能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2021年3月4日木曜日

Ava Max - My Head & My Heart (2020)



攻撃的だ



Ava Max - My Head & My Heart (2020)
Album: Heaven & Hell
Released: September 18, 2020
ATLANTIC RECORDS, ℗ 2020 ARTIST PARTNER GROUP, INC

Official Performance Video (LIVE)
Official Acoustic Version
歌がうまいうまい



これはキャッチー。それにしても攻撃的なMVだ。彼女はルックスも独特でダンスも上手い。カリスマがありますね。すごいなぁ。レディ・ガガにちょっと似てるかも。歌も上手い。かっこいです。気の強そうな元気のいい女性ポップシンガーはいい。

近年野太い声のポップシンガーがうけてるのかな。  Dua Lipaちゃんも声が太いですね。ガガ姐さんの声も太い。


Ava Maxさんとは
エイバ・マックスさん、本名Amanda Ava Kociさんはアメリカ。ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれの27歳。現在のベースはカリフォルニア。1994年生まれ。新しい人が出てきますねぇ。彼女は既に大ヒット曲があって、2018年リリースの「Sweet but Psycho」は欧州各国で1位になったそう。アメリカでは10位だったそうだ。彼女はルーツが東欧のアルバニア共和国。エキゾティックなルックスがかっこいいです。



映画『十二人の怒れる男/12 Angry Men』(1957):偏見に打ち勝つ正義!







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『12 Angry Men(1957年)/米/モノクロ
/96分/監督:Sidney Lumet』
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先日、日本のドラマ『坂の途中の家』を見た後、旦那Aとアメリカの陪審制度について話していた。旦那Aが「『十二人の怒れる男』は見た?」と聞くので「見てないよ」と言うと、Aが「ええええっあの映画を見てないの?そりゃー見なきゃ、見ろ見ろ、そうだ俺が予約録画してやる」とテレビ放送を見つけて予約した。というわけで先週の週末に見ることになった。

そうなのだ。この映画は名作なのですよ。わかっているのですよ。これを見ずして映画ファンを名乗るべからず…そうですそうですそうなのだけど今まで機会がなかった。だってアメリカの陪審員制度と言われても昔の日本はそういう制度がなかったもんね。つまり興味がなかったのだ。

というわけでついに見た。 わかりやすかった。白黒映画で古い映画で室内劇だし、そもそも陪審制度に興味が無かった…と言い訳していたけれど何の心配もなかったです。テンポがいい。無駄が無い。あ…いや…途中でちょっと寝そうになったけど。しかし全部見ました。筋を覚えているから居眠りせずに見れたと思う。


★あらすじ
12人の陪審員が16歳の少年を父親殺しの罪で有罪か無罪かを決める。有罪になれば少年の死刑が決定する。ただし陪審員の12人全員が合意しなければ決定とはならない。ストーリーはまず12人の陪審員の1人(ヘンリー・フォンダ)が無罪を主張。それ以外の11人は有罪だと言う。そこからいかに12人全員が評決に達するのか。暑い夏の日、一室に篭って12人全員が証拠を再検証し結論を出すまで議論する。台詞ばかりの室内劇。


この映画のテーマは偏見に打ち勝つ正義。今こそホットトピックな内容。1957年の映画であるにもかかわらず、偏見を真正面から扱ったテーマに少し驚く。50年代のアメリカなんてありとあらゆる偏見がバリバリに存在した時代。そんな時代に偏見をテーマにした映画が撮られる。興味深いですね。このテーマが時代を超えて傑作とされる理由の一つなのだろう。

またこの映画は、構成がシンプルでわかりやすい。部屋の中で12人の論議を見るだけの話なのに、無駄が無く、テンポ良く話が進むので引き込まれる。わかりやすいことも名作と言われる理由なのだろうと思う。


★ネタバレ注意

スラム街に住む少年の父親が刺殺された。証人は2人。少年と父親の住むアパートと線路を挟んだ向かいのアパートの女性。そして少年のアパートの下の階に住む老人。女性は走りすぎる電車の窓を通して殺人の瞬間を見たと言い、老人は事件時の声と音を聞いて部屋のドアを開けたところ、少年が階段を走り去るのを見たと言う。少年は珍しいナイフを使っていた。少年は事件のあった時間に映画館で映画を見ていたと言うが、何の映画を見たのか答えられなかった。


陪審員のメンバーは様々な人々から構成されている。性格、年齢、育ちの違い、偏見を持つ者、事件への興味の大きさ、社会的立場や職の違いなど皆それぞれ。外国語訛りのある者もいる。陪審員同士の中にも偏見が存在する。そんな様々な陪審員達が証拠、証言の検証を重ねて論議をし、全員が偏見に左右されない公正な判断をして結論を導き出すのが大きなテーマ。

