能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2012年8月24日金曜日

Ida Corr vs Fedde Le Grand - Let Me Think About It (2007)



これも記号化したエロ。
 
 
Ida Corr vs Fedde Le Grand - Let Me Think About It (2007)

Let Me Think About It (Remixes) - Single
Released: Sep 24, 2007
℗ 2007 Lifted House
 


元々はデンマークのシンガー、Ida Corrさんの2006年のアルバム曲。途中から入る男性コーラスは同じデンマークのBurhan Gさん。それを2007年にまたオランダのDJFedde le Grandさんがリミックス。これにまた英国で火がついた。2007年の10月に英国でシングルチャート2位。そこからまたヨーロッパを中心に世界に広がる。
いやーこれはきますね。神経を逆撫でされるような不快感。音が不快のギリギリなのに、はまると止められない。この曲も知らなかった。Fedde le Grandめぐりで見つけたもの。ボーカルは突然入るんで唐突な感じもするけれどリズムだけでゴリゴリ押していってしまう。この人のアガる音はツボ。
面白いのは、このYoutubeの動画のコメント欄に、「あ~こういう昔の曲が懐かしいぜ。今の曲はゴミだ。」と書いている人がいて、「2007年ならたった5年前じゃないの」と思ったのだけど、5年前を昔に感じる人なら高校生でしょうか。それぐらい彼らにとってはダンス曲も5年間で音が変わってきてるのでしょう。
この曲も前回紹介した「Creeps」も2007年のリリース。どちらも非常にノリのいい曲だと思うのだけど、確かに流行りの音の感じは変わってきてるのかも知れません。DJFedde le Grandさんも売れていたのは2008年ぐらいまでで後はあまり売れてないらしい。やはり音に流行り廃りがあるのでしょう。


このPVもエロを徹底的に記号化してます。監督は「Creeps」と同じ英国人。明らかに下着姿の女性達が踊っているのに、ヤナ感じがしないのは全員に同じ格好をさせて人物を記号化しているからでしょう。1人を撮って合成してるのかと思ったら、違うモデルさんたちが同じ格好をしてるんですね。なんだかお人形が踊ってるみたいですごく可愛い。

シンガーのIda Corrさんも普段はふつうの髪型なのに、アフロのウィグで記号の一部になってます。彼女だと分かるのは顔を大写しにするときだけ。このアフロ頭がみんなすごく可愛くてセクシー。どうしてみんなアフロ頭を止めてしまったんだろうと思う。すごくステキなのに。

途中から出てくる男性ダンサーが不可解。なんでこの人なの? シンガーでもないダンサー。この男性ボーカルは音だけ聴けば決して悪くないのに、このPVのちょっとカッコワルイ男性の必要性がさっぱり解らない…。洒落なのかな。

余談だけど、Perfumeののっちにアフロ頭をさせてみたい。


 

2012年8月23日木曜日

Camille Jones vs Fedde le Grand - The Creeps (2007)



ユーモアは大切です。
 
 
Camille Jones vs Fedde le Grand - The Creeps (2007)


The Creeps - EP
5 March 2007 (UK, Ireland)
25 July 2008 (Germany)
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The Creeps (Remixes) - Single
Released: Dec 19, 2011
℗ 2007 Lifted House 
 

元々は、デンマークのシンガーCamille Jonesさんの2004年のシングル曲。その後それをオランダのDJFedde Le Grandさんがリミックス。そのリミックスが2007年に英国のラジオに取り上げられ、その後英国のレーベルMinistry Of Soundからリリースされる。もともと違うバージョンのPVがあったのに、英国でのリリースに向けてこのPVを新たに英国人のディレクターが撮影。そこでヨーロッパを中心に世界でヒット。

エロの見せ方も色々あると思うけれど、このビデオがエロをテーマにしながらいやらしくないのはエロを記号化しているから。何から何までそれらしい内容なのに何故かユーモラスで可笑しい。たぶん撮影もノリノリでゲラゲラ笑いながらだろうと思う。みんなスタイルいいな。揃ってますね。すごく綺麗。このあたりのエロユーモアのセンスは流石大人の国英国だなと思う。ところで男性モデルがすごくいい男なのに高校球児のような三分刈りはいかがなものか。

近年のアメリカの女性シンガー達が、腰を振っていかにも真正面からエロなPVをやっているけど、あれがセンスが悪くてヤナ感じののは、エロを記号化していないからでしょう。リアーナが腰を振ると単なるリアーナのエロPVになってしまう。当然彼女のファンでなければ、だからなんなのよーとなってしまう。ブリトニーもみんなそう。安売りにしか見えない。

