今回の徳川に対する三成決起は創作らしい。1599年1月21日に騒動があったのは本当らしいけれど、三成が決起したものではないらしい。徳川が故意に話を広めて大名たちの心を試したのもフィクション。
実際は（前回の）徳川の他家との縁組に対して、前田利家が中心となって四大老五奉行（の問罪使）が家康を問い詰めたことで起こった騒動だそうです。実際に前田邸と徳川邸に大名たちが集まって武力衝突寸前の状況になったらしい。。あまり有名な話ではないのか資料も少なくて詳しいことはわからなかった。ガヤガヤしてるので、石田三成への七将襲撃事件かと思ったけれどそれはまだ先の話。
そんなわけで、知らなかった事なのでちょっと戸惑ってしまった。それにしても三谷さんは細かいところをいじりますね。サラサラッといかないのね。この時点でこれほど三成のダメダメの状況を見てしまうと、もう関ヶ原の結果も見えますね。こんなに早い時期から意地だけで戦をしちゃいかんですよ。大谷さんがなぜ関ヶ原で三成についたのかもわからなくなってしまうかも。なんだかすんなりといかない…。
石田君は無理ゲー。大谷さんの「その後どうするの？」の質問で関ヶ原後の答えも出ましたね。もう関ヶ原のリハーサルをやって、結果が出てしまった感じ。ちょっと興ざめ。
★あらすじ
三成は家康襲撃を決心する。情報が徳川に漏れる。徳川は大名たちを募って集める。三成の下には誰も集まらない。計画はキャンセル。家康は自信をつける。
●流れと感想
●伏見城・石田
・あ、島左近登場。・三成の家康襲撃の仲間は宇喜多に信繁、小早川。
・その小早川に、（元・北条の）板部岡さんが仕えていた。
・そしてその板部岡さんは徳川からのスパイ。
・というわけで三成の家康暗殺計画も徳川に漏れる。もうこの時点でかなりややこしい。
●徳川
・本多正信が、三成の計画を知ってアイデアを思いつく。このことを皆に知らせて徳川を警護させたらどうか。本多忠勝もノリノリ。さっそく武将達が集まる。
●石田
・さて暗殺計画は徳川に漏れた。・信繁は三成に止めるよう進言。そう。この時点で止めるべき。しかし三成は止めない「味方をつけよう」←え？あんなに人望がないのに？前回も明らかに嫌われ者だったじゃないの。
・上杉は…直江は関わりたくない。上杉の殿は落ち込む。
・大谷さんは病気。
・真田はお兄ちゃんが徳川へ。
・寧さんは三成に怒っている「佐吉をやめさせなさい」。訪ねてきた加藤、福島には徳川につくように伝える。←ここがよくわからない。寧さんにはまだ徳川推しになる理由が無いのでは。
・大阪城の前田＋秀頼：三成が秀吉の馬印を所望するが断られる。前田さんも三成を信じていない。
・茶々さんは何も知らされていない。
・加藤清正が三成を訪ねて伏見城にやってきた。三成を止めに来た。先走る三成に「秀吉が、後を頼むと命じた家康を殺すわけにはいかん」。「腕相撲をしよう」←加藤さんは三成と戦いたくないのね。三成を救おうとしているんですよ。いいお友達じゃないですか。加藤さんはいい人。
・毛利も動かず。
・細川も三成が嫌い。干し柿を貰って投げて返す。いらないそうです。細川も徳川方。
・大谷さんも徳川へ。？？？？？？？？？な…なにこれ。三成「殿下に家康を殺せと言われた」大谷「…老人の世迷言に振り回されるな。その後どうする。おぬしに人がついてくるのか？」←そのとおり！そうなのよ。この時点でこれだけ人望が無いことがわかってしまうと、関ヶ原も結果が見えますよね。しかし大谷さんも、三成を止めるために徳川に行くというのは変だ。
●徳川邸
・武将達が集まっている。・徳川も「豊臣のため」と言う。
・皆が集まって嬉しい。大谷さんも来た。真田昌幸も来た。
・本多忠勝のクワガタ兜がかっこいい。
●石田
・少ない人数。熱血宇喜多と小早川だけ。・三成「もう引っ込みがつかん。もう討ち死にする！俺はやる！」←ええええええなんかもう冷静キャラじゃなくなってます。ブレてる。石田君はこういう人ではないでしょう。以前はわしは無駄がキライダって言ってたのに…。こんなのは無駄よ。
・そこへ上杉さんがやってくる「あきらめろ。わしが徳川を倒す。我らで徳川に大戦をしかけるのだ」ヒシと三成を抱き締める。←上杉さんも言うだけ言いますね。これも何かがおかしい。あまり三成君を焚き付けちゃいけません。
・三成が戦をキャンセル。
●徳川
・帰っていく大名たちを見送りながら嬉しそう。家康に自信「わしは決めたぞ。これはいけるかもしれんな」
・…と思わせるのが本多正信の計画だった…。←出来過ぎ。捻り過ぎ。なんだか都合がいい。こんなに全てが上手くいくわけがない。この時点でこれだけ三成の不人気がはっきりしたら、そもそも三成も関ヶ原なんて起こさないですよね。勝てるわけないもの。ちょっとこれは興ざめ。
また文句言ってる…。