また映画として構成はシンプル。法廷に提出された証拠や証言に疑いを持ち、それを一つ一検証してその結果、陪審員達がひとりひとり考えを変えていく様子は大変わかりやすい。…この証拠はおかしい。これは無理があるだろう。曲解していないか。物的証拠は確かなのか。証人の立場は公正なのか。証言は可能なのか不可能なのか間違っていないか…。それらを検証した結果、おかしいと思った者が一人一人考えを変えていく。ストーリーの構成に無駄が無い


証拠や証言を検証し結果を出していくプロセスは比較的スムースに進む。あくまでもわかりやすく検証は進んでいく。陪審員達は偏見や都合で言動もそれぞれだが、結果はぽんぽんと決まっていく。(誰もが持つ)偏見に打ち勝つことをテーマにした内容、そしてその内容をわかりやすく伝えるために話の構成を複雑にしなかったことが、この作品が名作、傑作と言われる理由なのだろう。

ストーリーに影響する裏話的なものは、最後に意見を変える陪審員(3番)の話。彼が少年の有罪意見に固執した理由が最後に明かされる。それが最後の驚きの種明かし場面なのだろうが、私には正直そこが一番納得できない場面だった…彼の意固地さの理由としては弱いと思った。反対に上手いなと思ったのはスラム街出身の5番陪審員のナイフの知識。なるほどと思った。


それにしてもこのシンプルさ、わかりやすさは時代的なものだろうか? もし今の時代の映画なら、おそらくストーリーはもっと複雑になるだろう。子供の過去を覗き、子供と父親の関係を掘り下げ、父親がアル中だとか母親がネグレクトをしていたとか、(アガサ・クリスティ的に)陪審員それぞれの問題をもっと掘り下げたり、事件の再現シーンや個人のフラッシュバックのシーンなど…もっともっと枝葉を広げ内容を膨らませて2時間ぐらいの映画にしそうだと思った。


この映画が作られてから64年。今の時代の同じテーマの映画を想像すれば、この映画はあまりにも簡単に全てが解決してしまうので、多少予定調和的にさえ見えてしまうのは仕方が無い。しかし無駄を省いてシンプルに、誰にでもわかりやすく、少しのスパイスと驚きで綺麗にまとめ、時代を超えて偏見に打ち勝つ正義を説いたこの映画が名作と言われるのは納得できる。


こういう映画だったとは知らなかった。深い心理劇ではないけれど、思ったよりも面白かった。見て感動するとか言葉が心に沁みる…などということは無いが、理詰め理詰めで96分、ぽんぽんぽんと解決していくから飽きない。室内劇なのにエネルギーが大きい。男ばかりが大声でガミガミとうるさい映画だけれど、96分間中だるみすることなくテンポ良く進んでいくのは見事。

他の映画通の方の批評をちょっと見てみたのだけれど、どうやらカメラワークも巧みらしいですね。室内の撮影だからこそ効果的なカメラワークは大切なのだそうな。なるほど。



2021年3月3日水曜日

蘭の花 2021年-①+ お雛様



今年も蘭の花が咲いた。今年は4鉢全部花芽が伸びた。
2月19日の夜に1つ目の蕾が開き始めて…リトルショップオブホラーズみたい
2月22日に2つ目が開いた。
2月24日に3つ目が開き始め、
今日3月3日、4つ全部咲いてます。
本日の主役

今日は寝坊してお昼の散らし寿司が作れなかった。今あまり買い物に行かないので、今年のお供えはのど飴です。



NHK 正月時代劇『ライジング若冲 天才 かく覚醒せり』感想



お正月のドラマ。日本での放送は1月2日。こちらでも放送されたのだけれど今までそのままになっていた。今日やっと拝見。

これはアート教養の心をくすぐる楽しいドラマ。

とにかく伊藤若冲ですもの。
題材がいい。ドラマは楽しかったし、その後の紀行での情報もよかった。こういうドラマを見ると「ああ…いいものがあるよなぁ日本…」と思う。楽しいけれどちょっと寂しくもある。個人的に。

というのも「おそらく私が伊藤若冲の絵を見る機会なんてもうないだろう」と思わせられるから。たぶん。若冲の展覧会のためにわざわざ日本を訪ねることはないだろう。…ちょっと寂しい。

