2025年11月30日日曜日

忙しくストレスの多い11月



やっと家の修理工事が一段落した。残りはあと2日くらいかな。ほぼ終わった。


なんだろうね。毎年秋から冬にかけて忙しくなる。毎年どうしてどうしてどうして年末に向けてこんなにゴタゴタしてくるのだろう。不思議でしょうがない。去年はバスルームの改装工事が大掛かりだったのでその印象も強かったのだろうけれど、まさか今年もまた工事があるとは思っていなかった。今年も疲れた。

8月から3社と打ち合わせ。結局去年と同じコントラクターにお願いすることになったのは10月の始め。「家に不具合が出たので見て欲しい」から「直しましょう」となり、問題の原因がわからないから工事を始めてから工程を明らかにしましょう的な…曖昧な設定で工事の日を向かえた(それが問題だった)。

元々心配していた箇所は何の問題も無かったが、別の場所の問題が明らかになって新たに工程を加えることになった。工事をお願いしているのはゼネラル・コントラクターなので対応はしてもらえる。しかし工事の工程を私が知らなかったために、心配が最後までおさまらなかった。
 

作業をしてくださったのはアジアの大きな国からいらした方々。ハワイには(大きな国からいらした)工事の現場の技術者の方々が多くいらっしゃるのではないかと思う。去年の改装工事の時のお二人もそうだった。今回も数名英語を話さない方々がいらっしゃった。

彼らはコントラクターからの指示で現場での作業をなさっている。しかし私は自分の家のことは作業をなさる現場の方々から直接話を聞きたいと思う。(コントラクターを介して)一方的なトップダウンの指示で動いてもらうのではなく、うちの夫婦と工事の方々との直接の会話で信頼関係を築きたい。

毎日彼らに直接話しかけて少しずつ打ち解けた。工事を請け負ってくださった会社のリーダーのCさんはこの地で15年以上様々な現場で働いた後、自分の会社を立ち上げたのだそう。大変勤勉なハードワーキングな方々で、今回の大きな追加作業も含めて全て2週間でほぼ終わらせて下さった。


最初は私の方が緊張していたと思う。しかし人と人は会話ができればわかり合えると信じている。作業をしている方々に声をかけると笑顔が返ってくるのが嬉しかった。去年も同じだった。最初は緊張していたけれど、沢山の会話で信頼関係を築くことが出来た。

私も移民。どの国にいても、移民は移民同士でほんのりと仲間意識が生まれることを私は経験から感じている。ロンドンにいる時はポーランドやブルガリアからの方々と現場で会話をしながら作業をしてもらった。この地での工事現場には、アジアの大きな国の方々が多いのだろうと思う。(見習いなのだろうか)とても若い男の子も一生懸命作業をして下さった。夢を持ってこの地にやってきて真面目に働き、この地に貢献して下さっている方々に感謝したい。彼らのこれからに幸あれと思う。


それにしてもうちの家が建ってから40年近く。頑丈に建てられた家だとは思うけれど、ここ数年様々な場所がよく壊れる。おととしの秋にメインのバスルームの床から水漏れして、改装をしたのは去年の秋。また去年は5つある天窓の一つが’雨漏れしたので天窓の全部を取り換えた。今年は家の基礎の修理工事。それから玄関のガラス戸が割れたのでそれもこれから数週間後に取り換える予定。キッチンでは電気のクックトップの一つが点かなくなっている。窓の枠の具合が悪い場所が数か所…これも取り換えなければならない。玄関の呼び鈴も壊れている。毎回何かが壊れて修理するたびに大きな額のお金が消えていくのもやりきれない。

長い間同じ家に住めば、度々修理工事をやらねばならぬということを今になって学んでいる。来年は何も起こらなければいいと願う。


ここ2週間、心配と緊張で毎日4時間半から5時間しか睡眠が取れなかったのでとても疲れた。十分に眠れないと鬱気味になる。何事も悲しくなる。ストレスでの皮膚の不調も出た。私以上に神経質な猫も耐えている。1度だけ吐いた。困ったことに私の具合が悪くなると、うちの猫も同じように調子を崩すので(まるで私の子共かと驚く)私がダメになるわけにはいかない。今年もなんとか頑張ったが、しかし疲れた。


サンクスギビングも今年の私の気分は「なにそれ?」。週末の買い物でも祝日のことを忘れていてきちんと材料も買っていなかった。しかし旦那Aが何かしたいなどと言う。冷凍のバッグ入りチキンを普通にローストして、買っていた芋芋芋をロースト。旦那Aがスタッフィングを作り、スナップピーは前日茹でたやつ、コールスローも作った。クランベリーソースの缶でなんとなく気分だけの普通ご飯。昔買ったアルベール・ビショーのピノノアを開けてなんちゃってディナーですませた。翌日の「残り物のサンドイッチ」で旦那Aが「マッシュポテトがないと味がまとまらないねぇ」などと言っていた。マッシュポテトはあった方がいいらしい。


芋が多いね

今頃になってサンクスギビングが米国人にとってとても重要なイベントなのだと学んでいる。毎日見ているNewsNationの『Cuomo』で、サンクスギビングが「自分のまわりの人々にも感謝を伝える日」などと言っているのを見てなるほどと思った。そういえば数年前に本土に引っ越していった東海岸出身の友人も「サンクスギビングは私にとってとても大切なのよ」と言っていた。彼らとサンクスギビングのディナーを4回ほど一緒に食べたのはいい思い出だ。

この地に来てもう17年も過ぎたのだけれど、旦那Aの妙な仕事時間のせいかあまり外との交流がない。すでに2組の友人が本土に引っ越したために、うちでは季節の家族のシーズンがなんだか寂しい季節になりつつある。正月も雛祭りもイースターもハロウィーンもサンクスギビングもクリスマスも、自分から気合を入れて「やりましょう!」と思わなければ、なにもやらずに終わってしまう。

家族の祝日に家族のいない二人が、アニメーションのBlu-ray『Peanuts/チャーリーブラウン』の季節のイベントものを見ながら静かに時を過ごすのもなかなか寂しい。しかししょうがない。

ディケンズの『クリスマスキャロル』にスクルージという頑固で意地悪な爺さんが出てくるのだけれど、彼の気持ちはわからないでもない笑笑笑。そりゃー家族のイベントはつまらんよネ。わかるわ。皆が浮かれるイベントの季節に、なんだか寂しい日々を送る残念な老夫婦になってしまった気がする笑。それもまた人生。