能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年12月13日木曜日

Perfumeの"Global Site Project"が昨日…


 
16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞を受賞されたそうです!!

おめでとうございます!目出度い。
 
 
先日このグローバルサイトの事を「Perfumeの公式の海外への情報窓口としてはダメダメであーる…」とエラソーにうだうだ書いたのですが……、いやいやそれとは別にPerfumeがこのように何であれ毎年最先端の芸術と繋がっているのは大変素晴らしい素晴らしい素晴らしい。プロジェクトも面白かったもんね。
 
彼女達がアイドルであり続けながら、こういうトップランナーの芸術家の方々のMUSEでもあるのは本当にすごいこと。MUSEになれるのも彼女達の実力。それだけ彼女達が魅力的だということ。夏のキリンのホログラムも面白かったな…。Perfumeはこういうのがあるから目が離せない。
 
受賞者の方々の生年が70年代半ばから80年頃というのも感慨深い。DISCOが流行ってた頃よ。みんな若いな…。24歳のPerfumeを囲んで30代の方々が作品を作っていらっしゃる。このような今の日本の面白いものは(日本が豊かな時代になってから生まれた)若い世代の方々から発信されているんですね。日本からはこれからもますます面白いものが出てくるんでしょう…。
 
サイトも受賞を受けてか、新しいページがあがってました。相変わらずかっこいいな。それは間違いない。しかしPerfumeの海外への実務的な窓口として、このサイトはやっぱりこのまんまなんだろうかという疑問は残る…。



2012年12月12日水曜日

Dinka - Green Leaf (Original Mix) (2009)

 
もう1DINKAさん。
 
 
 Dinka - Green Leaf (Original Mix) (2009)
 

 

ちょっとご本人の紹介を。本名はTamara Maria Hunkelerさん。スイス人の若い女の子。凄く綺麗。スイスのデジタルレコードレーベル「Unreleased Disital」のChris ReeceChristian HirtRoberto Pagliaroの男性DJ二人組)の全面プロデュースにより2007年にプロジェクトを開始。2011年に3枚目のアルバム『Tales of the Sun』をリリース。前述の「Toes in the Sand」もこのアルバムから。この人はEDXさんとともにThe Helvetic NerdsというスイスDJ仲間のメンバーらしい。
 
女の子なのにたいしたもんです。音も硬派でゴツゴツしてて男かと思った。ぐいぐい前に押していく感じがかっこいい。この人の曲は踊るためだけでなく映画のサントラなんかでも使えそう。ただのダンスミュージックには聴こえない。ぼんやりとだけど感覚的にちょっと前のヴァンゲリス(Vangelis)とか喜多郎さんあたりとも繋がる感じ(←イイカゲンなことを言っている)。あまり知られて無いのかと思ったら今年の初頭に来日してました。
 
ヨーロッパのこういう音楽関係の人達というのは、大きなレコードレーベルなんかあまり考えずに勝手に好きな事をやってる風で面白い。自由な環境の中で雨後の筍のように、ぼこぼこいろんな才能が出てきてるんだろうと思う。

Dinka - GreenLeaf (Original Mix) (2009)
Dinka - Violet(Original Mix) (2010)
Dinka - ToesIn The Sand [Original Mix] (2012)

2012年12月11日火曜日

Dinka - Violet (Original Mix) (2010)


 
またDINKAさん。
 
 
Dinka - Violet (Original Mix) (2010)

Violet - EP
Released: Dec 23, 2010
℗ 2010 GNKP Goodnight Kiss Productions GmbH
 
 
 
ちょっとごつごつした曲を…。実は音的にはこっちのほうが好き。いろいろと聴いてみたけれど、この人はトランスにいろんな音を組み合わせたりして、ちょっと凝った事をやってる。殆どインストの曲ばっかりなんだけど、メロディーもあって他のプログレッシブトランスほど飽きずに聴ける。唐突にケルトの民謡やアフリカだかアジアだか…民族音楽っぽいボーカルが入ったりする。
 
どちらかといえば、ノリだけでわいわい踊るだけのダンス曲というより、すごくよく考えて作られた音楽に聴こえる。音がカチっとしてて頭を使って作られたような音。いろいろと他の曲を聴いていると(極論だろうけど)どこか70年あたりまでのロックのプログレとかフュージョンあたりの雰囲気を感じるときがある。妙な感じ。感覚で言っているので自分でもなんだかよくわからんけど。
 