若冲の絵は過去に見た。
2006年に帰国して東京に住んでいたので、同年7月~8月の東京国立美術館でのプライスコレクション『若冲と江戸絵画』を見に行くことができた。それから同じ頃に宮内庁の三の丸尚蔵館での「動植綵絵」第4期の展示も見に行った。そんな展覧会のせいかメディアも若冲のことをよく取り上げていた。私も若冲の本をいくつか購入。15年ぐらい前のあの頃はちょっと若冲にはまっていた。 その時に、翌年の2007年に京都の相国寺で『若冲展』が開催される予定で「動植綵絵」30幅が総揃いすると聞いて、見に行くつもりでいた。今調べたら展示期間は2007年の5月13日から6月3日だったそう。結局その相国寺での『若冲展』は見に行けなかった。丁度その頃実家で父を亡くした。ばたばたしていて『若冲展』のことはすっかり忘れていた。無理をしてでも見に行けばよかった。見ておくべきだった。

若冲さんご本人のことはよく知らない。本は持っているけれど彼がどういうお方なのかは読まなかった。しかし絵はすごいと思う。本物を見たら…そのエネルギーは大変なもの。特に「動植綵絵」は普通じゃない。このドラマでも神気などと言っていたけれど、本当に絵のエネルギーがものすごい。みっちり鶏。みっちり生き物。気持ち悪いくらい。息が止まるような絵。ああいう絵はなかなかない。

劇中で「魂が見えた」「神気が見える」「躍動する魂の力」と言っていたけれど、まさにそんな感じ。若冲の台詞「生き物である以上、欲も愛もある。それを外界に気として放っとる。それを感じる事が出来たら絵に命を与えられる。」…そうですね。本当にそう。感じますよ。北斎のエネルギーもすごいけれど、若冲のエネルギーも大変なもの。いやー若冲はもっと見たかった。後悔後悔。しょうがないのだ…島でリタイアの身ですもん。

そういえば、このドラマで若冲の周りの人々のことも初めて知った。

大典顕常:江戸時代中期の禅僧、漢詩人。日本初の茶経への注釈書である茶経詳説を相国寺のもとで著す。伊藤若冲の支援者。書で漢詩をよくし京都禅林中最高の詩僧と称され生涯に70冊以上の書を著した。禅の高僧でもあり相国寺第113世。

売茶翁:江戸時代の黄檗宗の僧。煎茶の中興の祖。本名は柴山元昭。57歳で京にのぼる。61歳で東山に茶亭・通仙亭を開く。81歳で売茶業を廃業。

ドラマで描かれた話は史実を元にしているらしい。若冲は生涯独身だったそうだ。大典顕常と若冲がハグしたりする場面があったけれどそういうこと?あるのかもしれませんね。当時はハグなんてしなかっただろうけれど。売茶翁のこともWikipediaを読んでみた。このお方は面白い。もう少し調べてみようか。

円山応挙も出てました。
彼はリアルに上手い。しかし私は彼の絵を見ていない(追記:前述のプライスコレクションに出ていたみたい。図録にあった)。ネットや印刷物で見る彼の絵はあまり若冲のようにエネルギーが大きいようには見えないのだけれど、本物はどうだろう。応挙の絵も一度じっくり見てみたかった。応挙のことなんて日本を出てからネットで知りましたもん。以前は彼の情報を全く見かけなかった。どうしてだろう? 彼も15年ぐらい前から日本で流行りましたね。

なんだか色々と文化の心を刺激されるドラマでした。面白かったです。

日本にはいいアートがある。
私が知らないアーティストももっといるのだろう。



2021年3月2日火曜日

お猫様H:ある夜の出来事



ある日の夜、2nd バスルームで猫さんが緊張しているのを発見。
おい、どうした?何してる?
あ、天井にヤモリ。大きいぞ。またヤモリ。いつもヤモリ。常にヤモリ。
猫さんはシンクまわりで一番天井に近い場所に乗りヤモリをじっと見つめる。
目はヤモリを追う。集中してます。身体は微動だにしない。
久しぶりにいい横顔。
聳え立つ猫さん。下から撮る。
大きいね。キミは美しい。
猫正座。
突然鳴いてそわそわと動く猫さん。どうした?天井を見ると、いつの間にかヤモリはいなくなっていた。天窓の枠に隠れたのだろうか。
休憩しますか。
お水をどうぞ



2021年2月28日日曜日

★『麒麟が来る』総集編 全4回



ひゃ~またまた書く麒麟感想文。やめられんのぉ~。

初期の頃の録画を消してしまっていて、光秀の若い頃の映像を持っていなかったので久しぶりに見たら、まぁー光秀が若い若い。すごいね。役者さんはお顔が変わるのね。みんなそう。帰蝶さんも信様も、初期はみ~んな若い。びっくりするぐらいお若い。そして44話後、皆さんそれぞれ年を重ねたお顔をなさっている。すごいな。


