2013年1月30日水曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第4回「妖霊星」



今週も落ち着いて見れました。西田敏行さん、風間杜夫さん、榎木考明さんを始めとしてベテランの俳優さんが多いと本当に安心して見れる。芝居そのものもそうなんだと思うけど、見ていて画面が落ち着きますよね。やっぱり色んな年齢層の俳優さんがいるドラマのほうがいい。

今回一橋慶喜さん登場。幅の狭い顔に目の大きな濃い顔が、史実のラスト将軍にそっくり。松平春獄…誰だっけ? あー勉強しないと分からないことが沢山出てくる予感。もともと日本の近代史は得意ではなくて、知識といったら近年の「篤姫」とか「龍馬伝」あたりで覚えた程度なもので今週はちょっと難しかった。

しかーしこれでいいと思う。知らない私が悪い。もう少し知っているべきなんですよ→私。井伊直弼と水戸斉昭、島津斉彬の殿様の関係は「篤姫」の時にもう少し詳しくやったものね。あの時の話をぼんやりと思い出しながら拝見。全体的に政治のことはサラサラッと早かった気がしたけど、江戸城のことは今回のドラマの主軸ではないですもんね。だからあんな感じでいいと思う。もう少し勉強します…。島津の殿様の俳優さんの贅沢な使い方。それにしても島津の殿様がコレラで亡くなったとは知らなかった。ほんと?


それ以上に今回、細々とした所作や風景、シーンがすごく印象に残った。江戸城の廊下をあんなに人が通ってるものなのか…、あんなに茶坊主(?剃髪をした人々)がうろうろ沢山いたんだろうか…とか、西郷さんが公家さんと合う場面では、大きく膝で歩いてるとか、松平容保さんと井伊さんのお茶の場面が綺麗とか…そういうのがすごく良かった。私がそもそも礼儀や作法などにあまり詳しくないので良いのか悪いのかも分からないのだけど、だからこそ気になる。気合が入ってるんじゃないかな…今年。嬉しいですよね。一昨年の「江」は見てるだけで気分が悪くなる場面が多かったもの…。今年はこんな感じで魅せて欲しい。

八重ちゃんが障子の外で中の話を盗み聞きしている場面は、これはいかんと思った(←ならぬものはならぬ)。だけどあれは彼女の幼さと型破りな人物像を表したものなのかも。ああいうのが最近気になるんですよ。現代劇でもご飯とお味噌汁の位置が違うだけでいやになったりする。年をとった証拠なんだろうな…。でも古きよきことはやっぱり残しておいたほうがいい。様式とか型なんて理屈じゃないですもんね。ただただ従うから綺麗…それが様式美というものでしょう。それに様式は、時代劇には説得力にもなり得るんです。


それから覚馬さんがお嫁さんをもらったんだけど、結婚式の場面もよかった。夜の室内の光もいい雰囲気。みんなで歌って家でお祝いをしてるのもすごくいい。昔はああいう感じだったんだろうな。それにお嫁さんのうらさん、本当に昔の女なんですね。夫婦とは言ってもまだ顔もよく知らない他人。だからまだ二人とも愛情のかけらもない。覚馬も新婦にまるで上司が新入社員にアドバイスをするみたいな口調。あれがリアルな昔の結婚だったんだろうと思う。女性にとって結婚は就職先なんですね。愛情は後からついてくる。二人のこの場面で「うらさんが目に涙を浮かべて嬉しそうに微笑む…」などという甘い演出にならなくて本当によかった。うらさんの生真面目さととまどいがすごくリアルな素晴らしい演出。

それに、このお嫁さんは夫の仕事には一切口を挟まない。興味も示さない。全て旦那様の言うとおり…。こういう本当の昔の女性をドラマで見るのは久しぶりかも。すごくいい。(私ぐらいの年齢の者にとって)4030年ぐらい前までの昭和の日本には、これくらい古風な女性が現実にいたんです。女性が全く自己主張しない世代。今テレビで見ると違和感を感じるぐらいの控えめさ。それを型破りな八重ちゃんは「おかしい」と言うけれど、いやいや当時の基準では八重ちゃんのほうがずーっとおかしいの。そのあたりをお母さんが、うらさんを褒めることで表現してる。もしかして今年のNHKさんは本気? こういう細かいところがとても嬉しい。

全体は、江戸城で政治が動いて、会津では覚馬が謹慎を解かれたというお話。地味な回だけど楽しめるところは沢山。ひこにゃんもいたぞ。やっぱり今年の大河はじんわりと面白いと思う。来週は吉田松陰がもう処刑されるの? 早いな。