エロをセンスよく見せるのは難しいです。80年代のマドンナは革命の女戦士でやること全てに思想があったのでエロも戦略。実は彼女はあまりエロくなかった。彼女以降でエロをテーマにして成功した人は少ないかも(よく知らないけれど)。パワーで違うレベルに持っていったビヨンセぐらいしかいいのは見当たらない。彼女は特別。

ともかくモデルやダンサーを連れてきてサラサラっとこういうのが出来るのはいいですね。このモデルさんたちはおそらく20代半ばだろうと思うので、英国人のセンスでAKB48を作るとこんな感じになるのかも…(笑)。
 
 
 

2012年8月22日水曜日

NHK BS時代劇『薄桜記』第6回 用心棒




面白いです。テンポが良くてポンポンポンと話が進んであっという間に終わってしまう。やっぱり脚本が素晴らしい。今回はコメディっぽい場面が多かった。

 
またまた言葉に痺れる。「捕縛されたのか。早計でした。詮議に及ばず。滅相も無い。戯言を申すな。釈然とせぬ。」いちいちかっこいい。こういうのは時代劇の様式言葉で、時代劇なら普通に使われても珍しくないと思うのだけど他のドラマではどうなんだろう。近年はあまり聞いた記憶が無いかも。こういうのは私も意味は分かっても自分からは出てこない言葉。改めて注意して聞くと、こういう言葉が時代劇の格式を紡ぎだすんだなと感じる。いいですよね様式美。

 
 
紀伊国屋の江守さんと典膳の山本さんのやりとりは楽しい。やっぱり言葉の職人芸。

 紀伊国屋:(刀を)お返しいたします。
 典膳:わしに恥をかかせるのか。
 紀伊国屋:や、とんでもない。
 典膳:紀伊国屋にめったな物は贈れぬ。精一杯見栄を張ったのだ。
 紀伊国屋:おこころざしは、しかとこの胸に染み入りました。
 典膳:困ったな。
 紀伊国屋:お刀は武士の魂でございます。どうぞお大切になされませ
 典膳:丹下典膳に脇差は無用じゃ。
 紀伊国屋:は?
 典膳:2本刺しても腕は1本じゃ。
 紀伊国屋:やや…ぐっ(笑)…1本とられましたな。(←この場面のカメラの位置が可笑しい)


痺れる。演じるお二人もとても楽しそう。見ていてすごく楽しい。この後の場面ではなんと女性が逆立ちをしてましたヨ…。

 

お豊ちゃんはさなぎ太夫になって再登場。予想に反して再会は至極平和なもの。彼女も紀伊国屋さんに囲われて比較的幸せなんでしょうか。しっかりと自分の運命を受け入れている様子。安っぽくお涙頂戴でないところが流石だなと思う。そうか…遊女=不幸だなんて現代人が安易に考えることですね。時代柄、自己の運命を受け入れて堂々と優雅に微笑むお豊ちゃんのほうがずっとかっこいい。典膳先生も嬉しそう。そうそう紀伊国屋さんが、さなぎ太夫を典膳に紹介するときに「お臍の周りに黒子が3つあるそう…」と言う台詞もいい。こんな会話で場面にが出る。上手い。

 

新しいキャラも登場。口入れ屋の白竿屋長兵衛。口入れ屋の意味の説明も台詞の中でされているんだけどとても自然。鳶職や人足の請負をわりつけ…などというのを縄張り争いに絡めてサラサラッと説明。

高嶋政伸さんがまた上手いの。牢屋での下卑た笑い。へぇへへへへ…。だけど牢屋を出るとばりばりの実力者というのがありありと分かる。話をしていても目が怖い。口入れ屋に火消し。街のちょっと怖い実力者なんでしょうか。迫力満点。最後の火消しの場面はすごくかっこいい。

彼の場面でいろんな時代背景の説明もされた。全てが自然な台詞。「ごろつき」の謂れ(ひとかどの親分や侠客は五郎という名を好んでつけやす…)「お犬様」への文句で生類憐みの令。「由井正雪か」で幕府転覆願望…。由井正雪は思わず調べてしまった。ああ勉強になるわ…それも楽し。

 
お三さんも素晴らしい。なんともいえない女性らしさ。典膳の髯を剃るのもサバサバ振舞っているように見えてとても艶っぽい場面。大人です。色気とは押し倒すばかりではない見本。最後に「あ~らいい男!」というのもいい。


今週は堀部安兵衛がすごく綺麗になった。それから典膳の長屋の皆との別れの場面のコメディもいい。典膳の伯父さんもコメディ要員。「あのなぁ…はっきり言うておくがこの身体で(トントントンと典膳の左の空の袖を扇子で叩く)仕官は無理だぞ…」という時のカメラの位置が可笑しい。もう逐一痺れる。

 
山本さんは相変わらずいい男。背筋がぴしっと伸びてる。片手の納刀!