総集編よかったです。全体のダイジェスト版なのですけど(駒ちゃんには悪いが)フィクションの部分を大胆にカットしていたので歴史の流れがよくわかって面白かったです。編集が巧み。素晴らしかった。


光秀の言動に注目して見たのですが、このドラマの光秀とは…

・若い頃は上司のおつかいで色んなところに出かけ、
・様々な人々と知り合いになり、
・道三から「大きな国と信長」のアイデアを聞いて
・そこから光秀の人生ストーリー開始
・道三が倒れ
・越前朝倉を頼り
・そこで足利義昭に会い
・義昭と、勢いをつけてきた信長を結びつけ上洛
・「大きな国」のアイデアを信長に伝え
・信長もそれにノリ
・信長と繋がりながら足利幕府にも仕え
・戦につぐ戦
・信長は勝ち続け
・…義昭を将軍の座から追い出し
・…帝まで巻き込み
・信長は横暴、傲慢、コントロール不可になり
・最後に光秀は立ち上がる(様々な理由による)


以前の感想文で「光秀はどういう人?なにがやりたい?」などと書いていたのですが、総集編で少し見えたかも。このドラマの光秀とは、道三に「信長への期待」と「大きな国のアイデア」を告げられそれを夢見る…その「大きな国」を実現する為にそれを実現しそうな人をサポートして真面目に真面目に頑張る男…かな。

やっぱりこのドラマは光秀を描く話ではないのですよね。ドラマの要は歴史の流れ。彼は歴史を動かした大物達の間で真面目に働く人物…という感じ。

この光秀とは、歴史の流れのobserver/観察者であり、時代のwitness/目撃者であり、人と人を結ぶmediator/仲介者であり、人に意見を聞かれれば的確に答えるadviser/助言役であり、上司にとっては有能な便利屋でもあり、特に信長にとってはemotional support/心の支えであり…。しかし彼本人は漠然と「麒麟の来る大きな国」を夢見る以外に何かを具体的にやりたいというわけでもなく、与えられた仕事をただただ真面目に頑張るという…たぶんドラマの主人公としては珍しいタイプ。

しかしそれが不思議にもいい感じなのですよ。この長谷川光秀には嫌な感じがない。「彼は何を考えているのかわからないよな」と思いながらも決して嫌ではない。コチコチに真面目な普通の人…我らの光秀。だからいい。

光秀の人となりに深く踏み込まないから強烈に彼の事を好きになるわけでもないけれど、歴史は光秀の周りで常に回っていて…その語り手/目撃者としては安定して好ましく見ていられる。そして彼がニュートラルな視点から歴史を見せてくれるからこそ、アクの強い人物達が輝く

…天才的なアダルトチルドレン信長、計算高く野心家の秀吉、慎重で忍耐強く誠実な家康、知的で男気溢れる松永久秀、悲観的な足利義輝、desperateな足利義昭、上品で律儀な三淵藤英、日和見的な細川藤孝、俗物の摂津晴門、ノーブルな朝倉義景、別世界のお方な、恨みがましい覚恕、そしてcharismaticな毒マムシ道三…出てくる人出てくる人皆輝く。それが面白い。魅力的な人物達。俳優さん達が皆さん素晴らしかった。

大きな国と麒麟を夢見た真面目すぎる男・我らの光秀…彼の目を通して見た戦国は面白かった。

全体が魅力的なドラマでした。時代とキャラクターに沿って違和感の無い台詞の脚本、俳優さん達の熱演、かっこいい演出とカメラワーク、ドラマチックな編集、効果的な音楽と効果音、美しい衣装、豪華なセット…み~んなよかった。魅了されました。かっこいいドラマでした。

さてこれからどうするかな。ブルーレイか。どうする。


2021年2月24日水曜日

Mr.Children - Documentary film (2020)



心動かされ
 


Mr.Children - Documentary film (2020)
Album: SOUNDTRACKS
Released: December 2, 2020
℗ 2020 ENJING/TOY'S FACTORY



紅白で聴いて一番印象に残った曲。去年の12月にリリースされたアルバム『SOUNDTRACKS』の曲。なんと新しい曲だったのですね。

この曲…心動く。音に圧倒される。静かに始まり、サビが…大きな波に押し流されるようだ。圧倒される。いい声。歌詞もいい。この曲に出会えてよかったです。

紅白でのセットの青い光の映像も美しかった。あの映像だけでプロモ用のビデオのようだった。