2012年3月6日火曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第9回「ふたりのはみだし者」


面白かった。映像は改善しました。今回は煙が少なくて見やすい。音楽も良かった。それに今回は長い場面が多い。解りやすかった。人物の大写しも多数。表情がよく見える。もともと顔の大写しが大好きなのだ。皇子の誕生祝でのひとりひとりの表情がとてもよかった。この大河、役者さん達はとてもいいと思う。


今週のダメだし
★…実は私、この平安時代の知識がまったくない。上下関係も、常識も、時代考証も全く知らない。この時代の歴史上の流れさえ知らない。平安時代は、源氏物語で男女間が多少ルーズであると思っているくらいだ。このドラマも、おおむね何があっても楽しんでいる。…が、それでも感覚で「あれれ」と思う場面があったので、そのあたりを…。
●自分の息子のお祝いで得子さん、あんなことをあからさまに言ってもいいものか。そもそも正妻よりも席が上座でいいの?上品な宮中と思えばあのような場面は信じ難い。それに得子さん、たかが側室。自分の地位も上皇次第なのに、そんな国の最大の権力者に公衆の面前で(犬も見ている)恥をかかせていいものか?それに、本妻をなじり泣かせていいのか? 本末転倒では???自爆するぞ。
●義清はたまこさんに庭で、あんなにオープンに近づける身分なの?いいのかな?武士は犬だぞ。中宮に触ってもおとがめなしなの? 家宅侵入罪で逮捕されたりしないのかな?展開が唐突すぎる。
●清盛は、自宅であるとはいえ、皇族に刃物を抜いたら、逆賊扱いされるのでは?

…とは言っても面白かった。しかし、あの上皇を囲んでの痴話劇は喜んで見ていいのかわからない。御所であんな大惨事(笑)。ありえないと思う。けれども役者さんはいい仕事をしてると思います。配役もいいと思う。1場面も長いし、俳優の顔の表情を見ることが出来た。
それに、御所の様子はほんとに豪華。今回は煙も少ない。屋内の様子は非常に美しい。セットにお金をかけているのが見てて楽しい。崇徳天皇の奥さんは能面顔メイクだし。うれしいな。ごみごみした町の様子もいい。

…が、全てに賛同するのは難しいところだ。こういう痴話沙汰を喜んで、時代の常識やタブーを無視した大河ドラマが当たり前になってくることが、いいことだとは決して思えないからだ。これからこの大河がどういう方向に進むのか、全ては脚本家がこのドラマで何を描きたいのかにかかっている。出来れば、私のような無知な視聴者に、歴史をしっかり正しく教えてくれるような正統派大河ドラマの方がいい(そんなものは存在しないのかもしれないが)。


それはそうと、雅仁皇子(松田)は良かった。ちと言葉が聞き取りづらいけど。こういう格好がとても似合う。この人のまっすぐな鼻に丸い頬は昔の仏像の彫刻のようだ。清盛のもっさりした外見にくらべて、いかにも高貴な雰囲気。しかし、この人が自ら清盛に「キミは僕の曾おじいちゃんの子供なの?」と、なんともオープンな話しをしてびっくりした。あんなにあけすけなものだろうか。
ところで、前から書こうと思っていたけどたまこさまは、なんと綺麗なんだろう。この檀さんという女優さんには、ほんとに華がある。こういう平安の衣装と髪型がとてもよく似合う。まさにはまり役。いままで、こんなに綺麗だと思わなかった。うっとりするほど美しい。この、ふわふわゆらゆらした美しさ。そういえば顔の形もうりざね顔だ。あんなにいろいろと乱れているのに清らかでイノセント。ああこの人はほんとに、なんにもわかってないんだろうなーと納得する。この女優さんはものすごく上手いんだと思う今回、なんと「愛することがわからないの…」とお泣きになった。濃いな。素晴らしすぎる。上皇が彼女を忘れられないのもあたりまえだ。こんなに綺麗なんだもの。こういう不安定な女性は(上皇が)がっしり抱きしめてあげればそれでいいのに…。この大人の美しさで、ぜひ私の『妄想源氏物語』の藤壺をやっていただきたい。
たまこさまにせまった義清は、ちょっと棒だったと思うけど(恥ずかしかったのか)やっぱりイケメンである。(こういうところで喜んじゃいかんが)
清盛君は、パパにもなったし成長しました。感情の波がありますね。もう少し綺麗な格好をしたほうがいいと思う。ところで、最後のすごろくの場面。子供が2歳ぐらいに見えたのだけど、この1話で2年も経ったの?

ところで、NHKのサイトに行くと、「ひと目でわかる今週の朝廷!」というページが出来ていた。いよいよ本腰を入れて朝廷ダークサイドに突入するらしい。今回の視聴率、また下がったらしいのだが、これは、今週というより、解りづらかった先週の影響だと思う。毎回、前回の良し悪しが視聴率に影響するのでは。