2. 曲をネット配信
一番大切なのがiTunesストアやアマゾンなど配信で、海外でもPerfumeの曲を買えるようにすること。そもそもPerfumeの曲がiTunesで配信されていないとは何事か…。
問題はiTunesだけではないです。あれだけ、大々的に宣伝されて、ハリウッドまで呼ばれて行った「カーズ2」のサウンドトラックで、現地アマゾンUSのMP3ダウンロードページ を見てみると、アルバム全26曲のうち、ポリリズム1曲だけ個別のダウンロードができず「Album Only」の記載が。単体で買えないんですね。ポリリズムを除く他の25曲は全て1曲1ドルで個別に購入可能なのに。イギリス、ドイツ、フランスのアマゾンでも同じ状況。当然のことながらiTunesストアでもおなじ状況。いまどき、映画のサウンドトラックをCD単位で買う人もいないでしょうに。
海外進出の第一歩といって喜んだ人も多いようですが、この程度でぬか喜びはするべからず。海外市場に対して、ポリリズムのインパクト、及び宣伝効果は、ほとんどゼロです。そもそも映画の中でも、あんなに音量を下げられて曲の質感も変わってしまい、キャラクターの会話の後ろでうやむやにしか聞こえないものに、いったい世界中で何人の人が興味を持ってくれたのか。もしかしたらポリリズムの採用も、アメリカ側からの一方的な日本向けプロモーションだったんじゃないかと思うくらい。いや、あのチャンスを上手く活かせなかった日本側の問題も大きいでしょう。
海外進出の第一歩といって喜んだ人も多いようですが、この程度でぬか喜びはするべからず。海外市場に対して、ポリリズムのインパクト、及び宣伝効果は、ほとんどゼロです。そもそも映画の中でも、あんなに音量を下げられて曲の質感も変わってしまい、キャラクターの会話の後ろでうやむやにしか聞こえないものに、いったい世界中で何人の人が興味を持ってくれたのか。もしかしたらポリリズムの採用も、アメリカ側からの一方的な日本向けプロモーションだったんじゃないかと思うくらい。いや、あのチャンスを上手く活かせなかった日本側の問題も大きいでしょう。
それに比べてきゃりーぱみゅぱみゅは、同じ中田さんの曲「PONPONPON」が世界23カ国に配信。Youtubeのワーナー公式のPV は、今年8月のリリースから4ヶ月、2011年12月現在で1200万ヒットです! アマゾンでもアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスでMP3ダウンロードが可能。それで北欧でチャートの上位に上って、ライブのオファーまで来ているという…。これが、ネットの力ですね。なぜPerfumeはこれをやらない?もう草の根的に外国でも人気が出てきているのに。このチャンスをつかまないでどうする?
現在のアメリカでPerfumeの公式音源を購入しようと思えば、まずアマゾンUSでの日本からの輸入盤なのですが、コンプリートベストとGAMEは売り切れ。それで、マーケットプレイスの中古が、コンプリートベストで、安くて50ドル(4000円)。高いので155ドル(12000円)。GAMEも同じく50ドル(4000円)~155ドル(12000円)です。トライアングルは新品で44ドル(3400円)。その3枚それぞれの評価がことごとく星5個なんですね。ついでにイギリスでは、コンプリートベストの中古が31ポンド(3800円)~69ポンド(8400円)、Gameが29ポンド(3500円)~52ポンド(6400円)。トライアングル新品で33ポンド(4000円)(おおよその日本円での値段は2011年12月のレートで)
それでは日本のアマゾンJapanから、例えばアメリカ人がCD を直接買うとどうなるか。まずアマゾンJapanで日本語の表示しか出てこない。まずここで外国人はびびるでしょう。100歩譲って、そのアメリカ人が日本人の友達に手続きをやってもらったとする。で、めでたく日本から新品の直接購入をすると送料込みで、コンプリートベスト58.98ドル(4600円)、GAME58.15ドル(4500円)、トライアングル58.34ドル(4500円)です。高いですね。(これも2011年12月のレートで)
要するに、海外のファンが公式のPerfume音源を手に入れるのは、非常に難しいわけです。値段が高すぎる。だからこそ違法ダウンロードをせざるを得ないわけです。そもそも、海外の若い音楽ファンが、1曲1ドルそこそこの値段でばらばらにダウンロードした音楽を聞いている現状で、CD単位でしか売らないのも時代遅れというもの。それでもPerfumeの曲を聴きたがってくれる海外の人たちをありがたいと思いたい。こういうYoutubeで食いついてくれた海外のファンが、まずPerfumeの音源を合法的に買えるようにするべきです。 海外の違法ダウンロードを心配したり、取り締まる前に、まず曲を売りつけたほうがずっと商売上手でしょう。
海外海外と言った所で、まず曲が現地で買えるようにしなければ、遠征も海外戦略も全くお話しにならないです。ライブをするにも曲があってナンボです。インタビューでPerfumeのメンバーが海外を匂わせ、それを見た日本のファンが掲示板などで色めき立つ状況が何度かありましたが(最近の雑誌でも)、曲だってアルバムだって全く売ってないのに何を言ってるんだというのが本当のところです。(もちろんビジネス上のことは彼女達の責任ではないですが…)。
まず、曲を配信してください。それに、海外へ行くのなら、そのプロモーションもYoutubeのファン動画に頼りっぱなしでいいのでしょうか。