根は頑固。家族思いで優しいとはいっても、これ見よがしにベタベタした愛情表現はしない。それでも危険が及べば命を懸けて家族を守る。正しいことにはあくまでも意志を通す。時にはキレる(毎回誰かを怒鳴っている)。外には愛人(?)もいたりする…それがバレても悪びれることもない。一見奥さんを恐れているが、実はそんなふりをしておどけているだけ…。藤竜也さんの前田慶次は古臭い昭和の親父なんです。だから素敵なのよ。

強いお父さんがいてしっかり者のお母さんがいて、そこに年頃の子供達がいて、そろそろ結婚の話も出てきた…そんな話なのね。

藤竜也さんと江波杏子さんの夫婦の関係が素晴らしい

主人公・前田慶次は、一見自分勝手な変わり者の親父なんだけど非常に魅力的。人物に芯が通っている。ユーモラスだが締めるところは締める。腕には力。子供達にも尊敬される父親。奥さんにも愛されている。そう。愛人がいても、優しい言葉がなくても、奥さんは前田慶次さんを愛しているのね。この夫婦は絶対的に信頼し合っているんです。

この夫婦が本当によかった。愛人とか別居とか、そんなものはこの夫婦には取るに足らないこと。二人の信頼関係はそんな雑音ではびくともしない。妻は夫を立て信頼し夫は言葉少ないながらも妻を信頼し感謝している。お互いベタベタしなくても絶対的な信頼関係で結ばれた夫婦。そんな関係が素晴らしい。

社会の中で、まず家があって家長がいる。それを妻が支える。しっかりしたお父さんとお母さんがいるから、子供たちがすくすくと真面目に育つ。年配の俳優さん達が醸し出す落ち着いた雰囲気の中で、若い俳優さん達もそれぞれがほほえましい。礼儀正しく真面目に育ったいい子供達。だからこの家族は見ていて気持ちがいい。しみじみといいなぁと思う。


このドラマは様式美です。昔はあたりまえだった家族のあるべき姿。何よりもしっかりとした家族愛が軸にあるから、何が起こっても安心して見ていられる。奇をてらわない演出。全てが古典的な様式美。だから穏やかに心地よいドラマ。

最初はずいぶんゆっくりなドラマだと思ったのだけど、この雰囲気に馴染むと大変心地よく、回を重ねるごとに人物達にも愛着が湧いてくるし、三成の息子云々も目が離せない…というわけですっかりこのドラマのファンになってしまった。俳優さん達を見ても、もともと年配の視聴者に向けられた時代劇作品だったのでしょうが、近年の大河ドラマの迷走に比べると、落ち着いていてしみじみといいドラマ。むしろこの落ち着きは新鮮にさえ思える。

ベテランの俳優さん達がとにかく素晴らしい。藤竜也さん。江波杏子さん。火野正平さん。前田美波里さん。伊武雅刀さん。この俳優さん達の芝居の落ち着いた雰囲気の中で、若い俳優さん達が瑞々しく輝く。またこういうドラマが見たい。


余談だけれど、それならこのドラマを大河ドラマ枠に持って来たらどうだろう? たぶん無理ですね。かなりゆっくりの展開に様式的な内容でも楽しめたのは、これが全11回のドラマだから。この穏やか過ぎるドラマの雰囲気を全50回の大河に持って来たらたぶん間延びして退屈。大河ドラマにはやっぱり花火的な華が必要でしょう。

このドラマの魅力は、昭和の時代にはどこにでもあった古風な家族ドラマを、時代劇の枠で丁寧にこじんまりとした小作品にまとめたこと。いいドラマでした。昭和の頑固親父が懐かしい。録画をまた見直したい。