 
このドラマはほんとに楽しみです。これだけ楽しませてもらえたらもう他のものが全部吹っ飛んでしまう。ジェームス三木さんはすごいです。もうこのお方にいろんなことを教えていただくつもりで正座してこのドラマを拝見したい。それに演出の清水一彦さんというお方は以前大河の「風林火山」をなさった方だそう。1952年のお生まれ。ああやっぱり時代劇の出来る方は世代が違うのか。これは大変。今の40代以降の制作の方は、どうかこういう方から時代劇制作の遺産を受け継いで欲しい。





2012年8月21日火曜日

Perfume 3rd Tour「JPN」DVD 感想



見ました、JPN Tour DVD。ヘッドフォンでがっつり全部見た。面白かった!ホントにいつも幸せにしてくれる。楽しい楽しい。日本全国20万人を動員した今回のツアー。とにかくまた3人娘の成長を見れたのが何よりも嬉しい。3人の表情も充実してます。本人達が一番楽しそうだ。ますますいいグループになったなと思う。ダンスもますます素晴らしい。ステージ上の立ち姿も堂々として客のあしらいもプロ。大人になりました。


今回も前回もずーっと毎回思ってきたのは、あ~ちゃんという人はほんとに生まれついたスターなんだということ。芸能人になるために生まれてきたような華がある。太陽のよう。まぁよくしゃべることしゃべること。いっしょに笑わずにはいられない。彼女が話すとこちらも「うんうん」と頷く。彼女が泣き始めるとまたまたもらい泣きする。彼女が大きな口でゲラゲラ笑うとこちらもなんだか嬉しくなる。
声のキンキン具合もすごいです。声の質から人と違う。彼女が話し始めると空気が変わる。温度が23度上がる。動けば動くだけ話せば話すだけ磁石のように人を惹き付ける。すごいです。まるでコメディアンと女漫才師と演歌歌手が一緒になったようなそれはもう大変なカリスマ。全てが陽。ステージに上がると光を放って輝き始める。こんな人はあまりいません。とにかく無意識に目が惹き付けられてしまう。ちょっと別次元のスター性。いつもすごいなと思う。


さてライブ。ショーのスタイルは多少変わりました。アイドルっぽくなった。電飾がおとなしくなったのは全国ツアーに合わせて移動しやすいセットのためでしょうか。昔のようなギラギラ感が減った気がする。最初のあたりは特にそう。移動式の△スクリーンはバラバラになると映像スクリーンとして小さい気もする。正直地味な感じもした。
J-POP歌謡アルバム『JPN』のツアーらしく、ステージもライティングも彼女達の表情も多少アイドル歌謡ショーっぽく感じたのも事実。昔のような凛とした感じは無くなった。『JPN』の空気感そのままの演出なんでしょうか。このツアーが歌謡ショー路線だとしてもまた最近のシングルはハードになってきてるんで、このツアーの演出も一過性のものかもしれません。このライブももう半年前のもの。これからどうなっていくのかな。
ただ私個人的には横浜や武道館のEdgeGameツアーのGAMEなどの大スクリーン映像の演出、武道館オープニングや代々木ミックスのストーリーものの映像、ジェニーのギラギラ電飾映像など、映像と彼女達の組み合わせが面白いと思うので、もうちょっとああいうタイプの演出が見たい気もする。今回「JPNスペシャル」がそういう演出だったけど、プロジェクションマッピングと彼女達の衣装が暗すぎてあまりよく見えずもったいないなと思った。ダンスは素晴らしかったので惜しいと思う。


真摯に真面目にやってきた人達なんですよね。ほんとに小さい時からショッピングモールなどでドサ回りまでやってきた。いつも一生懸命頑張ってきた。いろんな人に頭を下げて何万回も「有難う」を言い続けてここまで来た。辛くても3人一緒だからやって来れたんでしょう。10年間も続く友情。20代で10歳の頃からの友達が続いている人なんて実際はあまりいない。そんな3人の結束の強さも羨ましかったりする。いまどきこんな美談はあまりない。長い間一生懸命努力してきたことを堂々と隠さず「がんばってやってきたからここまで来れた。私達に出来るならあなたにも出来る。」と前向きなメッセージを常に送り続ける彼女達はほんとうにステキです。