あまり踊りやすいタイプの曲ではないと思う。こういうリズムで長時間は踊れない。でもこれはこれで素晴らしい。やはり身体は揺れる。しかし硬派な音。踊って気持ちいいより頭で聴いて元気が出る曲。走るのにいい。こういう曲は感覚だけで聴くので曲によって好き嫌いが出やすい。
 

 

2012年12月10日月曜日

Dinka - Toes In The Sand [Original Mix] (2012)



これは山下達郎さんだと思う。

 
 
Dinka - Toes In The Sand [Original Mix] (2012)

Album:  Innocence
Released: May 14, 2012
℗ 2012 GNKP Goodnight Kiss Productions GmbH
 
 
いや…スイス人のDJ。若い女の子です。DINKAさん。またまたいろいろとつついてたら出てきた曲。最近のプログレッシブトランスの一種だそうだけど、私には山下さんの80年ごろの曲にそっくりに聴こえる。曲名は「Toes In The Sand(砂の中のつま先)」
 
もちろん味付けや部品は現在の音なんだけど、目指してるところというのか、ターゲットのオーディエンスなのか、曲の目的なのか、80年代の山下さんあたりの曲の感じにすごく似てると思う。コーラスの使い方も似ている。同じ気持ちよさ。例えばこれ。



山下達郎 - LOVELAND, ISLAND (1982)
Album:  For You
Released:  21 Jan 1982

 
80年頃の私は青い顔でプログレやニューロマを聴いていて太陽には全くご縁が無かったので、この手のビーチ音楽というのは山下さん以外まったく知らないのだけど、他にもTUBEさんの「Season in the Sun」とか…(おっとこれは 86年だそうです)。コード進行の爽やかさ…? このつながりでいくとカシオペアやスクエアあたりとも繋がりそうだ…今すぐ出てこないけど。そういえば当時の「夏の海」タイプの海外の曲は全く知らない。
 
現代のスイスの20代の女の子のやるトランスが、80年頃の山下達郎さん達と何故かつながってしまう不思議。このDINKAさんが山下さんの80年頃の曲をまさか知ってるはずはないと思う。ほんとに不思議だ。最近のダンス曲らしくAメロしかないのもまた一興。
 
ところで、このDINKAさんというのも今ちょっと興味ある人。詳しくはまた今度。


Dinka - GreenLeaf (Original Mix) (2009)
Dinka - Violet(Original Mix) (2010)
Dinka - ToesIn The Sand [Original Mix] (2012)


2012年12月9日日曜日

Cerf, Mitiska & Jaren - You Never Said (Dash Berlin Remix) (2008)



またDash BerlinCerf, Mitiska & Jaren




Cerf, Mitiska & Jaren - You Never Said (Dash Berlin Remix)
You Never Said - EP
Released: Aug 4, 2008
℗ 2008 Armada Music BV



これでCerf, Mitiska & Jaren3回目。

それにしてもCerf, Mitiska & Jarenとは覚えにくい名前だ。もう少し覚えやすい名前にすればいいのに。オリジナルもいいのだけど、Dash Belrinのリミックスにした。

この人達の曲というのは、なにもダンスミュージックにしなくてもいいんだと思う。作曲も普通にいいし、キャッチーで普通に曲として聴ける。ちょっと音の感じも80年代の英国っぽい。ボーカルの人の声が好き。

ただこういう普通に綺麗な曲というのは、最近のアメリカでは受けないのかも。だからアメリカ人なのに、ヨーロッパのDJと組んでヨーロッパで売ってるのかもしれない。曲の嗜好の合うヨーロッパの客に向けてリリースしたほうが、チャンスがあるということなのかも。これもオランダのトランスレーベルのArmada Music からシングルで出してる。

いろいろとトランスを探っていると、アメリカやイギリスやオーストラリアの(あまりR&Bっぽくない)シンガー達がヨーロッパのレーベルから曲をリリースしてるのをよく見かける。

 

2012年12月8日土曜日

映画『ライフ・オブ・パイ/Life of Pi』:映画の魔法 2

 
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Life of Pi2012年)/米/カラー
127分/監督;Ang Lee
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綺麗です。ほんとに素晴らしい。元々絵には大変弱い人間なのだけどこれはスゴイ。ほんとに綺麗だ。おまけに動物が沢山出てくるし。動物、自然好きにはたまらない。
 
映画の魔法。こういう映画こそ、この言葉を使いたい。2時間の間うわーっわー………キレイダナー……ほぉー……と感嘆につぐ感嘆(心の中で)。美しいの…例えようもないほど。
 
英国BBC10年ほど前に『「Blue Planet/ブループラネット(映画「ディープ・ブルー」)』という海洋生物のドキュメンタリーがあったのだけど、それに人工的な(『アバター』みたいな)キラキラ感を添えたような絵。もうね…うそでもなんでもいいわ。あんなに綺麗なら。これぞ映画の魔法。
 

