さて前回まで秀吉の老いを描いていたんだけど、秀吉が亡くなって今回から急に事が回り始めました。展開が速いぞ。いろんな事が沢山出てくるのでわからなくなる。実際に内容はそれほど複雑ではないんですけどね。なんだか情報量が多い。
それにしても三成君は人付き合いが下手ですね。まさかあんな男について行きたいとは誰も思わんだろう。信繁君がまたべったりくっ付いてますが、本来彼のポジションには
それに比べると徳川は上手い。何もかも上手い。人を惹き付けるのも政治力。やっぱり徳川は圧倒的に強かった。三成君はあんな風じゃ関ヶ原で勝っても長続きはしなかっただろう。
他家との勝手な縁組を責められた家康が「忘れた」というのは、1981年・TBSの『関ヶ原』と同じ。あの森繁さんの「ワスレタ」は面白くて記憶にありました。DVDでこの場面だけ見直してしまった(森繁さん最高)。ついでに『真田太平記』も見直したら、あの作品の家康は「勝手な婚姻は媒酌人が報告しなかったせいだ」ととぼけてます。とぼけた後で、四大老+五奉行の前で論点をすり替え、開き直って強気で押し切るのは定番ですね。
最後の三成の家康夜討計画は創作?武将達に襲われるのは三成君じゃないの?ちょっとよくわからないので、次回を待ちましょう。
★あらすじ
秀吉死去。大陸攻めを中止して武将達を呼び戻す。徳川は伏見近隣の武将達を招いて接待。四大老+五奉行の許しを得ずに勝手に他家との婚姻を進める。三成激怒…家康への夜討を思いつく。
●ポイント
★1598年---------------------------------------------------
・秀吉の死は暫く公表しないことに。秘密です。
・信繁ときりが太閤殿下の入ったかめの前を雑談しながら歩くのはおかしいぞ、失礼な奴らだ。
●徳川
・本多正信「天下を取っておしまいになるのはどうでしょう?」家康はまだ乗り気ではないらしい。・秀吉の死の情報が伝わる。
・秀忠は江戸に戻る。挙兵の準備?…乱に巻き込まれないため?
・本多正信が武将達を接待している話。真田信幸も招かれている。
・家康は寧さんを訪ねて親しく。寧さんは「葬式もまだだ」と愚痴。
・徳川屋敷では連日宴会。食事も豪華よ。尾頭付きの鯛。賑やかです。
・伊達政宗が無邪気「殿下は亡くなったの?どうなの?」
・信繁がやってきて家康に問う「武家同士の勝手な婚姻は規則違反です!」
・家康「殿下はまだ死んでないことになってるからいいよね」得意満面。嬉しそうだわね。
●石田+信繁
・三成は大陸からの兵の引き揚げで忙しい。葬式は後から。
・三成も寧さんを訪ねる「葬式を遅らせる」理由を説明。
・三成も徳川の接待宴会に対抗して食事会…地味なご飯。三成はケチですね。人も集まらない。もうこの時点で勝負がついてますよね。パーティー嫌いの三成は無愛想。細川さんもがっかり。
●武将達
・11月、大陸から加藤清正達が帰ってくる。・三成、加藤に「おまえはただのいくさ馬鹿ではない」うわーイヤな言い方。味方にするつもりはないの?
・三成が催した武将達のための宴も地味。ケチですね。だめだなこれは。
・おまけに宴の途中で三成は退席。それを加藤さんが怒る。そりゃそうだわ。
・加藤「お前と飲みたいんだよ!」三成「飲みたくないんだよ!」ダメダメですな。口を開けば敵を作る。もう少しどうにかならんものかね。
●真田
・信濃から三十郎がやってきた。なんだか急に元気がいいのね。
・女性達が皆、秀吉の死を知っている。皆知っている。噂は広まっている。
・パパ「帰りたい…」
●その他
・前田氏も老齢で弱っている。
・秀吉の死にも一見そっけない茶々さん。それでも彼女が冷たい女だとは思わない。彼女は苦しむ秀吉を見るのが辛かったんですね。別れがいつか来ることわかっていた…気位の高いお姫様なので人前でメソメソ泣いたりはしない。
・たまちゃんは綺麗だ。
・きりちゃんはキリシタンになりたいの?★1599年---------------------------------------------------
・正月が開けて、秀吉の死が公表される。
・秀頼は前田氏と大阪城へ。
・加藤+徳川の縁組。徳川は無断で勝手に武家と縁組をしてます。親戚を増やしてます。
・三成怒り心頭。大谷さんに相談。
・大谷刑部「徳川と三成個人の争いに持ち込むな」大谷さんが一番頭がいい。しかし大谷さんは病状が進んでいますね。
・三成+信繁、上杉にも助けを求める。
・四大老と五奉行で、家康の勝手な他家との縁組を問い詰める。
・家康「忘れた」とぼける古狸。出たお決まりのワスレタ。
・家康「みんなで争うのは殿下の遺言に背く事になる」
・家康を諫めるためにやってきた上杉さんもタジタジ。家康は強いぞ。
・三成がキレる「ダメなもんはダメだ。大老はやめてもらう」←そこでキレたらいけない。家康の思う壺。
・家康「わしは殿下から直接頼まれたから大老はやめん。遺言に背く事になる。おい三成、そんなにまでして権力を自分のものにしたいか。お前の欲だろう。」うひゃ~三成君が悪者になっちゃったぞ。家康の思う壺。開き直って論点のすり替え。これは一本取られましたな。だから大谷さんが個人同士の争いにするなと言ったのに…。家康古狸の方が何枚も上手ですね。三成君交渉下手過ぎ。これはやばい。
・三成悩む。「よし腹は決まった。徳川に夜討をかける。家康の首を捕る!」ええええええええええええええぇ?創作ですか?この辺りの話は、三成君が加藤さん達に攻められて徳川屋敷に逃げ込むんじゃないの?結果は次回まで待つ。