MY COLOR」はいい歌。ちょっと泣いた。Puppy Love」もやっぱりいい。




2012年8月19日日曜日

映画『ダークナイトライジング/The Dark Knight Rises』:ユーモアは大切です



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The Dark Knight Rises2012年)/米英/カラー
165分/監督;Christopher Nolan
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駄作です。お金だけかけた爆弾アクション映画。



ネタバレ注意

最初はね、飛行機でのアクションはかっこいいと思ったんですよ。スゲーという感じで引き込まれた。…なのに10分もしないうちに眠くなった。それから1時間ぐらいなんとしても眠るものかと必死。次第にストーリーも分からなくなった。だってあのダースベーダーまがいの悪役のおやじの声が大変聞きづらいのだ。半分ぐらいから覚醒したけど、今度はちっともバットマンが出てこない。最後まで早く終わんないかなーと思いながら見終わった。寝ちまったのに文句ばっかり言うのはいけないと思うが、問題はストーリーだけではないと思うのでとりあえず書きます。辛辣です。



問題はですね、

1. ストーリーがこじつけっぽい。ありゃりゃ展開
まず旦那Aが大変憤慨していたので、途中で眠ってしまった私のせいだけではないらしい。ほとんどストーリーとして意味を成さないらしい。人物の心理的な深みも行動の理由も一切無い。すべて大げさなアクションのための唐突な展開だったらしい。

2. バットマンは普通の人がラバースーツを着ているだけ
昔のバットマンシリーズでは、ワイヤーを引っ掛けてぶら下がってくれたり、高い所から飛び降りてくれたりしたと思うんだけど、この映画のバットマンは普通のマッチョなオヤジなだけ。リアルな人間ということなんだろうけど、あれじゃ格闘もやりにくかろう。ラバースーツ脱いじゃえばいいのに。マジックがない。

3. バットマンが出てこない
ほとんど人間クリスチャン・ベールが悶々とするばっかり。バットマン=スーパーヒーローの見せ場がほとんどない。

4. コミックブック・ヒーローの面白みが皆無
19891992年のTim Burtonのバットマンは面白かったです。色んなところに散りばめられたユーモアが良かった。おかしくてちょっと不気味。全部嘘っぽいのがコミックブック風で魅力的だった。そんな中で活躍するマイケル・キートンのバットマンはセクシーで艶があった。見てて楽しかった。クリストファー・ノーラン監督はあまりにも真面目過ぎて無粋。キャラクター設定がちっとも粋じゃない。

5. キャットウーマンのアン・ハサウェイはミスキャスト
普段は優等生お嬢様風のアン・ハサウェイが、ビッチなアクションスターをやっているのは見ものだったけど、どうも魅力が足りない。これも監督のせい。もう少しキャラにを持たせて欲しい。昔キャット・ウーマンをやったミシェル・ファイファーはスーパーセクシーで超ステキだった。

6. 悪役が魅力的でない
これは好みなのでしょうがないです。ハンニバルレクターを持ってこられても困ったもんだ。スーハー言ってて何を言ってるのかも分からない。

7. 原爆がいけない!
原爆を持ち出すのに、道路にゴツンゴツンぶつけて引き摺ったら危ないだろー! それにたった1分間飛んだだけで原爆を放射能の影響の無いところまで持っていけるわけが無い(怒)。



全て監督のせい。このクリストファー・ノーラン監督とはことごとく相性が合わないらしい。英国人らしく真面目に真面目に映画を撮っていつも高く評価されている人なんだけど、正直ちっともいいと思わない。2000年の『メメント』はすごいと思ったけど、あれ以来頭でっかち風な映画ばっかりで全然面白くない。『インセプション』は訳がわかんなかった。『バットマンビギンズ/Batman Begins』はなかなかいいと思ったけど、今思えば面白味に欠けていた気もする。あまり記憶に無い。『ダークナイト/The Dark Knight』は見なかった(これが傑作らしいのでこれが一番の私の問題)。


私の世代はTim Burton監督のコミカルなバットマンシリーズが面白かったものだから、ついつい比べてしまうのもしょうがない。Tim Burton監督のバットマンは楽しかった。ユーモアが色んなところにあって不気味でもすごく魅力的だった。キャラクターもそう。マイケル・キートンのバットマンは、うちに帰れば洗練された紳士だったり、女性にも優しかったりした。あんな怖い格好なのにセクシーですごく魅力的。艶があってステキでした。


だけどこのクリストファー・ノーラン監督のバットマンは、単なるマッチョなオヤジ。真面目すぎて全然面白くない。見ててつまんない。アメコミのスーパーヒーローなんて魅力的でナンボなのにこの監督はそれが全く解っていない。漫画のキャラをリアルな人間にしてどうする。バットマンが爆発ばっかりのアクション映画に成り下がってしまった。最初の『Batman Begins』ではこの真面目さが新鮮でいいかと思ったけど、この暗~い陰鬱な雰囲気でシリーズ化されるとさすがに飽きる。ユーモアのかけらも無いようなバットマンは全然面白くない。