★インド人の男の子が、ボートでトラと一緒に太平洋を旅する…というお話。
 
原作は2002年に(英国の)世界的に権威のあるブッカー賞を取った本『Life of Pi/パイの物語』。ものすごく売れてました。当時よく宣伝もされてたし、本屋にも山積みになってた。友人も読んでいた。長い間ベストセラーだったそうです。
 
当時私は読まなかったのだけど、今年、数ヶ月前にこの映画の予告編を映画館で見て「こりゃ読まなくちゃ」とさっそく原作を買い込んだ。…が、前書きだけ読んで未だに積読。映画が始まっちゃったので先に見ることにした。
 

内容が哲学的だというのは聞いていた。宗教に人生に冒険に動物?…大好きなテーマだし、内容への興味も大いにあったのだけど、映画を見たらそんな理屈は吹っ飛んでしまった。いや私が映画から読み取れなかっただけなのだろうと思う。
 
だから内容の解説も感想も一切書かない。正直よく分からなかった。それでもこんなに興奮しているのは、絵があまりにも綺麗だったから。この映画の映像をもとに、積読しといた本を開こうと思う。きっといろんなことが見えてくるんだろう。こんな壮大なテーマを、半分だけ分かったような分からないような状態で書くことは出来ない。原作もいろんな解釈の仕方がありそうだ。
 

元々原作のイメージが凄いのだろうと思うけれど、それをビジュアル化した監督さん=アン・リーさんの手腕もとてつもないと思う。CGはまた進歩したんですね。もう動物が、どれがCGでどれが本物なのか全く分からなかった。だから話の展開も仰天もの。この映画は今の技術で作られたからこそ可能だったんだろうと思う。本物なのか作り物がリアルなのかもう無茶苦茶で分からなくなる。だから心を掴まれるし、ハラハラドキドキするし、怖いし、和むし、感動するし…それに言葉に出来ないほど綺麗…これを映画の魔法と言わずに何と言おう。
 

あまり全体の話には関係ないのだけど、主人公のお父さんが非常に古典的な昔の強い父親でいいなと思った。ああいう強い父親像は最近あまり見かけない。


アクション映画を見ながら極上の美を鑑賞し哲学するような映画。素晴らしい。魔法です。実はトラがとても可愛い。

 
 
 

2012年12月6日木曜日

Perfume海外ファンクラブ開設に寄せて7 -公式サイト充実での効果とまとめ



7●公式サイト充実での効果とまとめ


長々と書いてきたが、言いたかったのは、まずフリーの海外用公式コンテンツを充実させること。その上で(料金を払ってでも見たい)ファンクラブ限定有料オンラインコンテンツを提供するということだ。有料ファンクラブ限定のコンテンツはあくまでもエクストラ(本体の上に乗っかった特別なもの)。まず海外ファン向けに本体をしっかりさせないとエクストラの有難みがなくなってしまう可能性もあると思う。有料になったとたんに牙をむく海外ファンもいるかもしれない。

本体をしっかりと提供した上でなら、エクストラ(特別なもの)として国内用の「P.T.A.」のコンテンツも受け入れられやすいのではないか。お金を払ってまでPerfumeに近づきたい海外のコアなファンなら、Perfumeらしい(日本らしい)ゆるい内容も日本語もそのまま受け入れてもらえるだろう。


現在海外のファン達は、日本からの少ないPerfumeの情報を、個人個人で努力して入手(日本語を学んだ人も多い)、それをある者は自分で翻訳し、ある者は動画サイトを探し、ある者は日本人ファンと連絡を取り合い…。彼らはそうやって個々入手した情報を、Twitterやブログで世界中のファンとシェアしながら情報交換をしている。彼らはPerfumeに近づくために、せいいっぱい努力をしている。彼らの努力無しには、先月のアジアツアーもあれほど盛り上がらなかっただろうと思う。そんな彼らの負担を、充実した海外用Perfume公式サイトを出すことで、軽減してあげられないものだろうか。


それからもうひとつ。英語での公式サイトが充実すれば、ちょっとのぞきに来た一見さんも新規のファンとして掴むことができるかもしれない。充実した英語での公式サイトは、長期に渡って非常に効率のいい海外に向けての最大の宣伝広告なのだということを考えて欲しい。



いつものようにまたガタガタ書いたけれど、まあこういう見方もあるということで記録しておきたい。海外からの視点です。これも「Perfumeを海外へ」の実践編として記録したい。■