2012年3月31日土曜日

NHK大河ドラマ「秀吉」本能寺の変-3


ネタバレ注意


信長
これほどドキドキした本能寺の変も他にない。凄まじい渡信長の殺陣。腰が入っていて重心が低い。力任せに本気で刀を振り下ろすのが怖い。誰か怪我をしたんじゃないかと思うくらいだ。追手を避けて足早に通り過ぎる廊下の障子戸の向こうに敵の声がすれば、刀を突き立て返り血を浴びる。扉の向こうに消え、火の中、素手で刀身を持ち、その後刀を首の後ろに回して自刃。強烈だ。割腹と違いこれなら即死だろう。その後床についた刀を杖にして立ったまま炎の中に消える。これほど凄まじい描写があるだろうか。この場面は1度見たら忘れられない。昔よくあった敦盛の舞も一瞬一節を唱えるだけだ。全てがリアル。非常に怖い

生意気なばかりだった森蘭丸が屈強な若者、主君に忠実な家臣として信長の最後を守る。この時蘭丸を演じた松岡昌宏さんは19歳(蘭丸は17歳)。こういう演技が出来る人は若い時から、もっと俳優として男を演じてもらいたかった。若いのに肝が据わっている。



他にも見所はたくさんある。光秀の意図に気付きながら信長に伝えなかった利休の揺れ動く心の描写。夫の本能寺での勝利を聞いた後、秀吉の居城、長浜城の城兵と女子供を皆殺しにせよと家臣に命じる光秀の妻ひろ子(そう「戦はいやじゃ」ではなく、戦国の嫁とはこれくらい肝が据わっているもの)。父に味方しなければ自害すると夫細川忠興に詰め寄る光秀の娘たま。それに本能寺の変の知らせを受け、女城主として采配を振るうおね。「おなごは強き男に惚れるもの…」から続く名台詞。可愛いかったこの娘がこの時点までに武家の女主人として成長していることに感動する。

みんな必死なのだ。明日の命は無いかもしれない。そんな状況での全ての人物の真剣さが胸に迫る。