昔のバットマンのマイケル・キートンが、他の役の時はそれ程の大スターでもなかったのに、バットマンであんなに素敵だったのはBurton監督の腕。クリスチャン・ベールは普段は超いい男なのに今回のバットマンで魅力のかけらも無いのは全てノーラン監督のせい。この監督の人物描写は本当に無粋。


旦那Aによると、ストーリーも散々だったらしい。ドラマにドラマを重ねたような展開に見えて実は内容の展開に全く必然性がないらしい。そう言えば最後のオチもいきなり唐突だった。なんだか必要も無いストーリーを切り張りしたような話だそう。旦那Aは超怒っている。もうこの監督の作品は見ないらしい。


というのもアメリカの映画データベースサイト(IMDB)では、この監督の作品は常に超高得点をマークしているからだ。今回もそれに釣られて見に行ったけど結果は散々。もうみんな目を覚まして正直になってもいいと思う。頭のいい監督が真面目にお金をかけて作ったように見えて、実はアクションと爆薬のこけおどしばかりの駄作。特にあそこまでキャラクターをつまらなくした罪は非常に大きい。この監督には人物が描けない。たのむから『007』には絶対に手を出さないで欲しい。


追記:うわぁぁあああ!今度のスーパーマンのリメイクにもノーラン監督はライターとしてかかわっているらしいぞ。うわやだなー…アメコミものにはもう関わって欲しくないのに…。

Pebbles - Mercedes Boy (1988)



バブル直前?
 
Pebbles - Mercedes Boy (1988)

Album:  Pebbles
Released: Jan 1, 1987
This Compilation ℗ 1987 UMG Recordings, Inc.


まだかな。バブルのカオリがし始めた頃? よく覚えていない。だんだん忙しくなってきてじっくり音楽を聴く時間も無くなってきた頃。いちいちチャートで何が売れているのかを気にするわけでもなく、とりあえずラジオなどで鳴っている音楽が聞こえてくるという程度。もちろんCDを探して買うわけでもなし。その時期に聴いて聴き流して忘れてしまった曲のひとつ。

そんな忘れてしまった昔の曲を動画サイトなどで見つけるとちょっと嬉しい。この曲もそう。ほぼ忘れてました。CDを買ったわけでも、アーティストのファンになったわけでもないので曲以外の情報を全く知らないのだけど曲だけは心に残った。それはそれですごいなと思う。

いかにも80年後期っぽい音でずいぶん時代を感じますが、ちょっと懐かしい。


2012年8月18日土曜日

Herbie Hancock – Chameleon (1973)



ファンケー!


 Herbie Hancock – Chameleon (1973)
Album: Head Hunters
Released: Oct 13, 1973
 1973 Sony Music Entertainment Inc.
 
かっこいいっす。もしかして1973年でトランスをやってたようなもの?延々と聴く。私は作業用に聴いたりもする。アルバム「Head Hunters1973年。私もまだ子供だった。そんな大昔なのに今聴いても全然古くない。超かっこいい。同じ調子を延々と繰り返す感じも近年のダンスミュージックとあまり変わらない。まったりと延々踊れる。すごいなー…いや、でもリピートばかりで飽きるとも思います。そんなところも似ている。
 
私は真面目なジャズ聴きではないので、正直即興のキーボードをうるさく感じるところもあるんです。5分過ぎあたりから(ウリュセー!)。だけどこのベースが延々と鳴ってるとそっちのグルーブばかりを聴いてしまうんで、とりあえずうるさくってもいいかな…と身体を揺らしてしまう。止まらない。ベースもノッてきてだんだん速くなる。
 
740分からちょっとリズムが変わります。ここからのリズムもいい。835秒あたりからの流れるようなベースと軽やかなキーボードが綺麗。なんだろう30代半ばでちょこっと聴いたアシッドジャズあたりのノリに似てるのかも。ほんとに全然古くないと思う。身体も左右に揺れる。でも近年の打ち込み音楽よりちょっと複雑。1310秒過ぎから元の旋律に戻ります。
 
この曲を初めて聴いたのは、たぶん90年代の終わり頃にジャズクラブでとあるサックスプレーヤーが、このベースラインをサックスで演奏してるのを聴いたとき。当時はこの曲だと知らなかった。おおっファンキーでかっこいいなと思った。そのあたりから歌の無い音楽も少しだけ聴くようになった。奥が深い。